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魔王と勇者
魔王と勇者の今後
しおりを挟む目を開けると魔王城の天井が目に入る
…死んで…無い…?
確かに心臓を貫かれて即死だったはずだ
蒼「ここは?」
亜美「あ、目が覚めた?」
先程僕の心臓を貫いた笑顔とは別人の亜美が現れる
夢じゃ無いよな?
蒼「僕死んだんじゃ無いのか?」
亜美「えぇ一度殺したわ・・・」
蒼「なんでそんな事を?」
亜美「痛い痛いつねりながら辞めて!順番に説明するから!」
気が付いたら彼女の頬を引っ張っていた
蒼「柔らかい…」
純粋に頬が柔らかくて触り心地がすごく良い
しばらくして「変態!」って言われて魔法でぶっ飛ばされたのは言うまでも無い
蒼「それで?なんであんなことをした?」
亜美「貴方を一度殺さなければ意味いけなかったから」
蒼「そりゃまたどうして」
亜美「剣を見て」
先程僕が持っていた剣は粉々に崩れ去っていた
亜美「この剣はダメなのよこいつは聖剣カリオンそれはあいつが作ったものそして貴方達を監視する為のもの」
蒼「じゃあさっきまでの会話は・・・」
亜美「えぇ・・・全て聞かれてたと思って良いわ」
剣に細工なんてよっぽど用心深いよなぁ
あの腹黒め
そう思いながら暫く歩いていくとある廊下の角で止まる
何もないな・・・
ここを初めて通った時もこの状態でとても何かある感じには見えなかった
亜美「空間よ・・・元に戻れ・・・」
扉渡と言うと先程なかった場所から扉が現れる
蒼「すごいな」
亜美「そりゃ魔王ですもの・・・」
恐れ入ったと言いながら扉を開けると7人の男女が食事をしていた
周りは樹木に包まれ庭園のような神秘的な世界に包まれている
蒼「これまた呑気だなぁ~」
何人かこちらに気づいたのか笑顔で
少年「おーミア来たのか・・・今回はずいぶんと…仮面…?」
亜美「貴方達緊張感なさすぎ・・・」
呆れたようにそう言うと
「「お姉ちゃ~ん」」
歳は10歳くらいだろうか・・・少女二人がミアに寄ってくる
彼女は今まで見た事ないくらい緩んだ表情で
亜美「桜と花鈴!良い子にしてたかい?」
桜「うん!皆で静かにお留守番してたよ!大地兄ちゃんは以外は!」
ミアは先程見ていた少年を見る
黒色の少し茶色掛かった髪に見た目13歳の割にはしっかりとした筋肉・・・身長は160センチくらいだろうか
ミアは仮面で隠れているが笑顔で大地を見ている
笑顔なのに大地は焦ったように
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亜美「また転移魔法使ったの?」
図星なのかしどろもどろしながら
大地「出てない!」
亜美「外は危険だって言ったわよね?」
大地「だって退屈だし!」
亜美「……」
なんだろう笑顔なのに超怖い
後ろの方に何かいると感じるが触れないようにする
蒼「それにしても結構いるな」
人数は五人って所か
亜美「えぇ、ここの他にも15部屋あるわ」
蒼「保護した転生者は何人だ?」
亜美「57人よ」
それだけいれば一つの小国を作っても問題無さそうだな
それにしても結構保護したものだ彼女はやはり召還者の中でも群を抜いているのが判る
蒼「亜美・・・」
唐突に亜美に話しかける
亜美「うん?」
蒼「これからやることついて来てくれるか?」
亜美「何よ唐突に・・・」
蒼「僕は国を作る・・・小国だが召還者の国を作ろうと思ってるだから僕を・・・俺に魔王の座を譲ってくれ」
亜美「それはやめといた方が良いわよ?」
蒼「どうして?」
亜美「トリガーがあるからよ…」
蒼「トリガー?」
トリガーは主に二つ
1.共に一緒に戦ってきた最も仲の良かった仲間が殺されること
2.国を亡ぼすこと…
蒼「滅ぼしたのか?」
亜美「えぇ…国っていうか首都にいる王族を皆殺しにしたわ…」
実質上の滅亡ってわけか
亜美「二つ目はどうにかできるかもだけど一つ目が耐えられる?」
蒼「…無理だ…」
今僕たちのパーティー全員死んではいない…
しかし王都に戻れば亜美のようになりかねない…
蒼「でも今の政権は昔と違うんだろ?」
亜美「本質的なものは何も変わってない…裏であいつらがいる限り」
蒼「そうか…」
まぁ国は操り人形なのだから大元は何も変わっていないのは当然っちゃ当然か
蒼「聞いたか~お前ら~」
彼らのパーティーメンバーが姿を現す
これで当事者が揃ったのだった…
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