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第五章 動き出す世界
フーリュ村の攻防
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◆
短期間一緒に行動していた教会の手先であるガブスを発見した私は、優位な位置取りから、水魔法による一方的な攻撃を浴びせかけることに成功した。
使用しているワンドは人族用の量産品で、自分専用に作られたものと比べて威力も速度も劣るが、彼は魔法が不得意なのか、横転した馬車を遮蔽物にして身を隠すのに精一杯のようだ。
(いけるっ!このまま押し切って身柄を確保すれば・・・)
片目が潰れている私には接近戦は厳しい。魔法による攻撃でも精密な狙いは付け難い。それでも、こうした飽和攻撃なら多少強引でも押し切れると考え、一瞬気を緩めた時だった。横転した馬車の陰から小さなボールの様なものが、村の入口の方へ向かって飛んでいくのが視界の端に映った。
(っ!?あれは?)
疑問に思いつつも相手から視線を切るようなことはせず、攻撃の手は緩めなかった。しかし次の瞬間、村の入口付近から周囲を覆い尽くさんとする大量の煙が発生し、そちらに意識を持っていかれてしまった。
(煙幕玉っ!村の入り口方面に投げたってことは、この煙に乗じて強引に村に侵入するつもり!?)
相手は恐らく、私の居場所をある程度掴んでいるはずだ。にもかかわらず、こちらに向かって煙幕玉を投げ込まなかったのは、私よりも村へ走り込んだ方が近いからだろう。とはいえ、その裏をかいてこちらに攻撃を仕掛けてくる可能性もある。
(もう、面倒な!なら、さっさと邪魔な馬車を吹き飛ばしてあげる!)
中級魔法の水球弾で弾幕を張り、相手に反撃の隙を与えないようにしていたが、おそらくガブスは魔法を不得手としており、多少溜めが必要な上級魔法でも、例え村に駆け込もうとしても、こちらに向かってこようとしても間に合うだろうと判断する。
そして、ワンドを横転している馬車の方へ向け、意識を集中させて心の中で魔法名を唱える。
(喰らいなさい!・・・激流水波!!)
激流の川の如き勢いの水流が、横転していた馬車を呑み込み、そのまま一気に全てを洗い流す。水流が流れ終わった後には、水浸しになった街道があるだけだった。
しかしーーー
「なっ!居ない?」
そこには誰も居なかった。馬車は水魔法でバラバラに崩壊しており、とても人が隠れるような状態ではない。仮にあの水魔法がガブスにも直撃したとして、肉体までもバラバラにするなんてあり得ない。
「・・・しまった!奴の煙幕の目的は、村でも私でもない!潜むことだ!」
身を潜めていた大樹の枝から身を乗り出すようにして周辺を見回すも、既に奴の姿はどこにもなかった。煙幕が上がった瞬間、私が警戒した意識の裏をかいて、反対側の林の中に逃げ込んだのだろう。
こうなると、とても厄介な状況になってしまう。先程と立場が逆転し、今度はこちらが襲撃を受ける側になる。しかもライデル君のお母様を保護しながら馬車で移動するとなれば、相手にとっては格好の的だ。速度は遅く、標的は見つけやすいときている。
それに、何時襲撃するかは相手の気分次第だ。こちらは何時来るか分からない襲撃に対して常に警戒を怠れない。しかも身体が弱いお母様の体調を考えると、適度な休息は必要だ。強行軍は難しい。
(・・・でも、今の攻防でガブスは単独で動いているのは分かったわ。だからと言って油断は出来ないけど、とにかく早く近衛騎士と合流して対策を考えないと!)
馬車の御者席にはガブスが座っており、荷台からは誰も出てくることはなかったし、こうして馬車を破壊しても他の同行者は影も形もない。数的には有利だが、身軽さは向こうが上だ。
(まったく、厄介な!今度姿を現したら、確実に息の根を止めてやるわ!)
私はそう決意し、周囲への警戒を厳にしながら足早に村の入り口の方へ向かい、近衛騎士との合流を急いだ。
「いったい何があったんです!?」
村の入り口へ向かうと、息を切らしてこちらに駆け寄ってくる近衛騎士の姿があった。金髪のポニーテールを靡かせ、その表情は焦りを浮かべている。近衛騎士はリシルという名前で、歳は私と同じだ。
そして、村の入口から見える建物の物陰からは、多くの村人達の怯えるような姿もあり、村のすぐ近くで派手な戦闘音がしていたことで驚かせてしまったようだ。
「どうやら王女様の読みが当たったようよ?」
「っ!敵ですか!?相手の詳しい情報は?」
「私とライデル君と一緒に同行していた、ガブスっていう中年の衛兵よ。どうも向こうは単独で動いているようね。馬車の荷台は潰したから物資はそれほど持ち運べなかったはず。それでも馬までは仕留められなかったから、足はあるわ」
「取り逃がしたということですか・・・面倒ですね」
私の言葉に、リシルは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべながら考え込んでいた。
「どうする?おそらく奴はこの村の近場に潜んでいるわ。こちらがライデル君のお母様を保護して馬車で移動すれば、確実に襲撃に遭うことになる」
「・・・下手に動けば罠に嵌まる、ですか。とにかく一度ライデル殿の母上と顔を合わせましょう。この騒動について村長にも説明しなければならないし、話はそれからですね」
彼女の言葉に私は頷くと、未だこちらの様子を物陰から伺っている村の人達の方へ視線を向けつつ確認の質問をする。
「分かったわ。ところで、私はもう村の中に入っても大丈夫なの?」
「ええ、問題ないわ。村長にはある程度事情を説明しています。とはいえ、魔族である事を大っぴらにするわけにもいかないから、その点は注意してください」
「了解よ」
そうして私は村の中へと入り、村人達からかなり注目の視線を浴びせられつつも、ライデル君の生家へと足を進めた。
「初めまして。ライデルの母のルディと申します」
初めてお会いしたライデル君のお母様は、彼に似た顔立ちをしており、藍色をしたロングヘアーをふわっと纏め、右肩から正面に流している。微笑みを浮かべながら挨拶する様子は、実年齢よりも一回り以上若く見える外見をしている。
ただ、リビングで向かい合って座る彼女は少しやつれているようで、話に聞いていた通り病弱そうな印象を受けた。それでも、その表情は穏やかで優しげな声音をしており、どこか包み込まれるような安心感があった。これが母性というものなのだろう。
「初めまして、ライデル殿の母君。私はダルム王国王女直轄近衛騎士のリシルと申します。隣に居りますのは同行者のファルメリアと言います」
「初めまして、ライデル君のお母様。ファルメリアと申します」
リシルの挨拶と共に私も名前を名乗ると、お母様は不思議なものを見るような視線を向けてきた。
「あら、あなた・・・もしかして魔族の方からしら?」
「っ!!?」
お母様の言葉に、私の心臓が跳ね上がった。どうして明かす前に正体がバレたのかと、被っているフードや外套を確かめたが、しっかりと私の身体を隠すように着込んでいたため、正体を看破された理由が分からなかった。
「ルディ殿、彼女の事なのですが・・・」
「あっ、すみません!秘密なのですね?何となく雰囲気がそうではないかと感じたものですから・・・お気を悪くされたのなら申し訳ございません」
リシルが事情を説明しようとすると、その言葉を遮るようにしてお母様が深々と頭を下げながら、謝罪の言葉を口にしてきた。私は申し訳なさもあり、フードを取って素顔を晒した。
「いえ、こちらこそ正体を隠すような真似をしてしまい、あなたをご不安にさせてしまいました。私は訳あってライデル君付きの使用人をしております」
「ライデルの使用人?まぁ、あの子ったら勇者候補になって随分と出世したのね。こんなに可愛らしい方を使用人にしているなんて」
お母様は我が子の成功を喜ぶように満面の笑みを浮かべ、私の事をそう評価してきた。ただ、魔族である私の事を自然と受け入れているようなお母様の様子に疑問が浮かんだ。
「あの・・・私が魔族であることに忌避感は無いのですか?」
「驚いてないわけでは無いのよ?でも、あの子があなたを受け入れたのでしょ?」
「それは・・・そうですが」
「なら、あの子の判断を私も信じるわ」
「・・・ありがとうございます」
あのライデル君の性格は、お母様譲りなのだろう。魔族である私に優しい表情を向けながら、彼の判断を信じていると断言してきた。そんなお母様に、私は感謝の言葉を伝えた。
「それでその・・・本日はどのような事でこちらに?」
お互いの挨拶も一段落した頃、お母様が私達がここにきた用件について質問してきた。
「実は、本日はライデル殿の母君であるルディ殿を保護しに参りました」
「ほ、保護ですか?」
リシルの言葉に、お母様は困惑した表情を浮かべている。それも無理はないだろう。こんな小さな村に、急に近衛騎士が現れ自分を保護すると言ってくるのだ。いったい自分の身に何が起ころうとしているのか、不安になるのが普通だ。
「実はですね・・・」
それからリシルは、ライデル君の身に起きている事、王女と協力関係にあること等を説明していった。具体的に何から狙われているかという説明は避けつつも、お母様の身が非常に危うい状況にあるということは理解してもらえたようだった。
そうしてその後、村の入り口付近で起きた戦闘について村長に説明を行い、数日をこの村で過ごすことにした。下手に動けば奇襲を受ける可能性があること、既にガブスが周辺に罠を敷いている可能性があることなどを考慮し、こちらの体勢を整える必要があったからだ。
(お母様は必ず守り通してみせるわ!待っててね、ライデル君!!)
短期間一緒に行動していた教会の手先であるガブスを発見した私は、優位な位置取りから、水魔法による一方的な攻撃を浴びせかけることに成功した。
使用しているワンドは人族用の量産品で、自分専用に作られたものと比べて威力も速度も劣るが、彼は魔法が不得意なのか、横転した馬車を遮蔽物にして身を隠すのに精一杯のようだ。
(いけるっ!このまま押し切って身柄を確保すれば・・・)
片目が潰れている私には接近戦は厳しい。魔法による攻撃でも精密な狙いは付け難い。それでも、こうした飽和攻撃なら多少強引でも押し切れると考え、一瞬気を緩めた時だった。横転した馬車の陰から小さなボールの様なものが、村の入口の方へ向かって飛んでいくのが視界の端に映った。
(っ!?あれは?)
疑問に思いつつも相手から視線を切るようなことはせず、攻撃の手は緩めなかった。しかし次の瞬間、村の入口付近から周囲を覆い尽くさんとする大量の煙が発生し、そちらに意識を持っていかれてしまった。
(煙幕玉っ!村の入り口方面に投げたってことは、この煙に乗じて強引に村に侵入するつもり!?)
相手は恐らく、私の居場所をある程度掴んでいるはずだ。にもかかわらず、こちらに向かって煙幕玉を投げ込まなかったのは、私よりも村へ走り込んだ方が近いからだろう。とはいえ、その裏をかいてこちらに攻撃を仕掛けてくる可能性もある。
(もう、面倒な!なら、さっさと邪魔な馬車を吹き飛ばしてあげる!)
中級魔法の水球弾で弾幕を張り、相手に反撃の隙を与えないようにしていたが、おそらくガブスは魔法を不得手としており、多少溜めが必要な上級魔法でも、例え村に駆け込もうとしても、こちらに向かってこようとしても間に合うだろうと判断する。
そして、ワンドを横転している馬車の方へ向け、意識を集中させて心の中で魔法名を唱える。
(喰らいなさい!・・・激流水波!!)
激流の川の如き勢いの水流が、横転していた馬車を呑み込み、そのまま一気に全てを洗い流す。水流が流れ終わった後には、水浸しになった街道があるだけだった。
しかしーーー
「なっ!居ない?」
そこには誰も居なかった。馬車は水魔法でバラバラに崩壊しており、とても人が隠れるような状態ではない。仮にあの水魔法がガブスにも直撃したとして、肉体までもバラバラにするなんてあり得ない。
「・・・しまった!奴の煙幕の目的は、村でも私でもない!潜むことだ!」
身を潜めていた大樹の枝から身を乗り出すようにして周辺を見回すも、既に奴の姿はどこにもなかった。煙幕が上がった瞬間、私が警戒した意識の裏をかいて、反対側の林の中に逃げ込んだのだろう。
こうなると、とても厄介な状況になってしまう。先程と立場が逆転し、今度はこちらが襲撃を受ける側になる。しかもライデル君のお母様を保護しながら馬車で移動するとなれば、相手にとっては格好の的だ。速度は遅く、標的は見つけやすいときている。
それに、何時襲撃するかは相手の気分次第だ。こちらは何時来るか分からない襲撃に対して常に警戒を怠れない。しかも身体が弱いお母様の体調を考えると、適度な休息は必要だ。強行軍は難しい。
(・・・でも、今の攻防でガブスは単独で動いているのは分かったわ。だからと言って油断は出来ないけど、とにかく早く近衛騎士と合流して対策を考えないと!)
馬車の御者席にはガブスが座っており、荷台からは誰も出てくることはなかったし、こうして馬車を破壊しても他の同行者は影も形もない。数的には有利だが、身軽さは向こうが上だ。
(まったく、厄介な!今度姿を現したら、確実に息の根を止めてやるわ!)
私はそう決意し、周囲への警戒を厳にしながら足早に村の入り口の方へ向かい、近衛騎士との合流を急いだ。
「いったい何があったんです!?」
村の入り口へ向かうと、息を切らしてこちらに駆け寄ってくる近衛騎士の姿があった。金髪のポニーテールを靡かせ、その表情は焦りを浮かべている。近衛騎士はリシルという名前で、歳は私と同じだ。
そして、村の入口から見える建物の物陰からは、多くの村人達の怯えるような姿もあり、村のすぐ近くで派手な戦闘音がしていたことで驚かせてしまったようだ。
「どうやら王女様の読みが当たったようよ?」
「っ!敵ですか!?相手の詳しい情報は?」
「私とライデル君と一緒に同行していた、ガブスっていう中年の衛兵よ。どうも向こうは単独で動いているようね。馬車の荷台は潰したから物資はそれほど持ち運べなかったはず。それでも馬までは仕留められなかったから、足はあるわ」
「取り逃がしたということですか・・・面倒ですね」
私の言葉に、リシルは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべながら考え込んでいた。
「どうする?おそらく奴はこの村の近場に潜んでいるわ。こちらがライデル君のお母様を保護して馬車で移動すれば、確実に襲撃に遭うことになる」
「・・・下手に動けば罠に嵌まる、ですか。とにかく一度ライデル殿の母上と顔を合わせましょう。この騒動について村長にも説明しなければならないし、話はそれからですね」
彼女の言葉に私は頷くと、未だこちらの様子を物陰から伺っている村の人達の方へ視線を向けつつ確認の質問をする。
「分かったわ。ところで、私はもう村の中に入っても大丈夫なの?」
「ええ、問題ないわ。村長にはある程度事情を説明しています。とはいえ、魔族である事を大っぴらにするわけにもいかないから、その点は注意してください」
「了解よ」
そうして私は村の中へと入り、村人達からかなり注目の視線を浴びせられつつも、ライデル君の生家へと足を進めた。
「初めまして。ライデルの母のルディと申します」
初めてお会いしたライデル君のお母様は、彼に似た顔立ちをしており、藍色をしたロングヘアーをふわっと纏め、右肩から正面に流している。微笑みを浮かべながら挨拶する様子は、実年齢よりも一回り以上若く見える外見をしている。
ただ、リビングで向かい合って座る彼女は少しやつれているようで、話に聞いていた通り病弱そうな印象を受けた。それでも、その表情は穏やかで優しげな声音をしており、どこか包み込まれるような安心感があった。これが母性というものなのだろう。
「初めまして、ライデル殿の母君。私はダルム王国王女直轄近衛騎士のリシルと申します。隣に居りますのは同行者のファルメリアと言います」
「初めまして、ライデル君のお母様。ファルメリアと申します」
リシルの挨拶と共に私も名前を名乗ると、お母様は不思議なものを見るような視線を向けてきた。
「あら、あなた・・・もしかして魔族の方からしら?」
「っ!!?」
お母様の言葉に、私の心臓が跳ね上がった。どうして明かす前に正体がバレたのかと、被っているフードや外套を確かめたが、しっかりと私の身体を隠すように着込んでいたため、正体を看破された理由が分からなかった。
「ルディ殿、彼女の事なのですが・・・」
「あっ、すみません!秘密なのですね?何となく雰囲気がそうではないかと感じたものですから・・・お気を悪くされたのなら申し訳ございません」
リシルが事情を説明しようとすると、その言葉を遮るようにしてお母様が深々と頭を下げながら、謝罪の言葉を口にしてきた。私は申し訳なさもあり、フードを取って素顔を晒した。
「いえ、こちらこそ正体を隠すような真似をしてしまい、あなたをご不安にさせてしまいました。私は訳あってライデル君付きの使用人をしております」
「ライデルの使用人?まぁ、あの子ったら勇者候補になって随分と出世したのね。こんなに可愛らしい方を使用人にしているなんて」
お母様は我が子の成功を喜ぶように満面の笑みを浮かべ、私の事をそう評価してきた。ただ、魔族である私の事を自然と受け入れているようなお母様の様子に疑問が浮かんだ。
「あの・・・私が魔族であることに忌避感は無いのですか?」
「驚いてないわけでは無いのよ?でも、あの子があなたを受け入れたのでしょ?」
「それは・・・そうですが」
「なら、あの子の判断を私も信じるわ」
「・・・ありがとうございます」
あのライデル君の性格は、お母様譲りなのだろう。魔族である私に優しい表情を向けながら、彼の判断を信じていると断言してきた。そんなお母様に、私は感謝の言葉を伝えた。
「それでその・・・本日はどのような事でこちらに?」
お互いの挨拶も一段落した頃、お母様が私達がここにきた用件について質問してきた。
「実は、本日はライデル殿の母君であるルディ殿を保護しに参りました」
「ほ、保護ですか?」
リシルの言葉に、お母様は困惑した表情を浮かべている。それも無理はないだろう。こんな小さな村に、急に近衛騎士が現れ自分を保護すると言ってくるのだ。いったい自分の身に何が起ころうとしているのか、不安になるのが普通だ。
「実はですね・・・」
それからリシルは、ライデル君の身に起きている事、王女と協力関係にあること等を説明していった。具体的に何から狙われているかという説明は避けつつも、お母様の身が非常に危うい状況にあるということは理解してもらえたようだった。
そうしてその後、村の入り口付近で起きた戦闘について村長に説明を行い、数日をこの村で過ごすことにした。下手に動けば奇襲を受ける可能性があること、既にガブスが周辺に罠を敷いている可能性があることなどを考慮し、こちらの体勢を整える必要があったからだ。
(お母様は必ず守り通してみせるわ!待っててね、ライデル君!!)
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