34 / 55
第2章
34.婚約契約書
しおりを挟む
俺が私室の執務机に向かって書類を読んでいると、ふらりとアヤメが姿を見せた。
「やっと見つけた! ヴァルター、一緒に寝よう!」
俺は書類から目を上げ、アヤメを見て告げる。
「一緒に? 今までそんなこと言わなかっただろう?」
アヤメが頬を膨らませながら応える。
「もー! ヴァルターもわかってないのー?!
ハクロウゲッカを使って見せたでしょ?
あれは月夜見様がヴァルターを私の夫として認めたってことなの!
夫婦が一緒に寝るのは、当たり前でしょ!」
どういう理屈だよ……。
俺は膝の上に乗っかってくるアヤメに告げる。
「キューブはどうだった? 仲良くできそうか?」
「大丈夫だと思うよ? ちゃんと逆らわないように言っておいたし!」
あいつほど頭が回って気が利くなら、アヤメのコントロールもなんとかなると思うんだが。
アヤメが、俺が手に持つ書類を見て告げる。
「こんな夜に何を見てたの? ……『婚約契約書』? 私との?」
「ああそうだ。せっかくセイランオウが来てるんだ。
合意が取れたから、明日にでも婚約契約をしちまう。
これで国に帰るまで、嬢ちゃんは『領主の婚約者』という立場で守られる」
アヤメがむくれながら応える。
「帰らないってば! 妻を故郷に送り返す夫がどこにいるの!」
俺はため息をつきながら告げる。
「まだそんなわがままを言ってるのか?
できればセイランオウと一緒に帰国するのがいいんだが、それは嫌なんだろう?」
「そもそも! 私は帰らないの! 大陸でヴァルターの子供を産んで生きていくの!」
俺は書類を執務机に置き、アヤメの肩を抱いて告げる。
「だからな? こんなおっさんと結婚しても、お前の幸福にはならねーんだよ。
お前が国に帰れば、俺は爵位を捨てて傭兵に戻れる。
これだけ盛り返した領地なら、誰が経営しても領民が生活に苦しむこともない。
きちんとセイラン国に帰って、年相応の男と結婚しとけ」
アヤメがふぅ、とため息をついた。
『まだ自覚がないのかえ?
ヴァルターほど妾の夫に相応しき男は、青嵐国にはおらん。
おそらく大陸中を探しても見つかるまい。
少しは己の稀有な才覚を認めよ』
「また母国語でしゃべりやがって……帰るのを嫌がってるのは伝わるがな。
どいつもこいつも、俺を買いかぶり過ぎだ。
俺は王女を妻にするような男じゃねぇ。
第一、お前はこんな土地の領主の妻なんて、我慢ができねぇだろうが」
アヤメが大人びた表情で微笑んだ。
『わからぬという割に、きちんと妾が言うた言葉を理解しているようではないか。
今までの慣れもあろうが、勘だけで青嵐語を理解するのもまた、稀有な才覚じゃろう。
青嵐国の姫を迎えるのに相応しき才覚よ。
なに、隣にヴァルターが居るなら、この地の領主の妻でも我慢してやろう。
港があれば、国外の面白い品々も目にしやすいでな』
「……お前、もしかして『俺と一緒なら我慢できる』って言ったのか?
いつのまに嬢ちゃんまで、そんなべったりと懐くようになったのかねぇ。
嬢ちゃんは自分だけが最高で、他の人間を見下すような奴だろうに」
アヤメが俺の首に腕をかけながら応える。
『やはり、青嵐語を多少は理解しておるな?
キューブも中々の才覚じゃったが、あれはおそらく船で戻ってくる間に勉強した成果。
日常会話だけでそこまで理解するおんしの才覚は、やはり別格じゃの。
青嵐国から必要な品を取り寄せる手筈も整った。
もはや妾がこの地で生きるに、不便はないぞえ?
あとはヴァルターが観念して、妾を妻と認めるだけよ。
……やはり、稚児を作って見せるのが一番かのう?』
俺はアヤメの腕を取って膝に下ろしてやる。
「十歳の子供が、男にしなだれかかるな。仮にも王女だろうが。
それに悪寒が走ったが、もしかして何か悪いことを考えてねぇだろうな?
『既成事実を作ろう』とか考えてるなら諦めろよ? 俺は子供に興味がない。
たとえ嬢ちゃんが裸で目の前に現れても、なにも感じねぇからな?」
アヤメがつまらなそうに唇を尖らせた。
『なんじゃと? 月夜見様の巫女である妾の神聖な身体を見て、何も感じぬと申したか。
なんと無礼な男じゃ。
ありがたく妾の神体を拝みながら、稚児を作ればよい。
なに、どうすれば稚児を授かるかは妾も知らぬが、おんしが知って居よう。
任せる故、好きなようにするがよい』
また何かわけのわからねぇことを考えてるのか?
俺はアヤメを膝の上から下ろして立たせて告げる。
「ともかく、明日までに婚約契約の内容を確認しておかねーといけねぇからな。
嬢ちゃんは部屋に大人しく戻ってろ。
遊び相手なら、フランチェスカやキューブが居るだろ?」
俺は再び机の上の書類を手に取り、目を通していく。
クラウスが用意した契約書だが、あいつはセイラン国やアヤメの事情にそこまで精通してる訳じゃない。
漏れがないか、アヤメの将来に問題を残さないか、入念にチェックしていく。
アヤメはどうやら諦めたのか、俺の膝には戻ってこなかった。
だが気配が部屋から出ていく様子がない――ベッドの辺りでなんかしてやがるな。
まったく、何を考えてるのか分からんお子様だ。
書類を確認し終わり、一息ついて机の上にまとめておく。
これを明日、午前中にセイランオウと打ち合わせをして最終チェックだ。
合意ができたら署名をして、明日からアヤメの身分を保証してやれるようになる。
時計を見ると、もう午後の九時を過ぎていた。そろそろ俺も風呂に入って寝るか。
アヤメは――ベッドの布団がこんもりとふくらんでる。この部屋で寝るつもりなのか?
「何を考えてるか知らんが、寝るなら自分の部屋に戻れよ」
俺は風呂の準備をして、浴室に向かっていった。
****
風呂から上がりベッドを確認する――アヤメは部屋に戻ったか。
俺は水差しからコップに身を注いで飲み干し、一息ついてソファで頭を拭いて居た。
髪が乾いたのを確認してから、ベッドに潜り込んで横になる。
……今日は久しぶりに命の取り合い、魂がひりつく戦いをやれたな。
明日以降も、テッシンに相手をしてもらえればなぁ。
生死がかからない環境に身を置き過ぎると、戦場で生き抜くのが難しくなる。
気を抜くと死ぬ、そんな相手が鍛錬相手なら、丁度いいだろう。
目をつぶり、そんなことを考えていると急に布団の中に気配が現れた――アヤメ?!
「お前、どうやって潜り込んだ?!」
いくら鈍ってるって言っても、部屋の中にアヤメが居れば見逃すわけがねぇんだが?!
布団の中のアヤメは、セイラン国の下着らしい薄着で俺に微笑んでいた。
『なに、巫術で姿を隠していただけじゃ。
こうでもせんと、おんしは妾と同衾すまい?
さぁ、稚児を作ろうではないか』
今、『巫術』って言ったのか。
姿を隠し気配を完全に殺す、そんなこともできるのかよ。油断がならねぇな。
俺の身体にしなだれかかるアヤメを、俺は諦めて片腕で抱えた。
「ああもう! そんなに一緒に寝たいなら好きにしろ!
それで満足なんだろ?!」
俺はアヤメを添い寝させながら、再び目をつぶる。
アヤメの不満気な声が聞こえる。
『なんじゃ、寝てしまうつもりかえ?
稚児を作らぬつもりかえ? それとも、こうして居れば稚児ができるのかえ?
……眠るつもりじゃな? 仕方あるまい、今宵はこれで、我慢してやろうぞ』
言ってることはわからんが、悪寒ばかりが走っていく。
ろくでもないことを考えてるのは確かだ。
ほんとに、このお子様はどうしたもんかね。
俺はアヤメの体温を感じながら、すとんと意識を手放した。
「やっと見つけた! ヴァルター、一緒に寝よう!」
俺は書類から目を上げ、アヤメを見て告げる。
「一緒に? 今までそんなこと言わなかっただろう?」
アヤメが頬を膨らませながら応える。
「もー! ヴァルターもわかってないのー?!
ハクロウゲッカを使って見せたでしょ?
あれは月夜見様がヴァルターを私の夫として認めたってことなの!
夫婦が一緒に寝るのは、当たり前でしょ!」
どういう理屈だよ……。
俺は膝の上に乗っかってくるアヤメに告げる。
「キューブはどうだった? 仲良くできそうか?」
「大丈夫だと思うよ? ちゃんと逆らわないように言っておいたし!」
あいつほど頭が回って気が利くなら、アヤメのコントロールもなんとかなると思うんだが。
アヤメが、俺が手に持つ書類を見て告げる。
「こんな夜に何を見てたの? ……『婚約契約書』? 私との?」
「ああそうだ。せっかくセイランオウが来てるんだ。
合意が取れたから、明日にでも婚約契約をしちまう。
これで国に帰るまで、嬢ちゃんは『領主の婚約者』という立場で守られる」
アヤメがむくれながら応える。
「帰らないってば! 妻を故郷に送り返す夫がどこにいるの!」
俺はため息をつきながら告げる。
「まだそんなわがままを言ってるのか?
できればセイランオウと一緒に帰国するのがいいんだが、それは嫌なんだろう?」
「そもそも! 私は帰らないの! 大陸でヴァルターの子供を産んで生きていくの!」
俺は書類を執務机に置き、アヤメの肩を抱いて告げる。
「だからな? こんなおっさんと結婚しても、お前の幸福にはならねーんだよ。
お前が国に帰れば、俺は爵位を捨てて傭兵に戻れる。
これだけ盛り返した領地なら、誰が経営しても領民が生活に苦しむこともない。
きちんとセイラン国に帰って、年相応の男と結婚しとけ」
アヤメがふぅ、とため息をついた。
『まだ自覚がないのかえ?
ヴァルターほど妾の夫に相応しき男は、青嵐国にはおらん。
おそらく大陸中を探しても見つかるまい。
少しは己の稀有な才覚を認めよ』
「また母国語でしゃべりやがって……帰るのを嫌がってるのは伝わるがな。
どいつもこいつも、俺を買いかぶり過ぎだ。
俺は王女を妻にするような男じゃねぇ。
第一、お前はこんな土地の領主の妻なんて、我慢ができねぇだろうが」
アヤメが大人びた表情で微笑んだ。
『わからぬという割に、きちんと妾が言うた言葉を理解しているようではないか。
今までの慣れもあろうが、勘だけで青嵐語を理解するのもまた、稀有な才覚じゃろう。
青嵐国の姫を迎えるのに相応しき才覚よ。
なに、隣にヴァルターが居るなら、この地の領主の妻でも我慢してやろう。
港があれば、国外の面白い品々も目にしやすいでな』
「……お前、もしかして『俺と一緒なら我慢できる』って言ったのか?
いつのまに嬢ちゃんまで、そんなべったりと懐くようになったのかねぇ。
嬢ちゃんは自分だけが最高で、他の人間を見下すような奴だろうに」
アヤメが俺の首に腕をかけながら応える。
『やはり、青嵐語を多少は理解しておるな?
キューブも中々の才覚じゃったが、あれはおそらく船で戻ってくる間に勉強した成果。
日常会話だけでそこまで理解するおんしの才覚は、やはり別格じゃの。
青嵐国から必要な品を取り寄せる手筈も整った。
もはや妾がこの地で生きるに、不便はないぞえ?
あとはヴァルターが観念して、妾を妻と認めるだけよ。
……やはり、稚児を作って見せるのが一番かのう?』
俺はアヤメの腕を取って膝に下ろしてやる。
「十歳の子供が、男にしなだれかかるな。仮にも王女だろうが。
それに悪寒が走ったが、もしかして何か悪いことを考えてねぇだろうな?
『既成事実を作ろう』とか考えてるなら諦めろよ? 俺は子供に興味がない。
たとえ嬢ちゃんが裸で目の前に現れても、なにも感じねぇからな?」
アヤメがつまらなそうに唇を尖らせた。
『なんじゃと? 月夜見様の巫女である妾の神聖な身体を見て、何も感じぬと申したか。
なんと無礼な男じゃ。
ありがたく妾の神体を拝みながら、稚児を作ればよい。
なに、どうすれば稚児を授かるかは妾も知らぬが、おんしが知って居よう。
任せる故、好きなようにするがよい』
また何かわけのわからねぇことを考えてるのか?
俺はアヤメを膝の上から下ろして立たせて告げる。
「ともかく、明日までに婚約契約の内容を確認しておかねーといけねぇからな。
嬢ちゃんは部屋に大人しく戻ってろ。
遊び相手なら、フランチェスカやキューブが居るだろ?」
俺は再び机の上の書類を手に取り、目を通していく。
クラウスが用意した契約書だが、あいつはセイラン国やアヤメの事情にそこまで精通してる訳じゃない。
漏れがないか、アヤメの将来に問題を残さないか、入念にチェックしていく。
アヤメはどうやら諦めたのか、俺の膝には戻ってこなかった。
だが気配が部屋から出ていく様子がない――ベッドの辺りでなんかしてやがるな。
まったく、何を考えてるのか分からんお子様だ。
書類を確認し終わり、一息ついて机の上にまとめておく。
これを明日、午前中にセイランオウと打ち合わせをして最終チェックだ。
合意ができたら署名をして、明日からアヤメの身分を保証してやれるようになる。
時計を見ると、もう午後の九時を過ぎていた。そろそろ俺も風呂に入って寝るか。
アヤメは――ベッドの布団がこんもりとふくらんでる。この部屋で寝るつもりなのか?
「何を考えてるか知らんが、寝るなら自分の部屋に戻れよ」
俺は風呂の準備をして、浴室に向かっていった。
****
風呂から上がりベッドを確認する――アヤメは部屋に戻ったか。
俺は水差しからコップに身を注いで飲み干し、一息ついてソファで頭を拭いて居た。
髪が乾いたのを確認してから、ベッドに潜り込んで横になる。
……今日は久しぶりに命の取り合い、魂がひりつく戦いをやれたな。
明日以降も、テッシンに相手をしてもらえればなぁ。
生死がかからない環境に身を置き過ぎると、戦場で生き抜くのが難しくなる。
気を抜くと死ぬ、そんな相手が鍛錬相手なら、丁度いいだろう。
目をつぶり、そんなことを考えていると急に布団の中に気配が現れた――アヤメ?!
「お前、どうやって潜り込んだ?!」
いくら鈍ってるって言っても、部屋の中にアヤメが居れば見逃すわけがねぇんだが?!
布団の中のアヤメは、セイラン国の下着らしい薄着で俺に微笑んでいた。
『なに、巫術で姿を隠していただけじゃ。
こうでもせんと、おんしは妾と同衾すまい?
さぁ、稚児を作ろうではないか』
今、『巫術』って言ったのか。
姿を隠し気配を完全に殺す、そんなこともできるのかよ。油断がならねぇな。
俺の身体にしなだれかかるアヤメを、俺は諦めて片腕で抱えた。
「ああもう! そんなに一緒に寝たいなら好きにしろ!
それで満足なんだろ?!」
俺はアヤメを添い寝させながら、再び目をつぶる。
アヤメの不満気な声が聞こえる。
『なんじゃ、寝てしまうつもりかえ?
稚児を作らぬつもりかえ? それとも、こうして居れば稚児ができるのかえ?
……眠るつもりじゃな? 仕方あるまい、今宵はこれで、我慢してやろうぞ』
言ってることはわからんが、悪寒ばかりが走っていく。
ろくでもないことを考えてるのは確かだ。
ほんとに、このお子様はどうしたもんかね。
俺はアヤメの体温を感じながら、すとんと意識を手放した。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる