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魔王と勇者
魔王の定義
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あたり一帯に鐘が鳴り響いている
町の人「魔王だ!魔王が出たぞ!」
傷つくなぁ~元は勇者だぞ?
まぁ、僕は一つの国を滅ぼしたのだから魔王と言われても仕方のない事だが・・・
数年前僕は日本からこの世界の勇者として召喚された
思い描いていた異世界の戦いに身を投じ数々の苦難を乗り越え魔王と対峙し、そして勝利した
そして今じゃ魔王と呼ばれ恐れられている
国を滅ぼしたのだから当然と言えば当然だが傷つく…
勇者としてこの世界で英雄と呼ばれる筈だったのに…
あの時の魔王の言葉の意味はこういう事だったんだな・・・
最終決戦後
魔王「これでやっと苦しみから解放されるのね」
蒼「苦しみ?」
魔王ミアは聴き慣れた懐かしい言葉で話し始めた
魔王「私の本当の名前は木村亜美っていうの・・・」
蒼「お前・・・日本人なのか?」
亜美「えぇ、そして私は貴方と同じ勇者よ・・・」
勇者・・・異世界こちらに召喚されし者だ
協力な力を持ち魔王を倒す唯一の存在・・・
魔王はこの世界に昔からは変わらずに存在し、召喚した勇者も殺され続けていると言われていたなのに
勇者が魔王?馬鹿らしい
苦しみながらミアこと亜美は僕を憐れむように見て
亜美「魔王はね、元々は勇者なの・・・かつて私も勇者の頃同じように殺したわ」
蒼「冗談はよせよ・・・魔王が勇者だなんて」
亜美「前の魔王も私にそう言ったわ・・・でも信じられなかった・・」
魔王とは悪の中心人物だ
自分勝手で力で支配し、世界の癌だ・・・
亜美「魔王にされて初めて気づいたの・・・この世界は狂ってる・・・」
蒼「もういい!」
自分を惑わそうとしているに決まっている!
僕は彼女にとどめを刺そうと近づく…
亜美「良くないわ・・・これから貴方は恐らく魔王にされるから」
耳を傾けるな・・・敵は魔王だ・・・
そう自分に言い聞かせ耳を傾けない様にしているが嫌でも聞こえてしまう
亜美「この世界の元凶・・・それは・・・」
聞くな!…聞くな!
亜美「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄だよ…」
名前は聞こえなかった…しかし、何故か僕の心はバキバキと崩れ落ち、それして砕けた音がした
亜美「聞こえないわよね…まぁ、私を殺せば私の言ったことを思い出して聞こえるわよ…」
僕は魔王に回復魔術をかける
亜美は驚いた顔で
亜美「何をするの!?私はようやく解放されるのに!」
亜美は殺さない・・・殺す理由がなくなった
それに殺さない方が良い…
蒼「なぁ亜美…」
亜美は呆けた顔で僕を見ている
僕「亜美…俺と手を組まないか?」
意味がわからないという顔をしているアミに続けて
僕「僕とこの世界を平和にするため組まないか?」
亜美「は?私は魔王よ?勇者の仲間になんかなるわけ」
僕「なら僕の共犯者となるか僕が君の部下として働くか」
亜美「それって・・・」
僕「まぁ君の部下になったとしても情報だけもらって自分だけで動くだけだけど」
僕を死んだ事にするか僕が魔王として君臨するか選べと持ちかける
亜美「それいみあるの!?」
叫んでいるが無視して彼女を見つめる
亜美「なんでそんなことを?」
理由は簡単だ…もし王国が裏切るならそれでよし、仮に魔王が嘘をついていたならもう一度戦えばいい…
日本の話を聞く限り彼女が嘘をついているとは思えない…
僕「お前の話が本当なら僕は魔王になるんだろ?」
亜美「えぇそうなるわ・・・」
僕「なら戦力が多いに越した事はないそれに・・・」
亜美「それに?」
僕「正直君を殺したくはない」
亜美「それはどうして?」
僕「だってあの時助けてくれただろ?」
かつて僕が暗殺者に襲われ殺されそうになった時彼女は突然現れ僕を助けてくれた
僕「あの時は魔王だってわからなかったけど助かった時のお礼だ」
ため息を吐きながら彼女は僕の方を見て
亜美「呆れた・・・魔王を助けるなんて」
僕「君は勇者だろ?」
亜美「元よ・・・」
僕「でも対抗できる力はある」
亜美「それは・・・そうだけど…」
僕「君に関しては元勇者だ・・・この世界には勇者と魔王は脅威だ・・・それなら僕たち異世界人が幸せに暮らせる世界を作ればいいと思わないか?」
僕「確かに勇者は沢山召喚されているわでも使える勇者はほとんど殺してしまったわ」
確かに実力があれば説得させようにも難しかっただろうな
何も考えずに抱きしめていた
僕「辛かったな・・・」
この言葉は他人事だ・・・だけどこの言葉をかけられずにはいられなかった
暫く彼女は動揺していたのか震えていた
亜美「・・・うぅ・・・」
そしてこちらを抱きしめながら泣くのだった
自分と同じ世界かもしれない人間を殺したのだ・・・僕なら心が折れる
ここに来るまで普通の高校生だったのに…だ…
それでも彼女は辛いながらも懸命にそして守れる範囲で異世界人を保護した
彼女は強い…力もそうだが心も…
僕は彼女を心から尊敬している…
今はしっかり泣くといい、これから僕たち異世界人の居場所を作ろうそう僕は考えているのだから
これから例えどんな罪を背負おうとしてるとしても僕は進むと決めたのだから…
例えそれが自分の命を落とすことになっても…
町の人「魔王だ!魔王が出たぞ!」
傷つくなぁ~元は勇者だぞ?
まぁ、僕は一つの国を滅ぼしたのだから魔王と言われても仕方のない事だが・・・
数年前僕は日本からこの世界の勇者として召喚された
思い描いていた異世界の戦いに身を投じ数々の苦難を乗り越え魔王と対峙し、そして勝利した
そして今じゃ魔王と呼ばれ恐れられている
国を滅ぼしたのだから当然と言えば当然だが傷つく…
勇者としてこの世界で英雄と呼ばれる筈だったのに…
あの時の魔王の言葉の意味はこういう事だったんだな・・・
最終決戦後
魔王「これでやっと苦しみから解放されるのね」
蒼「苦しみ?」
魔王ミアは聴き慣れた懐かしい言葉で話し始めた
魔王「私の本当の名前は木村亜美っていうの・・・」
蒼「お前・・・日本人なのか?」
亜美「えぇ、そして私は貴方と同じ勇者よ・・・」
勇者・・・異世界こちらに召喚されし者だ
協力な力を持ち魔王を倒す唯一の存在・・・
魔王はこの世界に昔からは変わらずに存在し、召喚した勇者も殺され続けていると言われていたなのに
勇者が魔王?馬鹿らしい
苦しみながらミアこと亜美は僕を憐れむように見て
亜美「魔王はね、元々は勇者なの・・・かつて私も勇者の頃同じように殺したわ」
蒼「冗談はよせよ・・・魔王が勇者だなんて」
亜美「前の魔王も私にそう言ったわ・・・でも信じられなかった・・」
魔王とは悪の中心人物だ
自分勝手で力で支配し、世界の癌だ・・・
亜美「魔王にされて初めて気づいたの・・・この世界は狂ってる・・・」
蒼「もういい!」
自分を惑わそうとしているに決まっている!
僕は彼女にとどめを刺そうと近づく…
亜美「良くないわ・・・これから貴方は恐らく魔王にされるから」
耳を傾けるな・・・敵は魔王だ・・・
そう自分に言い聞かせ耳を傾けない様にしているが嫌でも聞こえてしまう
亜美「この世界の元凶・・・それは・・・」
聞くな!…聞くな!
亜美「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄だよ…」
名前は聞こえなかった…しかし、何故か僕の心はバキバキと崩れ落ち、それして砕けた音がした
亜美「聞こえないわよね…まぁ、私を殺せば私の言ったことを思い出して聞こえるわよ…」
僕は魔王に回復魔術をかける
亜美は驚いた顔で
亜美「何をするの!?私はようやく解放されるのに!」
亜美は殺さない・・・殺す理由がなくなった
それに殺さない方が良い…
蒼「なぁ亜美…」
亜美は呆けた顔で僕を見ている
僕「亜美…俺と手を組まないか?」
意味がわからないという顔をしているアミに続けて
僕「僕とこの世界を平和にするため組まないか?」
亜美「は?私は魔王よ?勇者の仲間になんかなるわけ」
僕「なら僕の共犯者となるか僕が君の部下として働くか」
亜美「それって・・・」
僕「まぁ君の部下になったとしても情報だけもらって自分だけで動くだけだけど」
僕を死んだ事にするか僕が魔王として君臨するか選べと持ちかける
亜美「それいみあるの!?」
叫んでいるが無視して彼女を見つめる
亜美「なんでそんなことを?」
理由は簡単だ…もし王国が裏切るならそれでよし、仮に魔王が嘘をついていたならもう一度戦えばいい…
日本の話を聞く限り彼女が嘘をついているとは思えない…
僕「お前の話が本当なら僕は魔王になるんだろ?」
亜美「えぇそうなるわ・・・」
僕「なら戦力が多いに越した事はないそれに・・・」
亜美「それに?」
僕「正直君を殺したくはない」
亜美「それはどうして?」
僕「だってあの時助けてくれただろ?」
かつて僕が暗殺者に襲われ殺されそうになった時彼女は突然現れ僕を助けてくれた
僕「あの時は魔王だってわからなかったけど助かった時のお礼だ」
ため息を吐きながら彼女は僕の方を見て
亜美「呆れた・・・魔王を助けるなんて」
僕「君は勇者だろ?」
亜美「元よ・・・」
僕「でも対抗できる力はある」
亜美「それは・・・そうだけど…」
僕「君に関しては元勇者だ・・・この世界には勇者と魔王は脅威だ・・・それなら僕たち異世界人が幸せに暮らせる世界を作ればいいと思わないか?」
僕「確かに勇者は沢山召喚されているわでも使える勇者はほとんど殺してしまったわ」
確かに実力があれば説得させようにも難しかっただろうな
何も考えずに抱きしめていた
僕「辛かったな・・・」
この言葉は他人事だ・・・だけどこの言葉をかけられずにはいられなかった
暫く彼女は動揺していたのか震えていた
亜美「・・・うぅ・・・」
そしてこちらを抱きしめながら泣くのだった
自分と同じ世界かもしれない人間を殺したのだ・・・僕なら心が折れる
ここに来るまで普通の高校生だったのに…だ…
それでも彼女は辛いながらも懸命にそして守れる範囲で異世界人を保護した
彼女は強い…力もそうだが心も…
僕は彼女を心から尊敬している…
今はしっかり泣くといい、これから僕たち異世界人の居場所を作ろうそう僕は考えているのだから
これから例えどんな罪を背負おうとしてるとしても僕は進むと決めたのだから…
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