115 / 363
第115話
しおりを挟む
「けんちゃん元気になったなぁ」
無意識にたまらず零れてしまった、そんな様子でポツリと彼女がもらした。
「ウニのこと? 会った時からあんなんだったけど」
「昔ダンジョンで……なんて言うたらええんやろな、事件、かな? に巻き込まれてえらい塞込んでてなぁ」
「へぇ……ん? なんかそれ前聞いたような」
既視感というか既聞感というべきか、ふと額にしわを寄せ記憶をめぐる。
ダンジョンでウニがなんかあった、突然捕まってコンビニで語られたような気がするぞその話。
確か……友達と調子に乗って乗り込んだら自分以外死んでしまったのだったか。
春頃だったか、まだ仲良くなってもいないときにいきなり語りだしたものだから、何言ってんだこいつという感想しか浮かんでこなかったが。
まあ……でも今なら分かる気もする。
炎来で一人戦っていて分かった。
誰かが自分が今やらなければ死んでしまうかもしれない。そう思うだけで指先が冷たくなって、まともに立っていられなくほど落ち着かないのに、もし自分のせいで見知った人が死んでしまったら。
私だったらきっと自分を保っていられなくなる、きっともう立ち上がれない。
本人たちだってまさかそんな危険だと思っていなかったのだろう。
別にダンジョンだけじゃない、身近に使っているものだって使い方を誤ればあっけなく人は死んでしまう、どれだけ後悔してもその時にはもう遅い。
だから私はそれを馬鹿だなんて笑えない。きっと私が何も知らないだけで、ちょっと間違えば死んでしまうようなことを私がしていないとは言い切れないから。
「あら、もう他の人に話せるくらい整理ついたんやな。ほんで自殺だなんだって色々騒ぎ起こしたりしたところで剛力はんがあの子の顔張ってなぁ、『死んだ人間はもう何も体験も、話すことも、笑うことも泣くことも出来ねえ。本当に心の底から後悔してるのなら、罪も、奪った未来も、全部背負って生きろ』って」
剛力はんってけんちゃんと美羽はんの親代わりしてたんやけど、普段陽気なくせしてあの時の表情はホンマに恐ろしかったわぁ、横で聞いててえらい腰抜けたんよ。
くすくすと手を当て笑う彼女。
「したら突然『オレ協会で働く! バカな奴がいたら止めてやる!』なんて言い出してなぁ。高校卒業してすぐここに入っちゃったんや。バカやろ? 普通知り合いが死んだようなものに近づかんって、真逆のことするとは思っとらんかったわ」
「あぁ、だから私に……いやそれにしたってバカじゃん。あったばっかの相手にそんなの察せないでしょ」
「やろ? 基本的にけんちゃんって短絡的なバカなんよ。見てるこっちが冷や冷やするもんやからな、もう少し考えて動いてほしいわぁ」
ぐちぐちとウニの文句を言っているように見えたが、何故だか彼女の表情は随分と嬉し気だ。
愚痴を吐き出せたのが嬉しいのか、かつて落ち込んでいた彼が元気になったのが嬉しいのか……それとももっと別の感情があるのか。
もしかしたらすべてかもしれない。
まだ彼女と出会って大した時間は経っていないが、それに付き合うことは嫌なものではなかった。
まあ流石に毎日となると怯むが。
「ほなあてはけんちゃんの仕事が終わるまで近所散歩して来るわ。話に付き合ってくれたお礼や、あての店に来たらなんか割り引いたる」
そう言い残し、ふらりと立ち上がった橘さんはふにゃりと頬を緩ませ手を振ると、パンプスをかつかつと鳴らしながら去っていった。
◇
「何の話してたんですか?」
「んー……ひみつ」
「えー! 教えてくださいよー! ほっぺ引っ張りますよ!」
もう引っ張ってるじゃん……
「ふふぁーふふぇーふふぉーふぇふぉー」
「ふざけないでください!」
理不尽だ。
「ふぉふぇふぉり……いつまで引っ張ってるの。それよりも、他の人と探索してるんだ……」
「ええ、この前の焼肉で仲良くなっちゃいまして! 夏の間一緒に戦わないかって誘われてですね!」
「そっか……」
寂しくない……と言えば嘘になる。
ずっと私とだけ組んでくれると思っていた。でも、あまり多くの人と組めない事情がある私と違って、琉希は別に他の人と組んでも問題はない……レベルアップに便利なスキルを持っていて、ユニークスキルも持っているだけ。
だけって言うのもおかしいか、目立つ存在ではあるから。
明るいし、誰とでもすぐ仲良くなれるし……私とは違う。
だから、これでよかったの……かも……しれない。
「あれ? もしかしてもしかして妬いてますか?」
ぬっ、少しうつむいた視界に突然顔が現れた。
二やついた顔にイラっとする。
「は? 全然?」
「やだ、すっごく妬いてますよ! んふふ、自分は他の人と組んでおいて、私が他の人と組んだら嫉妬なんていけずですねフォリアちゃんはぁ! 今度また組みましょう!」
気儘にこちらの頬をつつきだす琉希。
一体何が嬉しいのだろうか、いつも緩み切っている表情が今日は一層ひどいことになっていることに彼女は気付いているのだろうか。
あれこれ考えているのもめんどくさくなったので、隣は無視してポケットからスマホを取り出し弄る。
あぷーり……何入れよう。
やはりトークできる感じのアプリは絶対入れたいかな。確かさっきウニも交換しようだなんだいってきたやつは――これか、テレビでよく映ってるやつだしこれを入れておけば間違いないだろう、シェアナンバーワンって書かれてるし。
ゲームは……まあ入れなくてもいいかな、数が多すぎてどれがいいのかもわからん。
ダウンロードをしている間、気が付けば私の頬をいじる手は止まっていて、いつの間にか横の席に座り込んでいた琉希が肩を寄せていた。
彼女は間抜けに口を開いたまま暫し固まり――はっ、と意識を戻す。
「スマホ買ったんですか!?」
「うん」
「ついに現代の利器を……!? じゃあ私のアカ登録しときますね!」
「あっ、勝手に……!」
気が付けばひょいと上からつまみ上げられ、ぽちぽちと何か言い返す間もなく勝手に操作されてしまう。
スマホが手に帰って来た時には時すでに遅し、真っ白であった画面に一つ、彼女のアホ面が満面のアカウントが登録されていた。
ごてごてとハートだなんだと上に張り付いているのだが、これが目だ、頭だ、全く関係ないところだと、どう見ても適当につけた感満載で何とも言えない気の抜けた雰囲気に一役買っている。
もう少しどうにかならなかったのだろうか。
無意識にたまらず零れてしまった、そんな様子でポツリと彼女がもらした。
「ウニのこと? 会った時からあんなんだったけど」
「昔ダンジョンで……なんて言うたらええんやろな、事件、かな? に巻き込まれてえらい塞込んでてなぁ」
「へぇ……ん? なんかそれ前聞いたような」
既視感というか既聞感というべきか、ふと額にしわを寄せ記憶をめぐる。
ダンジョンでウニがなんかあった、突然捕まってコンビニで語られたような気がするぞその話。
確か……友達と調子に乗って乗り込んだら自分以外死んでしまったのだったか。
春頃だったか、まだ仲良くなってもいないときにいきなり語りだしたものだから、何言ってんだこいつという感想しか浮かんでこなかったが。
まあ……でも今なら分かる気もする。
炎来で一人戦っていて分かった。
誰かが自分が今やらなければ死んでしまうかもしれない。そう思うだけで指先が冷たくなって、まともに立っていられなくほど落ち着かないのに、もし自分のせいで見知った人が死んでしまったら。
私だったらきっと自分を保っていられなくなる、きっともう立ち上がれない。
本人たちだってまさかそんな危険だと思っていなかったのだろう。
別にダンジョンだけじゃない、身近に使っているものだって使い方を誤ればあっけなく人は死んでしまう、どれだけ後悔してもその時にはもう遅い。
だから私はそれを馬鹿だなんて笑えない。きっと私が何も知らないだけで、ちょっと間違えば死んでしまうようなことを私がしていないとは言い切れないから。
「あら、もう他の人に話せるくらい整理ついたんやな。ほんで自殺だなんだって色々騒ぎ起こしたりしたところで剛力はんがあの子の顔張ってなぁ、『死んだ人間はもう何も体験も、話すことも、笑うことも泣くことも出来ねえ。本当に心の底から後悔してるのなら、罪も、奪った未来も、全部背負って生きろ』って」
剛力はんってけんちゃんと美羽はんの親代わりしてたんやけど、普段陽気なくせしてあの時の表情はホンマに恐ろしかったわぁ、横で聞いててえらい腰抜けたんよ。
くすくすと手を当て笑う彼女。
「したら突然『オレ協会で働く! バカな奴がいたら止めてやる!』なんて言い出してなぁ。高校卒業してすぐここに入っちゃったんや。バカやろ? 普通知り合いが死んだようなものに近づかんって、真逆のことするとは思っとらんかったわ」
「あぁ、だから私に……いやそれにしたってバカじゃん。あったばっかの相手にそんなの察せないでしょ」
「やろ? 基本的にけんちゃんって短絡的なバカなんよ。見てるこっちが冷や冷やするもんやからな、もう少し考えて動いてほしいわぁ」
ぐちぐちとウニの文句を言っているように見えたが、何故だか彼女の表情は随分と嬉し気だ。
愚痴を吐き出せたのが嬉しいのか、かつて落ち込んでいた彼が元気になったのが嬉しいのか……それとももっと別の感情があるのか。
もしかしたらすべてかもしれない。
まだ彼女と出会って大した時間は経っていないが、それに付き合うことは嫌なものではなかった。
まあ流石に毎日となると怯むが。
「ほなあてはけんちゃんの仕事が終わるまで近所散歩して来るわ。話に付き合ってくれたお礼や、あての店に来たらなんか割り引いたる」
そう言い残し、ふらりと立ち上がった橘さんはふにゃりと頬を緩ませ手を振ると、パンプスをかつかつと鳴らしながら去っていった。
◇
「何の話してたんですか?」
「んー……ひみつ」
「えー! 教えてくださいよー! ほっぺ引っ張りますよ!」
もう引っ張ってるじゃん……
「ふふぁーふふぇーふふぉーふぇふぉー」
「ふざけないでください!」
理不尽だ。
「ふぉふぇふぉり……いつまで引っ張ってるの。それよりも、他の人と探索してるんだ……」
「ええ、この前の焼肉で仲良くなっちゃいまして! 夏の間一緒に戦わないかって誘われてですね!」
「そっか……」
寂しくない……と言えば嘘になる。
ずっと私とだけ組んでくれると思っていた。でも、あまり多くの人と組めない事情がある私と違って、琉希は別に他の人と組んでも問題はない……レベルアップに便利なスキルを持っていて、ユニークスキルも持っているだけ。
だけって言うのもおかしいか、目立つ存在ではあるから。
明るいし、誰とでもすぐ仲良くなれるし……私とは違う。
だから、これでよかったの……かも……しれない。
「あれ? もしかしてもしかして妬いてますか?」
ぬっ、少しうつむいた視界に突然顔が現れた。
二やついた顔にイラっとする。
「は? 全然?」
「やだ、すっごく妬いてますよ! んふふ、自分は他の人と組んでおいて、私が他の人と組んだら嫉妬なんていけずですねフォリアちゃんはぁ! 今度また組みましょう!」
気儘にこちらの頬をつつきだす琉希。
一体何が嬉しいのだろうか、いつも緩み切っている表情が今日は一層ひどいことになっていることに彼女は気付いているのだろうか。
あれこれ考えているのもめんどくさくなったので、隣は無視してポケットからスマホを取り出し弄る。
あぷーり……何入れよう。
やはりトークできる感じのアプリは絶対入れたいかな。確かさっきウニも交換しようだなんだいってきたやつは――これか、テレビでよく映ってるやつだしこれを入れておけば間違いないだろう、シェアナンバーワンって書かれてるし。
ゲームは……まあ入れなくてもいいかな、数が多すぎてどれがいいのかもわからん。
ダウンロードをしている間、気が付けば私の頬をいじる手は止まっていて、いつの間にか横の席に座り込んでいた琉希が肩を寄せていた。
彼女は間抜けに口を開いたまま暫し固まり――はっ、と意識を戻す。
「スマホ買ったんですか!?」
「うん」
「ついに現代の利器を……!? じゃあ私のアカ登録しときますね!」
「あっ、勝手に……!」
気が付けばひょいと上からつまみ上げられ、ぽちぽちと何か言い返す間もなく勝手に操作されてしまう。
スマホが手に帰って来た時には時すでに遅し、真っ白であった画面に一つ、彼女のアホ面が満面のアカウントが登録されていた。
ごてごてとハートだなんだと上に張り付いているのだが、これが目だ、頭だ、全く関係ないところだと、どう見ても適当につけた感満載で何とも言えない気の抜けた雰囲気に一役買っている。
もう少しどうにかならなかったのだろうか。
0
お気に入りに追加
774
あなたにおすすめの小説
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ブラフマン~疑似転生~
臂りき
ファンタジー
プロメザラ城下、衛兵団小隊長カイムは圧政により腐敗の兆候を見せる街で秘密裏に悪徳組織の摘発のため日夜奮闘していた。
しかし、城内の内通者によってカイムの暗躍は腐敗の根源たる王子の知るところとなる。
あらぬ罪を着せられ、度重なる拷問を受けた末に瀕死状態のまま荒野に捨てられたカイムはただ骸となり朽ち果てる運命を強いられた。
死を目前にして、カイムに呼びかけたのは意思疎通のできる死肉喰(グールー)と、多層世界の危機に際して現出するという生命体<ネクロシグネチャー>だった。
二人の助力により見事「完全なる『死』」を迎えたカイムは、ネクロシグネチャーの技術によって抽出された、<エーテル体>となり、最適な適合者(ドナー)の用意を約束される。
一方、後にカイムの適合者となる男、厨和希(くりやかずき)は、半年前の「事故」により幼馴染を失った精神的ショックから立ち直れずにいた。
漫然と日々を過ごしていた和希の前に突如<ネクロシグネチャー>だと自称する不審な女が現れる。
彼女は和希に有無を言わせることなく、手に持つ謎の液体を彼に注入し、朦朧とする彼に対し意味深な情報を残して去っていく。
――幼馴染の死は「事故」ではない。何者かの手により確実に殺害された。
意識を取り戻したカイムは新たな肉体に尋常ならざる違和感を抱きつつ、記憶とは異なる世界に馴染もうと再び奮闘する。
「厨」の身体をカイムと共有しながらも意識の奥底に眠る和希は、かつて各国の猛者と渡り合ってきた一兵士カイムの力を借り、「復讐」の鬼と化すのだった。
~魔王の近況~
〈魔海域に位置する絶海の孤島レアマナフ。
幽閉された森の奥深く、朽ち果てた世界樹の残骸を前にして魔王サティスは跪き、神々に祈った。
——どうかすべての弱き者たちに等しく罰(ちから)をお与えください——〉
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる