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勇者から魔王へ
王国にて
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場所は王宮…ここはかつて亜美の居た国だったが…悪政ということもありルイーズ国王は処刑され…新しい王権が誕生したと表向きはなっている…
しかし実際は彼女が国王とその部下を皆殺しにしていたので伝えられていることがまるで違う…
王宮の門に行くと門番も二人が敬礼して
兵士「おかえりなさいませ!お一人ですか?」
ここは現実味を出す為に暗い顔でもしておくか…
蒼「あぁ…王に謁見できるか?」
何かを察したのか彼らは中に入っていく…
しばらくして兵士が
兵士「あの、王の謁見が一時間後でよろしければできるのですが…」
蒼「だったら伝えておいてくれ…魔王は倒した…俺以外皆死んだとな…」
これであいつらの家族に手を出すこともあるまい…
そう思いながら僕は用意された宿屋に向かうのだった…
宿にて…
「おかえりなさ~い」
宿屋の看板娘のリーネだ…
蒼「おう…ただいま…」
リーネ「お兄ちゃん!無事だったんだね!!」
蒼「あぁ…なんとかな…」
リーネ「よかった~!ねぇ…他の皆は?」
いけない…つい本当のことを言いそうになる
これは皆を守るために必要なのに…
しかし話せばこの子に被害が及ぶかもしれない…それだけは避けなければ…
蒼「すまん…俺以外皆…」
リーネ「嘘…でしょ!?」
蒼「……」
胸が苦しい…この後この子がどういう反応をするか分かっているから…
恐る恐る彼女の方を見ると一瞬泣きそうになるが宿屋の性分なのか…必死に涙を堪えて笑顔を作っている…
リーネ「大変だったね…ほら、部屋はこっちだよ…」
いたたまれなかった…彼女は皆に可愛がられ皆彼女を大好きだった…
本当のことを言いたい…
無意識に抱きしめていた
蒼「すまない…」
リーネ「何でお兄ちゃんが謝るのさ…仕方ないよ…仕方…グスッ…」
蒼「ごめんな…」
リーネ「もう少しこうしててもいい?」
蒼「あぁ…」
そう言うと彼女は聞き取られないように声を押し殺してきつくきつく顔を僕の胸に埋めるのだった
しかし実際は彼女が国王とその部下を皆殺しにしていたので伝えられていることがまるで違う…
王宮の門に行くと門番も二人が敬礼して
兵士「おかえりなさいませ!お一人ですか?」
ここは現実味を出す為に暗い顔でもしておくか…
蒼「あぁ…王に謁見できるか?」
何かを察したのか彼らは中に入っていく…
しばらくして兵士が
兵士「あの、王の謁見が一時間後でよろしければできるのですが…」
蒼「だったら伝えておいてくれ…魔王は倒した…俺以外皆死んだとな…」
これであいつらの家族に手を出すこともあるまい…
そう思いながら僕は用意された宿屋に向かうのだった…
宿にて…
「おかえりなさ~い」
宿屋の看板娘のリーネだ…
蒼「おう…ただいま…」
リーネ「お兄ちゃん!無事だったんだね!!」
蒼「あぁ…なんとかな…」
リーネ「よかった~!ねぇ…他の皆は?」
いけない…つい本当のことを言いそうになる
これは皆を守るために必要なのに…
しかし話せばこの子に被害が及ぶかもしれない…それだけは避けなければ…
蒼「すまん…俺以外皆…」
リーネ「嘘…でしょ!?」
蒼「……」
胸が苦しい…この後この子がどういう反応をするか分かっているから…
恐る恐る彼女の方を見ると一瞬泣きそうになるが宿屋の性分なのか…必死に涙を堪えて笑顔を作っている…
リーネ「大変だったね…ほら、部屋はこっちだよ…」
いたたまれなかった…彼女は皆に可愛がられ皆彼女を大好きだった…
本当のことを言いたい…
無意識に抱きしめていた
蒼「すまない…」
リーネ「何でお兄ちゃんが謝るのさ…仕方ないよ…仕方…グスッ…」
蒼「ごめんな…」
リーネ「もう少しこうしててもいい?」
蒼「あぁ…」
そう言うと彼女は聞き取られないように声を押し殺してきつくきつく顔を僕の胸に埋めるのだった
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