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一年生編
幼馴染み姉妹と距離感のバグ
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「ちょっと二人とも、近くない?」
今現状、美優ちゃんは膝の上で紅羽は肩を寄せてくる。
「そんなことないよね? お姉ちゃん」
「そ、そうだよ……ほら、集中して!!」
そういう紅羽の行動とタイミングが全くあっていなかった。
「それは紅羽だよ、この装備じゃなかったら死んでる」
この装備の自動回復がなければ、とっくに死んでる。
「お姉ちゃん、そこあぶない」
「え!? ぎゃ~!!」
そう言うと紅羽のアバターは直撃を喰らい、死んでしまった。
なんともまぁ、初歩的な凡ミスだった。
それにしても、美優ちゃんの状況判断と的確な指示は流石と言わざるを得えなかった。
これは単独でも行ってるな。
それは僕も同じだったので一発でわかった。
「こいつを一度落とす、その瞬間に仕留めて」
「あいあいさ~!!」
紅羽のキャラが死んだ今、バフが切れるのは時間の問題だった。
こいつの弱点は大きな翼だ。
電撃系の攻撃で羽を麻痺させ、地上戦にもっていく。
そして一気に叩く寸法だ。
麻痺系のスキルパラライズアローを放つ。
相手の動きと攻撃が完璧だった。
そのまま羽に命中してテリエルは地面に着地する。
「さぁ、けりをつけるよ~!!」
そう言って彼女は剣士のスキル縮地を使い、一瞬で敵の間合いに詰める。
魔法を放とうとするテリエルに怯みの攻撃を入れる。
それと同時に、彼女は自身のスキル狂化を発動して防御を犠牲に攻撃力を上げる。
次々とスキルを叩きこむ。
それは研究されているのかその連撃に一切のラグがなかった。
そして、彼女の連撃が終わると、テリエルのHPが0になりクエストクリアとなった。
「よし、勝てた」
「お疲れさま」
正直、僕は奴を落としただけで残りは何もしていなかった。
「私、何もしてない」
紅羽は膨れた顔で画面を見つめている。
昔からこいつはそうだ。
ゲームで倒されたり、何かに負けるといつも僕の前でむくれるのだ。
「それは集中してないからだ、このゲーム初めてじゃないだろ」
操作していて一歩ずれていただけで、順序は悪くなかった。
きっと美優ちゃんに付き合って何度かやっていたのだろう。
「……もう一回」
そう言って再び、クエストをする。
今度の紅羽はちゃんと集中していて先程のように危なげな雰囲気はなくクエストをクリアした。
「そろそろご飯よ~」
青羽さんの声が聞こえる。
「は~い」
そう言って僕らはコントローラを置いて食卓へ向かった。
今現状、美優ちゃんは膝の上で紅羽は肩を寄せてくる。
「そんなことないよね? お姉ちゃん」
「そ、そうだよ……ほら、集中して!!」
そういう紅羽の行動とタイミングが全くあっていなかった。
「それは紅羽だよ、この装備じゃなかったら死んでる」
この装備の自動回復がなければ、とっくに死んでる。
「お姉ちゃん、そこあぶない」
「え!? ぎゃ~!!」
そう言うと紅羽のアバターは直撃を喰らい、死んでしまった。
なんともまぁ、初歩的な凡ミスだった。
それにしても、美優ちゃんの状況判断と的確な指示は流石と言わざるを得えなかった。
これは単独でも行ってるな。
それは僕も同じだったので一発でわかった。
「こいつを一度落とす、その瞬間に仕留めて」
「あいあいさ~!!」
紅羽のキャラが死んだ今、バフが切れるのは時間の問題だった。
こいつの弱点は大きな翼だ。
電撃系の攻撃で羽を麻痺させ、地上戦にもっていく。
そして一気に叩く寸法だ。
麻痺系のスキルパラライズアローを放つ。
相手の動きと攻撃が完璧だった。
そのまま羽に命中してテリエルは地面に着地する。
「さぁ、けりをつけるよ~!!」
そう言って彼女は剣士のスキル縮地を使い、一瞬で敵の間合いに詰める。
魔法を放とうとするテリエルに怯みの攻撃を入れる。
それと同時に、彼女は自身のスキル狂化を発動して防御を犠牲に攻撃力を上げる。
次々とスキルを叩きこむ。
それは研究されているのかその連撃に一切のラグがなかった。
そして、彼女の連撃が終わると、テリエルのHPが0になりクエストクリアとなった。
「よし、勝てた」
「お疲れさま」
正直、僕は奴を落としただけで残りは何もしていなかった。
「私、何もしてない」
紅羽は膨れた顔で画面を見つめている。
昔からこいつはそうだ。
ゲームで倒されたり、何かに負けるといつも僕の前でむくれるのだ。
「それは集中してないからだ、このゲーム初めてじゃないだろ」
操作していて一歩ずれていただけで、順序は悪くなかった。
きっと美優ちゃんに付き合って何度かやっていたのだろう。
「……もう一回」
そう言って再び、クエストをする。
今度の紅羽はちゃんと集中していて先程のように危なげな雰囲気はなくクエストをクリアした。
「そろそろご飯よ~」
青羽さんの声が聞こえる。
「は~い」
そう言って僕らはコントローラを置いて食卓へ向かった。
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