スパダリ社長の狼くん

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第五章

完結後閑話

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ここまでお読みいただいた皆様、ありがとうございました。

この話は前回掲載した時にお話しした通り、優里さんの「ベテルギウス」という曲を聴いて思いついたものでした。
もし、いつまで生きられるかと不安になる『君』が生き延びる方で、強がって「横にいるよ」と言ってくれる『僕』が命を落とす方だったら……とそんな妄想をふとした時に止められなくなったのが瞬と忍のキャラクターでした。

どこまでも優しく、それでいてすぐに怒りもする忍は人間臭く、瞬と同じくらい人に対してまっすぐな男です。
興味がなければ怒らない。最終章で瞬が『想像がつかない』と言った忍の姿は、人への興味を失い期待することを諦めていた頃の忍です。単純に冷たいのではなく、何も興味を示してくれない、それが昔の忍の姿でした。

瞬のトラウマも相当なものですが、物語が進むにつれて明らかになる忍の過去も壮絶です。互いに痛みを堪えてきたもの同士だからこそのDom/Subとしての相性の良さも含めて、当初は最初から最後まで忍と瞬だけで終わる短い話のはずでしたが、書くにつれて『ベテルギウス』とリンクするシーンを繰り広げていく二人につぎつぎと星を繋げるように周囲のキャラクターが増えていきました。


槙野と忍、そして忍と安曇の過去の関係は完結の閑話休題としてしばらくまだ掲載していきます。

もちろん初めは星が忘れた頃に照らしているという歌詞のとおり忍は死に、瞬たちは忍の残した言葉を頼りに自立していくというストーリーでした。
かなり入念に最後まで書いたその話を今回捻じ曲げて忍の命を繋いだのはここまで希望を与えた忍が結局抗いきれずに命を落とすことに作者の私が耐えられなくなったからです😂



後半それもあって少しプロットが乱れましたが、最後までお付き合いいただいた皆様には深くお礼を申し上げます。

ありがとうございました。
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