上 下
8 / 13

 僕と彼女とプレゼント。

しおりを挟む

7月の三分のニを消化し、日々クーラーに感謝している今日、僕らの生活が劇的に変わる。そんな1日になってしまった。

13時になるかならないか。太陽が真上に上り気温が1日の最高気温に達したところで、同居人は帰宅した。

『ただいまです』
『お帰り、瑠奈ちゃん』
彼女が学校から帰宅すると、真っ先に蓮太郎の部屋を訪れ挨拶をしてくれる。
一緒に暮らし始めてから染み付いた日常のほんの一コマだ。

『蓮太郎さん、ついに夏休みです。これからは蓮太郎さんに[暇だ~]なんて言わせませんからね?』
『お構いなく』
ニコニコしている彼女の目に嫌な予感がして咄嗟に扉を閉めようとするが、足で防がれてしまう。

『急に閉めようとするなんて悪い人ですね』
『あはは...』
するりと蓮太郎の腕をくぐり扉に背を預けながら、まるで聞き分けの悪い子供を叱る様にこちらを見つめている。

(心臓に悪すぎる...)
至近距離から上目遣いで見つめられる。
悶絶ものなのだが、引くわけにはいかない。

『僕今から着替えるから扉閉めさせてもらえるかな?』
『どこか行く用事でもあるのですか?』
勿論一筋縄ではいかない。
仕事で培った機転をフル活用し、彼女の妨害に対抗する一手を打つ。

『これから前の取引先の人に会いに行かなければいけないんだよね...急いでるんだ』
『嘘ですね。目が泳いでます』
ダメだった。美少女に見つめられている今の状況で、取引の時のような緊張感を出すことは出来なかった。

バレてしまった情けない自分に対して心の中で舌打ちする。

『予定ないなら私の買い物に付き合ってくれませんか?』

自分の情けなさを反省していると嬉しそうに顔を綻ばせている瑠奈が提案して来た。

『...分かった』
『私着替えて来まーす』
蓮太郎が不承不承ながらに首を縦に振ると、すぐさま人質(扉)が開放され、早足に自室へ向かっていく。

無事?人質は解放されたのだが、どうも手の上で転がされてる気分になる。いや転がされている。

『着替えるか...』
瑠奈の背を見送り、扉を閉めいそいそと身支度を始めるのだった。



***********************


私は今自室で化粧を終え、クローゼットの中身を物色しながら目一杯浮かれている。

(何着ていこうかな~)
夏休み始まったその日に蓮太郎とデートに行く。
正直に言うと1人でなら買いたいものも行きたい場所も特に無い。
蓮太郎と行く。その事に意味がある。


クローゼットのから服を取り出し、鏡の前で合わせる。
彼と歩くならバイトの時の雰囲気が必須だ。
高校生と一緒に居るアラサー程注目を集めてしまうモノは無いだろう。そのため大人っぽい、せめて20代に見えなくてはならない。

(これならいけそうかな)
鏡で確認し、そこにいる女性へ微笑む。
大方20代前半。蓮太郎と上司と部下だと周りに思わせられる女性がこちらに微笑みかけている。

(よし、バッチリ)
一つ頷くと先日の蓮太郎の嬉しそうな顔が目に浮かぶ。

次の仕事が決まり、要求消化後直ぐにでも働ける。と決まったその日に教えてくれた。

(折角だから何かプレゼントしたいな...)
その時の彼を思い出すと、自然と考える。

彼が働いて、家を借りることでこの生活はなくなる。ならせめて、今だけは目一杯彼を甘やかしたい。
別々に暮らすようになっても、こうしてデートに行きたい。

自分の欲望がどんどんと強さを増している事に気付くと少し恐ろしくなってしまう。

(依存...やっぱりコレは依存なのかな?)
私の思う気持ちは果たしてラブなのか、ライクなのか、依存なのか。正直に言うと分からない。

でも、前に彼がこれから私のことを知っていきたいと言ってくれた。ならば私もこの自分の気持ちと向き合うのもまだ先でいいだろう。

今が幸せなのだから。
今が私の短い人生の中で1番幸せなのだから。
今はただ、それだけでいい。

『蓮太郎さーーーーん。用意できましたよーっ』
部屋の扉を押し開け叫ぶ。
そうでもしないとこれからのデート、ずっとニヤニヤして気味悪がられてしまうだろう。

叫ぶことで昂った気持ちを落ち着け、私は蓮太郎の部屋へと向かう。


***********************


『蓮太郎さーーーーん。用意できましたよーっ』


何故か大声で支度完了を知らせてくれる瑠奈。
(テンション高いな...)
つい引き攣った笑みが溢れる。

彼女は毎度一緒に出かける時嬉しそうに、幸せそうにしている。
果たして何がそんなに嬉しいのかは蓮太郎は分からない。
踏み込める領域なのかも分からない。

彼女自身が教えてくれるのを待つか。こちらから聞いても良いのか。ずっと悩んでいる。

(もうそろそろこの生活も終わるし聞いてみるかな)
今すぐには無理かもしれない。
それでもこの生活が終わるまでには彼女が何を想い一緒に出かけてくれるのか、知りたい。
すんなりと腑に落ちる。


『蓮太郎さんっ。行きますよっ』
ノックも無しに扉が開け放たれる。

(やっぱり僕は、彼女のことを知りたい。今よりも少し踏み込みたい。と思ってしまってるんだな...)

頷き、腰を上げ彼女に応える。
僕の今一番幸せを願ってる相手。
その子は行きつけのBARの店員で、女子高生で、同居人で...僕の数少ない大切な人だ。





『それで?今日は何を買うの?』
彼女と家を出て車を運転しているのだが、未だ行き先しか知らされてない。
何を買うのか。それによってこちらの心持ちも変わるので早速聞かせてもらう。

『調理器具と電化製品が見たいですね』
『そっか。荷物持ちは任せてね』
どちらにも詳しくない。
今回蓮太郎は荷物持ちでしか、彼女の役に立たないようだ。

『ありがとうございます。蓮太郎さんが居てくれると今まで買いたくても躊躇っていたモノが欲しくなっちゃいます』
『お役に立てて光栄だよ』
足と人手の両方を一気に得られるのは、高校生の彼女としては願ったり叶ったりだろう。

蓮太郎としても彼女の役に立てるなら不満はない。

勿論買うものによって、困ることや悩む事もあるので一概には言えないが彼女との買い物は楽しい。

気分良く運転し。目的地を目指して行った。




『わー大きいですね。始めて来ました』
車を駐車場に止めると同時に外へ出た瑠奈は目の前にある大きな店に目を輝かせている。

みんな大好きニ●リとヤマ●電機の大型店舗が同じ敷地内に並んでいて、他にもスーパーとクリーニング屋さんが入っている。
瑠奈の欲しいものが全て揃う最高の場所だ。

『僕も初めてだよ。なんかワクワクするね?』
『はいっ。早く行きましょう』
車から降りて鍵を閉めると近寄って来た瑠奈に手を取られ、引っ張られる。
(手汗大丈夫かな...)
つい、恥ずかしさから来る緊張よりも手汗の方が気になってしまう。

『瑠奈ちゃん。走ったら危ないから歩こうか』
『あ、それもそうですね。すいません』
嬉しさのあまりつい、走ってしまった。そんな様子の彼女は走るのをやめ、早歩きになった。

(ご両親とはあんまり出かけたりとかしなかったんだな)
前回の買い物の時も思ったのだが、あの時は2人で初めて行くからソワソワしていた。と思った。

でもコレは違う。そんな生優しいモノじゃない。今ならはっきりと分かる。
高校3年生が家電量販店に来ただけで子供の様にはしゃぐ。おかしな話だ。

普通の家庭なら何回も何十回も来ているはずだ。
場所がコス●コやイ●ヤ。アミューズメント施設ならまだ分かるが、ここはただの家電量販店。
テンシャンが割りに合っていない。

(気になってしょうがないけど...聞けないよな..,)
君のご両親はこういう所には連れて来てくれなかったの?なんて聞けるか?無理だろう。
こちらから確認する=彼女を傷付ける。そんなことあってはならない。

(はぁ...知れば知るほど難しいな...)
同居人の事を知りたいと言ったが、彼女は恐らく他の子達とは違う。一筋縄ではいかないことは明白だ。

1人悩みながらも手を引き先導している彼女を声を掛けることも出来ず、ただ見守ることしか出来なかった。



***********************


私は今幸せです。
好きな人と好きなモノを見ている。これが幸せで無ければ何なのでしょうか。

ずらっと並んだ調理器具を前にして、つい自問自答してしまう。


私は昔から料理が好きでした。
両親ととる唯一のコミュニケーションが料理を通してだったから、両親が居なくなってしまってからもこの気持ちは変わらずに残っています。

そして今は隣で調理器具を見て頭を抱えている彼に振る舞えるから前よりもずっと好きです。
いつも私が出した料理を[美味しい、美味しい]と沢山食べてくれる彼を見るのが好きです。


(この包丁欲しいな...包丁ってこんな高いんだ)
値段を見て驚いてしまう。周りを見ると他と比べ数倍の金額だ。簡単には手を出せない。

そもそも包丁なんて買ったことがない。
今使っているやつは母が使っていたモノを使い続けている。どこに拘ればいいのか...さっぱりわからない。

(そもそも包丁を買おうとしてる女子高生って...)
ふと思った。
この世に自前の包丁を買う女子高生が何人いるのだろうか。いるのか?居るなら会ってみたい。

(今のまだ、使えるし...ね)
何度も何度も心の中で買わない為の言い訳をすることで、ようやく決心がつき立ち上がる。

『蓮太郎さん。私もう会計行けますけど、何か買いますか?』
『僕は何も買わないから大丈夫だよ』
蓮太郎へ声をかけると、どうやらこちらの様子を見ていたようで直ぐに返事が返ってきた。


『ミキサー重たく無いですか?カート取って来ましょうか?』
『全然大丈夫だよ。レジまで行こうか』
スタスタ先に歩いて行く蓮太郎。、

包丁を見る前に選んだミキサーを蓮太郎が守ってくれている。
もちろん最初は自分で持とうとした___が重たくて、持続して待つことが出来ずに蓮太郎に取り上げられてしまった。

(かっこいいな.....)
小学生かよ。と思わず自分で突っ込んでしまう。
重たいもの持ってるから好き。こんなの今時の小学生ですら思わないのでは無いか...。

(本当に重症だ。一緒に居れば居るだけ好きになる)
恋は病だとよく言われるが、おそらく事実だろう。
まだハッキリ恋をしていると自覚してない自分でさえ、彼の一挙手一投足に胸が躍る。

これが病で無ければ何なのか。

顔が熱くなっているのをハッキリ自覚している。
幸い、蓮太郎は後ろを振り向く余裕が無いようだ。
こんな火照った顔を見せられるわけがない。

追いつかない様にゆっくりと蓮太郎の後を追うのだった。

***********************


『ごめん、瑠奈ちゃん。お腹痛いからお店に先に行っていてくれないか?後で連絡を入れるね』
『分かりました。大丈夫ですか?ごゆっくり』
瑠奈の購入したミキサーを車に積み込み終わり、すぐに声をかける。
彼女はそのまま僕を置いて先に歩いていく。

嘘をついてしまった。
少しの罪悪感と多大な期待で胸がいっぱいになる。
僕が嘘をついたのには理由がある。先程彼女が悩んでいた包丁をプレゼントしようと思ったのだ。

世の中にはもっと良い包丁は沢山あるだろう。
それでも彼女が目を止めたあの包丁をあげたい。

怪しまれ無いように直ぐに先程の店に行き包丁を購入し、車に積み込む。
喜んでくれるかは分からない。
それでも期待してしまう。
僕が好きな、彼女の笑顔が見れるかもしれないのだから________。


***********************

私は今焦っている。
丁度蓮太郎さんへのプレゼントを探したいと思っていて、なんて言い訳するかを考えていたのに1人になるタイミングが出来たのだ。

この時間を利用して選び、中が見えないよう包装してもらう必要がある。

(髭剃りってどれがいいんだろ...)
今使ってる電動シェーバーが古くなってきたから、新しいモノに変えたい。と以前蓮太郎が言っていた。
来る前に確認したらまだそのままだったので買っていないだろう。

店員さんが丁度居た。
分からないので聞くしか無い。

『すいません。髭剃りを探していて、どういうのが良いんですかね...』
『どなたかにプレゼントですか?』
『はい。叔父に...27歳なんですけどどんなのが良いのか分からなくて...』

店員さんに相談すると直ぐにオススメを教えてもらえた。
蓮太郎からの連絡もまだなので、すぐに会計し、放送してもらう。

(喜んでくれるかな)
彼ならどんなモノでも喜んでくれる、と私は知っている。
それでも、本当に心から欲しいものをプレゼントしたい。
期待と不安が入り混じった感情を内に留め、彼と合流するのだった。

***********************

瑠奈『買い物終わったので車向かいます』
車に購入品を詰め込み、瑠奈の元へ向かおうとしていると連絡が来た。

蓮太郎『僕ももう大丈夫。車向かうね』

メッセージを返し、一息つく。
瑠奈の行っている店舗よりもお手洗いのが近いので車で待たせてもらうことにした。



数分後瑠奈が早足にこちらへ向かってくる。

『蓮太郎さん。お待たせしました』

紙袋を持った彼女が助手席に乗り込むと同時に、蓮太郎も足下に置いていた、紙袋を取り出す。

『瑠奈ちゃんこれっ』『蓮太郎さんこれっ』
蓮太郎が紙袋を差し出すと同時に瑠奈もこちらへ紙袋を差し出している。

『『えっ?』』
驚きまでもが重なり合う。
蓮太郎が彼女にプレゼントを用意している時、彼女もまた蓮太郎にプレゼントを用意してくれていた。

お互いに相手を想い。想われている。
こんなに幸せなことがあるだろうか__。

『『中身見てもいい?』ですか?』
何度も声が重なり笑いあう。
本当に幸せだ。今この瞬間世界で一番幸せなのは自分では無いのか...。

お互いに中身を確認し、再度喜び合う。
僕たちはどこまでも、相手のことを考えている。
そう思い知らさた。




__________________________________


最後まで読んでいただきありがとうございます。


作者のモチベになりますので、よろしければお気に入り、コメントなどお待ちしております。

次回の更新、お待ちくださいませ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

粗暴で優しい幼馴染彼氏はおっとり系彼女を好きすぎる

春音優月
恋愛
おっとりふわふわ大学生の一色のどかは、中学生の時から付き合っている幼馴染彼氏の黒瀬逸希と同棲中。態度や口は荒っぽい逸希だけど、のどかへの愛は大きすぎるほど。 幸せいっぱいなはずなのに、逸希から一度も「好き」と言われてないことに気がついてしまって……? 幼馴染大学生の糖度高めなショートストーリー。 2024.03.06 イラスト:雪緒さま

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~

ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。 2021/3/10 しおりを挟んでくださっている皆様へ。 こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。 しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗) 楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。 申しわけありません。 新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。 修正していないのと、若かりし頃の作品のため、 甘めに見てくださいm(__)m

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...