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39,薄闇の紫煙 (Joel)
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フィリスを見送り、ジョエルは少しガーデンを戻り、ベンチを探した。それでそれほど離れていない所に人の影を見つけて少し息を飲み、珍しく緊張させられた。
「こんばんは、ウェルズ侯爵」
相手はこの国の宰相でもある、ベルナルド・ウェルズ ウェルズ侯爵だった。
「やぁ、ジョエル。吸うか?」
差し出されたシガーを指先で受け取り、オイルライターの火も借りる。
二人分の煙がふわりと虚空に漂う。
「若いなぁ」
ポツリとベルナルドが呟いた。
「ヴィヴァースの元妻か……これは美味しいネタを仕入れたな」
その言葉でベルナルドがしっかり会話もそれが誰かも知っていた事が分かる。
「盗み聞きですか」
ジョエルはそう言ったが、そもそもここは密室ではなくガーデンである。それでも、誰かとかち合わないようにそっと離れるのが暗黙のマナーである。
「先にいたのは私で、後からあの男が来てふざけた事を言い出したから……。助けが必要なら割ってはいろうかと留まっていた。そしたら、颯爽と君が登場というわけだ」
ベルナルドはこちらの内情が知られては不味い、というほど敵対勢力だという事はないが、国の有力者であり、ジョエルの権力で抑えが効かない相手でもある。それ故に厄介な人に聞かれていたものだとジョエルは思った。
「この事は……」
無理だとは思うが口止めを試みようと口を開いたが、
「それは無理だな、マリアンナはこういう話が大好きだ。特にこんな元妻に言い寄る元夫を追い払う若き貴公子なんて、マリアンナが燃える構図だな」
そんな風にあっさりと遮られた。
「は?」
そしていささか、言われた内容の意味がよく分からなかった。
マリアンナは、彼ベルナルドの妻である。彼女は、どこかの家でスプーンが落ちた事すら知っていると言われるほど情報通だ。夫婦揃って誰もが認めるように、社交界の中心に居るのだ。
「お陰でいいネタが仕入れられた。今夜は若き侯爵と忍び会う曰く付きのレディを再現させてもらうよ、後はもちろん最後の密会する所まで」
言われてジョエルはやはりフィリスとの約束までしっかりばれていると悟った。再現して、というのはまさか二人で舞台さながら演じるのか?と疑問に思った。
「ウェルズ侯爵」
嘆願したいのか、咎めたいのか分からないまま、敬称を声を低めて言った。
「ジョエル、君の様子で彼女に対して本気なのは分かってるよ。これ以上、茶化すのはやめよう。――――ただ……熱いのは仕方ないが、周りには気をつけろ。遊びなら何も言わないがね。一時の情熱に流されて相手を傷つけるのは到底紳士的ではない……と、私が父親なら言うが」
最後の一言にジョエルはぐっと奥歯を噛み締めた。
「もし、彼女の婚歴で反対されるなら、父親に相談するといいんじゃないか?」
「そういう事ではないんです。それ以前の、問題ですよ」
「ああ……確かに。離婚というのは、様々に心を抉るものだ。私も経験しているからわかる。自分に自信が無くなり次の機会があっても二の足を踏んでしまう。それでも、私はマリアンナに出会い今ではこれで良かったと思ってる」
そうだった、とジョエルは思い出した。
ベルナルドも若い時に結婚した相手と離婚していたのだ。あまりにマリアンナとしっくりしているので忘れていたが、確かに聞いたことがあった。
「私が経験した事だが、……離婚の理由も彼女と同じ理由が大きかっただろう。何年も子供が出来なかったから。
まぁ、それだけかどうかは分からないが、仲も悪くなるし、決定的になったのは弟の妻に攻撃をしたからだな。それで夫婦としては彼女と接するのは無理だなと限界に至ったわけだ……。そんな風に精神を病むくらいに、辛い事だとは思う。それを私は上手く接する事が出来なかった、という情けない話だか」
淡々と語れるのは、年月が成せる業なのか。ベルナルドの息と共に紫煙が立ち上る。
「ウェルズ侯爵でもやはり大変だったのですね」
「ああ、この上なく。彼女を相手にするならその悩みも共に抱えるつもりか?ジョエル」
ジョエルもまた紫煙を吐き出した。ゆらゆらと虚空に消えて行くように、どんな悩みも無くなっていけばいいのに。
「もちろん……そのつもりです。一人で抱えさせたくはない」
自分が沈みこむ時間とは、もう決別した。
そうでなくては、彼女は寄りかかってはくれないだろう。
きっと、当時誰にも相談もせず一人で苦しんできたフィリスを、その時ではなく、すでに過ぎ去った今から、傷を癒していくには、頼られる存在であり、そして力ずくではなく、ゆっくりと負の感情から正へと導き向かわせないといけないのだ。
それにはいつでも彼女を傷つけるものから守り、そして新しい経験で、傷を小さくさせ、そして、その受けた辛い記憶を忘れさせないといけない。ジョエルといれば何も恐れる事などないと、彼女が自ら感じそして実感しないといけない。
その為には焦らず、ゆっくり進めないといけないと思っていた。
「そうか、しっかりな。その為にも強くいないといけないな……最近、荒れぎみだったのはこのせいか」
「もう、荒れたりしません」
「いっそ、既成事実でも作れば簡単だろうが」
「そんなことはしません。彼女が流されるのじゃなく意思で決めてくれないと……意味がない」
「ジョエル、それなりの行為をしていれば、可能性はゼロにはならない」
「わかっています。しかしそれを意図的にするのは、違うと」
ジョエルは既成事実というのが、彼女の妊娠という意味だととらえた。確かにそうなれば、結婚する理由は出来る。
大きな離婚理由が消えるわけだから。
彼の言うように、それなりの行為があれば可能性はある。その事はもちろん分かっている。
「つまり……ジョエルは彼女が妊娠するという可能性はあると、思ってるんだな?」
「彼女はまだ若い。何年も出来ない夫婦だっているわけで、結婚生活がどうだったかは知らないが……。少しも努力を、しなかった可能性もあると」
例えば兄夫婦のように五年目にだとか。ジョエルが思うに、ブライアンはフィリスとの仲は情熱的な物は低かったのではないか、という事だ。
「もしくは、ヴィヴァース側の問題の可能性があるという話か?」
やはり知っていたかと少し苦笑する。
「噂、ですが……。真実がどうよりも、他人を嗤う類いかと」
彼にも言ったように、ブライアンの娘は、全く父親に似ていない。など、そんな噂がある。もっともこれは有力貴族の娘と離婚して、元妻より劣る身分の娘と結婚した彼を揶揄する噂だろう。
妻が産んだ子供を実子と信じるしかない、そんな男たちの噂では『本当に実子なのか?』『友人の顔をしてその夫を寝とる位だからそれくらいしかねない』と言われている。
成長するにつれ、父親ではなく○○に似ている、なんていう噂は時々流れているものだったりするのだ。
「それを彼女には?」
「言いませんよ、この上もう彼らに煩わせたくない。それに、もっと前向きな方法で話がしたい」
ジョエルがそう言うと、
「女性の問題は女性に。マリアンナならいい情報を知っているだろう。待っておけ、そのうち前向きな方法とやらの情報があれば知らせよう。覗き見の礼にな」
ベルナルドは最後の煙を吐き出し、火の始末をした。
「礼、ですか。詫びではなく」
「礼だよ、マリアンナがきっと楽しんでくれるだろうから」
にこり、と笑ったベルナルドは大人の男の余裕とそれから重みがあった。ジョエルもまたベルナルドの後、数分紫煙を纏わせてそれから服を手で払った。
広間に戻るのに、手袋をはめ直しジョエルはその場を立ち去った。
「こんばんは、ウェルズ侯爵」
相手はこの国の宰相でもある、ベルナルド・ウェルズ ウェルズ侯爵だった。
「やぁ、ジョエル。吸うか?」
差し出されたシガーを指先で受け取り、オイルライターの火も借りる。
二人分の煙がふわりと虚空に漂う。
「若いなぁ」
ポツリとベルナルドが呟いた。
「ヴィヴァースの元妻か……これは美味しいネタを仕入れたな」
その言葉でベルナルドがしっかり会話もそれが誰かも知っていた事が分かる。
「盗み聞きですか」
ジョエルはそう言ったが、そもそもここは密室ではなくガーデンである。それでも、誰かとかち合わないようにそっと離れるのが暗黙のマナーである。
「先にいたのは私で、後からあの男が来てふざけた事を言い出したから……。助けが必要なら割ってはいろうかと留まっていた。そしたら、颯爽と君が登場というわけだ」
ベルナルドはこちらの内情が知られては不味い、というほど敵対勢力だという事はないが、国の有力者であり、ジョエルの権力で抑えが効かない相手でもある。それ故に厄介な人に聞かれていたものだとジョエルは思った。
「この事は……」
無理だとは思うが口止めを試みようと口を開いたが、
「それは無理だな、マリアンナはこういう話が大好きだ。特にこんな元妻に言い寄る元夫を追い払う若き貴公子なんて、マリアンナが燃える構図だな」
そんな風にあっさりと遮られた。
「は?」
そしていささか、言われた内容の意味がよく分からなかった。
マリアンナは、彼ベルナルドの妻である。彼女は、どこかの家でスプーンが落ちた事すら知っていると言われるほど情報通だ。夫婦揃って誰もが認めるように、社交界の中心に居るのだ。
「お陰でいいネタが仕入れられた。今夜は若き侯爵と忍び会う曰く付きのレディを再現させてもらうよ、後はもちろん最後の密会する所まで」
言われてジョエルはやはりフィリスとの約束までしっかりばれていると悟った。再現して、というのはまさか二人で舞台さながら演じるのか?と疑問に思った。
「ウェルズ侯爵」
嘆願したいのか、咎めたいのか分からないまま、敬称を声を低めて言った。
「ジョエル、君の様子で彼女に対して本気なのは分かってるよ。これ以上、茶化すのはやめよう。――――ただ……熱いのは仕方ないが、周りには気をつけろ。遊びなら何も言わないがね。一時の情熱に流されて相手を傷つけるのは到底紳士的ではない……と、私が父親なら言うが」
最後の一言にジョエルはぐっと奥歯を噛み締めた。
「もし、彼女の婚歴で反対されるなら、父親に相談するといいんじゃないか?」
「そういう事ではないんです。それ以前の、問題ですよ」
「ああ……確かに。離婚というのは、様々に心を抉るものだ。私も経験しているからわかる。自分に自信が無くなり次の機会があっても二の足を踏んでしまう。それでも、私はマリアンナに出会い今ではこれで良かったと思ってる」
そうだった、とジョエルは思い出した。
ベルナルドも若い時に結婚した相手と離婚していたのだ。あまりにマリアンナとしっくりしているので忘れていたが、確かに聞いたことがあった。
「私が経験した事だが、……離婚の理由も彼女と同じ理由が大きかっただろう。何年も子供が出来なかったから。
まぁ、それだけかどうかは分からないが、仲も悪くなるし、決定的になったのは弟の妻に攻撃をしたからだな。それで夫婦としては彼女と接するのは無理だなと限界に至ったわけだ……。そんな風に精神を病むくらいに、辛い事だとは思う。それを私は上手く接する事が出来なかった、という情けない話だか」
淡々と語れるのは、年月が成せる業なのか。ベルナルドの息と共に紫煙が立ち上る。
「ウェルズ侯爵でもやはり大変だったのですね」
「ああ、この上なく。彼女を相手にするならその悩みも共に抱えるつもりか?ジョエル」
ジョエルもまた紫煙を吐き出した。ゆらゆらと虚空に消えて行くように、どんな悩みも無くなっていけばいいのに。
「もちろん……そのつもりです。一人で抱えさせたくはない」
自分が沈みこむ時間とは、もう決別した。
そうでなくては、彼女は寄りかかってはくれないだろう。
きっと、当時誰にも相談もせず一人で苦しんできたフィリスを、その時ではなく、すでに過ぎ去った今から、傷を癒していくには、頼られる存在であり、そして力ずくではなく、ゆっくりと負の感情から正へと導き向かわせないといけないのだ。
それにはいつでも彼女を傷つけるものから守り、そして新しい経験で、傷を小さくさせ、そして、その受けた辛い記憶を忘れさせないといけない。ジョエルといれば何も恐れる事などないと、彼女が自ら感じそして実感しないといけない。
その為には焦らず、ゆっくり進めないといけないと思っていた。
「そうか、しっかりな。その為にも強くいないといけないな……最近、荒れぎみだったのはこのせいか」
「もう、荒れたりしません」
「いっそ、既成事実でも作れば簡単だろうが」
「そんなことはしません。彼女が流されるのじゃなく意思で決めてくれないと……意味がない」
「ジョエル、それなりの行為をしていれば、可能性はゼロにはならない」
「わかっています。しかしそれを意図的にするのは、違うと」
ジョエルは既成事実というのが、彼女の妊娠という意味だととらえた。確かにそうなれば、結婚する理由は出来る。
大きな離婚理由が消えるわけだから。
彼の言うように、それなりの行為があれば可能性はある。その事はもちろん分かっている。
「つまり……ジョエルは彼女が妊娠するという可能性はあると、思ってるんだな?」
「彼女はまだ若い。何年も出来ない夫婦だっているわけで、結婚生活がどうだったかは知らないが……。少しも努力を、しなかった可能性もあると」
例えば兄夫婦のように五年目にだとか。ジョエルが思うに、ブライアンはフィリスとの仲は情熱的な物は低かったのではないか、という事だ。
「もしくは、ヴィヴァース側の問題の可能性があるという話か?」
やはり知っていたかと少し苦笑する。
「噂、ですが……。真実がどうよりも、他人を嗤う類いかと」
彼にも言ったように、ブライアンの娘は、全く父親に似ていない。など、そんな噂がある。もっともこれは有力貴族の娘と離婚して、元妻より劣る身分の娘と結婚した彼を揶揄する噂だろう。
妻が産んだ子供を実子と信じるしかない、そんな男たちの噂では『本当に実子なのか?』『友人の顔をしてその夫を寝とる位だからそれくらいしかねない』と言われている。
成長するにつれ、父親ではなく○○に似ている、なんていう噂は時々流れているものだったりするのだ。
「それを彼女には?」
「言いませんよ、この上もう彼らに煩わせたくない。それに、もっと前向きな方法で話がしたい」
ジョエルがそう言うと、
「女性の問題は女性に。マリアンナならいい情報を知っているだろう。待っておけ、そのうち前向きな方法とやらの情報があれば知らせよう。覗き見の礼にな」
ベルナルドは最後の煙を吐き出し、火の始末をした。
「礼、ですか。詫びではなく」
「礼だよ、マリアンナがきっと楽しんでくれるだろうから」
にこり、と笑ったベルナルドは大人の男の余裕とそれから重みがあった。ジョエルもまたベルナルドの後、数分紫煙を纏わせてそれから服を手で払った。
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