トラットリア・ガット・ビアンカ~心をほんの少し上げる甘エビカツ~

 石川県金沢市、ひがし茶屋街。ここ20年で観光地化が進み、特に新幹線が開通してからはその勢いが増しつつある。
 しかし、お茶屋の建物が密集する極一部の地域を除けば、ひがし茶屋街のある東山1丁目はどこにでもある普通の住宅地。さらに言えば、20年程前まではお茶屋の建物にも一般住民が住んでいたのだ。
 ひがし茶屋街が観光地として脚光を集める以前、嫁いできてから40年以上も東山で暮らす木倉貴子は、最近の地元に対して複雑な心境を抱いていた――。

※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』でも同時掲載しています。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,197 位 / 192,197件 ライト文芸 7,628 位 / 7,628件

あなたにおすすめの小説

トラットリア・ガット・ビアンカ ~勇気を分けるカボチャの冷製スープ~

佐倉伸哉
ライト文芸
 6月第1週の土曜日。この日は金沢で年に一度開催される“金沢百万石まつり”のメインイベントである百万石行列が行われる。金沢市内の中心部は交通規制が行われ、武者行列や地元伝統の出し物、鼓笛隊の演奏などのパレードが執り行われる。4月から金沢で一人暮らしを始めた晴継は、バイト先の智美からお祭り当日のランチ営業に出てくれないかと頼まれ、快諾する。  一方、能登最北端の町出身の新垣恵里佳は、初めてのお祭りに気分が高揚したのもあり、思い切って外出してみる事にした。  しかし、恵里佳を待ち受けていたのは季節外れの暑さ。眩暈を起こした恵里佳の目に飛び込んできたのは、両眼の色が異なる一匹の白猫だった――。  ※『料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨム グルメ小説コンテスト』エントリー作品  ◇当作品は『トラットリア・ガット・ビアンカ ~カポクオーカのお試しスコッチエッグ~(https://www.alphapolis.co.jp/novel/907568925/794623076)』の続編となります。◇  ◇この作品は『カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16816927860966738439)』『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n4211hp/)』でも投稿しています。

トラットリア・ガット・ビアンカ ~カポクオーカのお試しスコッチエッグ~

佐倉伸哉
ライト文芸
 金沢・ひがし茶屋街。兼六園・近江町市場と並び、金沢を代表する観光地の一つだ。  大学合格を機に金沢で一人暮らしを始める事になった新田晴継は、春休みに新生活の下見も兼ねて観光で訪れていた。  歴史ある街並みをスマホで撮影していると、晴継の前にオッドアイの白い三毛猫が現れた。珍しい猫を撮影しようとポケットからスマホを出した拍子に自宅のカギが落ちてしまい、白猫はカギを銜えて逃げ出してしまった。慌てて追いかけていくが、白猫は一軒の家の前で止まったかと思うと銜えていたカギを建物の中に放り投げてしまった!  入口には“Trattoria・Gatto・Bianca”と記されている看板が掛けられており、どうやら飲食店らしい。でも、見た感じ高級感溢れる内装で、敷居が高そう……。  晴継はカギを返してもらうべく、お店の中に足を踏み入れた――!!  ※『料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨム グルメ小説コンテスト』エントリー作品  ◇この作品は『カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16816927860798331832)』『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n3857hp/)』でも投稿しています。

海神の唄-[R]emember me-

青葉かなん
ライト文芸
壊れてしまったのは世界か、それとも僕か。 夢か現か、世界にノイズが走り現実と記憶がブレて見えてしまう孝雄は自分の中で何かが変わってしまった事に気づいた。 仲間達の声が二重に聞こえる、愛しい人の表情が違って重なる、世界の姿がブレて見えてしまう。 まるで夢の中の出来事が、現実世界へと浸食していく感覚に囚われる。 現実と幻想の区別が付かなくなる日常、狂気が内側から浸食していくのは――きっと世界がそう語り掛けてくるから。 第二次世界恐慌、第三次世界大戦の始まりだった。

ほっこり系日常短編

流音あい
ライト文芸
さらっと読める日常短編集。一話完結型の、ちょっと馴染みのないかもしれない日常のほっこり系短編(SS)五編です。 1『反射の連鎖でアナウンス』 車内で起きた、ちょっとした人の温かさの話 2『きらめきの再発芽』 マニキュアをきっかけにおばあさんが元気になります 3『じゃがいもスイッチ、コロッケ変化』 近所の人との交流話 4『誤解の隙間にベビーカー』 ケンカップルを目の当たりにした奥さんの話 5『レターオープンリスタート』 若い女性とおばあさんのほっこり話

おばあちゃんのお惣菜

コリモ
ライト文芸
小さな町の商店街に面した一軒のお惣菜屋さん【おたふく】 近くに大きなスーパーができて商店街はシャッター通りと言われているが、いまだに続けている。 さて今日のお客さんは?

夏の終わりに

佐城竜信
ライト文芸
千葉彰久は完璧超人だ。 ほりが深くて鼻筋の通った美しい顔をしている。高校二年生ながらにして全国大会への進出を決めたほどの空手の達人でもある。子供の頃から憧れている幼馴染のお姉さん、鏑木真理の手伝いをしていたから料理や家事が得意であり、期末テストでは学年3位の成績を取ってしまったほどに頭がいい。 そんな完全無欠な彼にも悩みがあった。 自分は老舗の酒屋の息子であるが、空手を生かした生計を立てるためにプロの格闘家になりたい、という夢を持っているということだ。酒屋を継ぐという責任と、自分の夢。どちらを選択するのかということと。 そしてもう一つは、思春期の少年らしく恋の悩みだ。 彰久は鏑木空手道場に通っている。彰久の家である千葉酒店と鏑木空手道場はどちらも明治時代から続く老舗であり、家族同然の関係を築いている。彰久の幼馴染千里。彼女は幼いころに母親の死を間近で見ており、たまに精神不安を起こしてしまう。そのため彰久は千里を大切な妹分として面倒を見ているのだが、その姉である真理にあこがれを抱いている。 果たして彰久は本当の自分の気持ちに気が付いて、本当に自分が進むべき道を見つけられるのか。 将来への不安を抱えた少年少女の物語、開幕します。

心の棲処

葵生りん
ライト文芸
心臓病を抱えている少女と、精神科に入院中の妹を見舞う少年。 それぞれが抱え込んで押しつぶされそうになっている不安が交錯する、冬の夕刻。

短い話の集まり。

10期
ライト文芸
某即興サイトのお題で書いたショートショート等を、置いています。 基本1話完結。 エッセイ、ファンタジー、恋愛。多分なんでも置いておく場所です。 短編ばかりなので完結設定はしていません。