スパダリ社長の狼くん

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第四章

四話

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 どうしようか、とまつ毛を伏せる。瞬と佑の相性はおそらく混ぜるな危険、どころの話ではない。
 佑からの毒で瞬が立ち直れないほどに落ち込むことも、その瞬に声かけをする忍を見て佑が殻に引き篭もることも十分に考えられる。本来ならば瞬を同伴する話ではない。


ただ……。


(もしかしたらこの子達は……僕がいなくなった後、誰よりお互いを理解し合えるのかもしれない……)
 

 ハンドルを握りながら瞬をちらりと見やる。不貞腐れたような顔をしたままの瞬はそれでも佑の所へ行くなとは口に出せずにいる。
 槙野を育てるのにも瞬の素直で優しい性格は一役買ってくれた。今回も瞬だからこそ──佑のそばに置いていけるのかもしれない。瞬には痛い思いを我慢させることになるが……。


「瞬。君を見込んで、一つ頼みがある。僕から佑を自立させるために、きみの助けが必要だ。この先僕は──……」
 

 言いたいことも山ほどあるだろうに、飲み込んで頷いてくれる瞬に心から礼を言う。

「ありがとう。後で僕のことをどれだけ罵ってくれてもいい。君の優しさに甘えているのは僕の方だ」
 

 ウインカーを左に出す。予定を入れ替えて、忍はSTセキュリティの東京支社へと車を向けた。





「こんな感じなのか……俺たちのビルとはかなり雰囲気が違うんだな……」
 
 廊下を進みながら瞬が呟く。セキュリティ事業を担うこのビルには、ファイナンシャル事業部のようなオープンな空気はない。どこか静けさに満ちている。

「君の足首を折ったあの男に映像を警察に提供するよって言ったことがあったよね。ここはそういう仕事も多い。あまり表舞台とはいえないんだ」
 
 説明しながら、忍が瞬に前置きをする。

「瞬、佑に何を言われても、これだけは忘れないで。僕は君と佑を同一視はしていない。あの子はあの子として心配はしているけれど、僕の最愛の恋人は君なんだってことを」


 そんな前置きをされると不安にもなる。眉を寄せた瞬が頷く。忍が足を止めた。





「佑。出ておいで。話がしたい」
 
 瞬が戸惑いながらドアの表示を見る。「仮眠室」とはっきりと札が付いている締め切られた鉄製の扉。
 
 出向く前に、忍は佑に一本のメッセージを入れていた。「とても大切な話がある」ということ、そして「瞬も連れていく」ということを。仮眠室からは何の返答もない。瞬が寝てるんじゃないか? と尋ねようとした瞬間、内側から何かが扉に叩きつけられる音が響いた。

「帰れ。話すことなんてないよ。あんたどう言うつもりでそいつ連れてきてんの? 俺のこと傷つけて楽しい?」

 冷え切った声がドア越しに忍を責めた。

「佑。君にとっても重要な話だ。ちゃんと話しておきたい、僕が君のそばで手を貸してあげられなくなる日が来てしまうから」

 静かに言い聞かせる忍の声に再度何かがドアにぶつけられ、ガラスの割れる音が響く。

「うるさい……帰れよ! そんなこと知ってるよ、俺はもうあんたの恋人じゃないんだから分かってるよ……何でそんなこといちいち俺に言ってくんの? 俺がどんだけこの5ヶ月ここで我慢してたか知っててそういう──」 
「違う。そういう話じゃない。君にはきちんと言っておかなきゃいけないんだ。僕は……僕の命はもうそんなに長くない。君に遺しておきたいんだ。光を。開けて」


 忍の落ち着いた声で語られても、その内容はあまりにも重い。瞬が思わず瞼を手のひらで覆った。ドアの中の佑の声も凍りついたように黙る。

「開けてほしい。君の意思でこの扉を開ける姿を僕に見せて、安心させて。いい子だから。僕はもうこの先、君を褒めてあげることもできなくなってしまうから」

 優しい声が佑を促す。ドアの中から震えるような声が返った。

「……そういう、見え透いた嘘言わないでよ。そういうこと言う人じゃないじゃん……」
「うん。僕は嘘を言っていない。佑、一人でこんな事実を受け止められないだろう? ……君が心配なんだ」

 穏やかな声ではあるが、瞬には何となくその響きが自分に向けられるものとは違うことがわかる。
 言葉にするのは難しいが、距離が遠い。瞬にその事実を告げるのにあれほど躊躇していた忍が、佑には迷いなく突き付けている。

「佑。お願いだから出てきて。君がもう、ちゃんと一人で立てるって僕に教えて。
 僕があの壊れたドアノブの向こうに差し伸べた手が、ちゃんと君の力になったって」

 沈黙が落ちた。それ以上は言葉をかけず、忍はじっと扉の前で佑を待つ。


 そうか、と瞬が痛いほどに痛感する。忍は、佑や瞬を絶望から救えたと自信を持ってなどいない。この先も死ぬまで背負い続けるつもりだった「子供たち」を手放さなくてはいけない現実に直面して、忍自身も答えが欲しいのだと。
 きっとこれでいいのか、本当に支えてやれているのかと自問を重ねながらも放り出せずに見守ってきた彼らから、「間違いではなかった」という一言が欲しいのだと。


 思わず扉の向こうに余計な口出しをしてしまう。そんなことは瞬の役目ではないのにと分かっていても、言わずにはいられなかった。まるで……甘え切って何も返せていない自分を見せつけられているようで。

「なぁ、いつまで甘えてんだよ。忍がどれだけお前を心配してきたか分からないほどのバカなのか? 安心させてやれよ。それくらい、返してやれるだろ?」


 凄まじい勢いでドアが開く。飛び出してきたスウェット姿のままの佑の骨ばった指が瞬の襟首を掴んで締め上げた。

「あんたみたいな舐めた野郎にそんなこと言われなくても分かってる。囲われてるからってイイ気になってんなよ……あんた知ってんの? 忍が俺と恋人関係解消したのはどうしようもない選択だったって……俺のこと嫌いになって捨てたわけじゃないって」
  
 瞬が小さく瞠目する。慎重に二人を眺めた忍は口を挟まずに静観している。
 助けを求めるように瞬が忍を見ても、瞳は逸らさないまま手は差し伸べてくれない。
 佑が畳み掛けるように瞬を侮辱する。

「あんたの経歴調べたから俺、知ってるよ……義務教育も終えてないんだろ? そんなんで忍の隣に立てるってマジウケる。何の努力もしてきてないくせにさぁ」
「佑。言い過ぎだよ」

 静かな忍の制止も聞かないまま、瞳を見開いて佑は瞬との違いを口にし続ける。
 
 俺は瞬より忍に愛される資格があるんだと必死で言い募るその幼さは、やはり佑の傷を忍が一人で癒すことなど不可能だったのだと知らしめてくるが、それはもう覚悟をしていた。瞬が教えてくれたからだ。
 忍の部屋から出ないで暮らしていた頃とは比べ物にならないほどの成長を瞬が見せたのは、たくさんの人と関わってむけられる様々な感情や言葉に触れてきたからだ。良いものも悪いものも、全てが経験となって瞬を強くした。

 だから、佑に今必要なのは……ここで引き籠らせることではないのだと。

「俺は違うよ。子供の頃から努力してきた……だから忍に助けてもらえたんだ。あんたみたいな同情で気を引くような真似してない。
 そういうのなんて言うか知ってる? メンヘラだよ。傷ついた顔して構ってちゃんしたんでしょ」
「……違う、俺はそんなこと……」
「へぇ、じゃあどんな取り柄があんの? STファイナンシャルに入ったのだって忍のお情けでしょ。不釣り合いにも程があるよ」
「違う、俺だって今はちゃんと仕事もできてる……こいつを今支えてんのは俺だ……!」
「支えてる? 笑わせるじゃん。どうせおんぶに抱っこで甘えてんだろ? 忍はそういうの上手いからさ。本当ザコ……」
 
 瞬のメンタルがギリギリまで追い詰められていることがわかる。佑も瞬も他者からの否定にはまだまだ弱い。瞬には優しさというストッパーがかかっているだけだ。傷つく前に傷つけるという佑のナイフが心を抉り続けるのに耐えられるとは思えなかった。
 そしてそれ以上に佑の抱えている問題は深刻だ。

「佑。君の今していることは、君のお父さんと何が違う?」

 低い声で佑に苦言を落とす。
 傷つけたくはない。佑が望んでこうなったわけではないのだから。
 けれどこの調子では佑は孤立する一方だ。忍がいなくなった後、仮眠室に引き篭もるばかりの佑を守れる者はもういない。諭しても反発するばかりの佑に苦言を呈してくれる者もいなくなってしまうだろう。
 彼を傷つけないことばかりを優先して、佑をこうしてしまったのは忍だ。忍の最後の仕事として、佑に傷をつけなくてはいけない。
 事情を知らない他人からの冷たい傷ではない、生きるための痛みを教えてやらなくてはいけない。今ならまだ、溢れた血を拭ってやることもできる。今のうちに。


「怖がってばかりでは何も変えられないよ。今まで僕は傷ついていた君に優しくすることしか考えていなかった。それで君が立ち直れるなら、君の向ける棘にも耐えてあげられると思ってきたよ。でも佑……僕があの部屋から君を連れ出して、もう六年になるね。その間君は毒を吐いて傷つけられる前に傷つけて身を守ることしか学んでいない。
 君が泣いてしまうこともわかっているけれど、僕は敢えて君に傷を刻まなくちゃいけない。こんなことを本当はさせないでほしかったよ」
 忍が瞳を閉ざす。小さく息をついて、開いた瞼の奥に光る碧水の瞳が佑を睨む。

「君が人に受け入れられない本当の理由は何だと思う? 努力をしても、類稀な技術を手にしても、ずっとこの部屋から出てこられなかった本当の理由は。

 傷つけられたから甘やかされて当然だとどこかで思っていただろう? 怒鳴られて追い詰められながら必死で頑張ってきたんだから、もう何も見ないで誰とも関わらないで、僕に守られたままいつまでも変わることなく過ごせば良いって。
 君自身がそんな君に何一つ自信を持てないから周りに対していつも劣等感ばかり抱いているのに、素直にそれを認められずに優れた人間なんだから優遇されて然るべきだと信じてる。でもね」

 瞬の襟を掴んだまま固まっている佑の手首を掴んで捻りあげる。見たこともない辛辣な忍の様子に瞬が息を呑んだ。
 ……これは、忍の本心なのか。冷静な忍の目はきっと瞬のことも佑と同じように見抜いている。それでも優しい忍はそんなことを知らしめてくることはなかったのに。

 不自然な方向に捻られた腕を押さえて佑が顔を歪めた。

「痛いよ、忍……なんでこんなことすんの、俺、悪くないでしょ……?」
「傷をつけなきゃならないと言っておいたよね。
 佑、君を優れている人間だとずっと言い聞かせてきたのは誰だろう? お前にはできるはず、どうして人並みのことができないのか、できるはずなのにどうしてって。

 わかった? 君は結局あれほど嫌っていたお父さんの言葉に縋っているんだ。
 僕には君が何を望んでるのか分かるよ。そのままでいいって言って欲しいだけ。それを他人がどこまで許してくれるのか、子供が親の限界を試すようにこんな風に駄々をこねて引き篭もっているだけ。
 でも、その「親」はもういなくなってしまうんだ。君をいつまでも優しく守ってあげられる人間はもう、いなくなる。その時そんなふうに刷り込まれた価値観を振り翳して俺は優秀だからこれくらい許してって喚く君を……身の丈に合っていない自己肯定感で人を傷つけるだけの君を、誰が受け入れてくれると思うの? 一人で生きていくこともできないくせに。

 君が認めるべき『そのままの君』はそういう人間だ」

 忍が敢えて佑を貶める言葉を選んでいることが瞬にはわかる。本来の忍はこんなことは言わない。佑のために、罵られることも憎まれることも覚悟しているのだと気づいて顔を顰めた。
 
 佑が喚く。

「違う! 身の丈に合ってない? じゃあどうして俺をここで雇ったの? 俺の腕を見込んでくれたからじゃん……俺は本気を出せば……いつまでもこんな、こんな情けない……俺のままでいないよ、やればできるんだ、本当だよ……もう落ちこぼれになんてならない、クズでもないんだ、ちゃんと……なんでそんなこと言うの、俺の昔のこと知ってるのに……どうしてそんな傷つけるようなこと言うの……」
 
 膝をついて俯いた佑の首筋が震えているのを瞬は複雑な思いで見下ろす。瞬にはわからない佑の傷。
 期待をされて、優秀だと言われ続けたのに今の姿は社会に適応することもできずに引き篭もるばかり。そんな己に絶望するプライドの高い佑の心をどう受け止めたら良いのだろう。瞬には初めからそんな希望は与えられてこなかった。期待をされるのは身体で相手を満足させることと泣き叫んで虐げられる姿を晒すことだけ──Subとしての、犬としての自分にはそれしか価値が認められなかったから。
 俺に比べればずっと幸せじゃないかと苛立ちのような気持ちが芽生える。底辺の己に絶望を覚えることができるなんて、充分恵まれていたんじゃないのか。

 忍が小さく瞬に首を傾けて唇に人差し指を当てる。何も言わないで、と釘を刺す。

「──そうだよ。ちゃんと言えたじゃないか。Good boy、偉いね。
 君は本気になればちゃんと生きていける。十分その力を持ってるんだ。だからこんなことを言ったんだよ。君はもうそろそろ、本気を出す頃だからね。
……佑、そんなに周りに攻撃ばかりしなくても、人は君を怒鳴りつけてきたりしない。世の中は理不尽を強いるDomばかりじゃない。君が分からないことは分からないと素直に教えを乞えば、手を差し伸べてくれるのは僕だけじゃないんだよ」

 佑の手首を解放して、しゃがんだ忍がその明るい色のマッシュヘアを撫でる。六年前と同じように、閉じこもった部屋から出てくる力を与えるために。涙を落とす目元を指先で拭ってやりながら、励ます。

「君はあの家の中で、外で生きる力をつけたいってこんなにすごい技術を身につけたよね。戦おうとしていた君を、僕が自分の都合でまた閉じこもらせてしまったようなものだ。だから僕をどれだけ罵ってもいいよ。気が済むまで罵倒して。
 
 そして全てを吐き出したら、いよいよ本気を出す時だ──僕がいなくなっても君は大丈夫だって僕を安心させてよ。
 今の君には不釣り合いな自己肯定感かもしれないね。でも君次第で君はその高い意識に見合う人間になれる。ね、僕はあと二年、君を何とか手伝ってあげられる。付き合うから。その間に、一人で生きる力と覚悟を身につけなくちゃ。こんなに泣いている君を置いていくなんて心残りが酷すぎて逝くに逝けないよ。ね」
「本当に、死ぬの……? マジでいなくなっちゃうのかよ……?」
 
 泣き顔を隠しもせずに忍を見上げる佑に、忍がはっきりと頷く。ぐしゃぐしゃに歪む端正な顔を優しく見つめて、ごめんね、と詫びた。

「君を最後まで守ってあげられないのに、手を差し伸べてしまった僕を許して」

 瞬がはっきりと目を逸らす。こんなに優しくされているのに何が不満なのか。甘え切って手を煩わせるだけで……。忍がそんな瞬を振り返って、その心の未熟さに気づかせるように鏡写しの佑の姿を指す。

「瞬。佑と君はよく似てる。君たちは救いのない世界を生きてきたからこそ、僕の言葉に縋りすぎてしまうよね。でも、もう君たちも強くならなくちゃいけない。優しくされて守られていることに溺れていてはいけないよ。今、君たちがお互いに相手の中に見える嫌なところは君たち自身の中にもあるから……だから僕は君たちを会わせておきたかったんだ。
 反発し合いながらでもいい、生きていくためのライバルにしてごらん。二人ともよく頑張ってきたからね、きっといい好敵手になれる。負けたくないだろう?」


 佑と瞬が露骨に嫌悪を示すのに笑ってしまう。これだけ感情を露わにできると言うだけでもいい組み合わせだ。
 締めくくるように二人に頭を下げて詫びる。

「二人とも、本当にごめんね。痛い思いをさせたことも分かってる。我慢してくれてありがとう」

 座り込んだまま泣いている佑に手を貸してやって、その瞳を覗き込む。

「大丈夫かな?」

 拗ねたように頷く佑の髪を撫でて褒めてやった忍が、瞬に向き直って促す。

「さぁ、君はまだ問題が山積みだ。次をこなすよ。……大丈夫?」
「……大丈夫じゃねえけど……そんなこと言ってられねえから……」

 怒ったように目を逸らす瞬の髪も同じように撫でてやりながら踵を返す。振り返らずに、声を投げる。

「佑には一つ宿題を出しておくね。困っていることや泣き言を全部紙に書き出しておいて。一緒に解決策を考えていこう」

 かつても同じことをさせた。素直に言えない痛みを吐き出させるために。まだ佑は一人で他人を頼ることができないから……少しずつ。
 佑の声が追ってくる。

「俺のこと……見捨てないの……?」

 首を傾けて笑いかける。

「そんなことを僕がすると思う?」
「……俺、変わってみせるから! 絶対……このままでいないから!!」

 はっきりと口にした佑に、忍が安堵したように柔らかい瞳を向けた。どうなることかとヒヤヒヤしたものの、いい化学反応を起こした。佑は時間をかけてでも変わっていくだろう。

「いい目をするようになったね。安心した」

 もういいだろ、と言わんばかりの瞬を連れて、STセキュリティのビルを後にする。車に乗り込んで、瞬に礼を言う。

「ありがとう。君の優しさに甘えてしまったね。文句も不満も口にしないで堪えてくれて助かった。偉いね。もう全部吐き出してもいいよ」

 瞬が複雑な顔をしたままかぶりを振る。

「いや。俺には想像もつかない痛みだけど、あいつが苦しんでるのは十分伝わってきたからな……助けてやれるなら俺も何かしてやりたい」

 かすかに瞠目した忍が小さく笑んだ。

「君と佑は似ているといったけれどね……実際は君の方が少し大人みたいだ。佑は僕が中途半端に放り出してしまったから。助けてあげて欲しい。君の優しさはきっとあの子の救いになるから」

 頷いた瞬が小さく呟く。

「もらったものを、返してやらねえと。けど……」

 横目で忍を伺った視線が、口にはできないおねだりをしているのに気づいた忍が、信号が赤になったタイミングで瞬の首を引き寄せてやる。

「偉かった。頑張ったね」

 囁いて口付けてくれる忍に、瞬が瞳を閉じた。

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