12 / 63
幼少期編
王太子
しおりを挟む
「うっ…」
光に顔をしかめる。
周りを見回すと、オロオロとしている父様達がいる。
どうやらベットに寝かされていたらしい。起き上がると音に反応して全員が私の方を向いた。…ちょっと不気味だったというのは内緒だ。
「マリー、起きたか!」
「ええすみません。人の顔をみて気絶するなど…失礼いたしました」
「すまん、こちらが情報を与えていなかったから…」
私を気遣う声の中には、責める言葉が一つもない。気になって聞くと、どうやら殿下の顔を見て倒れるというのは初めてではないみたいだ。何人もの令嬢が気絶しているらしい。
改めて帽子をとった王太子殿下を見る。相変わらず、この世のものとは思えないほど整った顔をしている。
「……もう平気なのか?」
幼いような声は、既にしっかりしているなとどうでも良いことに感心していると、不安そうな顔をされる。
そうだね、返事はしっかりしないと。
「ええ。この通り元気ですわ。ご心配おかけしてすみません。」
ほっと息をつかれた。たしかに、王太子殿下の所為とも取れる倒れ方したから仕方もない。
…というか私、初歩的なこと忘れてた!
何故か身構えている王太子殿下を私は見つめ、頭を下げだ。頭上から「え!」という声が聞こえる。
「…どうかこのご無礼を許して下さい。」
「いや、大丈夫だよ。初めてじゃないからね。」
「ですが、顔を見ただけで気絶されるなど王太子殿下を相手に本当にすみませーー」
私はまた謝ろうとしたが、指を当てられ、自然に閉じる。
…え?ゆびで?指で。
理解すると、顔が赤くなるのを感じた。
「え、えと…王太子殿下?」
「…ルイ。」
「はい?」
「ルイって呼んで。」
それは不味いんじゃないかなぁぁ!?
いきなり殿下を呼び捨てで、しかも愛称でなんて、何か裏があるのかと疑うレベル!恐ろしすぎるって!
だが、いくら心の中で絶叫をしても当然伝わらない。助けを求めて父様や国王を見るが、目を丸くして王太子殿下を凝視しているだけだ。
「あの息子が、女の子に攻めてる…」
「おい、ミリザ、これ夢じゃないよな?」
「えぇえぇ、これは間違いなく現実でございます…」
「うっうっ…私のマリーはこうして王太子殿下のものになっていくんだ…」
もうダメだーー!!
「あの、流石にそれは世間の目が…」
「大丈夫。私の妻になるから、普通だよ。」
あっ(察し)。
これ断れないやつだ。なんで分かったって?だってさ…
目が本気なんだよ。
もういうこと聞かないんだったら権力使うぞって目で脅してきてる。怖い、怖すぎる。
「イグルイ様…?」
「ルイ。」
ニッコリと天使の笑顔なのにめっちゃ怖いよ…!もう天使じゃなくて、悪魔に見えてくる…。
し、仕方ない。私も腹を括ろうじゃないか!
「ルイ、様。」
「ルイ。」
「ルイ…で良いかしら?」
「うん。」
私の最後の抵抗もむなしく、結局ルイと呼ぶことになってしまった。
満足げに頷いているけどさ、君が脅したんだよ?分かってる?…あーでも声に出してないからカウントされないのかぁ。
思わず遠い目になっていると、突然誰かが抱きついてきた。
「…グフッ」
令嬢らしからぬ声が出たが、誰も聞いていなかった。よ、良かった…。流石に教育を疑われるからね、今の。
というか誰だ。私に飛びついた奴。後ろから抱きついているらしいけど、顔を見ることが出来ない。だっておうた…ルイの手が頰に添えられているから。
というかキラキラした笑顔が眩しいです。最早物理的に光ってないか?
「マリーベル、君の愛称はマリーって言うの?」
「えぇ、父様とあに…兄様しか呼んでいませんが。」
「では私もマリーと呼ばさせてもらうよ。」
「…え?」
出会ってすぐって早くないか?
だが、ルイの猛進撃は止まらない。
私の前に跪くと、手の甲にキスをした。顔が更に赤くなる。…経験がないから仕方ないだろう!?
「マリー…いや、マリーベル・ヒルディア。どうか私と結婚してくれないか?」
頭がフリーズした。だが、猛スピードで私の脳は再起動をする。
私と…結婚してくれ…?
「……はい?」
「良かった。受けてくれるんだね。…はぁぁ。予め言っていたけど了承してくれなかったらかなりショックだったから。よろしくね、未来の妻。」
もう一回フリーズした。私の脳はよく落ちるな。電波環境でも悪いのか?って違うよ。原因も違うし、意味不明だって。
そう、ルイはなんて言った?受けてくれるんだね?未来の妻?
……なんでそうなった!?
「えっ、あの…」
「父上、母上。私はしっかり了承を得ました。これで異議はないですよね?」
「ええ。両者が納得しているのなら妾たちから言うことはありません。てっきり息子の一方通行と思っていましたが…安心しました。」
「ミリザと同じだ。それならしっかりとした手続きをせなばならんな。」
トントン拍子に話が進んでいく。私はポカーンと見ていた。
取り敢えず、どうしてOKと思ったのか考えよう。うん、どうして私が頷いたことになってるんだ。
最後の私の疑問。それは口を出て、“はい?”っとなっ…て…
あああああああ!?これかぁぁ!?
そういうことか、私の疑問が“はい”だったから、勘違いしちゃったんだ!
…どうしよう。この空気でやっぱり違うなんて言えないよ…というかあの天使のような顔がショックを受けたような顔になりそうで怖い…。
「…もうどうにでもなーれ」
「マリー、何か言ったか?」
「いえ、何でもございません。」
いつのまにか背中の重量感は無くなっていて、私の呟きはルイを筆頭として他国の王族に潰されていった。
リオンがやってくる。ちょっとみんなと距離を取り、声を聞かれないようにする。どうしてもリオンと話すとしは令嬢の画面が剥がれてしまうからね。
着いた時冗談めかして居るの忘れてたというと、泣きそうな顔をされた。嘘だってすぐ見破ったが。
「…少しは付き合ってくれてもいいんじゃないかな…」
「別に良いでしょう?で、一応聞いておくけど、あの時きたのはどうして?」
念には念を。もしもなにか役に立つ情報なら、知っておきたい。
だが、リオンは目を逸らした。
「…殿下の美貌に気を付けてと言おうと思ったんだよ」
「ねぇ、なんで言ってくれなかったのかな?前例があるならしっかり伝えて欲しかったんだけど。お陰でとんでもない醜態をさらけ出しちゃったじゃない!」
「すみませんって。俺の顔を見ても眉ひとつ動かさなかったから大丈夫かなって…」
「あれは異次元だから身構えないといけないレベルなんだよ!」
まるでアニメのような顔立ちしているんだよ!?あれは本当に人間か疑うよ!
「ですが今は平気でしょう?」
ぐっと息がつまる。そう、その通りだ。適応力が高いのもここに生かされ、私は既に普通に顔を見れるようになっている。やはり最初の衝撃が異常だった。初めてイケメン関連で気絶したよ。
だけどさ、文句ぐらい言って良いよね!?
「そりゃあ慣れましたよ。ほんっと使えない従者だね!」
「隠密ですよ!」
「隠密がこんな堂々といないでよ…」
呆れてしまう。影に生きるはずなのに何故表にいるのか。チグハグしすぎた。
だが、リオンも溜息を吐いていた。
「王様が付いて来いっていったんですよ。側に立って守ってろと。」
「何で?隠密の意味は?」
マジで突っ込みどころしかない。
光に顔をしかめる。
周りを見回すと、オロオロとしている父様達がいる。
どうやらベットに寝かされていたらしい。起き上がると音に反応して全員が私の方を向いた。…ちょっと不気味だったというのは内緒だ。
「マリー、起きたか!」
「ええすみません。人の顔をみて気絶するなど…失礼いたしました」
「すまん、こちらが情報を与えていなかったから…」
私を気遣う声の中には、責める言葉が一つもない。気になって聞くと、どうやら殿下の顔を見て倒れるというのは初めてではないみたいだ。何人もの令嬢が気絶しているらしい。
改めて帽子をとった王太子殿下を見る。相変わらず、この世のものとは思えないほど整った顔をしている。
「……もう平気なのか?」
幼いような声は、既にしっかりしているなとどうでも良いことに感心していると、不安そうな顔をされる。
そうだね、返事はしっかりしないと。
「ええ。この通り元気ですわ。ご心配おかけしてすみません。」
ほっと息をつかれた。たしかに、王太子殿下の所為とも取れる倒れ方したから仕方もない。
…というか私、初歩的なこと忘れてた!
何故か身構えている王太子殿下を私は見つめ、頭を下げだ。頭上から「え!」という声が聞こえる。
「…どうかこのご無礼を許して下さい。」
「いや、大丈夫だよ。初めてじゃないからね。」
「ですが、顔を見ただけで気絶されるなど王太子殿下を相手に本当にすみませーー」
私はまた謝ろうとしたが、指を当てられ、自然に閉じる。
…え?ゆびで?指で。
理解すると、顔が赤くなるのを感じた。
「え、えと…王太子殿下?」
「…ルイ。」
「はい?」
「ルイって呼んで。」
それは不味いんじゃないかなぁぁ!?
いきなり殿下を呼び捨てで、しかも愛称でなんて、何か裏があるのかと疑うレベル!恐ろしすぎるって!
だが、いくら心の中で絶叫をしても当然伝わらない。助けを求めて父様や国王を見るが、目を丸くして王太子殿下を凝視しているだけだ。
「あの息子が、女の子に攻めてる…」
「おい、ミリザ、これ夢じゃないよな?」
「えぇえぇ、これは間違いなく現実でございます…」
「うっうっ…私のマリーはこうして王太子殿下のものになっていくんだ…」
もうダメだーー!!
「あの、流石にそれは世間の目が…」
「大丈夫。私の妻になるから、普通だよ。」
あっ(察し)。
これ断れないやつだ。なんで分かったって?だってさ…
目が本気なんだよ。
もういうこと聞かないんだったら権力使うぞって目で脅してきてる。怖い、怖すぎる。
「イグルイ様…?」
「ルイ。」
ニッコリと天使の笑顔なのにめっちゃ怖いよ…!もう天使じゃなくて、悪魔に見えてくる…。
し、仕方ない。私も腹を括ろうじゃないか!
「ルイ、様。」
「ルイ。」
「ルイ…で良いかしら?」
「うん。」
私の最後の抵抗もむなしく、結局ルイと呼ぶことになってしまった。
満足げに頷いているけどさ、君が脅したんだよ?分かってる?…あーでも声に出してないからカウントされないのかぁ。
思わず遠い目になっていると、突然誰かが抱きついてきた。
「…グフッ」
令嬢らしからぬ声が出たが、誰も聞いていなかった。よ、良かった…。流石に教育を疑われるからね、今の。
というか誰だ。私に飛びついた奴。後ろから抱きついているらしいけど、顔を見ることが出来ない。だっておうた…ルイの手が頰に添えられているから。
というかキラキラした笑顔が眩しいです。最早物理的に光ってないか?
「マリーベル、君の愛称はマリーって言うの?」
「えぇ、父様とあに…兄様しか呼んでいませんが。」
「では私もマリーと呼ばさせてもらうよ。」
「…え?」
出会ってすぐって早くないか?
だが、ルイの猛進撃は止まらない。
私の前に跪くと、手の甲にキスをした。顔が更に赤くなる。…経験がないから仕方ないだろう!?
「マリー…いや、マリーベル・ヒルディア。どうか私と結婚してくれないか?」
頭がフリーズした。だが、猛スピードで私の脳は再起動をする。
私と…結婚してくれ…?
「……はい?」
「良かった。受けてくれるんだね。…はぁぁ。予め言っていたけど了承してくれなかったらかなりショックだったから。よろしくね、未来の妻。」
もう一回フリーズした。私の脳はよく落ちるな。電波環境でも悪いのか?って違うよ。原因も違うし、意味不明だって。
そう、ルイはなんて言った?受けてくれるんだね?未来の妻?
……なんでそうなった!?
「えっ、あの…」
「父上、母上。私はしっかり了承を得ました。これで異議はないですよね?」
「ええ。両者が納得しているのなら妾たちから言うことはありません。てっきり息子の一方通行と思っていましたが…安心しました。」
「ミリザと同じだ。それならしっかりとした手続きをせなばならんな。」
トントン拍子に話が進んでいく。私はポカーンと見ていた。
取り敢えず、どうしてOKと思ったのか考えよう。うん、どうして私が頷いたことになってるんだ。
最後の私の疑問。それは口を出て、“はい?”っとなっ…て…
あああああああ!?これかぁぁ!?
そういうことか、私の疑問が“はい”だったから、勘違いしちゃったんだ!
…どうしよう。この空気でやっぱり違うなんて言えないよ…というかあの天使のような顔がショックを受けたような顔になりそうで怖い…。
「…もうどうにでもなーれ」
「マリー、何か言ったか?」
「いえ、何でもございません。」
いつのまにか背中の重量感は無くなっていて、私の呟きはルイを筆頭として他国の王族に潰されていった。
リオンがやってくる。ちょっとみんなと距離を取り、声を聞かれないようにする。どうしてもリオンと話すとしは令嬢の画面が剥がれてしまうからね。
着いた時冗談めかして居るの忘れてたというと、泣きそうな顔をされた。嘘だってすぐ見破ったが。
「…少しは付き合ってくれてもいいんじゃないかな…」
「別に良いでしょう?で、一応聞いておくけど、あの時きたのはどうして?」
念には念を。もしもなにか役に立つ情報なら、知っておきたい。
だが、リオンは目を逸らした。
「…殿下の美貌に気を付けてと言おうと思ったんだよ」
「ねぇ、なんで言ってくれなかったのかな?前例があるならしっかり伝えて欲しかったんだけど。お陰でとんでもない醜態をさらけ出しちゃったじゃない!」
「すみませんって。俺の顔を見ても眉ひとつ動かさなかったから大丈夫かなって…」
「あれは異次元だから身構えないといけないレベルなんだよ!」
まるでアニメのような顔立ちしているんだよ!?あれは本当に人間か疑うよ!
「ですが今は平気でしょう?」
ぐっと息がつまる。そう、その通りだ。適応力が高いのもここに生かされ、私は既に普通に顔を見れるようになっている。やはり最初の衝撃が異常だった。初めてイケメン関連で気絶したよ。
だけどさ、文句ぐらい言って良いよね!?
「そりゃあ慣れましたよ。ほんっと使えない従者だね!」
「隠密ですよ!」
「隠密がこんな堂々といないでよ…」
呆れてしまう。影に生きるはずなのに何故表にいるのか。チグハグしすぎた。
だが、リオンも溜息を吐いていた。
「王様が付いて来いっていったんですよ。側に立って守ってろと。」
「何で?隠密の意味は?」
マジで突っ込みどころしかない。
0
お気に入りに追加
567
あなたにおすすめの小説
お腐れ令嬢は最推し殿下愛されルートを発掘するようです~皆様、私ではなくて最推し殿下を溺愛してください~
風和ふわ
恋愛
「乙女ゲームの主人公がいないなら最推し溺愛(※BL)ルートを作ればいいじゃない!」
神から魔法の力を授かる儀式──戴聖式。
傲慢我儘令嬢と名高いディア・ムーン・ヴィエルジュは父や兄と同じ「氷魔法」を授かる……はずだった!
実際にディアが授かったのは盾や壁を実物化し、自分や他人を守護する魔法──守護魔法だったのだ。
「守護、魔法? それって……障壁……を出したりする魔法……なの? そ、それって──推しと推しを閉じ込めて……観察とか、できちゃうんじゃない!? 二次創作でよく見た、「〇〇しないと出れない部屋」とか作れちゃうんじゃない!? ……え、最高オブ最高かな??」
そこからディアは自分が乙女ゲーム「黎明のリュミエール」の悪役令嬢に転生してしまったことに気づく。
また、同じ年の戴聖式で現れるはずの主人公が現れなかったことも知らされる。
主人公がいなければ、物語にハッピーエンドはない。
「そうだわ、主人公がいないなら最推し溺愛(※BL)ルートを作ればいいじゃない! そして私は頃合いをみて殿下に円満に婚約破棄してもらって、のんびりとオタ活ライフを送るのよ!!」
そうしてディアは最推しであり、この物語のヒロインと並ぶ主人公であるクリスをヒロインに仕立て上げることで、物語をハッピーエンドに導く作戦を考えたのだった……。
***
表紙イラスト:いよ。様(@iyosuke_114)
乙女ゲームに転生したらしい私の人生は全くの無関係な筈なのに何故か無自覚に巻き込まれる運命らしい〜乙ゲーやった事ないんですが大丈夫でしょうか〜
ひろのひまり
恋愛
生まれ変わったらそこは異世界だった。
沢山の魔力に助けられ生まれてこれた主人公リリィ。彼女がこれから生きる世界は所謂乙女ゲームと呼ばれるファンタジーな世界である。
だが、彼女はそんな情報を知るよしもなく、ただ普通に過ごしているだけだった。が、何故か無関係なはずなのに乙女ゲーム関係者達、攻略対象者、悪役令嬢等を無自覚に誑かせて関わってしまうというお話です。
モブなのに魔法チート。
転生者なのにモブのド素人。
ゲームの始まりまでに時間がかかると思います。
異世界転生書いてみたくて書いてみました。
投稿はゆっくりになると思います。
本当のタイトルは
乙女ゲームに転生したらしい私の人生は全くの無関係な筈なのに何故か無自覚に巻き込まれる運命らしい〜乙女ゲーやった事ないんですが大丈夫でしょうか?〜
文字数オーバーで少しだけ変えています。
なろう様、ツギクル様にも掲載しています。
モブ令嬢ですが、悪役令嬢の妹です。
霜月零
恋愛
私は、ある日思い出した。
ヒロインに、悪役令嬢たるお姉様が言った一言で。
「どうして、このお茶会に平民がまぎれているのかしら」
その瞬間、私はこの世界が、前世やってた乙女ゲームに酷似した世界だと気が付いた。
思い出した私がとった行動は、ヒロインをこの場から逃がさない事。
だってここで走り出されたら、婚約者のいる攻略対象とヒロインのフラグが立っちゃうんだもの!!!
略奪愛ダメ絶対。
そんなことをしたら国が滅ぶのよ。
バッドエンド回避の為に、クリスティーナ=ローエンガルデ。
悪役令嬢の妹だけど、前世の知識総動員で、破滅の運命回避して見せます。
※他サイト様にも掲載中です。
ヤンデレお兄様に殺されたくないので、ブラコンやめます!(長編版)
夕立悠理
恋愛
──だって、好きでいてもしかたないもの。
ヴァイオレットは、思い出した。ここは、ロマンス小説の世界で、ヴァイオレットは義兄の恋人をいじめたあげくにヤンデレな義兄に殺される悪役令嬢だと。
って、むりむりむり。死ぬとかむりですから!
せっかく転生したんだし、魔法とか気ままに楽しみたいよね。ということで、ずっと好きだった恋心は封印し、ブラコンをやめることに。
新たな恋のお相手は、公爵令嬢なんだし、王子様とかどうかなー!?なんてうきうきわくわくしていると。
なんだかお兄様の様子がおかしい……?
※小説になろうさまでも掲載しています
※以前連載していたやつの長編版です
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
見ず知らずの(たぶん)乙女ゲーに(おそらく)悪役令嬢として転生したので(とりあえず)破滅回避をめざします!
すな子
恋愛
ステラフィッサ王国公爵家令嬢ルクレツィア・ガラッシアが、前世の記憶を思い出したのは5歳のとき。
現代ニホンの枯れ果てたアラサーOLから、異世界の高位貴族の令嬢として天使の容貌を持って生まれ変わった自分は、昨今流行りの(?)「乙女ゲーム」の「悪役令嬢」に「転生」したのだと確信したものの、前世であれほどプレイした乙女ゲームのどんな設定にも、今の自分もその環境も、思い当たるものがなにひとつない!
それでもいつか訪れるはずの「破滅」を「回避」するために、前世の記憶を総動員、乙女ゲームや転生悪役令嬢がざまぁする物語からあらゆる事態を想定し、今世は幸せに生きようと奮闘するお話。
───エンディミオン様、あなたいったい、どこのどなたなんですの?
********
できるだけストレスフリーに読めるようご都合展開を陽気に突き進んでおりますので予めご了承くださいませ。
また、【閑話】には死ネタが含まれますので、苦手な方はご注意ください。
☆「小説家になろう」様にも常羽名義で投稿しております。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
サロン勤めで拘束時間は長く、休みもなかなか取れずに働きに働いた結果。
貯金残高はビックリするほど貯まってたけど、使う時間もないまま転生してた。
そして通勤の電車の中で暇つぶしに、ちょろーっとだけ遊んでいた乙女ゲームの世界に転生したっぽい?
あんまり内容覚えてないけど…
悪役令嬢がムチムチしてたのだけは許せなかった!
さぁ、お嬢様。
私のゴットハンドを堪能してくださいませ?
********************
初投稿です。
転生侍女シリーズ第一弾。
短編全4話で、投稿予約済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる