私は最後まで君に嘘をつく

――好きです、愛してます。

告げたくても、告げることができなかった言葉。
その代わりに、私は君にこの言葉を告げるわ。最高の笑顔でね。
「ありがとう」って。
心の中では、飲み込んだ言葉を告げながら。
ありきたりなことしか言えないけど、君に会えて、本当に私は幸せだった。

これは、最後まで君に嘘を突き通すことを選んだ、私の物語。

そして、私の嘘を知らずに、世間知らずの女の子に付き合ってくれた、心優しい君の物語。
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