248 / 363
第248話
しおりを挟む
「――男の名前はクレスト。この世界ではダカールと名乗り、探索者協会の会長としても顔の知れている、異世界の国王だよ」
「ちょっと待って、私はダンジョンの崩壊と消滅をどうにかする方法を聞いてるの」
ダカールさんについては知っている、以前支部長代理として働くため書類へかじりついていた時、当然目にしている。
協会を真っ先に作った人で、三十年くらい年を取っていないとも言われる若い見た目の男性だった。
しかし彼とダンジョンの崩壊に、一体何の関係があるというのか?
それに異世界の王? それもあまりに突拍子もない話じゃないか?
「もし人類未踏破ラインの崩壊が、人為的に起こされているとしたら?」
「……っ!?」
だが、睨みつける様に細めた瞳で語る、彼女の言葉は信じがたいもので。
意味がない。
わざわざダンジョンの崩壊なんて起こして、この世界を消滅させる価値は?
わざわざ手間暇をかけて消し去るより、そこにある資源などを使った方が何倍もいいじゃないか。
食って掛かる私の目の前へ広がるカナリアの掌。
話は終わっていない、落ち着いて聞けと彼女は肩をすくめた。
「人類未踏破ラインの蒼の塔、あれは元々異世界に存在する、次元の狭間から魔力を汲み上げるための巨大な装置であるとは話したな?」
頷き。
仮にそれを私以外の人類が知ったとして、きっと放置するだろう。
外部から解析するにはあまりに巨大で、内部には人類の最高レベルですらゴミのように屠られる怪物がたっぷり詰まっているのだから。
モンスターが中から溢れる兆候もないとあれば、静観するのが一番だ。
そう、私は思っていた。
あの日、海外に存在する『人類未踏破ライン』が崩壊し、人々が混乱、恐怖、絶望の中で死に行く様を見るまでは。
「狭間の存在を最初に観測したのは私だ、データだって纏めていた。廃棄したはずのそれを回収した奴らは、当然その膨大な魔力を利用するためにあの塔を作り上げた。魔天楼のパイオニアとも言えるだろう、そしてそのアストロリア王国の国王こそがクレストであった」
カナリアを陥れたのも、やはりクレストだったと。
どこかで見たような話を口にし、彼女は顔をしかめた。
「無限に湧くエネルギー源は生活を豊かにする。比較的巨邦ではあるものの、世界で群雄割拠する一国に過ぎなかった祖国は、その時から軍事力、生活水準、なにもかもが飛躍的な成長を遂げた」
異世界では魔石が土地などから産出する。
時として強大なモンスターを打ち倒し手に入れることもあるが、やはりそれは無限に湧きだすわけではない。
供給の限られたもので研究を行うのはどうしても制限がかかる。
だが、狭間と魔天楼を手に入れたかの国は、なにもかもを自由に行えた。
膨大な魔力を扱う研究の前に、多少の技術差などは然したる影響を与えない。
他国との差は絶対的なものとなりつつあった。
「だが当然他国とて何もせず見ているわけもない。金を握らせたのか脅したのか、兎も角魔天楼の構造等の情報を仕入れた諸外国も、アストロリアの脅威に対抗すべく次々に魔天楼を創り上げていった」
初め、人類未踏破ラインの蒼い塔は一本だけであった。
その後次々に蒼い塔が現れ、ほぼ同時多発的にその他のダンジョンたちも発生したと言われている。
今、真実が明らかにされた。
全ては異世界の国々による開発競争、その影響をこの世界は受けていたに過ぎなかった。
こちらの世界などみじんも気にせず雑に魔天楼を突き刺し続けた結果、一切の保護を行っていないこちらの世界は穴と罅割れだらけになり、それをどうにか塞ぐためカナリアが『ダンジョンシステム』を創り上げたのだ。
最悪過ぎる事実に握り締めた手のひらで、ぷつりと何かが切れる。
「じゃあ……こんなボロボロになった私たちの世界は、ただ他の世界の争いの影響を受けてるだけってこと……!?」
数えきれないほど多くの人が死んだ。
あれだけたくさん学校の校舎に逃げていた人も、ほんの数秒目を離した隙に、何かを言うことすら出来ず消えて。
筋肉だって、ダンジョンの崩壊に巻き込まれて死んでしまった。
何もかも消えてしまっているようで、やっぱりその人たちが確かにそこにいた痕跡はあって、悲しむ人がいて。
全てはただ、巻き込まれただけ……?
これっぽっちも関係のない国々の醜い争いを受けて、なにか自業自得な面があるわけでもなく、ただ悪影響の面だけを押し付けられて死んだ……?
「最、悪だ……」
「まだ話は終わっていない」
もう十分だ。
眩暈がしそうになる現実に吐き気が止まらない。
どこまで行っても人の醜い欲望じゃないか。
異世界だろうと関係ない。いや、むしろ無限の資源なんて恐ろしいもののせいで、こちらの世界ですら聞いたことがないほど大規模の、底なしの欲望だ。
これ以上何があるって言うんだ。
しかしカナリアは、知りたいと言ったのは貴様だろうと眉を潜め、やはり淡々と彼女が知る事実の続きを話し始めた。
「最初の頃、アストロリア王国は、他国が魔天楼を築き上げていることに気が付かなかった。他国もばれぬよう必死で隠していたからな。しかしクレストが行った一つの行為で、奴は全てを知ってしまった」
それは時をおよそ三十年ほど前にさかのぼる。
「この世界を訪れたのだ」
もし世界の消滅が、小さなダンジョンの崩壊による消滅だけで進行していたのなら、きっとこの世界はあと何十年、いや、何百年も猶予があった。
しかしかの男の来訪はその猶予を何十分の一にも縮めてしまった。
「単純な好奇心だったのかもな、詳しくは知らん。だが奴は狭間を超えこの世界に訪れた。そして目にしてしまったのだよ、誰にも隠されていない、世界各地に突き刺さった蒼の塔を」
初めてこの世界に降り立ったクレストが抱いた感情は、憤怒であった。
あちらの世界では必死に魔天楼を隠していても、こちらの世界にはまるっきりすべてが映り込んでいる。
要するにクレストは出し抜かれたのだ。
圧倒的な軍事力や生産性を手に入れ、他国との優位性を確固たるものにしたと驕っていたにも拘らず、自分の知らぬ間に諸外国が己の国の寝首を掻くため、虎視眈々と牙を磨いていることに気付いた故に。
「なあフォリア。もし自分だけの最強武器だと思っていたものを、他人も持っていた場合どうする? 力を振りかざして暴れ回っていたのに、もしかしたら自分がやられてしまうかもしれないと悟った時、どういった対策を打つ?」
カナリアの質問、その答えは簡単だ。
鍛える。
負けそうなら、負けないように鍛えるしかないだろう。
「それもありだな、だがもっと短絡的な答えだ」
しかし自信をもって出した私の答えは、彼女そっけなく却下される。
そしてカナリアは腕を組みため息を漏らした。
「ぶっ壊すんだよ、他人のをな。そうすれば自分が唯一無二になれる」
「ちょっと待って、私はダンジョンの崩壊と消滅をどうにかする方法を聞いてるの」
ダカールさんについては知っている、以前支部長代理として働くため書類へかじりついていた時、当然目にしている。
協会を真っ先に作った人で、三十年くらい年を取っていないとも言われる若い見た目の男性だった。
しかし彼とダンジョンの崩壊に、一体何の関係があるというのか?
それに異世界の王? それもあまりに突拍子もない話じゃないか?
「もし人類未踏破ラインの崩壊が、人為的に起こされているとしたら?」
「……っ!?」
だが、睨みつける様に細めた瞳で語る、彼女の言葉は信じがたいもので。
意味がない。
わざわざダンジョンの崩壊なんて起こして、この世界を消滅させる価値は?
わざわざ手間暇をかけて消し去るより、そこにある資源などを使った方が何倍もいいじゃないか。
食って掛かる私の目の前へ広がるカナリアの掌。
話は終わっていない、落ち着いて聞けと彼女は肩をすくめた。
「人類未踏破ラインの蒼の塔、あれは元々異世界に存在する、次元の狭間から魔力を汲み上げるための巨大な装置であるとは話したな?」
頷き。
仮にそれを私以外の人類が知ったとして、きっと放置するだろう。
外部から解析するにはあまりに巨大で、内部には人類の最高レベルですらゴミのように屠られる怪物がたっぷり詰まっているのだから。
モンスターが中から溢れる兆候もないとあれば、静観するのが一番だ。
そう、私は思っていた。
あの日、海外に存在する『人類未踏破ライン』が崩壊し、人々が混乱、恐怖、絶望の中で死に行く様を見るまでは。
「狭間の存在を最初に観測したのは私だ、データだって纏めていた。廃棄したはずのそれを回収した奴らは、当然その膨大な魔力を利用するためにあの塔を作り上げた。魔天楼のパイオニアとも言えるだろう、そしてそのアストロリア王国の国王こそがクレストであった」
カナリアを陥れたのも、やはりクレストだったと。
どこかで見たような話を口にし、彼女は顔をしかめた。
「無限に湧くエネルギー源は生活を豊かにする。比較的巨邦ではあるものの、世界で群雄割拠する一国に過ぎなかった祖国は、その時から軍事力、生活水準、なにもかもが飛躍的な成長を遂げた」
異世界では魔石が土地などから産出する。
時として強大なモンスターを打ち倒し手に入れることもあるが、やはりそれは無限に湧きだすわけではない。
供給の限られたもので研究を行うのはどうしても制限がかかる。
だが、狭間と魔天楼を手に入れたかの国は、なにもかもを自由に行えた。
膨大な魔力を扱う研究の前に、多少の技術差などは然したる影響を与えない。
他国との差は絶対的なものとなりつつあった。
「だが当然他国とて何もせず見ているわけもない。金を握らせたのか脅したのか、兎も角魔天楼の構造等の情報を仕入れた諸外国も、アストロリアの脅威に対抗すべく次々に魔天楼を創り上げていった」
初め、人類未踏破ラインの蒼い塔は一本だけであった。
その後次々に蒼い塔が現れ、ほぼ同時多発的にその他のダンジョンたちも発生したと言われている。
今、真実が明らかにされた。
全ては異世界の国々による開発競争、その影響をこの世界は受けていたに過ぎなかった。
こちらの世界などみじんも気にせず雑に魔天楼を突き刺し続けた結果、一切の保護を行っていないこちらの世界は穴と罅割れだらけになり、それをどうにか塞ぐためカナリアが『ダンジョンシステム』を創り上げたのだ。
最悪過ぎる事実に握り締めた手のひらで、ぷつりと何かが切れる。
「じゃあ……こんなボロボロになった私たちの世界は、ただ他の世界の争いの影響を受けてるだけってこと……!?」
数えきれないほど多くの人が死んだ。
あれだけたくさん学校の校舎に逃げていた人も、ほんの数秒目を離した隙に、何かを言うことすら出来ず消えて。
筋肉だって、ダンジョンの崩壊に巻き込まれて死んでしまった。
何もかも消えてしまっているようで、やっぱりその人たちが確かにそこにいた痕跡はあって、悲しむ人がいて。
全てはただ、巻き込まれただけ……?
これっぽっちも関係のない国々の醜い争いを受けて、なにか自業自得な面があるわけでもなく、ただ悪影響の面だけを押し付けられて死んだ……?
「最、悪だ……」
「まだ話は終わっていない」
もう十分だ。
眩暈がしそうになる現実に吐き気が止まらない。
どこまで行っても人の醜い欲望じゃないか。
異世界だろうと関係ない。いや、むしろ無限の資源なんて恐ろしいもののせいで、こちらの世界ですら聞いたことがないほど大規模の、底なしの欲望だ。
これ以上何があるって言うんだ。
しかしカナリアは、知りたいと言ったのは貴様だろうと眉を潜め、やはり淡々と彼女が知る事実の続きを話し始めた。
「最初の頃、アストロリア王国は、他国が魔天楼を築き上げていることに気が付かなかった。他国もばれぬよう必死で隠していたからな。しかしクレストが行った一つの行為で、奴は全てを知ってしまった」
それは時をおよそ三十年ほど前にさかのぼる。
「この世界を訪れたのだ」
もし世界の消滅が、小さなダンジョンの崩壊による消滅だけで進行していたのなら、きっとこの世界はあと何十年、いや、何百年も猶予があった。
しかしかの男の来訪はその猶予を何十分の一にも縮めてしまった。
「単純な好奇心だったのかもな、詳しくは知らん。だが奴は狭間を超えこの世界に訪れた。そして目にしてしまったのだよ、誰にも隠されていない、世界各地に突き刺さった蒼の塔を」
初めてこの世界に降り立ったクレストが抱いた感情は、憤怒であった。
あちらの世界では必死に魔天楼を隠していても、こちらの世界にはまるっきりすべてが映り込んでいる。
要するにクレストは出し抜かれたのだ。
圧倒的な軍事力や生産性を手に入れ、他国との優位性を確固たるものにしたと驕っていたにも拘らず、自分の知らぬ間に諸外国が己の国の寝首を掻くため、虎視眈々と牙を磨いていることに気付いた故に。
「なあフォリア。もし自分だけの最強武器だと思っていたものを、他人も持っていた場合どうする? 力を振りかざして暴れ回っていたのに、もしかしたら自分がやられてしまうかもしれないと悟った時、どういった対策を打つ?」
カナリアの質問、その答えは簡単だ。
鍛える。
負けそうなら、負けないように鍛えるしかないだろう。
「それもありだな、だがもっと短絡的な答えだ」
しかし自信をもって出した私の答えは、彼女そっけなく却下される。
そしてカナリアは腕を組みため息を漏らした。
「ぶっ壊すんだよ、他人のをな。そうすれば自分が唯一無二になれる」
0
お気に入りに追加
774
あなたにおすすめの小説
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
主人公は、勇者パーティーを追放されて辺境の地へと追放される。
そこで出会った魔族の少女と仲良くなり、彼女と共にスローライフを送ることになる。
しかし、ある日突然現れた魔王によって、俺は後継者として育てられることになる。
そして、俺の元には次々と美少女達が集まってくるのだった……。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる