2 / 257
第二話 死ぬのって怖い
しおりを挟む
「これください」
「まいどありー」
ちゃららっちゃらー
フォリアは 金属バットを 手に入れた!
お金を7000円失った!
昔施設に来た卒業生の、木戸さんにやらせてもらったゲームの音声が、脳内に鳴り響く。
ナイフや包丁はもっと安く手に入るが、切れ味の手入れや接近して戦うとなれば危険が危ない。
そこで適当に振っても威力がそこそこあって、手入れも不要、その上振る事に特化した小学生用金属バットを手に入れた。
本当はこの一万で安いホテルでも借りて、バイト面接した方が良かったのだろう。
でも筋肉の笑みを思い出すと、彼を裏切るようなことはしたくなかった。
大人用の奴も考えたのだが、値段が跳ね上がるのと重かったので諦めた。
まあこれで護身は十分だろう。
さあ、早速ダンジョンにれっつごーだ。
「えいえいおー」
掛け声を上げたら、横のサラリーマンに凄い見られた。
ちょっとぞくぞくした。
◇
今日私が向かうのは、最低難易度であるGクラスの花咲ダンジョンだ。
スライムとかネズミがたくさんいるらしい。
「君、本当にひとりでダンジョンに入るつもり?」
「え? うん」
ダンジョンへの侵入許可を待っていると、後ろにいた三人組が話しかけてきた。
男二人、女一人のパーティで、近くの大学生らしい。
一人で並んでいる私を心配して、俺達のチームに入らないかと誘ってくれた。
気遣ってくれるなんて、多分いい人たちだ。
体力をつけるためとはいえ、確かに一人で潜るのには不安があった。渡りに船という奴で断る理由もなく、それを受け入れる。
男二人は茶髪と金髪、女は金髪だったのでもしかしたら、私と同じハーフなのかしれない。
「それじゃあ、入ろうか!」
『おー!』
リーダーだという金髪の山田、その声に合わせ皆で掛け声を上げる。
遂にギルドの登録証を見せ、迷宮探索の許可が下りた。
これからは他のダンジョンであっても、自己責任で侵入することが出来る。
踏み入れたダンジョンは、どこかじめっとした草原だった。
その瞬間、無機質で電子的な音声が脳内に鳴り響く。
「……! ステータスオープン」
―――――――――――
結城 フォリア 15歳
LV 1
HP 2 MP 5
物攻 7 魔攻 0
耐久 11 俊敏 15
知力 1 運 0
SP 10
スキル
悪食 LV5
口下手 LV11
―――――――――――
凄い、本当にステータスが出てくるんだ……!
自分自身不思議に思う程、この超常現象に素直に感動していた。
耐久が高いのは良く母親に殴られたからで、速度が高いのは多分こっそりご飯を食べていたからだろう。
三人の大学生もワイワイと、スキルがどうだとか、ステータスが高いだとかで互いに騒ぎ合っていた。
遂に手に入れた能力、そして初期値として渡されているスキルポイント。
ここまでは話に聞いていたままだし、定石通り鑑定を皆でとって、私たちの冒険は始まった。
◇
……と、これがここ一週間での出来事だ。
皆で朝に集まって、一時間ばかしダンジョンに潜る。
互いの身の上話なんてこともして、両親を頼る箏の出来ない現状も話したら、大西……金髪の女は泣いてくれた。
食事は迷宮内に落ちている、希望の実という種で過ごしている。
渋くて苦くて酸っぱくて、更にドブのような匂いがする。いや、もはや食べるドブと言っても過言ではない。
でも栄養が大変豊富で、ダンジョン内で食料が尽きた時は、これを見つければ生き延びれると言われている、大変凄い実なのだ。
まあ本当に不味いので、私以外は誰も食べていないだろうが。
「なあ、そろそろFランクのダンジョンに潜ってみないか?」
お金は山分けと、互いに不満もおそらく少なく、平穏なダンジョンライフを過ごせていた。
男その2、もとい飯山がそう切り出すまでは。
「え……でも危ない……」
「大丈夫だって、俺達ならいけるよ!」
「確かに……ここでちんたらやっているより、上のダンジョンでレベル上げした方が効率いいよな」
「そうね! スライムとネズミばっかで飽きてたところだわ!」
流石に危ないだろうと止めたのだが、三対一では分が悪く、Fランクである落葉ダンジョンへと行くことに決まった。
他の三人と比べ基礎的な力のない私は、この時点でレベル3。他の三人は10を超えていたので気が大きくなっていたのだろう。
.
.
.
「ハァ……ハァ……! こんなにヤバいところだなんて聞いてねえぞ……!?」
「ま、まって……私はっ、レベル低いから……!」
後ろから爆音を上げ、巨大な斧を片手に走ってくるオーク。
俊敏こそある程度はあるが、体力も低くレベルも劣っている私では、三人を追いかけるのがやっと。
少しでも足を縺れさせれば、このまま捕まって死んでしまうだろう。
やはりというべきか、Gランクの踏破すらしていない私達ではステータスが足りず、落葉ダンジョンでまともに攻撃が通ることは無かった。
無謀だったのだ、何もかもが。
皆の顔が恐怖に引き攣り、どうにか逃げようとジグザクに走り回る。
しかし匂いで追いかけているのか全く撒ける気配もなく、このまま死ぬのか……そんな雰囲気が漂い始めた。
その時、大西が山田に何かを耳打ちした。
飯山にもそれを伝え、にやりと笑う三人。何か逆転の一手を思いついたのかもしれない。
「ね、ねえ! なんか思いついた?」
「ええ、最高の案がね……!」
ひょいと大西がナイフを抜き取り……一閃。
私の太ももを浅く切りつけた。
「え……!?」
驚愕、そして激痛。
そのまま地面を無様に転がり、痛みに呻く。
一体何で……!?
「ごめんねぇフォリアちゃん。貴女スキルも習得しないし、基礎ステータスもよわっちいから要らないのよ。元々肉壁として確保したわけだし、なんか表情変わらないのも不気味なのよねぇ。まあ追放ってことで、あとはよろしく!」
あとから分かった事だが、本来パーティを組む場合経験値がパーティメンバーにも流れるらしい。
その分経験値の取り分が減るとかはなく、みな平等にレベルアップすると。
そう、私のレベルは3で三人のレベルは10超え。
つまり元からパーティメンバーとして組んでいたわけではなく、有事の際の肉壁として確保されていたにすぎない。
いや、もしかしたら最初は打算ありきの好意だったのかもしれないが、天涯孤独な身の上などを知って、使い捨ててもバレないことに気付いたのかもしれない。
どちらにせよ私は、ゴミ屑の様に捨てられたわけだ。
手を伸ばし助けを求めるも、アイツらはニコニコ笑顔で走り去ってしまった。
奥からはドスドスと強烈な足音を立て、私をぶち殺そうと嬉々として駆け寄ってくるオーク。
死ぬ、のか。
本当は探索者なんてやらず、幸せに暮らしたかった。
普通の家族と笑ったり喧嘩したりして、友達とスイーツ店巡りをしたかった。
それが現実は、十五になってそうそう、こんな場所で何も出来ずに死ぬ。
はあ……本当に最悪だ。
拾い集めていた希望の実を一気に咀嚼し、最後の晩餐を終える。
希望の実は食べると一日分の食事が不要になるほど、栄養とカロリーがある。
その代わり吐きそうなほどまずいが。
希望のみを食べ尽くせば、目の前にいるのは絶望。
『グオオオオオオオッ!』
高々と掲げられた石斧。
ああ、最後にショートケーキ食べたかった……
『希望の実の特殊効果による、レベル10以下の復活判定が行われます』
『失敗』
『失敗』
『失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗……成功』
『称号 生と死の逆転 を獲得しました』
『ユニークスキル スキル累乗 LV1 を獲得しました』
『スキル 経験値上昇 LV1 を獲得しました』
脳裏に響く不思議な音を聞いて、私は気絶した。
「まいどありー」
ちゃららっちゃらー
フォリアは 金属バットを 手に入れた!
お金を7000円失った!
昔施設に来た卒業生の、木戸さんにやらせてもらったゲームの音声が、脳内に鳴り響く。
ナイフや包丁はもっと安く手に入るが、切れ味の手入れや接近して戦うとなれば危険が危ない。
そこで適当に振っても威力がそこそこあって、手入れも不要、その上振る事に特化した小学生用金属バットを手に入れた。
本当はこの一万で安いホテルでも借りて、バイト面接した方が良かったのだろう。
でも筋肉の笑みを思い出すと、彼を裏切るようなことはしたくなかった。
大人用の奴も考えたのだが、値段が跳ね上がるのと重かったので諦めた。
まあこれで護身は十分だろう。
さあ、早速ダンジョンにれっつごーだ。
「えいえいおー」
掛け声を上げたら、横のサラリーマンに凄い見られた。
ちょっとぞくぞくした。
◇
今日私が向かうのは、最低難易度であるGクラスの花咲ダンジョンだ。
スライムとかネズミがたくさんいるらしい。
「君、本当にひとりでダンジョンに入るつもり?」
「え? うん」
ダンジョンへの侵入許可を待っていると、後ろにいた三人組が話しかけてきた。
男二人、女一人のパーティで、近くの大学生らしい。
一人で並んでいる私を心配して、俺達のチームに入らないかと誘ってくれた。
気遣ってくれるなんて、多分いい人たちだ。
体力をつけるためとはいえ、確かに一人で潜るのには不安があった。渡りに船という奴で断る理由もなく、それを受け入れる。
男二人は茶髪と金髪、女は金髪だったのでもしかしたら、私と同じハーフなのかしれない。
「それじゃあ、入ろうか!」
『おー!』
リーダーだという金髪の山田、その声に合わせ皆で掛け声を上げる。
遂にギルドの登録証を見せ、迷宮探索の許可が下りた。
これからは他のダンジョンであっても、自己責任で侵入することが出来る。
踏み入れたダンジョンは、どこかじめっとした草原だった。
その瞬間、無機質で電子的な音声が脳内に鳴り響く。
「……! ステータスオープン」
―――――――――――
結城 フォリア 15歳
LV 1
HP 2 MP 5
物攻 7 魔攻 0
耐久 11 俊敏 15
知力 1 運 0
SP 10
スキル
悪食 LV5
口下手 LV11
―――――――――――
凄い、本当にステータスが出てくるんだ……!
自分自身不思議に思う程、この超常現象に素直に感動していた。
耐久が高いのは良く母親に殴られたからで、速度が高いのは多分こっそりご飯を食べていたからだろう。
三人の大学生もワイワイと、スキルがどうだとか、ステータスが高いだとかで互いに騒ぎ合っていた。
遂に手に入れた能力、そして初期値として渡されているスキルポイント。
ここまでは話に聞いていたままだし、定石通り鑑定を皆でとって、私たちの冒険は始まった。
◇
……と、これがここ一週間での出来事だ。
皆で朝に集まって、一時間ばかしダンジョンに潜る。
互いの身の上話なんてこともして、両親を頼る箏の出来ない現状も話したら、大西……金髪の女は泣いてくれた。
食事は迷宮内に落ちている、希望の実という種で過ごしている。
渋くて苦くて酸っぱくて、更にドブのような匂いがする。いや、もはや食べるドブと言っても過言ではない。
でも栄養が大変豊富で、ダンジョン内で食料が尽きた時は、これを見つければ生き延びれると言われている、大変凄い実なのだ。
まあ本当に不味いので、私以外は誰も食べていないだろうが。
「なあ、そろそろFランクのダンジョンに潜ってみないか?」
お金は山分けと、互いに不満もおそらく少なく、平穏なダンジョンライフを過ごせていた。
男その2、もとい飯山がそう切り出すまでは。
「え……でも危ない……」
「大丈夫だって、俺達ならいけるよ!」
「確かに……ここでちんたらやっているより、上のダンジョンでレベル上げした方が効率いいよな」
「そうね! スライムとネズミばっかで飽きてたところだわ!」
流石に危ないだろうと止めたのだが、三対一では分が悪く、Fランクである落葉ダンジョンへと行くことに決まった。
他の三人と比べ基礎的な力のない私は、この時点でレベル3。他の三人は10を超えていたので気が大きくなっていたのだろう。
.
.
.
「ハァ……ハァ……! こんなにヤバいところだなんて聞いてねえぞ……!?」
「ま、まって……私はっ、レベル低いから……!」
後ろから爆音を上げ、巨大な斧を片手に走ってくるオーク。
俊敏こそある程度はあるが、体力も低くレベルも劣っている私では、三人を追いかけるのがやっと。
少しでも足を縺れさせれば、このまま捕まって死んでしまうだろう。
やはりというべきか、Gランクの踏破すらしていない私達ではステータスが足りず、落葉ダンジョンでまともに攻撃が通ることは無かった。
無謀だったのだ、何もかもが。
皆の顔が恐怖に引き攣り、どうにか逃げようとジグザクに走り回る。
しかし匂いで追いかけているのか全く撒ける気配もなく、このまま死ぬのか……そんな雰囲気が漂い始めた。
その時、大西が山田に何かを耳打ちした。
飯山にもそれを伝え、にやりと笑う三人。何か逆転の一手を思いついたのかもしれない。
「ね、ねえ! なんか思いついた?」
「ええ、最高の案がね……!」
ひょいと大西がナイフを抜き取り……一閃。
私の太ももを浅く切りつけた。
「え……!?」
驚愕、そして激痛。
そのまま地面を無様に転がり、痛みに呻く。
一体何で……!?
「ごめんねぇフォリアちゃん。貴女スキルも習得しないし、基礎ステータスもよわっちいから要らないのよ。元々肉壁として確保したわけだし、なんか表情変わらないのも不気味なのよねぇ。まあ追放ってことで、あとはよろしく!」
あとから分かった事だが、本来パーティを組む場合経験値がパーティメンバーにも流れるらしい。
その分経験値の取り分が減るとかはなく、みな平等にレベルアップすると。
そう、私のレベルは3で三人のレベルは10超え。
つまり元からパーティメンバーとして組んでいたわけではなく、有事の際の肉壁として確保されていたにすぎない。
いや、もしかしたら最初は打算ありきの好意だったのかもしれないが、天涯孤独な身の上などを知って、使い捨ててもバレないことに気付いたのかもしれない。
どちらにせよ私は、ゴミ屑の様に捨てられたわけだ。
手を伸ばし助けを求めるも、アイツらはニコニコ笑顔で走り去ってしまった。
奥からはドスドスと強烈な足音を立て、私をぶち殺そうと嬉々として駆け寄ってくるオーク。
死ぬ、のか。
本当は探索者なんてやらず、幸せに暮らしたかった。
普通の家族と笑ったり喧嘩したりして、友達とスイーツ店巡りをしたかった。
それが現実は、十五になってそうそう、こんな場所で何も出来ずに死ぬ。
はあ……本当に最悪だ。
拾い集めていた希望の実を一気に咀嚼し、最後の晩餐を終える。
希望の実は食べると一日分の食事が不要になるほど、栄養とカロリーがある。
その代わり吐きそうなほどまずいが。
希望のみを食べ尽くせば、目の前にいるのは絶望。
『グオオオオオオオッ!』
高々と掲げられた石斧。
ああ、最後にショートケーキ食べたかった……
『希望の実の特殊効果による、レベル10以下の復活判定が行われます』
『失敗』
『失敗』
『失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗、失敗……成功』
『称号 生と死の逆転 を獲得しました』
『ユニークスキル スキル累乗 LV1 を獲得しました』
『スキル 経験値上昇 LV1 を獲得しました』
脳裏に響く不思議な音を聞いて、私は気絶した。
1
お気に入りに追加
683
あなたにおすすめの小説
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
魔力吸収体質が厄介すぎて追放されたけど、創造スキルに進化したので、もふもふライフを送ることにしました
うみ
ファンタジー
魔力吸収能力を持つリヒトは、魔力が枯渇して「魔法が使えなくなる」という理由で街はずれでひっそりと暮らしていた。
そんな折、どす黒い魔力である魔素溢れる魔境が拡大してきていたため、領主から魔境へ向かえと追い出されてしまう。
魔境の入り口に差し掛かった時、全ての魔素が主人公に向けて流れ込み、魔力吸収能力がオーバーフローし覚醒する。
その結果、リヒトは有り余る魔力を使って妄想を形にする力「創造スキル」を手に入れたのだった。
魔素の無くなった魔境は元の大自然に戻り、街に戻れない彼はここでノンビリ生きていく決意をする。
手に入れた力で高さ333メートルもある建物を作りご満悦の彼の元へ、邪神と名乗る白猫にのった小動物や、獣人の少女が訪れ、更には豊富な食糧を嗅ぎつけたゴブリンの大軍が迫って来て……。
いつしかリヒトは魔物たちから魔王と呼ばるようになる。それに伴い、333メートルの建物は魔王城として畏怖されるようになっていく。
スナイパー令嬢戦記〜お母様からもらった"ボルトアクションライフル"が普通のマスケットの倍以上の射程があるんですけど〜
シャチ
ファンタジー
タリム復興期を読んでいただくと、なんでミリアのお母さんがぶっ飛んでいるのかがわかります。
アルミナ王国とディクトシス帝国の間では、たびたび戦争が起こる。
前回の戦争ではオリーブオイルの栽培地を欲した帝国がアルミナ王国へと戦争を仕掛けた。
一時はアルミナ王国の一部地域を掌握した帝国であったが、王国側のなりふり構わぬ反撃により戦線は膠着し、一部国境線未確定地域を残して停戦した。
そして20年あまりの時が過ぎた今、皇帝マーダ・マトモアの崩御による帝国の皇位継承権争いから、手柄を欲した時の第二皇子イビリ・ターオス・ディクトシスは軍勢を率いてアルミナ王国への宣戦布告を行った。
砂糖戦争と後に呼ばれるこの戦争において、両国に恐怖を植え付けた一人の令嬢がいる。
彼女の名はミリア・タリム
子爵令嬢である彼女に戦後ついた異名は「狙撃令嬢」
542人の帝国将兵を死傷させた狙撃の天才
そして戦中は、帝国からは死神と恐れられた存在。
このお話は、ミリア・タリムとそのお付きのメイド、ルーナの戦いの記録である。
他サイトに掲載したものと同じ内容となります。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ノーアビリティと宣告されたけど、実は一番大事なものを 盗める能力【盗聖】だったので無双する
名無し
ファンタジー
16歳になったら教会で良いアビリティを貰い、幼馴染たちと一緒にダンジョンを攻略する。それが子供の頃からウォールが見ていた夢だった。
だが、彼が運命の日に教会で受け取ったのはノーアビリティという現実と不名誉。幼馴染たちにも見限られたウォールは、いっそ盗賊の弟子にでもなってやろうと盗賊の隠れ家として噂されている山奥の宿舎に向かった。
そこでウォールが出会ったのは、かつて自分と同じようにノーアビリティを宣告されたものの、後になって強力なアビリティを得た者たちだった。ウォールは彼らの助力も得て、やがて最高クラスのアビリティを手にすることになる。
みんなからバカにされたユニークスキル『宝箱作製』 ~極めたらとんでもない事になりました~
黒色の猫
ファンタジー
両親に先立たれた、ノーリは、冒険者になった。
冒険者ギルドで、スキルの中でも特に珍しいユニークスキル持ちでがあることが判明された。
最初は、ユニークスキル『宝箱作製』に期待していた周りの人たちも、使い方のわからない、その能力をみて次第に、ノーリを空箱とバカにするようになっていた。
それでも、ノーリは諦めず冒険者を続けるのだった…
そんなノーリにひょんな事から宝箱作製の真の能力が判明して、ノーリの冒険者生活が変わっていくのだった。
小説家になろう様でも投稿しています。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
最難関ダンジョンで裏切られ切り捨てられたが、スキル【神眼】によってすべてを視ることが出来るようになった冒険者はざまぁする
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【第15回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作】
僕のスキル【神眼】は隠しアイテムや隠し通路、隠しトラップを見破る力がある。
そんな元奴隷の僕をレオナルドたちは冒険者仲間に迎え入れてくれた。
でもダンジョン内でピンチになった時、彼らは僕を追放した。
死に追いやられた僕は世界樹の精に出会い、【神眼】のスキルを極限まで高めてもらう。
そして三年の修行を経て、僕は世界最強へと至るのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる