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三. 僕の物語
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それからも、僕たちは椋 鳩十の本を貸し借りした。そして、僕は家に帰ってから宿題をして、本を読んで……毎日、少しずつでも物語を書き続けた。
〈心やさしいカッコウのおはなし〉
音楽の授業、千沙ちゃんの歌声がとてもきれいだった。僕はうっとりとして……かぜぎみで体がだるくてしんどかったのに、聞きおわったら元気になったんだ。その日、僕は『心やさしいカッコウのおはなし』を書いた。
◆ ◆ ◆
【心やさしいカッコウのおはなし】
森の木の葉がオレンジ色の光をうけて、きみどり色のカーテンのようにゆらゆらと風にゆれる朝。そのカッコウは、歌いはじめました。
心がとてもやさしいカッコウの歌声はとてもきれいで、森の動物たちはうっとりと聞いています。
いつものように美しい歌声を森にひびかせていた時のことです。
カッコウは、森の中の小さな家のまどをあけて外をながめる男の子を見つけました。その男の子は体がわるいみたいで、ベッドに横たわりながらぼんやりと森のカーテンをながめていました。
カッコウは、歌を歌いました。そのきれいで、すきとおった歌声は、きみどり色のカーテンを通りぬけて男の子のもとに届きます。
「何の鳴き声だろう? すごくきれい……」
元気のなかった男の子は、うっとりと歌声を聞いていました。そして、日もくれようとするころ。その男の子の顔は、朝と比べて元気になっていたのです。歌いつかれたカッコウも、そんな男の子を見てあたたかい気持ちになりました。
カッコウはその日から、男の子を元気にするために歌いました。雨の日も、風の日も、ずっと……。
「もう、やめなよ。カッコウ、お前の方が死んでしまうよ」
森の動物たちはそう言ってとめようとしましたが、カッコウはただ男の子の元気になった顔が見たくて歌い続けました。
そして、ついにカッコウの声がかすれて出なくなった日のことでした。男の子はすっかり元気になってベッドから出ることができたのです。
男の子は家を出て、いつも歌声を聞かせてくれたカッコウを探しました。しかし、声が出せないカッコウを見つけることはできません。なので、男の子は森のカーテンに向かって『ありがとうの歌』を歌いました。
その声はきれいではないけれども、男の子がすきとおった心で歌うとても元気の出る歌で、カッコウはうっとりと聞いていたのでした。
【心やさしいカッコウのおはなし・完】
◆ ◆ ◆
書き終わると、いつものように読みかえしてながめた。僕が書くお話には、かならずどこかに僕がいる。でも……『あの子』も、かならずお話の中にいるんだ。『あの子』って、もちろん……。
〈じしんナマズ〉
夏休みに入っても、僕と千沙ちゃんは、図書館へ行って本を読んでいた。もちろん、椋 鳩十の本。
他の本も読んでみたくなったけれど、まずは椋 鳩十の物語を全部読んで、千沙ちゃんの将来の夢を聞きたかった。
そんな夏休みの、花火大会の次の日。図書館へ行く途中の小さな川に、ごみがすてられていた。花火大会には、たくさん人が来てたからだろう。すると、千沙ちゃんは川に入って、ごみをひろいはじめた。
「どうしたの、急に?」
僕も川に入って、聞いてみた。
「川にごみをすてて、よごしたりしたら、サワガニたちが住めなくなるの」
千沙ちゃんは、川の小さなサワガニが大好きだった。ひたいに汗をうかべながら、ごみをひろっていた。
その日から毎日、夏のクラクラしそうなお日さまの下、僕たちはごみをひろって、ちょっとでも川をきれいにしようとがんばったんだ。
そして僕は、その日の夜から『じしんナマズ』というお話を書きはじめた。
◇ ◇ ◇
【じしんナマズ】
ここは、山のふもとの川の中。ナマズ大王は、おこっていました。人間たちが次々と川をうめたてていくのです。
今日は、サワガニたちのすみかの小川がなくなってしまいました。人間たちが山にトンネルをほって出た土でうめたててしまったのです。
「大王さまぁ、オラたちの家が……」
命からがらにげてきた小さなサワガニたちは、ナマズ大王の前で涙をうかべました。
「ああ、川の子たちよ。かわいそうに。人間どもめ、こらしめてやらなければならん」
ナマズ大王は、今までもなんども人間をこらしめてきました。
ナマズが泥の中、深くにもぐって大あばれするとじしんが起きます。何回も大きなじしんを起こしていました。それなのに、人間たちはまだこりないのです。
また、じしんを起こしてやろう。
ナマズ大王は、どろの中、深くにもぐり大あばれしました。
その日、その村で大じしんが発生しました。しかし、ナマズ大王のいかりは、それではおさまりませんでした。
何度も、何度も、どろの中であばれて、じしんを起こし続けたのです。
そんな時、サワガニたちがやってきました。
「大王さまぁ、もう、やめて下され」
「んだ。今、じしんで苦しんでいるのは、何も関係のない人たちなんだぁ」
「どういうことだ? わしは、お前らの苦しみを人間たちにも味あわせてやってるんだぞ?」
ナマズ大王は、家を失ったサワガニたちが人間をかばうのがふしぎでした。
「でも、大王さまぁ。あの兄妹がかわいそうで、かわいそうで」
「あの兄妹?」
「へぇ、大王さまがじしんを起こしてから毎日、幼い兄妹が、折り紙でおひなさまを折って川に流しているんです」
「今日もしておりました。どうか、見に行って下さいまし」
ナマズ大王は、ふしぎに思いながらも水面の近くへ行きました。
すると、サワガニたちの言ったとおり、幼い兄妹が折紙のおひなさまを紙皿の上に乗せて川へ流し、手を合わせていました。
「神さま、どうか、どうか、じしんをおしずめ下さい」
それを見たナマズ大王は、その兄妹と話がしたくなりました。
その夜、ねむっている兄妹の夢の中にナマズ大王が現れました。
「毎日、川に折紙のおひなさまを流しているのはお前たちか? どうして、そんなことをする?」
兄は、おそるおそる答えました。
「僕たちのおばあちゃんが、川におひなさまを流して願い事をするとかなうって、教えてくれたんです。でも、じしんで家もくずれて、おばあちゃんも病気で……」
妹は、続けます。
「だから、せめて、じしんがおさまっておばあちゃんがゆっくり休めるように、私たち、願いをかけていたんです」
ナマズ大王は、おどろきました。
自分はじしんを起こして悪い人間たちをこらしめてやってると思っていました。それが、こんな幼い兄妹を悲しませていたなんて……。
ナマズ大王は、言いました。
「分かった。だが、じしんは人間たちが川をこわしたばつなのだ。人間たちは、そうして川に住むサワガニや小さな生き物たちのすみかをうばった。そのことを、ちゃんと心にとどめておけるか?」
今度は、兄妹がおどろきました。
何も知りませんでした。人間が、サワガニたちのすみかをうばっていたなんて。
妹が泣きそうな顔で言いました。
「私、知りませんでした。私たちがそんなことをしてたなんて。私、ずっと心にとめておきます。そして、ずっとサワガニたちが住んでいけるようなきれいな川を残していきます」
兄が続けます。
「僕たち二人の力は小さいかも知れないけど……でも、みんなで協力して頑張ります」
「約束できるか?」
ナマズ大王は聞きました。
「はい、かならず」
二人は、力強くうなずきました。
「分かった。それでは、じしんをしずめよう」
兄妹の夢は、それで終わりました。
その日から、じしんはしずまりました。おばあちゃんも、だんだんと元気になっていきました。
そして、小学校が始まってから、『きれいな川を残そう』というテーマを、兄妹はみんなに呼びかけたのです。
今日も小学生たちが、ひたいに汗をうかべて川のゴミひろいをしています。その様子を見る川の中の一匹の大きなナマズが、よろこんでいるかのように口からあわの輪っかを出しました。
【じしんナマズ・完】
◇ ◇ ◇
物語を書いていると、自分の書いているお話の中で出てくる動物たちや子供たちがそれぞれに動きだす。それぞれが笑ったり、泣いたり、けんかしたり。
そして、気がついたら僕も、物語の中で自由に走り回ってるんだ。
僕と千沙ちゃんは夏休み、森へ遊びに行って迷子になりそうになったり、草むらをかけまわったりして遊んだ。
そして、そのたびに僕は物語を書いた。
ヤモリの子供がぼうけんを通してかなでるようになった音楽のお話や、ミツバチ王国のえいゆうのお話なんかだ。気がついたら、物語は十作もできていた。
ただ……何だろう?
うまく物語にできないんだけど、どうしても書きたいお話があるような気がした。でも……ノートと向かいあっても、やっぱりうかんでこない。
僕は夏休みのとちゅうから、そんなはがゆい気持ちになっていた。
そして夏休みが終わると、僕と千沙ちゃんは、椋 鳩十の物語を読みつくした。
〈心やさしいカッコウのおはなし〉
音楽の授業、千沙ちゃんの歌声がとてもきれいだった。僕はうっとりとして……かぜぎみで体がだるくてしんどかったのに、聞きおわったら元気になったんだ。その日、僕は『心やさしいカッコウのおはなし』を書いた。
◆ ◆ ◆
【心やさしいカッコウのおはなし】
森の木の葉がオレンジ色の光をうけて、きみどり色のカーテンのようにゆらゆらと風にゆれる朝。そのカッコウは、歌いはじめました。
心がとてもやさしいカッコウの歌声はとてもきれいで、森の動物たちはうっとりと聞いています。
いつものように美しい歌声を森にひびかせていた時のことです。
カッコウは、森の中の小さな家のまどをあけて外をながめる男の子を見つけました。その男の子は体がわるいみたいで、ベッドに横たわりながらぼんやりと森のカーテンをながめていました。
カッコウは、歌を歌いました。そのきれいで、すきとおった歌声は、きみどり色のカーテンを通りぬけて男の子のもとに届きます。
「何の鳴き声だろう? すごくきれい……」
元気のなかった男の子は、うっとりと歌声を聞いていました。そして、日もくれようとするころ。その男の子の顔は、朝と比べて元気になっていたのです。歌いつかれたカッコウも、そんな男の子を見てあたたかい気持ちになりました。
カッコウはその日から、男の子を元気にするために歌いました。雨の日も、風の日も、ずっと……。
「もう、やめなよ。カッコウ、お前の方が死んでしまうよ」
森の動物たちはそう言ってとめようとしましたが、カッコウはただ男の子の元気になった顔が見たくて歌い続けました。
そして、ついにカッコウの声がかすれて出なくなった日のことでした。男の子はすっかり元気になってベッドから出ることができたのです。
男の子は家を出て、いつも歌声を聞かせてくれたカッコウを探しました。しかし、声が出せないカッコウを見つけることはできません。なので、男の子は森のカーテンに向かって『ありがとうの歌』を歌いました。
その声はきれいではないけれども、男の子がすきとおった心で歌うとても元気の出る歌で、カッコウはうっとりと聞いていたのでした。
【心やさしいカッコウのおはなし・完】
◆ ◆ ◆
書き終わると、いつものように読みかえしてながめた。僕が書くお話には、かならずどこかに僕がいる。でも……『あの子』も、かならずお話の中にいるんだ。『あの子』って、もちろん……。
〈じしんナマズ〉
夏休みに入っても、僕と千沙ちゃんは、図書館へ行って本を読んでいた。もちろん、椋 鳩十の本。
他の本も読んでみたくなったけれど、まずは椋 鳩十の物語を全部読んで、千沙ちゃんの将来の夢を聞きたかった。
そんな夏休みの、花火大会の次の日。図書館へ行く途中の小さな川に、ごみがすてられていた。花火大会には、たくさん人が来てたからだろう。すると、千沙ちゃんは川に入って、ごみをひろいはじめた。
「どうしたの、急に?」
僕も川に入って、聞いてみた。
「川にごみをすてて、よごしたりしたら、サワガニたちが住めなくなるの」
千沙ちゃんは、川の小さなサワガニが大好きだった。ひたいに汗をうかべながら、ごみをひろっていた。
その日から毎日、夏のクラクラしそうなお日さまの下、僕たちはごみをひろって、ちょっとでも川をきれいにしようとがんばったんだ。
そして僕は、その日の夜から『じしんナマズ』というお話を書きはじめた。
◇ ◇ ◇
【じしんナマズ】
ここは、山のふもとの川の中。ナマズ大王は、おこっていました。人間たちが次々と川をうめたてていくのです。
今日は、サワガニたちのすみかの小川がなくなってしまいました。人間たちが山にトンネルをほって出た土でうめたててしまったのです。
「大王さまぁ、オラたちの家が……」
命からがらにげてきた小さなサワガニたちは、ナマズ大王の前で涙をうかべました。
「ああ、川の子たちよ。かわいそうに。人間どもめ、こらしめてやらなければならん」
ナマズ大王は、今までもなんども人間をこらしめてきました。
ナマズが泥の中、深くにもぐって大あばれするとじしんが起きます。何回も大きなじしんを起こしていました。それなのに、人間たちはまだこりないのです。
また、じしんを起こしてやろう。
ナマズ大王は、どろの中、深くにもぐり大あばれしました。
その日、その村で大じしんが発生しました。しかし、ナマズ大王のいかりは、それではおさまりませんでした。
何度も、何度も、どろの中であばれて、じしんを起こし続けたのです。
そんな時、サワガニたちがやってきました。
「大王さまぁ、もう、やめて下され」
「んだ。今、じしんで苦しんでいるのは、何も関係のない人たちなんだぁ」
「どういうことだ? わしは、お前らの苦しみを人間たちにも味あわせてやってるんだぞ?」
ナマズ大王は、家を失ったサワガニたちが人間をかばうのがふしぎでした。
「でも、大王さまぁ。あの兄妹がかわいそうで、かわいそうで」
「あの兄妹?」
「へぇ、大王さまがじしんを起こしてから毎日、幼い兄妹が、折り紙でおひなさまを折って川に流しているんです」
「今日もしておりました。どうか、見に行って下さいまし」
ナマズ大王は、ふしぎに思いながらも水面の近くへ行きました。
すると、サワガニたちの言ったとおり、幼い兄妹が折紙のおひなさまを紙皿の上に乗せて川へ流し、手を合わせていました。
「神さま、どうか、どうか、じしんをおしずめ下さい」
それを見たナマズ大王は、その兄妹と話がしたくなりました。
その夜、ねむっている兄妹の夢の中にナマズ大王が現れました。
「毎日、川に折紙のおひなさまを流しているのはお前たちか? どうして、そんなことをする?」
兄は、おそるおそる答えました。
「僕たちのおばあちゃんが、川におひなさまを流して願い事をするとかなうって、教えてくれたんです。でも、じしんで家もくずれて、おばあちゃんも病気で……」
妹は、続けます。
「だから、せめて、じしんがおさまっておばあちゃんがゆっくり休めるように、私たち、願いをかけていたんです」
ナマズ大王は、おどろきました。
自分はじしんを起こして悪い人間たちをこらしめてやってると思っていました。それが、こんな幼い兄妹を悲しませていたなんて……。
ナマズ大王は、言いました。
「分かった。だが、じしんは人間たちが川をこわしたばつなのだ。人間たちは、そうして川に住むサワガニや小さな生き物たちのすみかをうばった。そのことを、ちゃんと心にとどめておけるか?」
今度は、兄妹がおどろきました。
何も知りませんでした。人間が、サワガニたちのすみかをうばっていたなんて。
妹が泣きそうな顔で言いました。
「私、知りませんでした。私たちがそんなことをしてたなんて。私、ずっと心にとめておきます。そして、ずっとサワガニたちが住んでいけるようなきれいな川を残していきます」
兄が続けます。
「僕たち二人の力は小さいかも知れないけど……でも、みんなで協力して頑張ります」
「約束できるか?」
ナマズ大王は聞きました。
「はい、かならず」
二人は、力強くうなずきました。
「分かった。それでは、じしんをしずめよう」
兄妹の夢は、それで終わりました。
その日から、じしんはしずまりました。おばあちゃんも、だんだんと元気になっていきました。
そして、小学校が始まってから、『きれいな川を残そう』というテーマを、兄妹はみんなに呼びかけたのです。
今日も小学生たちが、ひたいに汗をうかべて川のゴミひろいをしています。その様子を見る川の中の一匹の大きなナマズが、よろこんでいるかのように口からあわの輪っかを出しました。
【じしんナマズ・完】
◇ ◇ ◇
物語を書いていると、自分の書いているお話の中で出てくる動物たちや子供たちがそれぞれに動きだす。それぞれが笑ったり、泣いたり、けんかしたり。
そして、気がついたら僕も、物語の中で自由に走り回ってるんだ。
僕と千沙ちゃんは夏休み、森へ遊びに行って迷子になりそうになったり、草むらをかけまわったりして遊んだ。
そして、そのたびに僕は物語を書いた。
ヤモリの子供がぼうけんを通してかなでるようになった音楽のお話や、ミツバチ王国のえいゆうのお話なんかだ。気がついたら、物語は十作もできていた。
ただ……何だろう?
うまく物語にできないんだけど、どうしても書きたいお話があるような気がした。でも……ノートと向かいあっても、やっぱりうかんでこない。
僕は夏休みのとちゅうから、そんなはがゆい気持ちになっていた。
そして夏休みが終わると、僕と千沙ちゃんは、椋 鳩十の物語を読みつくした。
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