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 家に着くなり俺はベットに倒れ込んだ。


「はぁぁぁぁああ。」 


(あ、あ、あ、あ、!!!俺は何を!!)


自分がした事を今になって思い出して恥ずかしさでどうにかなりそうだ。


顔が赤くて、触れられた所がまだ火照ってる気がした。


(今は、誰の顔も見たくない。)


今日は急用で両親は出掛けている。


ミャア


「··········し、シルクぅぅぅぅう!!」


俺は縋り付くようにシルクに抱きついた。


「お前はなんでそんなに可愛いんだ?」


ミャア


「なんだァ?慰めてくれるのかぁ?」


ミャア


「はぁぁぁぁぁ!可愛いぃ!!」


両手で抱くシルクはもふもふでとても温かかった。


俺は自分の腹が悲鳴を上げていることを横目にベットで寝てしまった。


*****


「·····ん·····はぁ、よく寝た·····」


いつの間にか寝ていてシルクは俺の腕の中で小さく目をつぶっていた。


俺はシルクを起こさないようにベットから降りてリビングへ向かった。


(·····腹減った····)


生憎両親は出かけているので夜ご飯は作ってくれてあった。


俺はラップのかかった皿をレンジでチンして食べた。


ミャア


「シルクもか?」


ミャア


俺は再びキッチンに戻り、シルクのご飯を用意した。


シルクの目の前に出すと、勢いよく食べ始めた。


「んふふ、可愛い。」


ふと、気になり時計を見ると18時だった。


俺は食べ終えた食器を手に取り、洗い始めた。


食器を洗い終えた俺は部屋に戻り、再びベットに入り今度は深い眠りについた。


*****


朝、目を覚ました時俺は驚いた。


(··············え)


「·····ど、どちら様で?」


(あ、なんでこんな状況かって?それはね)


遡ること5分前。


俺は特になんの夢も見てないが深い眠りについて寝ていた。


が、アラームの音と同時に目が覚めた。


すると、目の前に2人のイケメンさんが居た。


(で、今に至るってわけ。)


「どちら様って·····聞いてない?」


「へ?」


銀髪ショートな子が聞いてきた。


(聞いてないって何!?)


俺は頭の中がパニックになって、急いで制服と荷物をもって洗面所へ向かった。


そして、高速攻で着替え、俺の部屋から降りて俺を呼んでいる2人に目もくれずダッシュで学校へ向かった。


家の外に出ると安心して腰を抜かした。


「·······な、誰。」


俺は気を取り直して立ち上がり、次こそ学校に向かった。


(······7時半か。まだ早いな。)


そう思い少し遠回りをして学校へ行くことにした。


家から10分ほど歩いて少し遠くの公園まで来た時、1台の高級車?が止まっていた。


(···わー、金持ちだー。)


俺は嫌味を込めて言った。


でも、あの車はどこかで見たことがあった。


気になり少し近づいてみると、


(···え。)


車内には桜井先生と、二階堂先生が居た。


まぁ、きっと偶然だろう。と思い見ていたら、あろうことかキスをしていた。


それも、結構深いやつ。


(多分。)


俺は目の前の状況に少しついていけずパニックになっていた。


(·······つまり、あの2人は付き合ってる?)


「え、·····えぇぇえええ!?」


とんでもなくでかい声で叫んでしまった。


(えーあの2人が!?まぁ、·······うん。)


俺は少し憂鬱な気持ちで再度学校へ向かった。









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