4 / 91
第1部 『神樹の里』 第1章 『神樹の里』の始まり
4.リンのいる生活
しおりを挟む
「シント、なにを作っているの?」
「いざというときに備えた欠損回復用のポーションです。使う機会などない方がいいのですがね」
「あはは……シントといると伝説の霊薬や神薬でしかできないはずのことが普通にできることに聞こえちゃう」
リンがこの神樹の里にやってきて2週間が経過しました。
最初の方こそなかなかうち解けてくれませんでしたが、一週間経ってようやくうち解けて始め、いまでは仲のいい……友達のようになっているのだと思います。
僕もリンも『友人』などいなかったのでよくわかりませんが。
「リンは今日の修行は終わりましたか? 今日は……」
「聖魔法の訓練、終わったよ。……まさか、伝説の時空魔法も含めてすべての属性を覚えているなんて想像もしなかったけど」
「メイヤの仕業です、諦めましょう。僕なんて〝神眼〟もあるんですよ? 大抵のことは見抜けますからね?」
「そうだよね。それに私を助けてくれた〝命魔法〟だって伝説だものね。メイヤ様ってやっぱりすごいなぁ」
「聖霊とはそういうものらしいです。ところでリン、毎日の食事が果物しかありませんが不服はありませんか?」
「毎日お腹いっぱい食べられるだけで十分! それに果物なのにいろいろな味がするし、体の調子もいいし、聖霊様のお恵みに文句を言うだなんて罰当たりな真似はできないよ」
「ならいいのですが……僕もエルフの食事事情はわからないものですから」
「……私もよくわからないな。ずっと最低限の食事しか食べさせてもらえなかったから」
「すみません、辛いことを思い出させてしまい」
「ううん。シントの村ではどうだったの?」
「僕もあまり食事事情はよくなかったです。村の厄介者でしたから」
「そっか。じゃあ、いまはメイヤ様の恵みに感謝だね!」
「はい。毎日たくさんの果物を食べさせられるのだけは何とかしてほしいですが」
「あれって生命力向上とか魔力向上とかいろいろあるそうだよ。いざというときの備えだって」
「なにに備えるんでしょうね?」
「さあ? いざとなったらシントのことは私が守るのに」
「守られてばかりというのも気が引けますが実戦経験のない僕では足手まといですよね。よろしくお願いいたします、リン」
「任せて!」
リンも元気によく笑うようになってくれました。
最初のような張り詰めた雰囲気は数日でなくなり、恐る恐るであった僕との接触も段々慣れていってくれましたから。
「そう言えば、この神域って畑を耕したりとかってしないの? 作物もよく育ちそうなんだけど……」
「可能かもしれませんがふたりで育てられますか? それに育てて収穫しても料理が……」
「……ごめんなさい」
「あと、種の問題もあります。そう考えるとないものだらけですよ。必要もないんですけどね」
「調理器具とかもないよね。必要ないけど」
「創造魔法で作りますか?」
「私、お料理なんてできないよ?」
「僕だってできません。無駄なものは作らないでおきましょう」
「そうだね。無駄なもの、じゃないんだけどこの服って素材はなんなんだろう? 下着も含めてすごく肌触りがいいんだけど……」
「さあ……? 僕も聞いたことがあるんですけど教えてくれなかったんですよ。靴もなにかの皮でできていますが軟らかくて履き心地がいいですし、なにより底が滑らない」
「……不思議だよね」
メイヤのくれる衣服はとにかく不思議です。
やたらと肌触りがよく、ポーションをこぼしたことがありましたが水はすべてはじきしみひとつつかない。
それでいてちゃんと洗濯はできる謎の服です。
乾くのもやたらと早いですし。
デザインもこっていますが……誰が作っているのでしょうか?
『あら、今日もふたりで戻ってきたの? リンはそんなにシントのことが恋しい?』
「なっ!? メイヤ様、そんなことではありません!」
『違うの? あなたがここの生活に慣れてからは毎日ふたり一緒に戻ってきていることを自覚している? シントからあなたを呼びに行っていることはないのだから、あなたがシントのところに行っているのでしょう? 悪さをしないなら怒らないわよ?』
「悪さなんてしていません! お話をしているだけです!」
『そう。お昼の準備はできているわ。食べられる分だけ食べて、残ったら時空魔法で保管しお腹が空いたときに食べなさいな』
「ねえ、メイヤ。僕に時空魔法を覚えさせたのって便利な食材庫としてですか?」
『回復薬の保管庫も兼ねているわよ?』
「時空魔法って伝説級のスキルですよね? それがそこらの道具入れみたいに……」
『時間経過が止まるから痛むことはないし、中でぶつかり合うこともないから瓶も割れない。便利な保管場所じゃない。望めばいつでも手元に出てくるんだし』
「……まあ、いいでしょう。リン、昼食にしましょうか」
「……うん。さすがに時空魔法が保管庫っていう話には驚いたけど」
『あなたにとっても保管庫よ? シントから各種ポーションをいくつか分けてもらっておきなさい。特に魔力回復用のポーションは多めに。あと、魔力回復効果のある果実や魔力回復速度を高める果実もあとで渡すわね』
「……ありがとうございます、メイヤ様」
メイヤってどうにも人の感覚とずれているんですよね。
どんなスキルでも自分で生み出した果実で覚えさせることができるみたいですし、どんな効果の果実でも作れるみたいですが……。
僕たちが人前に出る機会など一生ないかもしれませんが、他人には渡せないものばかりを作られています。
僕のポーションは一般的な回復薬も作っているはずなんですけど……。
『それで、午後はどうするつもりなの?』
「私は魔法をもっとうまく使えるように練習です。いざというときにシントを守れるようにならないと」
『いい心がけね。シントは?』
「メイヤ。僕も普通の魔法って覚えられませんか?」
『覚えさせることはできるけど……どうするの?』
「いえ、いざというときは自分の身をある程度は守れないと」
『そう。それなら構わないわよ。魔法スキルを覚える果実を作ってあげるからそれを食べて。使い方はリンに聞きなさい』
「わかりました。リン、よろしくお願いします」
「うん! なんでも聞いて!」
『リン、ちなみにシントの方が魔力操作能力も魔法熟練度上昇力もあなたより上よ?』
「……メイヤ様、それってすぐに私が追い抜かされるって意味ですか?」
『頑張りなさい』
「……はい。先輩として愛想を尽かされないように頑張ります」
「あはは……すぐには追い抜けませんよ。多分……」
メイヤの宣言があるというのが怖いですからね。
ともかく、魔法スキルを覚えられるという木の実を食べて魔法訓練開始です。
開始ですが……メイヤの言っていたことがよくわかりました。
「うわーん!? なんで1時間ちょっと教えただけなのにシントの方が威力調整も上手で最大威力も大きいの!? それに魔力枯渇の症状もまったく起こさないし!?」
「ええと……多分、メイヤが来る前に食べさせられていた果実の影響かと」
「そうだよね! 私を治療したのだって命魔法だもんね!? 魔法、上手だよね! でも、私も絶対に負けない! シント、新しい的を作って! 私そっちで練習する!!」
「わかりました。わかりましたから詰め寄らないで……」
リンの要望通り新しい的を作ってあげると、彼女はそちらで魔法の練習を始めました。
鬼気迫る激しい練習でしたが、大丈夫でしょうか?
とりあえず、彼女も楽しそうですし問題はない……のかなぁ?
「いざというときに備えた欠損回復用のポーションです。使う機会などない方がいいのですがね」
「あはは……シントといると伝説の霊薬や神薬でしかできないはずのことが普通にできることに聞こえちゃう」
リンがこの神樹の里にやってきて2週間が経過しました。
最初の方こそなかなかうち解けてくれませんでしたが、一週間経ってようやくうち解けて始め、いまでは仲のいい……友達のようになっているのだと思います。
僕もリンも『友人』などいなかったのでよくわかりませんが。
「リンは今日の修行は終わりましたか? 今日は……」
「聖魔法の訓練、終わったよ。……まさか、伝説の時空魔法も含めてすべての属性を覚えているなんて想像もしなかったけど」
「メイヤの仕業です、諦めましょう。僕なんて〝神眼〟もあるんですよ? 大抵のことは見抜けますからね?」
「そうだよね。それに私を助けてくれた〝命魔法〟だって伝説だものね。メイヤ様ってやっぱりすごいなぁ」
「聖霊とはそういうものらしいです。ところでリン、毎日の食事が果物しかありませんが不服はありませんか?」
「毎日お腹いっぱい食べられるだけで十分! それに果物なのにいろいろな味がするし、体の調子もいいし、聖霊様のお恵みに文句を言うだなんて罰当たりな真似はできないよ」
「ならいいのですが……僕もエルフの食事事情はわからないものですから」
「……私もよくわからないな。ずっと最低限の食事しか食べさせてもらえなかったから」
「すみません、辛いことを思い出させてしまい」
「ううん。シントの村ではどうだったの?」
「僕もあまり食事事情はよくなかったです。村の厄介者でしたから」
「そっか。じゃあ、いまはメイヤ様の恵みに感謝だね!」
「はい。毎日たくさんの果物を食べさせられるのだけは何とかしてほしいですが」
「あれって生命力向上とか魔力向上とかいろいろあるそうだよ。いざというときの備えだって」
「なにに備えるんでしょうね?」
「さあ? いざとなったらシントのことは私が守るのに」
「守られてばかりというのも気が引けますが実戦経験のない僕では足手まといですよね。よろしくお願いいたします、リン」
「任せて!」
リンも元気によく笑うようになってくれました。
最初のような張り詰めた雰囲気は数日でなくなり、恐る恐るであった僕との接触も段々慣れていってくれましたから。
「そう言えば、この神域って畑を耕したりとかってしないの? 作物もよく育ちそうなんだけど……」
「可能かもしれませんがふたりで育てられますか? それに育てて収穫しても料理が……」
「……ごめんなさい」
「あと、種の問題もあります。そう考えるとないものだらけですよ。必要もないんですけどね」
「調理器具とかもないよね。必要ないけど」
「創造魔法で作りますか?」
「私、お料理なんてできないよ?」
「僕だってできません。無駄なものは作らないでおきましょう」
「そうだね。無駄なもの、じゃないんだけどこの服って素材はなんなんだろう? 下着も含めてすごく肌触りがいいんだけど……」
「さあ……? 僕も聞いたことがあるんですけど教えてくれなかったんですよ。靴もなにかの皮でできていますが軟らかくて履き心地がいいですし、なにより底が滑らない」
「……不思議だよね」
メイヤのくれる衣服はとにかく不思議です。
やたらと肌触りがよく、ポーションをこぼしたことがありましたが水はすべてはじきしみひとつつかない。
それでいてちゃんと洗濯はできる謎の服です。
乾くのもやたらと早いですし。
デザインもこっていますが……誰が作っているのでしょうか?
『あら、今日もふたりで戻ってきたの? リンはそんなにシントのことが恋しい?』
「なっ!? メイヤ様、そんなことではありません!」
『違うの? あなたがここの生活に慣れてからは毎日ふたり一緒に戻ってきていることを自覚している? シントからあなたを呼びに行っていることはないのだから、あなたがシントのところに行っているのでしょう? 悪さをしないなら怒らないわよ?』
「悪さなんてしていません! お話をしているだけです!」
『そう。お昼の準備はできているわ。食べられる分だけ食べて、残ったら時空魔法で保管しお腹が空いたときに食べなさいな』
「ねえ、メイヤ。僕に時空魔法を覚えさせたのって便利な食材庫としてですか?」
『回復薬の保管庫も兼ねているわよ?』
「時空魔法って伝説級のスキルですよね? それがそこらの道具入れみたいに……」
『時間経過が止まるから痛むことはないし、中でぶつかり合うこともないから瓶も割れない。便利な保管場所じゃない。望めばいつでも手元に出てくるんだし』
「……まあ、いいでしょう。リン、昼食にしましょうか」
「……うん。さすがに時空魔法が保管庫っていう話には驚いたけど」
『あなたにとっても保管庫よ? シントから各種ポーションをいくつか分けてもらっておきなさい。特に魔力回復用のポーションは多めに。あと、魔力回復効果のある果実や魔力回復速度を高める果実もあとで渡すわね』
「……ありがとうございます、メイヤ様」
メイヤってどうにも人の感覚とずれているんですよね。
どんなスキルでも自分で生み出した果実で覚えさせることができるみたいですし、どんな効果の果実でも作れるみたいですが……。
僕たちが人前に出る機会など一生ないかもしれませんが、他人には渡せないものばかりを作られています。
僕のポーションは一般的な回復薬も作っているはずなんですけど……。
『それで、午後はどうするつもりなの?』
「私は魔法をもっとうまく使えるように練習です。いざというときにシントを守れるようにならないと」
『いい心がけね。シントは?』
「メイヤ。僕も普通の魔法って覚えられませんか?」
『覚えさせることはできるけど……どうするの?』
「いえ、いざというときは自分の身をある程度は守れないと」
『そう。それなら構わないわよ。魔法スキルを覚える果実を作ってあげるからそれを食べて。使い方はリンに聞きなさい』
「わかりました。リン、よろしくお願いします」
「うん! なんでも聞いて!」
『リン、ちなみにシントの方が魔力操作能力も魔法熟練度上昇力もあなたより上よ?』
「……メイヤ様、それってすぐに私が追い抜かされるって意味ですか?」
『頑張りなさい』
「……はい。先輩として愛想を尽かされないように頑張ります」
「あはは……すぐには追い抜けませんよ。多分……」
メイヤの宣言があるというのが怖いですからね。
ともかく、魔法スキルを覚えられるという木の実を食べて魔法訓練開始です。
開始ですが……メイヤの言っていたことがよくわかりました。
「うわーん!? なんで1時間ちょっと教えただけなのにシントの方が威力調整も上手で最大威力も大きいの!? それに魔力枯渇の症状もまったく起こさないし!?」
「ええと……多分、メイヤが来る前に食べさせられていた果実の影響かと」
「そうだよね! 私を治療したのだって命魔法だもんね!? 魔法、上手だよね! でも、私も絶対に負けない! シント、新しい的を作って! 私そっちで練習する!!」
「わかりました。わかりましたから詰め寄らないで……」
リンの要望通り新しい的を作ってあげると、彼女はそちらで魔法の練習を始めました。
鬼気迫る激しい練習でしたが、大丈夫でしょうか?
とりあえず、彼女も楽しそうですし問題はない……のかなぁ?
10
お気に入りに追加
2,211
あなたにおすすめの小説
元兵士その後
ラッキーヒル・オン・イノシシ
ファンタジー
王国の兵士だったダンは5年間所属した王国軍を退団することにした。元々、実家からの命で軍に入隊していたが、ここでの調べ物が終わったのと丁度よく堂々と暗殺されかけた事実があったため、団長へと除隊嘆願書を提出して軍を去ることにしたのだ。元兵士となったダンは次の行き先を目指す。「まずは東かな……」
自覚あまりなしの主人公の話となります。基本物理でなんとかする。魔法ありの世界ですが、魔法はちょっと苦手。なんだかんだと仲間が集まってきますが、その仲間達はだいたい主人公の無茶ぶりに振り回されることとなります。
それと書いていませんでしたが不定期更新となります。温かい目で更新をお待ちください。
*小説家になろう様にて公開を始めました。文章を読みやすく修正したりしていますが、大筋では変えておりません。
小説家になろう様にてネット小説大賞にエントリーしました。
主人公は高みの見物していたい
ポリ 外丸
ファンタジー
高等魔術学園に入学した主人公の新田伸。彼は大人しく高校生活を送りたいのに、友人たちが問題を持ち込んでくる。嫌々ながら巻き込まれつつ、彼は徹底的に目立たないようにやり過ごそうとする。例え相手が高校最強と呼ばれる人間だろうと、やり過ごす自信が彼にはあった。何故なら、彼こそが世界最強の魔術使いなのだから……。最強の魔術使いの高校生が、平穏な学園生活のために実力を隠しながら、迫り来る問題を解決していく物語。
※主人公はできる限り本気を出さず、ずっと実力を誤魔化し続けます
※小説家になろう、ノベルアップ+、ノベルバ、カクヨムにも投稿しています。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる