至宝のオメガ

みこと

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「ルイーズ、大事な話があるんだ。」

「はい。何ですか?」

夕食が終わり二人で部屋のカウチに座っている。
イアンは下がらせた。
独占欲丸出しでマーキングしたいなんて聞いたら引かれるだろう。もしかしたら怒られるかもしれない。

「ゴート地区へ行く話はしたね?」

「はい。」

「私が一番心配なのはルイーズのことだ。可愛いルイーズに他のアルファが近づいたらと思うと遠征中、夜も眠れない。だからお願いがあるんだ。」

「そんなことはないと思いますが、フィルのお願いならなんなりと。」

純粋無垢な笑顔を向けられて一瞬たじろぐ。
しかしこれは譲れない。

「おまえとセックスしたい。」

「…はい?」

「おまえの中に射精してマーキングしたいんだ。」

「え?えっと…。」

「分かっている。婚約もまだなのにそんなことを、と思うかもしれない。でも我慢できない。ルイーズにマーキングして私のものにしたい。もちろん私もルイーズのものになれる。」

ルイーズは意味を理解して首まで真っ赤になる。
目は泳いでどうして良いのか分からないようだ。

「ダメか?私と一つになりたくないのか?」

「いえ、そんな。フィルと一つに…なりたい…です。」

「ルイーズ!ありがとう。誰が見てもルイーズが私のものだと分かるようにたっぷりマーキングするからな?」

「は、はい…。」

感激したフレデリックは早速ルイーズの服を脱がせ始めた。

「え?あの、今からですか?」

「ああ、そうだ。ゴート地区に行くまで毎日だ。」

「あ、じゃ、じゃあお風呂に…。」

「ダメだ。我慢できない。風呂は後で一緒に入ろう。」

ルイーズを抱き上げて寝室に連れて行く。
大きなベッドにそっと下ろした。

「なんで綺麗な身体なんだ。いつも食べてしまいたいと思っていた。」

フレデリックは自分の服を乱暴に投げ捨てる。
その代わり、ルイーズの服は優しく丁寧に脱がせた。

「はぁはぁ、可愛い…。今日は全部食べてしまうからな。」

ちゅうと唇に吸い付いてすぐに舌を潜り込ませる。
ぴちゃぴちゃと唾液が絡む音が響いた。

「あん、あぁ、フィル…。」

「ルイーズ、可愛い。もっと名前を呼んでくれ。イくときも必ずだ。」

手慣れた様子で全身舐めて吸い付く。これは風呂やベッドで毎晩行われているからだった。

「可愛いペニスに乳首…。全部私のものだ。いいね?ルイーズ。」

「あ、あ、はい、フィル…。」

「さあ、今日もたくさん出して飲ませてくれ。」 

ルイーズのペニスに吸い付き唇と舌で扱く。

「あーっ!フィル、フィル!」

ピクピクと痙攣して口の中に吐き出した。

「甘い…。酔ってしまう。もっと飲ませて。」

また吸い付いて何度も吐き出させた。
ぐったりしているルイーズにキスをして抱きしめる。いつもはここで終わるが今日は違う。
フレデリックはルイーズの身体をくるりとうつ伏せにするとお腹の下に枕を入れた。

「今日はルイーズを私のものにするからね。」

優しく背中にキスをしてそのままキスを下にずらしていった。

「可愛い、アナルだ…。」

「あ、フィル…ダメ。」

ちゅっちゅっと音を立てて何度もキスをして下を這わせた。

「あぁ、あ、フィル、はぁん」

「ん、可愛い。美味しい。ん、んん。」

ぴちゃぴちゃと音を立てて舐める。たっぷり舐めたあとその舌をねじ込んできた。

「や、汚い、フィル…」

「ん?はぁ、綺麗だよ。可愛い…可愛いよ。」

舌を入れたり出したりしながら柔らかくなるまでほぐした。

「ルイーズ、こっちを向いて。」

ルイーズは振り返ってフレデリックを見た。
潤んだ瞳、蒸気した頬。身体からりんごとカモミールの匂いがぶわりと立ち込める。
フレデリックはそのままルイーズの背中に覆い被さり頸を舐め回して吸い付き跡を残した。

「ルイーズ、愛してるよ。いつかここを噛むからね。」

「フィル…。僕も愛してます。」

「はぁ、可愛い。堪らない。私のものに…。」

柔らかくなったルイーズの中にゆっくり埋めていく。

「くぅ、気持ちいい…。ルイーズ、ルイーズ、」

「はぁ、フィル!あ、あ、あぁん!」

ルイーズの中は熱く唸ってフレデリックに絡みついてくる。愛らしく清楚な見た目からは想像出来ない身体だった。

「はぁ、はぁ、あぁ…ルイーズ。うっ!」

フレデリックは堪えながら中埋めていった。しかしルイーズの中は容赦なく射精を促してくる。

「ダメだ!ルイーズ、くぅ!あーっ!」

「あ、フィル、フィルっ!熱い!あぁん!」

堪えきれずルイーズの中に大量に吐き出した。
フレデリックは自分でも驚いている。たっぷり時間をかけて愛し合うつもりだった。
ルイーズの身体がそれを許してくれない。
まるで設えたようにフレデリックにぴったりだったのだ。

「心だけでなく身体まで…。ルイーズ、私を狂わせてどうする気だ。」

後ろから抱きしめて囁いた。

「ルイーズ?大丈夫か?」

「…フィル…はい。」

「ルイーズ、愛してる。もっとおまえが欲しい。」

フレデリックは本当に狂ったようにルイーズと愛し合った。




「ルイーズ…。」

何度も何度もイかされて気を失ったように眠っているルイーズの髪を撫でてキスをした。
マーキングのつもりだった。愛しているから自分のものにしたかった。
それなのに自分の方が狂ってしまった。
愛しい人とのセックスがこんなにすごいなんて…。
フレデリックは経験がないわけじゃない。でも自分は淡白だと思っていた。
ルイーズの身体は甘くて美味しい。それに感じる様子はとてつもなく可愛い。だから毎晩可愛がっていた。
味わって、見るだけで満足だったのに。
ルイーズとのセックスは想像以上だ。
もう離れられない。

「ルイーズ、愛している。私は身も心もおまえのものだ。」

もう一度キスをして抱きしめて眠りについた。
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