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「ルイーズ、私は仕事をしてくるからここで寝ているんだよ。」
「はい、で、あ、フィル。」
フレデリック部屋に連れてこられてベッドに寝かされる。
「ふふ、じゃあ行ってくる。」
まだ仕事が残っていたフレデリックは執務室に戻らなければならなかった。
ルイーズの顔中にキスをして頭を撫でる。
「はぁ、可愛い…。それにこの匂い。」
顔から首筋にキスを降らす。ピチャピチャ音を立てて舐め始めた。
「ん、フィル、擽ったいです。」
「ルイーズ、ルイーズ…。私のものだ。」
「あ、殿、フィル…。」
仕事に行くはずのフレデリックはベッドに入ってきて、キスしながら身体を撫で回してくる。
「フィル、仕事に…、あぁん、」
「ん?もう少し…。はぁ、可愛い、可愛い。」
ガウンの前を開いてぷっくり腫れた乳首をじっと見つめる。
「は、恥ずかしいです。」
「ああ、もうダメだ…。何でこんなに可愛いんだ。ルイーズ、おまえは私をどうする気だ。」
「え?」
ちゅうと右の乳首に吸い付いてきた。左は指でクリクリと摘む。
「あっ、あっ!フィル、あぁん、はぁ、」
フレデリックはじゅるじゅると音を立てて夢中で吸っている。
時々舐めたり甘噛みしたりしてルイーズは何度も達してしまった。
「甘い…。ルイーズ、何でこんなに甘いんだ!もっと吸いたい。もっとだ。」
今度は左の乳首に吸い付いた。どのくらい吸っていたのだろう。ルイーズは達しすぎて泣いている。
それを見てフレデリックはハッと我に返った。
「あ…ルイーズっ!すまない。ルイーズ、許してくれ。」
「フィル…。ダメ…。僕のおっぱいおかしくなっちゃう。」
あのカモミールとりんごの匂いを濃くさせて泣きながらとろんとした目でフレデリックを見る。
本当に可愛くていやらしくてフレデリックの理性が保たない。また目の前のルイーズに興奮してしまう。
「はぁはぁ、ルイーズ、ルイーズ…。」
フレデリックはさらにガウンの前を開いてルイーズのあそこを凝視している。
「何て可愛いペニスなんだ…。」
そう言ってむしゃぶりついてきた。
「あーーっ!ダメっ!フィルー、はぁん、」
「甘い、甘い、ルイーズ、何で…こんなに、はぁ、はぁ、ん、ん、」
ビクビクと震えてルイーズが達した。
フレデリックの口の中に精液を吐き出した。
「ルイーズ、甘い。美味しい。ルイーズ、ルイーズ、狂いそうだ…。私に何をしたんだ。」
フレデリックはルイーズが潰れそうなくらいキツく抱きしめる。
「フィル…。」
しばらく抱きしめているとルイーズの身体から力が抜けた。眠ってしまったようだ。
「無理をさせてしまったな。」
まだ涙か乾いていない目元にキスをするとそっと離れて部屋を出た。
「あ、殿下。おかえりなさいませ。」
「留守にしてすまない。残りの仕事は?」
「はい。こちらに。」
執務机に座り書類に目を通す。不思議と心も身体も軽く、驚くべき速さで公務をこなしている。
その合間にふとルイーズを思い浮かべて頬が緩む。
可愛かったな…。つい我を忘れてしまった。
ルイーズは身体中が甘い。唾液も、精液までも甘くて酔ってしまった。もう起きただろうか?少し様子を見に行こうか。
「殿下、ゴート地区からの依頼はどう致しましょう。」
秘書官のコナーが持ってきた書類に目を通した。
バートレットの北、ゴート地区に度々魔獣が出ているとの報告だ。
「一度行ってみなければならないな。」
「はい。あちらの市長もそれを望んでおります。」
コナーはそれ以外の書類にも黙々と目を通して片付けるフレデリックをチラチラと盗み見る。
この数日のフレデリックは機嫌がすこぶる悪く話しかけるのも躊躇われた。もちろんコナーたちに当たることはないが、元々寡黙なフレデリックがさらに無口になり機械のように仕事をこなしていた。
それが今はどうだ。時々小さく鼻歌を歌い、何かを思い出したかのように手を止めてニヤニヤと笑う。
他の秘書官たちもそんなフレデリックに驚いているようだ。
「殿下、何か良いことでもあったんですか?」
コナーはギョッとしてフレデリックに声をかけたモーガンを見た。
モーガンは最近入ったばかりの若い秘書官の見習いで素直な性格だが時々空気が読めずコナーをドキドキさせる。
「え?何故だ。」
「いえ、その、楽しそうに仕事をしていらしたので。」
「別に何もない。」
そう言ってまた書類に目を落としたフレデリックの顔は赤かった。
フレデリックの元で働いて二年。コナーは初めて見る主人の姿にただただ驚くばかりだった。
「みんな、少し休息をしよう。」
「はい殿下。ではお茶を…。」
コナーはメイドを呼ぶベルを手に取った。
「いや、お茶はいい。おまえたちだけで飲んでくれ。私は少し出てくる。すぐに戻る。」
フレデリックはいそいそと椅子から立ち上がり部屋を出て行った。
秘書官たちはそれを呆然と見送るだけだった。
「コナーさん。殿下はどうしたんでしょう。」
モーガンが口火を切った。
「さあな。」
今日のお茶は爽やかなミントティーだ。殿下も好んで飲んでいた。
頭がリセットされるとかで殿下は執務中もお茶を欠かさず飲む。しかし今日はそのお茶の時間を断って居なくなってしまった。
「良いことでもあったんでしょうねぇ。」
コナーの次に秘書官歴の長いリチャードが呟いた。
「そうだな。」
コナーは先ほどのフレデリックを思い出していた。
当たり前だがフレデリックは人間だ。しかし普段のフレデリックは感情のない人形のようだった。笑ったところを見たことがなかった。何が楽しくて生きているのか分からない。
国や父である皇帝、兄のために生きている戦闘人形。
何があったのかは分からないが、そんなフレデリックの変化にコナーは胸が温かくなった。
「はい、で、あ、フィル。」
フレデリック部屋に連れてこられてベッドに寝かされる。
「ふふ、じゃあ行ってくる。」
まだ仕事が残っていたフレデリックは執務室に戻らなければならなかった。
ルイーズの顔中にキスをして頭を撫でる。
「はぁ、可愛い…。それにこの匂い。」
顔から首筋にキスを降らす。ピチャピチャ音を立てて舐め始めた。
「ん、フィル、擽ったいです。」
「ルイーズ、ルイーズ…。私のものだ。」
「あ、殿、フィル…。」
仕事に行くはずのフレデリックはベッドに入ってきて、キスしながら身体を撫で回してくる。
「フィル、仕事に…、あぁん、」
「ん?もう少し…。はぁ、可愛い、可愛い。」
ガウンの前を開いてぷっくり腫れた乳首をじっと見つめる。
「は、恥ずかしいです。」
「ああ、もうダメだ…。何でこんなに可愛いんだ。ルイーズ、おまえは私をどうする気だ。」
「え?」
ちゅうと右の乳首に吸い付いてきた。左は指でクリクリと摘む。
「あっ、あっ!フィル、あぁん、はぁ、」
フレデリックはじゅるじゅると音を立てて夢中で吸っている。
時々舐めたり甘噛みしたりしてルイーズは何度も達してしまった。
「甘い…。ルイーズ、何でこんなに甘いんだ!もっと吸いたい。もっとだ。」
今度は左の乳首に吸い付いた。どのくらい吸っていたのだろう。ルイーズは達しすぎて泣いている。
それを見てフレデリックはハッと我に返った。
「あ…ルイーズっ!すまない。ルイーズ、許してくれ。」
「フィル…。ダメ…。僕のおっぱいおかしくなっちゃう。」
あのカモミールとりんごの匂いを濃くさせて泣きながらとろんとした目でフレデリックを見る。
本当に可愛くていやらしくてフレデリックの理性が保たない。また目の前のルイーズに興奮してしまう。
「はぁはぁ、ルイーズ、ルイーズ…。」
フレデリックはさらにガウンの前を開いてルイーズのあそこを凝視している。
「何て可愛いペニスなんだ…。」
そう言ってむしゃぶりついてきた。
「あーーっ!ダメっ!フィルー、はぁん、」
「甘い、甘い、ルイーズ、何で…こんなに、はぁ、はぁ、ん、ん、」
ビクビクと震えてルイーズが達した。
フレデリックの口の中に精液を吐き出した。
「ルイーズ、甘い。美味しい。ルイーズ、ルイーズ、狂いそうだ…。私に何をしたんだ。」
フレデリックはルイーズが潰れそうなくらいキツく抱きしめる。
「フィル…。」
しばらく抱きしめているとルイーズの身体から力が抜けた。眠ってしまったようだ。
「無理をさせてしまったな。」
まだ涙か乾いていない目元にキスをするとそっと離れて部屋を出た。
「あ、殿下。おかえりなさいませ。」
「留守にしてすまない。残りの仕事は?」
「はい。こちらに。」
執務机に座り書類に目を通す。不思議と心も身体も軽く、驚くべき速さで公務をこなしている。
その合間にふとルイーズを思い浮かべて頬が緩む。
可愛かったな…。つい我を忘れてしまった。
ルイーズは身体中が甘い。唾液も、精液までも甘くて酔ってしまった。もう起きただろうか?少し様子を見に行こうか。
「殿下、ゴート地区からの依頼はどう致しましょう。」
秘書官のコナーが持ってきた書類に目を通した。
バートレットの北、ゴート地区に度々魔獣が出ているとの報告だ。
「一度行ってみなければならないな。」
「はい。あちらの市長もそれを望んでおります。」
コナーはそれ以外の書類にも黙々と目を通して片付けるフレデリックをチラチラと盗み見る。
この数日のフレデリックは機嫌がすこぶる悪く話しかけるのも躊躇われた。もちろんコナーたちに当たることはないが、元々寡黙なフレデリックがさらに無口になり機械のように仕事をこなしていた。
それが今はどうだ。時々小さく鼻歌を歌い、何かを思い出したかのように手を止めてニヤニヤと笑う。
他の秘書官たちもそんなフレデリックに驚いているようだ。
「殿下、何か良いことでもあったんですか?」
コナーはギョッとしてフレデリックに声をかけたモーガンを見た。
モーガンは最近入ったばかりの若い秘書官の見習いで素直な性格だが時々空気が読めずコナーをドキドキさせる。
「え?何故だ。」
「いえ、その、楽しそうに仕事をしていらしたので。」
「別に何もない。」
そう言ってまた書類に目を落としたフレデリックの顔は赤かった。
フレデリックの元で働いて二年。コナーは初めて見る主人の姿にただただ驚くばかりだった。
「みんな、少し休息をしよう。」
「はい殿下。ではお茶を…。」
コナーはメイドを呼ぶベルを手に取った。
「いや、お茶はいい。おまえたちだけで飲んでくれ。私は少し出てくる。すぐに戻る。」
フレデリックはいそいそと椅子から立ち上がり部屋を出て行った。
秘書官たちはそれを呆然と見送るだけだった。
「コナーさん。殿下はどうしたんでしょう。」
モーガンが口火を切った。
「さあな。」
今日のお茶は爽やかなミントティーだ。殿下も好んで飲んでいた。
頭がリセットされるとかで殿下は執務中もお茶を欠かさず飲む。しかし今日はそのお茶の時間を断って居なくなってしまった。
「良いことでもあったんでしょうねぇ。」
コナーの次に秘書官歴の長いリチャードが呟いた。
「そうだな。」
コナーは先ほどのフレデリックを思い出していた。
当たり前だがフレデリックは人間だ。しかし普段のフレデリックは感情のない人形のようだった。笑ったところを見たことがなかった。何が楽しくて生きているのか分からない。
国や父である皇帝、兄のために生きている戦闘人形。
何があったのかは分からないが、そんなフレデリックの変化にコナーは胸が温かくなった。
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