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私の本当の気持ち、彼は知らない
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仕事が終わった頃、嘉神さんが私の所まで来てくれて、一緒に帰った。
嘉神さんも、前とは違う部署で働いてる。今は別の階なので、昼休みの時間しか顔を合わす事がない。
車に乗ってから、
「多賀野は好き嫌いあったっけ?」
澤樹さんには、私の事、"愛華"って名前で呼ばれてた。
嘉神さんからは、"多賀野"って、呼ばれる。
「ううん、私は好き嫌いはあまりないよ」
「じゃ、俺の馴染みの店行くね」
「馴染み店って?」
「中華だよ」
「私、中華好きだよ」
「よかった」
嘉神さんは自分のマンションの駐車場に車を停め、
「近いから歩いて行く」
と言った。
歩いてすぐの中華屋さんに入り、嘉神さんは店長さんらしき人に挨拶した。
大皿の料理をいくつか注文し、分けて食べた。どれも美味しかった。
食べてる間はほぼ無言だった。
店を出てから、
「飲もうか」
「飲むって、何処で?」
嘉神はマンションを指差した。
嘉神さんの部屋で、って事?
「さ、行くよ」
と、私の手を繋ぎ歩き出した。
嘉神さんも、前とは違う部署で働いてる。今は別の階なので、昼休みの時間しか顔を合わす事がない。
車に乗ってから、
「多賀野は好き嫌いあったっけ?」
澤樹さんには、私の事、"愛華"って名前で呼ばれてた。
嘉神さんからは、"多賀野"って、呼ばれる。
「ううん、私は好き嫌いはあまりないよ」
「じゃ、俺の馴染みの店行くね」
「馴染み店って?」
「中華だよ」
「私、中華好きだよ」
「よかった」
嘉神さんは自分のマンションの駐車場に車を停め、
「近いから歩いて行く」
と言った。
歩いてすぐの中華屋さんに入り、嘉神さんは店長さんらしき人に挨拶した。
大皿の料理をいくつか注文し、分けて食べた。どれも美味しかった。
食べてる間はほぼ無言だった。
店を出てから、
「飲もうか」
「飲むって、何処で?」
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嘉神さんの部屋で、って事?
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と、私の手を繋ぎ歩き出した。
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