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ゴミ屋敷のコラおっさん 3
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翌日、4時間目の授業が終わった。僕は出来るだけクラスメートにバレへんように屋上へ向かったけど、一部の人にはバレとるやろう。
屋上へ向かう階段を上り、踊り場で屋上入り口のドアの方を見る。でも誰もおらん。僕は屋上の入り口のドアに手を掛け回した。
ガチャガチャ
開かへん、鍵が閉まっとる。ドアから屋上の状況は全く見えんから、実は屋上で不良達が待っとるかどうかも分からへん。そもそも、屋上付近はヤンキーが屯しとるって知っとるから、この辺りには近寄れへんし勝手がよ~分からん。
その時、下の階から話し声が聞こえてきた。僕は直立不動で姿勢を正して待つ。踊り場で先輩達の姿が見えてきた。5人のようや。
「こんにちは!」
僕は勢いよく頭を下げ、元気に挨拶した。すると、リーダー格に見える坊主頭に剃り込みが入った先輩がにこやかに言う。
「お~早いやんけ。え~心構えやのう」
「は、はいっ!」
「お~ビビらんでええよ。1万円払ってくれたら帰ってええから」
1万円?! 僕は耳を疑った。お金を払うんが嫌やってのもあるけど、それより、1,000円と思い込んどったから、そんなに財布に入ってへんかも知らん。
「えっ……ちょっ……待ってください」
「おう、ど~した?」
5,6,7,8,9……。9,000円しかあらへん。小銭も入っとるけど300円ぐらいや。
「すいません、9,000円しかなくて……。明日持ってきます」
「そうか、まあええわ。今回はオマケで9,000円にしといたるわ。優しいやろ、俺」
「は、はい。ありがとうございます」
顔は怖いけど、以外と優しい人で僕はホッとして財布からお札を抜き取って渡そうとした時、下から早足で階段を上ってくる足音が聞こえてきた。
まさか、先生?
僕は焦った。先生が来るとややこしくなる。今日は、お金を払わんで良~なるかも知れんけど、また先輩達に呼び出されるし、とにかく何事も無く終わって欲しい。
僕が下を見ると先生では無かった。でも、僕はそれ以上にビビった。椿さんや……。椿さんがこっちを鋭い眼光で睨み付けていた。既に僕はビビっても~てたんやけど、追い討ちを掛けるように椿さんの咆哮が鳴り響く。
「お前ら何やっとんじゃボケゴルァ~!!」
ひいい~。
とんでもない爆音が壁と天井を反響し、僕は怖くなって首を竦め、目をぎゅっと閉じ、縮こまった。
「椿さん……すんません……」
「何を一般人から金を巻き上げとんじゃコラ!」
「す……すんません」
僕が恐る恐る左目を薄目で開けると、強面の剃り込みが申し訳なさそうに謝っとった。
「僕、もう行きや」
「は、はい……」
椿さんがそう言ったから、僕は無言でビシッと椿さんに頭を下げた後、早足で自分の教室へ向かう。
先生やったら、また召集がかかりそうやけど、椿さんが怒鳴ったから、僕には当分召集はかからんかも知れへん。
教室に着くと、クラスメートから変な視線を感じたんやけど、誰も話して来~へんし、僕も何も言われへん。取り敢えず、弁当食べよ。
屋上へ向かう階段を上り、踊り場で屋上入り口のドアの方を見る。でも誰もおらん。僕は屋上の入り口のドアに手を掛け回した。
ガチャガチャ
開かへん、鍵が閉まっとる。ドアから屋上の状況は全く見えんから、実は屋上で不良達が待っとるかどうかも分からへん。そもそも、屋上付近はヤンキーが屯しとるって知っとるから、この辺りには近寄れへんし勝手がよ~分からん。
その時、下の階から話し声が聞こえてきた。僕は直立不動で姿勢を正して待つ。踊り場で先輩達の姿が見えてきた。5人のようや。
「こんにちは!」
僕は勢いよく頭を下げ、元気に挨拶した。すると、リーダー格に見える坊主頭に剃り込みが入った先輩がにこやかに言う。
「お~早いやんけ。え~心構えやのう」
「は、はいっ!」
「お~ビビらんでええよ。1万円払ってくれたら帰ってええから」
1万円?! 僕は耳を疑った。お金を払うんが嫌やってのもあるけど、それより、1,000円と思い込んどったから、そんなに財布に入ってへんかも知らん。
「えっ……ちょっ……待ってください」
「おう、ど~した?」
5,6,7,8,9……。9,000円しかあらへん。小銭も入っとるけど300円ぐらいや。
「すいません、9,000円しかなくて……。明日持ってきます」
「そうか、まあええわ。今回はオマケで9,000円にしといたるわ。優しいやろ、俺」
「は、はい。ありがとうございます」
顔は怖いけど、以外と優しい人で僕はホッとして財布からお札を抜き取って渡そうとした時、下から早足で階段を上ってくる足音が聞こえてきた。
まさか、先生?
僕は焦った。先生が来るとややこしくなる。今日は、お金を払わんで良~なるかも知れんけど、また先輩達に呼び出されるし、とにかく何事も無く終わって欲しい。
僕が下を見ると先生では無かった。でも、僕はそれ以上にビビった。椿さんや……。椿さんがこっちを鋭い眼光で睨み付けていた。既に僕はビビっても~てたんやけど、追い討ちを掛けるように椿さんの咆哮が鳴り響く。
「お前ら何やっとんじゃボケゴルァ~!!」
ひいい~。
とんでもない爆音が壁と天井を反響し、僕は怖くなって首を竦め、目をぎゅっと閉じ、縮こまった。
「椿さん……すんません……」
「何を一般人から金を巻き上げとんじゃコラ!」
「す……すんません」
僕が恐る恐る左目を薄目で開けると、強面の剃り込みが申し訳なさそうに謝っとった。
「僕、もう行きや」
「は、はい……」
椿さんがそう言ったから、僕は無言でビシッと椿さんに頭を下げた後、早足で自分の教室へ向かう。
先生やったら、また召集がかかりそうやけど、椿さんが怒鳴ったから、僕には当分召集はかからんかも知れへん。
教室に着くと、クラスメートから変な視線を感じたんやけど、誰も話して来~へんし、僕も何も言われへん。取り敢えず、弁当食べよ。
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