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 亜美「うぅ~」
 フレア「アミ食べ過ぎ!」

 しまった…この後祝杯だと言うのに屋台がおいしすぎて食べすぎた

 フレア「アミ?歩ける?」

 食い過ぎで歩けない私を見て

 フレア「背中のる?」
 亜美「大丈夫…歩…ける…」

 フレアは私の方をじっと見て

 フレア「無理じゃない!ほら乗って!」
 亜美「ごめんね…」

 フレアは呆れたようにため息をつきながら

 フレア「全く…いつまでも世話が焼けるわね…」
 亜美「…」

 こうされるのはいつ以来だろう…

 亜美「こうしてもらうの久しぶりね…」
 フレア「しっかりしてきたと思ったらまだまだ成長してないわね~」
 亜美「貴方と同年代なんだけど!?」
 フレア「はは…」

 暫らくフレアにおんぶされて歩いていると

 フレア「ねぇ…亜美…」
 亜美「何?」
 フレア「いや…なんでもない…」
 亜美「何よ~気になるじゃない~」
 フレア「なんでもないってば!」
 亜美「そう…」
 フレア「…私ね…貴方に会えてよかったわ」
 亜美「私も…」
 フレア「貴方が帰ったら寂しくなるわね…」

 私は彼女に強く…強くしがみつく

 フレア「痛いわ亜美…」
 亜美「…」

 正直私は帰りたくない…
 しかし帰らなければこの世界の均衡を崩す存在になる
 それに私はこの世界の人間ではない…いるべきではない

 亜美「今までありがとうね?」

 彼女は振り返らずに

 フレア「こっちこそありがとう…」
 亜美「あ、ここ新しい店出来てる!」
 フレア「まだ食うのかよ…」
 亜美「まだ時間あるよね?」
 フレア「まぁ…まだあるけど…」
 亜美「ならあそこに行かない?」
 フレア「今からか?」
 亜美「いいじゃない!ほら行くわよ!」
 フレア「仕方ないな~自分で歩きなよ?」
 亜美「えぇ~乗せてよ~」
 フレア「なら王宮へ向かうぞ?」
 亜美「うぅ~」

 私は渋々降りた

 亜美「じゃあ行こっか」

 私は彼女に手を伸ばす
 フレアは私の手を取る
 私達は手を繋ぎながら町を歩くのだった 
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