43 / 100
第2部 街を駆け巡る〝ペットテイマー〟 第1章 〝ペットテイマー〟センディアの街に向かう
43. 人間相手ってやっぱり面倒くさい
しおりを挟む
さて、宿のお部屋に入っていつもの服に着替えたら早速昼食だ!
と思って食堂にやってきたけど、本当に人が多い!?
「ああ、特使さんもう来たのかい?」
「はい。あ、あと私はシズクです。普段は名前でいいですよ」
「じゃあ、シズクちゃん。カウンター席しか空いてないけど大丈夫?」
「構いません。今日の昼食ってなんですか?」
「ああ、悪いねぇ。ウルフ肉のソテーしかないんだよ。この街じゃわたしらみたいな亜人種じゃ自力調達しか肉を手に入れられないからね。契約している冒険者からウルフ肉を買い取っているんだよ」
「やった! ウルフ肉だ!」
「うん? ウルフ肉で喜ぶなんて珍しいね?」
「だって食べやすくていいじゃないですか、ウルフ肉。焼いてもパサパサにならないし、ボリュームもありますし」
「まあ、そうなんだが……店としてたまにはウルフ肉以外も出したいのが本音でね」
ウルフ肉以外か。
私の不要在庫処分になっちゃうけど、あの肉を譲っちゃおう!
「エンディコットさん、オーク肉とかいりません?」
「オーク肉!?」
私の発言で食堂中の視線が集まってきたけど、そこまで大変なことを言ったかな?
「シズクちゃん、オーク肉なんて持っているのかい?」
「持っているというか、山のように余っています」
「山のようにって、なんでまた」
「私、ちょっと特殊な魔法を使えるんですよ。それで、アイリーンの街がオークの軍勢に襲われたとき、足場を確保するためにオークをその都度分解していたら消費できないほどたまっちゃって。ギルドでも〝そんな量、一度に買い取れません〟って言われているし、知り合いの精肉店でも〝オーク肉の需要は低いからなぁ〟って言われてあまり売れないんですよ。私も脂っこいお肉は苦手で家でも滅多に食べませんし、どうせならここで大盤振る舞いして帰ろうかなって」
「い、いや、嬉しいけれど、そんなに金があるかどうか」
「あ、無料でもいいですよ? 少しでも在庫が減ってくれるなら大助かりです」
「む、無料って。ん? アイリーンの街から来たステップワンダー? ひょっとして、シズクちゃんが〝ウルフ狩りのステップワンダー〟かい?」
「あ、その名前ってこっちでも知られているんですね」
「そりゃあね。Dランク冒険者まで上がったのにウルフ狩りしかしない変わり者だって聞いていたのに、先のアイリーン防衛戦ではオーク相手にBランク冒険者並みの大活躍。終いにゃ、オークジェネラルを2匹もぶっ倒して戦功第二位だっていうじゃないか。どこまで本当なんだい?」
「Bランク並みの活躍をしていたかはわかりませんが、オークジェネラルを2匹倒せたことは事実です。かなりぎりぎりで運がよかっただけですけれど」
「なるほど。そんな英雄様にとってはオーク肉なんて余り物か」
「余り物というかアイリーンの街全体で人気がないんですよ。アイリーンの街ってさっぱりした味付けのものを好む傾向があるので」
「わかった! オークの肉、あまり高値は出せないが買い取るよ! その代わり、シズクちゃんが滞在している1週間の間に〝さっぱりしたオーク肉料理〟を開発してみせる! これでどうだい!?」
うわぁ!
さっぱりしたオーク肉料理!
この先、オーク砦攻略作戦も控えているし、絶対オーク肉の在庫は増えるよね!
頑張って開発してもらおう!
それで街のみんなにもその料理を食べてもらうんだ!
「よろしくお願いします! これで、アイリーンの街のみんなも喜びます!」
「うん? 調理法はシズクちゃんが独占するんじゃないのかい?」
「私だけが独占してもしょうがないじゃないですか! 街のみんなにも食べてもらいますよ!」
「あんた、本当にいい子だね! とりあえずオーク肉を出しておくれ。すぐに厨房に持っていって研究させるよ」
「はい。どれくらいが必要ですか?」
「そうさね……まずは1ブロックの塊程度でいいよ」
「わかりました。今、出します」
私は《ストレージ》からオーク肉を取り出してエンディコットさんに手渡した。
エンディコットさんもそれを見て、納得したかのように頷いてくれたよ。
「おお、本当のオーク肉だ! 味見で少し焼いて食べさせてもらうがいいかい?」
「どうぞ。普通のオーク肉ならたくさんありますから」
「よし! シズクちゃんも早く席に座りな。すぐに料理を出させるよ。シズクちゃんは昼食代も宿泊料金に含んであげる!」
やったぁ!
これで少しだけお金が節約できる!
そのあと、おいしいウルフ肉のソテーを食べさせてもらい、調理法まで教えてもらえた。
これで、家に帰ったらメイナお姉ちゃんにも作ってもらえる!
私も作りたいけど、料理はまだ勉強中だからね。
……さて、面倒だけど食事も終わったしゴミ掃除に行きますか。
「エンディコットさん、ごちそうさま。オーク肉の研究、頑張ってください!」
「ああ! 必ず1週間以内に仕上げてあげるよ!」
仲間と一緒に宿を出たら、そのまま街門まで向かう。
ちょっと怯えられているけど仕方がないよね?
他の街の特使を侮辱した罪はあがなってもらわないと。
さて、そのまま少し歩いて街の側にある森の中へ。
わざと街から見えない方に歩いて行って……うん、いい感じにばらけてくれた。
私を取り囲んで逃げられないようにするつもりだね?
あと、離れているふたりは失敗したとき、街に増援を呼びに行く係か特使が殺人をしたと喧伝しに行く係か知らないけれど、逃がさないよ?
森の奥深くまでやってくるとようやく隠れていた女が姿を見せてくれた。
襲ってくるならさっさと襲ってきてよ、面倒くさい。
「下賤なステップワンダーごときが、よくも私に恥をかかせてくれたわね!」
「あなた、だれだっけ?」
「なっ!?」
「悪いけど敵の顔までいちいち覚えておくつもりはないの。それから、周りを取り囲んでいる連中もさっさと出てきたら? 面倒くさいことこの上ない」
私の言葉に反応して顔を覆面で隠した連中が、16人ほど出てきた。
うん、数もぴったりだ。
「私は……」
「お前が何者だろうと関係ないよ。全員が武器を構えて出てきたっていうことは敵でいいんだよね?」
「くっ……最期に泣いて許しを請えば両腕を切り落とす程度で済ませてあげようと思っていたのに」
「私は全員の首をはねたよ。もう面倒だから」
「は?」
「周りをよくみなよ。立っているのはもうあなたひとりだよ?」
そう、もう私は全員の首をはねてしまった。
面倒だし《俊足迅雷》と回転切りの要領で全員の首を《魔爪》の飛ぶ斬撃を使い切り落としてしまった。
首をはねられた方も気がついていなかっただろうね。
「え? あ?」
「そうそう、離れたところで様子を見ていたふたりとさらにその奥にいた3人。そいつらももう始末済みだから。残りはあなただけ。死ぬ覚悟はもうできているよね?」
「え、いや、その」
「じゃあね、ばいばい」
私は飛ぶ斬撃でこの女の首もはね飛ばした。
こいつら、気付かれていないと思っていたんだろうけど、殺気だけでバレバレだったし、《気配判別》にも引っかかっていたからいちいち区別する必要もなかったんだよね。
人前で殺すと面倒くさいことになりそうだったから場所を選んだだけで。
とりあえず、死骸は《ストレージ》に全部しまったし、このあとどう処理しよう?
『お疲れじゃ。キントキの方も死体の回収を終えたぞ』
「そっか。でも、この死骸どうしよう。その辺に捨てるのもまずいよね?」
『魔獣なりモンスターなりに食い荒らさせるのがベストじゃろう。これから行くキラーブルとフォーホーンブルも肉食のようじゃし、やつらをおびき寄せる餌にするか?』
「えぇ……ばっちぃ……」
『では、この森の奥にあるゴブリンの巣にでも捨ててくるか。あそこなら自然と処理されるだろう。かなりの数のゴブリンがいたしな』
「そっか。定期的に間引きされていないのかな?」
『どうじゃろうな? それなりに規模の大きな巣だったと思うが』
「女の人は捕まってなかった?」
『そちらは大丈夫だったぞ』
「じゃあ、気兼ねなく餌になってもらおう。キントキたちが合流したらポイしに行くよ」
『わかった。しかし、お主も敵には容赦しなくなったな』
「この街の人間、気持ち悪くて嫌い。ゴブリンよりも気持ち悪い」
『そうか。キントキたちも来たようじゃ。行くとするか』
「うん。みんな、飛んでいくから私の腕に乗って」
そのあと、私は予定通りゴブリンの巣へ行って真上から死骸をばらまいてきた。
ゴブリンたちも突然上から降ってきたものに驚いていたけど、それが餌だとわかったら早速食らいついていたね。
私を本気で殺そうとするからこうなるんだよ。
ご愁傷様。
と思って食堂にやってきたけど、本当に人が多い!?
「ああ、特使さんもう来たのかい?」
「はい。あ、あと私はシズクです。普段は名前でいいですよ」
「じゃあ、シズクちゃん。カウンター席しか空いてないけど大丈夫?」
「構いません。今日の昼食ってなんですか?」
「ああ、悪いねぇ。ウルフ肉のソテーしかないんだよ。この街じゃわたしらみたいな亜人種じゃ自力調達しか肉を手に入れられないからね。契約している冒険者からウルフ肉を買い取っているんだよ」
「やった! ウルフ肉だ!」
「うん? ウルフ肉で喜ぶなんて珍しいね?」
「だって食べやすくていいじゃないですか、ウルフ肉。焼いてもパサパサにならないし、ボリュームもありますし」
「まあ、そうなんだが……店としてたまにはウルフ肉以外も出したいのが本音でね」
ウルフ肉以外か。
私の不要在庫処分になっちゃうけど、あの肉を譲っちゃおう!
「エンディコットさん、オーク肉とかいりません?」
「オーク肉!?」
私の発言で食堂中の視線が集まってきたけど、そこまで大変なことを言ったかな?
「シズクちゃん、オーク肉なんて持っているのかい?」
「持っているというか、山のように余っています」
「山のようにって、なんでまた」
「私、ちょっと特殊な魔法を使えるんですよ。それで、アイリーンの街がオークの軍勢に襲われたとき、足場を確保するためにオークをその都度分解していたら消費できないほどたまっちゃって。ギルドでも〝そんな量、一度に買い取れません〟って言われているし、知り合いの精肉店でも〝オーク肉の需要は低いからなぁ〟って言われてあまり売れないんですよ。私も脂っこいお肉は苦手で家でも滅多に食べませんし、どうせならここで大盤振る舞いして帰ろうかなって」
「い、いや、嬉しいけれど、そんなに金があるかどうか」
「あ、無料でもいいですよ? 少しでも在庫が減ってくれるなら大助かりです」
「む、無料って。ん? アイリーンの街から来たステップワンダー? ひょっとして、シズクちゃんが〝ウルフ狩りのステップワンダー〟かい?」
「あ、その名前ってこっちでも知られているんですね」
「そりゃあね。Dランク冒険者まで上がったのにウルフ狩りしかしない変わり者だって聞いていたのに、先のアイリーン防衛戦ではオーク相手にBランク冒険者並みの大活躍。終いにゃ、オークジェネラルを2匹もぶっ倒して戦功第二位だっていうじゃないか。どこまで本当なんだい?」
「Bランク並みの活躍をしていたかはわかりませんが、オークジェネラルを2匹倒せたことは事実です。かなりぎりぎりで運がよかっただけですけれど」
「なるほど。そんな英雄様にとってはオーク肉なんて余り物か」
「余り物というかアイリーンの街全体で人気がないんですよ。アイリーンの街ってさっぱりした味付けのものを好む傾向があるので」
「わかった! オークの肉、あまり高値は出せないが買い取るよ! その代わり、シズクちゃんが滞在している1週間の間に〝さっぱりしたオーク肉料理〟を開発してみせる! これでどうだい!?」
うわぁ!
さっぱりしたオーク肉料理!
この先、オーク砦攻略作戦も控えているし、絶対オーク肉の在庫は増えるよね!
頑張って開発してもらおう!
それで街のみんなにもその料理を食べてもらうんだ!
「よろしくお願いします! これで、アイリーンの街のみんなも喜びます!」
「うん? 調理法はシズクちゃんが独占するんじゃないのかい?」
「私だけが独占してもしょうがないじゃないですか! 街のみんなにも食べてもらいますよ!」
「あんた、本当にいい子だね! とりあえずオーク肉を出しておくれ。すぐに厨房に持っていって研究させるよ」
「はい。どれくらいが必要ですか?」
「そうさね……まずは1ブロックの塊程度でいいよ」
「わかりました。今、出します」
私は《ストレージ》からオーク肉を取り出してエンディコットさんに手渡した。
エンディコットさんもそれを見て、納得したかのように頷いてくれたよ。
「おお、本当のオーク肉だ! 味見で少し焼いて食べさせてもらうがいいかい?」
「どうぞ。普通のオーク肉ならたくさんありますから」
「よし! シズクちゃんも早く席に座りな。すぐに料理を出させるよ。シズクちゃんは昼食代も宿泊料金に含んであげる!」
やったぁ!
これで少しだけお金が節約できる!
そのあと、おいしいウルフ肉のソテーを食べさせてもらい、調理法まで教えてもらえた。
これで、家に帰ったらメイナお姉ちゃんにも作ってもらえる!
私も作りたいけど、料理はまだ勉強中だからね。
……さて、面倒だけど食事も終わったしゴミ掃除に行きますか。
「エンディコットさん、ごちそうさま。オーク肉の研究、頑張ってください!」
「ああ! 必ず1週間以内に仕上げてあげるよ!」
仲間と一緒に宿を出たら、そのまま街門まで向かう。
ちょっと怯えられているけど仕方がないよね?
他の街の特使を侮辱した罪はあがなってもらわないと。
さて、そのまま少し歩いて街の側にある森の中へ。
わざと街から見えない方に歩いて行って……うん、いい感じにばらけてくれた。
私を取り囲んで逃げられないようにするつもりだね?
あと、離れているふたりは失敗したとき、街に増援を呼びに行く係か特使が殺人をしたと喧伝しに行く係か知らないけれど、逃がさないよ?
森の奥深くまでやってくるとようやく隠れていた女が姿を見せてくれた。
襲ってくるならさっさと襲ってきてよ、面倒くさい。
「下賤なステップワンダーごときが、よくも私に恥をかかせてくれたわね!」
「あなた、だれだっけ?」
「なっ!?」
「悪いけど敵の顔までいちいち覚えておくつもりはないの。それから、周りを取り囲んでいる連中もさっさと出てきたら? 面倒くさいことこの上ない」
私の言葉に反応して顔を覆面で隠した連中が、16人ほど出てきた。
うん、数もぴったりだ。
「私は……」
「お前が何者だろうと関係ないよ。全員が武器を構えて出てきたっていうことは敵でいいんだよね?」
「くっ……最期に泣いて許しを請えば両腕を切り落とす程度で済ませてあげようと思っていたのに」
「私は全員の首をはねたよ。もう面倒だから」
「は?」
「周りをよくみなよ。立っているのはもうあなたひとりだよ?」
そう、もう私は全員の首をはねてしまった。
面倒だし《俊足迅雷》と回転切りの要領で全員の首を《魔爪》の飛ぶ斬撃を使い切り落としてしまった。
首をはねられた方も気がついていなかっただろうね。
「え? あ?」
「そうそう、離れたところで様子を見ていたふたりとさらにその奥にいた3人。そいつらももう始末済みだから。残りはあなただけ。死ぬ覚悟はもうできているよね?」
「え、いや、その」
「じゃあね、ばいばい」
私は飛ぶ斬撃でこの女の首もはね飛ばした。
こいつら、気付かれていないと思っていたんだろうけど、殺気だけでバレバレだったし、《気配判別》にも引っかかっていたからいちいち区別する必要もなかったんだよね。
人前で殺すと面倒くさいことになりそうだったから場所を選んだだけで。
とりあえず、死骸は《ストレージ》に全部しまったし、このあとどう処理しよう?
『お疲れじゃ。キントキの方も死体の回収を終えたぞ』
「そっか。でも、この死骸どうしよう。その辺に捨てるのもまずいよね?」
『魔獣なりモンスターなりに食い荒らさせるのがベストじゃろう。これから行くキラーブルとフォーホーンブルも肉食のようじゃし、やつらをおびき寄せる餌にするか?』
「えぇ……ばっちぃ……」
『では、この森の奥にあるゴブリンの巣にでも捨ててくるか。あそこなら自然と処理されるだろう。かなりの数のゴブリンがいたしな』
「そっか。定期的に間引きされていないのかな?」
『どうじゃろうな? それなりに規模の大きな巣だったと思うが』
「女の人は捕まってなかった?」
『そちらは大丈夫だったぞ』
「じゃあ、気兼ねなく餌になってもらおう。キントキたちが合流したらポイしに行くよ」
『わかった。しかし、お主も敵には容赦しなくなったな』
「この街の人間、気持ち悪くて嫌い。ゴブリンよりも気持ち悪い」
『そうか。キントキたちも来たようじゃ。行くとするか』
「うん。みんな、飛んでいくから私の腕に乗って」
そのあと、私は予定通りゴブリンの巣へ行って真上から死骸をばらまいてきた。
ゴブリンたちも突然上から降ってきたものに驚いていたけど、それが餌だとわかったら早速食らいついていたね。
私を本気で殺そうとするからこうなるんだよ。
ご愁傷様。
10
お気に入りに追加
824
あなたにおすすめの小説
金貨三枚で買った性奴隷が俺を溺愛している ~平凡冒険者の迷宮スローライフ~
結城絡繰
ファンタジー
平凡な冒険者である俺は、手頃に抱きたい女が欲しいので獣人奴隷を買った。
ただ性欲が解消できればよかったのに、俺はその奴隷に溺愛されてしまう。
爛れた日々を送りながら俺達は迷宮に潜る。
二人で協力できるようになったことで、冒険者としての稼ぎは抜群に良くなった。
その金で贅沢をしつつ、やはり俺達は愛し合う。
大きな冒険はせず、楽な仕事と美味い酒と食事を満喫する。
主従ではなく恋人関係に近い俺達は毎日を楽しむ。
これは何の取り柄もない俺が、奴隷との出会いをきっかけに幸せを掴み取る物語である。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
呪われ姫の絶唱
朝露ココア
ファンタジー
――呪われ姫には近づくな。
伯爵令嬢のエレオノーラは、他人を恐怖させてしまう呪いを持っている。
『呪われ姫』と呼ばれて恐れられる彼女は、屋敷の離れでひっそりと人目につかないように暮らしていた。
ある日、エレオノーラのもとに一人の客人が訪れる。
なぜか呪いが効かない公爵令息と出会い、エレオノーラは呪いを抑える方法を発見。
そして彼に導かれ、屋敷の外へ飛び出す。
自らの呪いを解明するため、エレオノーラは貴族が通う学園へと入学するのだった。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
世界樹の下で
瀬織董李
ファンタジー
神様のうっかりで死んでしまったお詫びに異世界転生した主人公。
念願だった農民生活を満喫していたある日、聖女の代わりに世界樹を救う旅に行けと言われる。
面倒臭いんで、行きたくないです。え?ダメ?……もう、しょうがないなあ……その代わり自重しないでやっちゃうよ?
あれ?もしかしてここ……乙女ゲームの世界なの?
プロット無し、設定行き当たりばったりの上に全てスマホで書いてるので、不定期更新です
末期の引きこもりが魔王のペットになって全力で愛でられます。
雪野ゆきの
恋愛
引きこもり生活かれこれ300年。久しぶりにお外に出て徹夜明けのテンションでふざけて魔王のペットに志願してみました。当然警備のヒト怒られて帰ったけど魔王が家まで追って来た!?ちょっと私今裸なんだけど……。え?養いたい?私を?マジか。
魔王がやっと自分の癒しを見つけて不器用ながらも全力で愛でるお話。
なろう、カクヨムでも投稿しています。
異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる