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第20話
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翌日王宮に出仕すると、なにやら慌ただしい雰囲気だった。メイドも執事も走り回っている。もしやと思いメイドのひとりを捕まえると、アルカンタルの皇太子が突然来たという。ある意味予想通りだが、できれば予想を覆してほしいところだった。しかも何やら雲行きが怪しいそうだ。接待が......と悩まし気に溜息をつく彼女に詳細を聞こうとしたが、上司に呼ばれた彼女は去ってしまった。
接待に何か問題でもあるのだろうか。よしんばアルカンタルの皇太子が嫌がらせで自国の言葉しか話さないとしても、隣国であるアルカンタルの言語を習得している人材なら、それこそ山のようにいるだろう。財務省官吏であるフェデリカには関係のないことだが――とりあえず、ペネロペを王宮に呼び寄せておこう。
フェデリカは、王宮の鳥に紛らせているというデル・ヴェッキオ家の鳩を拝借して手紙を出した。そのまま仕事をしていたのだが、一刻もしないうちに次官に呼ばれた。
「お呼びでしょうか、ルアルディ次官」
「入りなさい」
ルアルディ次官に呼ばれたフェデリカは、次官がいつになく眉間に皺を寄せているのを見て、心の中で首を傾げた。
「何かありましたでしょうか」
「あぁ。外務省からの依頼だ。半月ほど、アンヌンツィアータ財務三等官に、外務省勤務をしてほしいと」
「.....................は?」
思わず目が点になった。
「戸惑うのも無理はない。君は財務で十分よくやってくれている」
「ありがとうございます。ですが、なぜ私なのでしょうか。アルカンタルの皇太子殿下が突然来訪なさったことは存じ上げておりますが、アルカンタルの言語に通じた者ならば、私以外にも多くいることでしょう」
「アルカンタルの古語、となればそうもいくまい」
「古語、ですか。そうなれば数は絞られてくるでしょうが、外務省ならば.,,,,,」
「外務省に女官吏はいないだろう」
外務省長官は保守派であり、女官吏を排斥していることで有名だ。
「......まさか、皇太子殿下は、古語を扱える女官吏をお望みですか」
問いでありながら確信を含んだ声音に、次官は重々しく頷いた。そうなればフェデリカは断る術を持たない。半月の間の業務分担や給金の話などして、ひとつ頼みごとをすると、次官室を辞した。そのまま外務室に足を向ける。
「アンヌンツィアータ財務三等官、参りました」
フェデリカが入室すると、外務省の官吏のひとりが書類をどっさり渡してきた。
「!?」
「悪いけど、注意書き読んだらすぐに貴賓室へ行って! 王弟殿下が歓待しているみたいなんだが、女官吏はまだかとうるさいんだ!」
王室が十分に機能していない以上、貴賓の歓待でこき使われるのは外務省官吏だ。慌ただしく走りまわる官吏の邪魔をしないよう、注意書きに目を通すと、急いで貴賓室に移動した。中に取り次いでもらうと、すぐに扉が開かれた。
『ようやく言葉の通じる女官吏が来たか』
ソファに尊大に腰かけているのは、昨日フェデリカと街歩きをした皇太子ザカリアスである。
『......アウカティル帝国の皇太子殿下にお初お目にかかります。財務省三等官、フェデリーカ・ヴェルディナ・ズィ・アヌツィエタと申します。アウカティルの若き太陽に栄光あれ』
アルカンタル古語の難点は、名前の表現方法の違いと、発音の独特さにある。古語の中でも極めて習得が難しいとされる言語で、在学中にも扱われたことはなかった。フェデリカも、自分以外でこの言語を話せる人を、ひとりしか知らない。
『良い、顔を上げよ。ふむ、そなた、財務省と言っていたが、外務省勤務ではないのか』
『はい』
『惜しいことよ、これほどまでの人材、何故使わなんだか』
『わたくしには判じかねます』
『ふ、そうであろうな。では王弟殿下に聞こうか』
『国情を他国の人間に教えるわけにはいかぬ』
『ほお? もったいない、アウカティルにぜひ欲しいものだ』
『皇太子殿下、彼女は我が国の優秀な官吏であり貴族だ。すぐに引き抜こうとするのはやめていただけぬか』
『何、彼女であれば我が国の女官吏に混ざってもやっていけそうだと思ったまでよ』
『――皇太子殿下、お戯れはそこまでに。わたくしは皇太子殿下がアウカティル古語を話すことができる女官吏をお求めと聞き、参りました。挑発の応酬に巻き込まれるためではございません。ご命令がおありでしたら、どうぞご命令ください』
皇太子は笑った。
『では、案内を頼もうか』
『お断り申し上げます』
皇太子と王弟は、揃って鳩が豆鉄砲で撃たれたような顔をした。
『断ることが許されると?』
『恐れながら、皇太子殿下は我が国の侯爵令嬢とご婚約なさったと聞き及んでおります。たとえ皇太子殿下が令嬢ではなく古語を扱える女官吏をお求めといえど、財務省官吏である私が殿下をご案内することを邪推する者がいないとは限りません。案内ならば、婚約者のデ・ヴェキョ侯爵令嬢にご依頼くださいますよう、衷心より申し上げます』
皇太子は哄笑した。
『余の婚約者を知るか。ではその令嬢はそなたに引けをとらぬ言語能力の持ち主なのだろうな』
『彼女と私は異なる人物です。彼女の得意と私の得意は異なります』
『ふむ。では我が婚約者どのは何を得意とするのだろうか?』
『彼女は竪琴の名手です。一度演奏をお聴きになってみてください』
よかろう、と皇太子は言う。
『では、婚約者殿を呼んでもらおうか』
『既に使いを出してあります。間もなく来るかと』
またしても皇太子と王弟は同じような顔をした。
『そなた、仕事が早いな』
『お褒めに預かり光栄です』
『ますます我が国に欲しい』
『皇太子、全力でお断りしよう』
『さて』
そこで入室の許可を求めてきたのは、ちょうど話に上がっていたペネロペだ。ここでの仕事は終わりとみて、フェデリカは立ち上がる。
『アウカティルの若き太陽に幸ありますように』
古語特有の挨拶を交わすと、ペネロペと入れ替わりで部屋を出た。一緒に王弟も退出する。
「――ありがとう、アンヌンツィアータ財務三等官」
「いえ。お役に立てたのなら光栄です」
フェデリカは口を開いて、閉じた。
「......王弟殿下。お尋ねしたいことがあるのですが」
「何だろうか」
「私を皇太子殿下の対応に推薦したのは、タスカ二等官ですか」
王弟は目を細めた。
「――あぁ」
接待に何か問題でもあるのだろうか。よしんばアルカンタルの皇太子が嫌がらせで自国の言葉しか話さないとしても、隣国であるアルカンタルの言語を習得している人材なら、それこそ山のようにいるだろう。財務省官吏であるフェデリカには関係のないことだが――とりあえず、ペネロペを王宮に呼び寄せておこう。
フェデリカは、王宮の鳥に紛らせているというデル・ヴェッキオ家の鳩を拝借して手紙を出した。そのまま仕事をしていたのだが、一刻もしないうちに次官に呼ばれた。
「お呼びでしょうか、ルアルディ次官」
「入りなさい」
ルアルディ次官に呼ばれたフェデリカは、次官がいつになく眉間に皺を寄せているのを見て、心の中で首を傾げた。
「何かありましたでしょうか」
「あぁ。外務省からの依頼だ。半月ほど、アンヌンツィアータ財務三等官に、外務省勤務をしてほしいと」
「.....................は?」
思わず目が点になった。
「戸惑うのも無理はない。君は財務で十分よくやってくれている」
「ありがとうございます。ですが、なぜ私なのでしょうか。アルカンタルの皇太子殿下が突然来訪なさったことは存じ上げておりますが、アルカンタルの言語に通じた者ならば、私以外にも多くいることでしょう」
「アルカンタルの古語、となればそうもいくまい」
「古語、ですか。そうなれば数は絞られてくるでしょうが、外務省ならば.,,,,,」
「外務省に女官吏はいないだろう」
外務省長官は保守派であり、女官吏を排斥していることで有名だ。
「......まさか、皇太子殿下は、古語を扱える女官吏をお望みですか」
問いでありながら確信を含んだ声音に、次官は重々しく頷いた。そうなればフェデリカは断る術を持たない。半月の間の業務分担や給金の話などして、ひとつ頼みごとをすると、次官室を辞した。そのまま外務室に足を向ける。
「アンヌンツィアータ財務三等官、参りました」
フェデリカが入室すると、外務省の官吏のひとりが書類をどっさり渡してきた。
「!?」
「悪いけど、注意書き読んだらすぐに貴賓室へ行って! 王弟殿下が歓待しているみたいなんだが、女官吏はまだかとうるさいんだ!」
王室が十分に機能していない以上、貴賓の歓待でこき使われるのは外務省官吏だ。慌ただしく走りまわる官吏の邪魔をしないよう、注意書きに目を通すと、急いで貴賓室に移動した。中に取り次いでもらうと、すぐに扉が開かれた。
『ようやく言葉の通じる女官吏が来たか』
ソファに尊大に腰かけているのは、昨日フェデリカと街歩きをした皇太子ザカリアスである。
『......アウカティル帝国の皇太子殿下にお初お目にかかります。財務省三等官、フェデリーカ・ヴェルディナ・ズィ・アヌツィエタと申します。アウカティルの若き太陽に栄光あれ』
アルカンタル古語の難点は、名前の表現方法の違いと、発音の独特さにある。古語の中でも極めて習得が難しいとされる言語で、在学中にも扱われたことはなかった。フェデリカも、自分以外でこの言語を話せる人を、ひとりしか知らない。
『良い、顔を上げよ。ふむ、そなた、財務省と言っていたが、外務省勤務ではないのか』
『はい』
『惜しいことよ、これほどまでの人材、何故使わなんだか』
『わたくしには判じかねます』
『ふ、そうであろうな。では王弟殿下に聞こうか』
『国情を他国の人間に教えるわけにはいかぬ』
『ほお? もったいない、アウカティルにぜひ欲しいものだ』
『皇太子殿下、彼女は我が国の優秀な官吏であり貴族だ。すぐに引き抜こうとするのはやめていただけぬか』
『何、彼女であれば我が国の女官吏に混ざってもやっていけそうだと思ったまでよ』
『――皇太子殿下、お戯れはそこまでに。わたくしは皇太子殿下がアウカティル古語を話すことができる女官吏をお求めと聞き、参りました。挑発の応酬に巻き込まれるためではございません。ご命令がおありでしたら、どうぞご命令ください』
皇太子は笑った。
『では、案内を頼もうか』
『お断り申し上げます』
皇太子と王弟は、揃って鳩が豆鉄砲で撃たれたような顔をした。
『断ることが許されると?』
『恐れながら、皇太子殿下は我が国の侯爵令嬢とご婚約なさったと聞き及んでおります。たとえ皇太子殿下が令嬢ではなく古語を扱える女官吏をお求めといえど、財務省官吏である私が殿下をご案内することを邪推する者がいないとは限りません。案内ならば、婚約者のデ・ヴェキョ侯爵令嬢にご依頼くださいますよう、衷心より申し上げます』
皇太子は哄笑した。
『余の婚約者を知るか。ではその令嬢はそなたに引けをとらぬ言語能力の持ち主なのだろうな』
『彼女と私は異なる人物です。彼女の得意と私の得意は異なります』
『ふむ。では我が婚約者どのは何を得意とするのだろうか?』
『彼女は竪琴の名手です。一度演奏をお聴きになってみてください』
よかろう、と皇太子は言う。
『では、婚約者殿を呼んでもらおうか』
『既に使いを出してあります。間もなく来るかと』
またしても皇太子と王弟は同じような顔をした。
『そなた、仕事が早いな』
『お褒めに預かり光栄です』
『ますます我が国に欲しい』
『皇太子、全力でお断りしよう』
『さて』
そこで入室の許可を求めてきたのは、ちょうど話に上がっていたペネロペだ。ここでの仕事は終わりとみて、フェデリカは立ち上がる。
『アウカティルの若き太陽に幸ありますように』
古語特有の挨拶を交わすと、ペネロペと入れ替わりで部屋を出た。一緒に王弟も退出する。
「――ありがとう、アンヌンツィアータ財務三等官」
「いえ。お役に立てたのなら光栄です」
フェデリカは口を開いて、閉じた。
「......王弟殿下。お尋ねしたいことがあるのですが」
「何だろうか」
「私を皇太子殿下の対応に推薦したのは、タスカ二等官ですか」
王弟は目を細めた。
「――あぁ」
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