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第3章:さぁ始めよう
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「水無瀬さん、そろそろ着くよ」
肩をゆすられ、香澄が目を覚ました。
窓の外を見ると、古風な温泉街が目に飛び込んでくる。
新しいビルと古い建物が混在した観光地だ。
高台にある線路から見下ろす相模湾は、遠くて広い。
独特の潮の香りが強く鼻を刺激する。
「熱海、来ちゃったんですねぇ」
周囲がクスリと笑みを漏らし、荷物を手に取り始めた。
電車はゆっくりと減速し、熱海駅へと到着した。
草薙を先頭に十一人が熱海駅に降り立つ。
「ここから少し歩く。ついておいで」
周囲の景色を楽しみながら、宿へに向かって歩いて行った。
****
駅から二十分ほど歩いた古いホテル。
そこに草薙は入っていった。
残る十人も後に続き、ホテルに入っていく。
外観に比べると小綺麗なエントランスを抜け、チェックインを済ませた草薙が告げる。
「男女で部屋が分かれている。
まずは荷物を置こう」
うなずいた一行は、エレベーターに乗って上階へと向かった。
八階で降りた草薙から、烏頭目が鍵を受け取った。
草薙たち男性陣と分かれて香澄たちも部屋に入る。
中は十畳くらいありそうな座敷だった。
それぞれが床の間付近に荷物を置いて行く。
香澄は窓辺に行き、潮騒に耳を傾けた。
氷雨が楽しそうに香澄に告げる。
「ここからじゃ海の音は聞こえないわよー?」
「いいんです、気分なんで」
青川が全員分の緑茶を入れて告げる。
「一息つきましょう。
折角の旅行でせかせかと行動したくないわ」
うなずいた女性陣が、座卓に集まってお茶を口に含む。
香澄がおずおずと告げる。
「そういえば、みなさんも『あやかし』なんでしたっけ?」
氷雨がクスリと笑みをこぼす。
「そうよー?
前も言ったけど、私が『雪女』混じりねー」
烏頭目がフフンと胸を張った。
「私と湖八音は『神混じり』なので、『あやかし』とは少し格が違うのです!」
香澄がきょとんとした顔で小首をかしげた。
「神様なんですか?」
湖八音が真顔でうなずいた。
「私たちは古い神の系譜。
祖先に神の分霊がいたと伝えられています。
『アメノウズメ』とか、『アメノコヤネ』を聞いたことはありますか」
香澄は素直に首を横に振った。
烏頭目ががっくりと肩を落としながら告げる。
「天孫降臨で『ニニギノミコト』と一緒に地上に降りてきた神様なのです。
一応、有名なんですけどねぇ?」
言われてみれば、小学生辺りで習ったような覚えがあった。
だが細かい神の名前までは覚えがない。
「その『分霊』ってなんですか?」
青川がふぅ、と小さく息をついて応える。
「神様には『分け御霊』というものがあるのよ。
本体から分かれた分身、みたいなものね。
私や黄原は、竜神の分霊――その子孫よ」
花連が元気に告げる。
「そして私は『猫又』! 分霊じゃないよ!」
香澄が戸惑いながら尋ねる。
「分身みたいなものって、どういうことなんです?」
湖八音がお茶を飲み干して応える。
「各地の神社には、本社と同じ神様を祀る分社が多く存在します。
それぞれ本社と同じ神を祀りますが、祀っているのは分霊です。
簡単に言えば、『自我のある分身』が分霊です」
「つまり、マスターの分身が自我を持ったら分霊になる……ってことですか?」
湖八音が黙ってうなずいた。
烏頭目がお茶を飲み干して立ち上がる。
「あまりのんびりしすぎると怒られちゃうのです!
そろそろお昼御飯ですし、行きましょうなのです!」
香澄たちもうなずき、立ち上がって部屋を出た。
****
廊下で待っていた男性陣に烏頭目が告げる。
「お待たせなのです!」
草薙がにこやかに応える。
「構わんよ。慰安旅行も兼ねている。
昼は逃げんから、のんびり行こうじゃないか」
歩きだした草薙に続いて、十人が歩いて行く。
香澄が晴臣に尋ねる。
「どこに行くんですか?」
「一階にある展望レストランだよ。
ここは高い所にあるから、海が良く見えるそうだよ」
『海』と聞いて、香澄のテンションが上がった。
花連も楽しげに鼻歌を歌っている。
全員でエレベーターに乗りこみ、一階のレストランへ向かった。
****
ビュッフェタイムのレストランで席に着くと、それぞれが料理を取りに立ち上がる。
香澄は取り皿に山盛りのローストビーフやサラダ、シーフードを持って席に戻った。
パンを頬張りながら料理を口に運ぶ香澄を、晴臣が温かく見守っていた。
「美味しいかい?」
「ええ、とっても!
やっぱり海の幸が新鮮ですねー」
氷雨も刺身を口にしながら告げる。
「そりゃあ獲れたてだものー。
漁港が近いんだから、市場も近いわよー」
花連は静かにお茶だけを飲んでいた。
香澄が花連に尋ねる。
「花連ちゃん、食べないの?」
「前も言ったでしょ。
純粋な『あやかし』は食べる物がちょっと違うの。
お茶を飲む真似くらいはできるけどね」
良く見れば、晴臣も何も食べていない。
眉をひそめた香澄が、寂しそうに告げる。
「同じ味を楽しめないって、もったいないですね」
晴臣がクスリと笑った。
「そんなことはないさ。
みんなが美味しそうに食べてる姿を楽しんでるよ。
君たちが美味しいと思う心が、僕らの食事なんだ」
「そんなものですか……」
やはり、人間と『あやかし』は大きく違うらしい。
残念に思いながらも、香澄は海の幸を楽しんでいった。
昼食が終わるとロビーに集まり、草薙が告げる。
「夕食は大座敷で和食を取ることになっている。
それまではのんびり、温泉でも楽しもう」
うなずいた全員がエレベーターに乗り、宿泊する部屋に戻っていった。
****
部屋で温泉浴衣に着替え、羽織を着る。
入浴セットを手に持ち、女子だけでエレベーターに向かう。
指示板の通りに別館に辿り着くと、大浴場に行きついた。
香澄たちは女湯側に移動し、脱衣所に向かった。
棚の上の藤かごに荷物を置き、服を脱いでいく。
すでに脱衣所の中にまで、温泉の匂いが届いていた。
花連が「いっちばーん!」と声を上げながら浴場に入っていく。
香澄はタオルを手に、花連を追いかけるように浴場に入った。
檜の浴槽から窓の外を眺められる浴場は解放感に満ちていた。
他の客は少なく、『マヨヒガ』の女子たちは固まって外を眺める。
「すごいですねぇ……きちゃったんですねぇ、熱海」
烏頭目が楽しげに声を上げる。
「熱海と言えば温泉!
温泉と言えば熱燗!
夕食が楽しみなのです!」
花連は湯船につかりながら、にょっきりと二本のしっぽが突き出ている。
その様子に、周囲は気が付いている様子もない。
「本当に誰も花連ちゃんを気にしないんですね」
青川がくつろぎながら応える。
「『誰かが居る』とは思うらしいの。
でも『誰が居るのか』が気にならないらしいわ。
記憶にも残らないし、映像にも残らないんですって。
不思議な存在よね、『あやかし』って」
香澄がふと氷雨を見ると、顔を真っ赤にして頑張ってるようだった。
「――あ、『雪女』なんでしたっけ?」
「そうなのー。熱いのは苦手なのよねー」
湖八音が真顔で告げる。
「あちらに水風呂があります。
無理せず、移動した方がいいかと」
「そうするわー」
氷雨は湯船から上がり、水風呂の方に移動していた。
香澄がぽつりと告げる。
「やっぱり、『あやかし』混じりも大変なんですね」
烏頭目が元気いっぱいに応える。
「それでも『マヨヒガ』がサポートしてくれるおかげで、かなり暮らしやすいのです!
孤立している『あやかし』混じりは、もっと大変だと思うのです!」
香澄が湯船を見つめてつぶやく。
「そんな場所に、人間の私が居ていいんでしょうか」
青川が香澄の肩を抱いて告げる。
「良いに決まってるでしょ?
あなたが『居たい』と思ったら、いつまででも居ていいの。
それが『マヨヒガ』よ」
香澄は黙ってうなずき、お湯で顔を洗った。
肩をゆすられ、香澄が目を覚ました。
窓の外を見ると、古風な温泉街が目に飛び込んでくる。
新しいビルと古い建物が混在した観光地だ。
高台にある線路から見下ろす相模湾は、遠くて広い。
独特の潮の香りが強く鼻を刺激する。
「熱海、来ちゃったんですねぇ」
周囲がクスリと笑みを漏らし、荷物を手に取り始めた。
電車はゆっくりと減速し、熱海駅へと到着した。
草薙を先頭に十一人が熱海駅に降り立つ。
「ここから少し歩く。ついておいで」
周囲の景色を楽しみながら、宿へに向かって歩いて行った。
****
駅から二十分ほど歩いた古いホテル。
そこに草薙は入っていった。
残る十人も後に続き、ホテルに入っていく。
外観に比べると小綺麗なエントランスを抜け、チェックインを済ませた草薙が告げる。
「男女で部屋が分かれている。
まずは荷物を置こう」
うなずいた一行は、エレベーターに乗って上階へと向かった。
八階で降りた草薙から、烏頭目が鍵を受け取った。
草薙たち男性陣と分かれて香澄たちも部屋に入る。
中は十畳くらいありそうな座敷だった。
それぞれが床の間付近に荷物を置いて行く。
香澄は窓辺に行き、潮騒に耳を傾けた。
氷雨が楽しそうに香澄に告げる。
「ここからじゃ海の音は聞こえないわよー?」
「いいんです、気分なんで」
青川が全員分の緑茶を入れて告げる。
「一息つきましょう。
折角の旅行でせかせかと行動したくないわ」
うなずいた女性陣が、座卓に集まってお茶を口に含む。
香澄がおずおずと告げる。
「そういえば、みなさんも『あやかし』なんでしたっけ?」
氷雨がクスリと笑みをこぼす。
「そうよー?
前も言ったけど、私が『雪女』混じりねー」
烏頭目がフフンと胸を張った。
「私と湖八音は『神混じり』なので、『あやかし』とは少し格が違うのです!」
香澄がきょとんとした顔で小首をかしげた。
「神様なんですか?」
湖八音が真顔でうなずいた。
「私たちは古い神の系譜。
祖先に神の分霊がいたと伝えられています。
『アメノウズメ』とか、『アメノコヤネ』を聞いたことはありますか」
香澄は素直に首を横に振った。
烏頭目ががっくりと肩を落としながら告げる。
「天孫降臨で『ニニギノミコト』と一緒に地上に降りてきた神様なのです。
一応、有名なんですけどねぇ?」
言われてみれば、小学生辺りで習ったような覚えがあった。
だが細かい神の名前までは覚えがない。
「その『分霊』ってなんですか?」
青川がふぅ、と小さく息をついて応える。
「神様には『分け御霊』というものがあるのよ。
本体から分かれた分身、みたいなものね。
私や黄原は、竜神の分霊――その子孫よ」
花連が元気に告げる。
「そして私は『猫又』! 分霊じゃないよ!」
香澄が戸惑いながら尋ねる。
「分身みたいなものって、どういうことなんです?」
湖八音がお茶を飲み干して応える。
「各地の神社には、本社と同じ神様を祀る分社が多く存在します。
それぞれ本社と同じ神を祀りますが、祀っているのは分霊です。
簡単に言えば、『自我のある分身』が分霊です」
「つまり、マスターの分身が自我を持ったら分霊になる……ってことですか?」
湖八音が黙ってうなずいた。
烏頭目がお茶を飲み干して立ち上がる。
「あまりのんびりしすぎると怒られちゃうのです!
そろそろお昼御飯ですし、行きましょうなのです!」
香澄たちもうなずき、立ち上がって部屋を出た。
****
廊下で待っていた男性陣に烏頭目が告げる。
「お待たせなのです!」
草薙がにこやかに応える。
「構わんよ。慰安旅行も兼ねている。
昼は逃げんから、のんびり行こうじゃないか」
歩きだした草薙に続いて、十人が歩いて行く。
香澄が晴臣に尋ねる。
「どこに行くんですか?」
「一階にある展望レストランだよ。
ここは高い所にあるから、海が良く見えるそうだよ」
『海』と聞いて、香澄のテンションが上がった。
花連も楽しげに鼻歌を歌っている。
全員でエレベーターに乗りこみ、一階のレストランへ向かった。
****
ビュッフェタイムのレストランで席に着くと、それぞれが料理を取りに立ち上がる。
香澄は取り皿に山盛りのローストビーフやサラダ、シーフードを持って席に戻った。
パンを頬張りながら料理を口に運ぶ香澄を、晴臣が温かく見守っていた。
「美味しいかい?」
「ええ、とっても!
やっぱり海の幸が新鮮ですねー」
氷雨も刺身を口にしながら告げる。
「そりゃあ獲れたてだものー。
漁港が近いんだから、市場も近いわよー」
花連は静かにお茶だけを飲んでいた。
香澄が花連に尋ねる。
「花連ちゃん、食べないの?」
「前も言ったでしょ。
純粋な『あやかし』は食べる物がちょっと違うの。
お茶を飲む真似くらいはできるけどね」
良く見れば、晴臣も何も食べていない。
眉をひそめた香澄が、寂しそうに告げる。
「同じ味を楽しめないって、もったいないですね」
晴臣がクスリと笑った。
「そんなことはないさ。
みんなが美味しそうに食べてる姿を楽しんでるよ。
君たちが美味しいと思う心が、僕らの食事なんだ」
「そんなものですか……」
やはり、人間と『あやかし』は大きく違うらしい。
残念に思いながらも、香澄は海の幸を楽しんでいった。
昼食が終わるとロビーに集まり、草薙が告げる。
「夕食は大座敷で和食を取ることになっている。
それまではのんびり、温泉でも楽しもう」
うなずいた全員がエレベーターに乗り、宿泊する部屋に戻っていった。
****
部屋で温泉浴衣に着替え、羽織を着る。
入浴セットを手に持ち、女子だけでエレベーターに向かう。
指示板の通りに別館に辿り着くと、大浴場に行きついた。
香澄たちは女湯側に移動し、脱衣所に向かった。
棚の上の藤かごに荷物を置き、服を脱いでいく。
すでに脱衣所の中にまで、温泉の匂いが届いていた。
花連が「いっちばーん!」と声を上げながら浴場に入っていく。
香澄はタオルを手に、花連を追いかけるように浴場に入った。
檜の浴槽から窓の外を眺められる浴場は解放感に満ちていた。
他の客は少なく、『マヨヒガ』の女子たちは固まって外を眺める。
「すごいですねぇ……きちゃったんですねぇ、熱海」
烏頭目が楽しげに声を上げる。
「熱海と言えば温泉!
温泉と言えば熱燗!
夕食が楽しみなのです!」
花連は湯船につかりながら、にょっきりと二本のしっぽが突き出ている。
その様子に、周囲は気が付いている様子もない。
「本当に誰も花連ちゃんを気にしないんですね」
青川がくつろぎながら応える。
「『誰かが居る』とは思うらしいの。
でも『誰が居るのか』が気にならないらしいわ。
記憶にも残らないし、映像にも残らないんですって。
不思議な存在よね、『あやかし』って」
香澄がふと氷雨を見ると、顔を真っ赤にして頑張ってるようだった。
「――あ、『雪女』なんでしたっけ?」
「そうなのー。熱いのは苦手なのよねー」
湖八音が真顔で告げる。
「あちらに水風呂があります。
無理せず、移動した方がいいかと」
「そうするわー」
氷雨は湯船から上がり、水風呂の方に移動していた。
香澄がぽつりと告げる。
「やっぱり、『あやかし』混じりも大変なんですね」
烏頭目が元気いっぱいに応える。
「それでも『マヨヒガ』がサポートしてくれるおかげで、かなり暮らしやすいのです!
孤立している『あやかし』混じりは、もっと大変だと思うのです!」
香澄が湯船を見つめてつぶやく。
「そんな場所に、人間の私が居ていいんでしょうか」
青川が香澄の肩を抱いて告げる。
「良いに決まってるでしょ?
あなたが『居たい』と思ったら、いつまででも居ていいの。
それが『マヨヒガ』よ」
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