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5話 私について

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 「マップ」を確認しながら、私は飛び始めた。

 ー移動中ー

 迷子にならないと、一分以内で戻れたんだ……。私の方向音痴は凄いんだね…。ははは。
 そういえば、木の実植えてみよう!育つかな?爪で軽く小さめの穴を掘って、木の実を入れて、土を被せればいいのかな?
 まあ、時間が経つまで、待ってみないとわからないけどね。
 う~ん。する事がない!なので、今までの事を振り返ってみる。



 まず、私の事について。名前は高倉 鈴たかくら りん、中学三年生だ。部活は美術部。成績は平均ぐらい。ライトノベルを読むのが、好きでよく、暇だった時はずっと読みまくっていた。少し身長が低かったので、身長が伸びないかな~と思っていた。
 次に、家族について。お父さんは会社で働いていて、お母さんはスーパーのパートとして働いている。兄も働いている。弟が二人いて、5歳ぐらい離れているせいか、よくケンカをしていた。
 ここに来ることになったきっかけの日は、私はいつも通りに学校に行って部活をした。…ここまでは、いつもと同じだった。違和感を感じたのは、家に向かって下校している時だった。初めは少しだけ眠く感じただけだった。いつもよりも遅く寝たから、ちょっと眠く感じたのかな?と思っていた。
 でも、時間が経つにつれて眠気がどんどん増えてきて、家の目の前に来る時には、意識が朦朧として立っていられない状況だった。
 私はなんとか、家の中に入ってそのまま眠ってしまった。という感じだった。



 今考えてみると、明らかにおかしいよね!大体普通に眠くならないし、例えそうなったとしても、異世界に来た挙句、ドラゴンになったりはするわけがない!
 まあ、ドラゴンなるのも、異世界に来るのも、面白そうだね!と、思ってはいたけど、まさか実際に自分がそうなるとはほとんど誰もが予想してないと思うんですけど?
 ここに来てから、友達と呼べる存在が居ないことがわかった。ぼっちドラゴンとか、絶対にない!誰得だよ!私は、好きで一人突っ込みしたいわけじゃないんだよ!一人二役は結構きつい!私は突っ込みでいいから、ボケてくれる相手が欲しい!!
 …一応前も、あまり居なかったけれども、同じ趣味の友達と話すのは、だいぶ楽しかった。ボケてくれたし。
 今は、そんな相手さえ居ないんだよ!どんだけ淋しい思いをしていると思っているんだ!コンチクショウめ!
 そんな事なら、自分で作る努力をすればいいんだと思うけど、コミュニケーションが私はとれないから、相手から話しかけてくれないと、会話が出来ないんだよ…。どうすればいいんですか!!誰か、教えてください!お願いします!!
 などと、考えていたら暗くなったので、考えるのをやめて私は眠り始めた。




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