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親族会談

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取り敢えず、皆、家の中にあがってもらった。めちゃくちゃ人口密度が高い。ふすまを開けて隣の部屋もつなげた。座布団人数分ないけど仕方無い。

「支倉 玄人です。ご無沙汰しておりました。ほら、奏人。挨拶してくれ。」


「どうも、初めまして。犬川 奏人(いぬかわ かなと)と言います。わけあって母の名字の支倉を名乗ってます。忙しい両親に代わって叔父さんにほとんど育てて頂きました。神崎先生のお姉さんですか?」

おぉ、いつも玄人のことをお父さんて呼んでるのに…叔父さんだと説明してくれた。有難いけれど。我慢しすぎじゃないかな?

「まぁ、お姉さんだなんて、神崎叶の母の志乃です。まぁ、なんて礼儀正しい賢そうなお坊っちゃん。健介の馬鹿に見習ってほしいくらいだわ。」

「え、神崎先生の下の名前ってカナエというんですか。うちの母もカナエっていうんですよ。あぁ、どおりで…」
あれ、言ってなかったっけ?というか、奏人君のまえでは、神崎先生としか呼んでなかったっけ?赤岩くんも神崎先輩って呼ぶし他の人も奏人くんのまえでは、神崎としか呼んでなかったね。

「あら、どうしたの?」

「俺、もっとチビだったころ、叔父のことが本当の父親と勘違いしてたんですよ。叔父は寝言でたまにカナちゃんとか呼ぶし、俺の顔、叔父さん似だから母さんに聞いても4月1日に聞いたからか冗談でそうよって言うから。そのときは、本気で悩んだのに。午後に、うそよと教えられても中々信じられませんでした。」

うわぁ、洒落にならないよ、その冗談。禁断の子だと勘違いしてたなんてね。

「姉貴のやつ。言っていい冗談と悪い冗談もわからんのか?…奏人は血液型の話をしなければ納得しなかったんですよ。姉貴はあれでO型で俺もだからB型の奏人は間違いなく姉貴の旦那との間の子です。濡れ衣です。」

「そ、そうだったのね。えっと、そちらの方は?」母が聞いた。

「あの、神崎先輩の中学の頃の後輩で赤岩久太です。付きそいです。支倉さんとは、イタリアで知り合いました。」

「おい、まさかとは思うが、叶をふってそちらの男と付き合うわけじゃぁないよな?」健介くん…。

「えぇ!?無いです無いです、光栄ですが、有り得ません。俺も相手ここに連れてきてないけどいますからね?」

「え、相手って?私も知ってる人?」初耳~。

「はい。俺の幼馴染みの小山田結羽ですよ。」

「ええっと、初恋が叶ったんだね。おめでとう?」

「有難うございます。これも、神崎先輩のおかげですよ。」

あの子か。ノンケで、長身で巨乳のお姉さまがタイプだったよね…。赤岩くんにも、立派な雄っパイなりゃあるけど…まさかネコなのは赤岩くん?聞かないでおこう…子供らの前だしな。結羽くんが女の子でも通用する名前で助かったよ。え、なんで私?


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