もふもふパラダイスと神の野望

帝国

ここは【ウェンゼル帝国】

国ができた当時はとても小さい国だった
代々ウェンゼルの国王は、争いばかりの他国を制圧し、周辺諸国を纏めていった。

建国当時この大陸には小国が190国もあったが、今は1つの帝国と中国が10国となっている

この1つの帝国こそがウェンゼル帝国で、現在は広大な地に豊かな森や山、豊かな暮らしがあり、他国からも一目置かれている。

戦争をほぼせず、100国以上をその手中に治めた代々の皇帝の手腕は言わずもがな。

そんな帝国と10国は現在まで平和が続いていた。


各国は【ウェゼー神】を信仰している
ウェゼー神とは、この世界を創造した神で、現在も神殿を通じて神託がくだされる

神託がくだされるのは常にウェンゼル帝国のみで、ウェンゼル帝国がここまで大きくなった要因でもあった。

各国は年に一度、新年に神を祀る祭りを行い、この日を新年の始まりとした。

そしてその祭で神は神託をくだすのが恒例となっていた


だが今年は違ったーーーーー













国民が寝静まった明け方


国民たちは同じ夢を見ていた


真っ白な世界に、空色の衣装を着た見た目麗しい男とも女とも言い難い人物が一人

見た人により優しくも感じるし、恐怖にも感じる不思議な雰囲気をまとっていった。


見た者はその人物が神だとすぐにわかった

なぜなら神殿にある神の像と全く同じ姿形だったからだ


『世界の皆に伝える。次の祭りでウェンゼル帝国に神子を遣わす。決して神子を蔑ろにしてはならない。決して神子を怒らせてはならない。神子の言葉は我の言葉とあらためよ。さすればウェンゼル帝国並びに諸外国に新たな祝福と繁栄をもたらすであろう。

大事なことなのでもう一度言う。
神子を決して怒らせてはならない。
あれは我であっても怒ると恐ろしい。

御子はこの世界を救う救世主となるだろう。だが神子はこの世界の知識はない。
決して押し付けず、柔軟に対応するといい。
神子は救い主ではあるが、破壊主になる事もある。
決して怒らせず、神子の祝福を受けよ』



そう語るとまばゆい光に包まれ国民は夢から覚めた



祭りまで後10日


各国は大騒ぎとなったのは言うまでもない。