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大ラッキー! まさか、彼女の方から声を掛けてくれるとは。頭の中でシミュレーション出来ていたので、スラスラと誘う事が出来た。彼女から声を掛けて、この誘いを断るのは難しいだろう。
「いえ……あの……もしかして、オーエンドイーの山崎さんでは無いですか?」
「えっ?! どうして?」
「私、下村です。先程面接のお電話をさせて頂いた……」
「えっ?」
「履歴書の写真と違いますか?」
「ちょっ、ちょっと待ってください」
私は右の手のひらを彼女の前に出し、彼女の発言を制止する。この子は下村さんでは無い! 履歴書の写真とかベランダとかだけであれば間違う事もあり得るが、私は1度面接をしている。メイクだけでこんなに変わる筈がない。何か新手の詐欺かも知れない。
私は彼女への気持ちが好意から敵対心に変化した。
「因みに今日はどのような御用件で?」
私は取り敢えず、話をして矛盾を指摘しようと考えた。
「えっ?! 面接をして頂けると聞いていますが……」
「面接と言いますと?」
「オーエンドイーの入社面接ですよ」
「は?」
「ちゃんとアポイント取りましたよ! 山崎さんともお話しましたし! じゃあ、どうして山崎さんはここに来てるんですか?!」
「えっと……。あなた下村さんじゃ無いですよね?」
「下村です! 保険証見せましょうか?」
「保険証?! 顔写真無いじゃないですか」
「だって、免許取っていませんし……」
そう言いながら彼女はカバンの財布を取り出し、財布から保険証を抜き取り、私に見せた。
下村心美
「いえ……あの……もしかして、オーエンドイーの山崎さんでは無いですか?」
「えっ?! どうして?」
「私、下村です。先程面接のお電話をさせて頂いた……」
「えっ?」
「履歴書の写真と違いますか?」
「ちょっ、ちょっと待ってください」
私は右の手のひらを彼女の前に出し、彼女の発言を制止する。この子は下村さんでは無い! 履歴書の写真とかベランダとかだけであれば間違う事もあり得るが、私は1度面接をしている。メイクだけでこんなに変わる筈がない。何か新手の詐欺かも知れない。
私は彼女への気持ちが好意から敵対心に変化した。
「因みに今日はどのような御用件で?」
私は取り敢えず、話をして矛盾を指摘しようと考えた。
「えっ?! 面接をして頂けると聞いていますが……」
「面接と言いますと?」
「オーエンドイーの入社面接ですよ」
「は?」
「ちゃんとアポイント取りましたよ! 山崎さんともお話しましたし! じゃあ、どうして山崎さんはここに来てるんですか?!」
「えっと……。あなた下村さんじゃ無いですよね?」
「下村です! 保険証見せましょうか?」
「保険証?! 顔写真無いじゃないですか」
「だって、免許取っていませんし……」
そう言いながら彼女はカバンの財布を取り出し、財布から保険証を抜き取り、私に見せた。
下村心美
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