9 / 63
幼少期編
what's!?
しおりを挟む
「……朝だ。」
あの後悶々と考えて眠れなかった。
兄貴の言っていることは誠なのか。嘘なのか。
「……だからって許せる訳じゃないんだけど…」
正直、何を言われても許せそうじゃない。
例え一生謝られても。
私の死を越えても残るこの気持ちは、そんな軽いものじゃない。
と、ドアをノックする音がした。
「お嬢様起きていますか?」
「ええ。」
「失礼します。」
されるがままに私は着替える。
ドレスだ。
私服がドレスって前世では考えられない。秋葉原や原宿とかだったら大丈夫だろうけど、田舎だと間違いなく浮く。異世界、そのあたりの感覚やばい。流石異世界。流石乙女ゲー世界。
それにしてもお嬢様の生活って楽だ。何もしなくても生きていけるんだから。…淑女修行はさておき。
そんな馬鹿なことを考えていたら、眉を寄せたリアナが顔を覗いてきた。どうした?
「お嬢様?どこか具合が悪いんですか?」
「いえ、特に何も悪くはないけれど…」
何でそう思ったのだろうか?
「顔色が悪うございます」
それか。
「気のせいよ。朝だからきっと血の巡りが悪いんだわ。大丈夫よ」
「少しでも体調に不調があれば言ってくだされ。すぐにお医者さまをお呼びいたします」
「やめて。お願いだから」
少し徹夜しただだけで一流の医者が呼ばれるとか、その人が可哀想過ぎる。
「……もしも何かあれば、このリアナに相談してください。どんな問題でも解決いたします」
「…わかったわ」
なんか含みのある言い方だったが、気にしないでおこう。そう、私は六歳児なんだから(これ思うの何回目だろう)。
「…取り敢えずリアナ、そろそろ下におりたいんだけど…」
がしって掴まれてた腕が地味に痛かった。
解放されるときリアナは平謝りだった。
何度気にしないでと言っても謝るので困りながら降りていくと、下にはお父様がいた。
「おはようございます、お父様」
「おはよう、我が天使のマリー」
そのよくわからない修飾語取ったらどうですか?名前を呼ぶだけなのに無駄に長くなってますよ。
「ところで、王太子殿下に会う準備は出来ているか?」
「……あ」
まずい、忘れてた。兄貴の事ですっかり記憶からさよならしてた。
仕方ない、こういう時は責任転嫁!
「リアナ、なんで言ってくれなかったの。」
「いえ、私は反対派なので」
…責任転嫁は成功したけど…それで良いのか我がメイドよ。
忘れてた私も悪いけど、それは駄目だと思うの。
「主人の幸せを一番に考える私は、絶対に他国に嫁ぐのは反対なのです。」
ねぇ、君の雇い主はお父様だよ?反対できる立場じゃないんだって。
だけどなぜかお父様が慌てていた。
……え、何で?
「いや、リアナ、王太子殿下は真剣にマリーを愛しているんだ。大切にしてくれるさ。」
「お嬢様の意見は無しで話を進めていたのでしょう?まあ、あの坊ちゃ…殿下の愛は知っているので本気で反対はしていませんが…もしもお嬢様を泣かせたら、私は全力でこの縁談を破棄致します。」
「泣かせないと約束しよう。」
私はポカーンと話を聞いていた。
……何でお父様がリアナの言うことを聞いているように見えるんだろう。あれ?私たちがリアナを雇っているんだよね?
笑顔のはずなのになんか凄みのあるリアナを見ると、更に笑みを深めた。怖い。
「お嬢様、たとえ他国であろうと私は絶対にお嬢様をお守り致します。何処に行かれましても」
「よ、よろしくお願いするわ」
頼もしいとか、一切思わない。だって病み感が漂ってたから。なんか怖かったから!……ここヤンデレが主題となった世界だったね。うん、全然違和感ないや。
思わず遠い目になってしまう。
「…マリー、リアナを味方に付けたこと、お父さんは嬉しいよ。」
「何故泣かれているんですか。」
「私たちの家は安泰だあ!」
「怖いんですって!」
やだこの家!なんでお父様が狂ったように泣いて笑っているの!?
ちょっと…いや、かなり引いていると、上から誰かが降りてくる音がする。
……執事のセバスチャンかな?よし、助けてもらおう。
「セバスチャン!ちょっとお父様を抑えて…あ」
「…愛…マリー」
……兄貴だ。
「………」
「……ごめん」
「………」
見なかったふりをして去ろうとするが、腕を掴まれる。
「………後で話したい…」
「…話すことなんてもうないでしょう。私は今日は用事があるので。」
視線を向けることもなく、腕を振り払う。少し視線を動かすと、視界の端で拳を握りしめている姿が映った。
だが、気にしない。自業自得なのにわざわざ私が慈悲をかける必要などない。
朝から兄貴と会って、王太子殿下との面会があって……今日は厄日だ。ここまで鬱になる事があると、また何か起こるのではと思ってしまう。
「…なんか、嫌な予感がするなぁ」
ボヤくとお父様がそばに置いていた紙袋から、ゴソゴソと取り出そうとする。
なんだろう?服とか入ってそうな大きさーー
「そうだマリー、今日はこれを着なさい。」
お父様が差し出したのは真っ赤なロリータドレスだった。うん、七五三の時に子供が着るドレスだね。私の『服かな?』っていう予想当たったよ。
…じゃないよ。
現実逃避を切り上げ、ワナワナと手を震わせながら受け取る。
「お父様…これを着ろと…!?」
年齢的にとっても恥ずかしいのですが!?いや、肉体的には問題ないけど精神的にね!?
そんな私の思いはつゆ知らず、お父様はキラッキラの笑顔を向けてきた。
「ああ!せっかく今日はイグルイ王太子殿下に『求婚』して貰うんだ!目一杯のお洒落をしなくてはな!」
「!?!?」
は、求婚!?
「お父様、求婚とは…?」
「話した通り、イグルイ王太子殿下は今日からこの国に住み、マリーと同じ学園で学生生活を送ってもらう。その後、結婚の予定だ。なのでその間に愛を育んでくれ。」
「what's!?」
「?マリー、今のはどういう意味だ?」
「いえ特に何の、えぇ、何の意味もございません。」
お、思わず英語が飛び出た…。は?王太子殿下が今日から少なくとも十年はこちらで過ごす?
???
「え、お父様。王太子殿下がそんな長く他国にいるって現実的にあり得ないですよね…?」
「実はその王太子殿下は大変優秀らしく、全て完璧らしい。だからあちらの陛下も許可されたそうだ」
う、そ、だ、ろ?
叫びたい気持ちを抑えて、「そうなのですね」と笑顔になる。流石“マリーベル”。仮面を作るのも楽です。…こんなに優秀で頭もいいのに、ほんと何で悪役令嬢という馬鹿なことをしたんだ。
「私も婚約者と共に学園を過ごせるなんて、嬉しゅうございます。ですが、些かこのドレスは奇抜すぎだと…今来ているので良いです」
「だがマリーの魅力を最大限に引き出すにはこれの方が…」
「いえ、良いのです。私は、このドレスがいいのです。」
誰好きで悪役令嬢みたいなドレスを着るのか。私は、今着ているアメジスト色のを気に入っているんだ。絶対そんなドレスは着ないからな!。…まぁリアナが選んだものだけど。流石私の専属メイドである。よく私を分かっていらっしゃる。
「なら今回はマリーの意見を尊重しよ「我が主よ」いや、マリーが好きなのを着よう!私は今後一つも口出ししないさ!」
鶴ならぬリアナの一声でお父様は引き下がった。
マジでリアナ何者だよ。
そんな風に心の中では半目になってツッコンでいると、先程遭遇してしまった兄貴がお父様に近づいた。そのまま耳元に何かを囁いており、お父様の表情が次第に硬くなっていく。
「…それは本当か」
「はい。なので今そちらを追わせています。少ししたら俺も向かう予定です」
「気をつけるんだ」
「承知です」
真剣な表情で退室していった。……何だろう。
「お父様、何が起こっているのですか?」
「マリーが気にすることではない」
諭すような口調に、私は心の中で舌打ちをした。甘やかしていても、子供だからと、教える気は無いのだろう。ならば、前世の知識を利用するしかない。
遥か昔の記憶を探る感覚とはこの様なものなのだろうか。ぼんやりしていて、時間がかかる。
この年、この時間に何かあったのか。乙女ゲームでは何かのイベントが起こったのだろうか。
「………あ」
あった。
あの後悶々と考えて眠れなかった。
兄貴の言っていることは誠なのか。嘘なのか。
「……だからって許せる訳じゃないんだけど…」
正直、何を言われても許せそうじゃない。
例え一生謝られても。
私の死を越えても残るこの気持ちは、そんな軽いものじゃない。
と、ドアをノックする音がした。
「お嬢様起きていますか?」
「ええ。」
「失礼します。」
されるがままに私は着替える。
ドレスだ。
私服がドレスって前世では考えられない。秋葉原や原宿とかだったら大丈夫だろうけど、田舎だと間違いなく浮く。異世界、そのあたりの感覚やばい。流石異世界。流石乙女ゲー世界。
それにしてもお嬢様の生活って楽だ。何もしなくても生きていけるんだから。…淑女修行はさておき。
そんな馬鹿なことを考えていたら、眉を寄せたリアナが顔を覗いてきた。どうした?
「お嬢様?どこか具合が悪いんですか?」
「いえ、特に何も悪くはないけれど…」
何でそう思ったのだろうか?
「顔色が悪うございます」
それか。
「気のせいよ。朝だからきっと血の巡りが悪いんだわ。大丈夫よ」
「少しでも体調に不調があれば言ってくだされ。すぐにお医者さまをお呼びいたします」
「やめて。お願いだから」
少し徹夜しただだけで一流の医者が呼ばれるとか、その人が可哀想過ぎる。
「……もしも何かあれば、このリアナに相談してください。どんな問題でも解決いたします」
「…わかったわ」
なんか含みのある言い方だったが、気にしないでおこう。そう、私は六歳児なんだから(これ思うの何回目だろう)。
「…取り敢えずリアナ、そろそろ下におりたいんだけど…」
がしって掴まれてた腕が地味に痛かった。
解放されるときリアナは平謝りだった。
何度気にしないでと言っても謝るので困りながら降りていくと、下にはお父様がいた。
「おはようございます、お父様」
「おはよう、我が天使のマリー」
そのよくわからない修飾語取ったらどうですか?名前を呼ぶだけなのに無駄に長くなってますよ。
「ところで、王太子殿下に会う準備は出来ているか?」
「……あ」
まずい、忘れてた。兄貴の事ですっかり記憶からさよならしてた。
仕方ない、こういう時は責任転嫁!
「リアナ、なんで言ってくれなかったの。」
「いえ、私は反対派なので」
…責任転嫁は成功したけど…それで良いのか我がメイドよ。
忘れてた私も悪いけど、それは駄目だと思うの。
「主人の幸せを一番に考える私は、絶対に他国に嫁ぐのは反対なのです。」
ねぇ、君の雇い主はお父様だよ?反対できる立場じゃないんだって。
だけどなぜかお父様が慌てていた。
……え、何で?
「いや、リアナ、王太子殿下は真剣にマリーを愛しているんだ。大切にしてくれるさ。」
「お嬢様の意見は無しで話を進めていたのでしょう?まあ、あの坊ちゃ…殿下の愛は知っているので本気で反対はしていませんが…もしもお嬢様を泣かせたら、私は全力でこの縁談を破棄致します。」
「泣かせないと約束しよう。」
私はポカーンと話を聞いていた。
……何でお父様がリアナの言うことを聞いているように見えるんだろう。あれ?私たちがリアナを雇っているんだよね?
笑顔のはずなのになんか凄みのあるリアナを見ると、更に笑みを深めた。怖い。
「お嬢様、たとえ他国であろうと私は絶対にお嬢様をお守り致します。何処に行かれましても」
「よ、よろしくお願いするわ」
頼もしいとか、一切思わない。だって病み感が漂ってたから。なんか怖かったから!……ここヤンデレが主題となった世界だったね。うん、全然違和感ないや。
思わず遠い目になってしまう。
「…マリー、リアナを味方に付けたこと、お父さんは嬉しいよ。」
「何故泣かれているんですか。」
「私たちの家は安泰だあ!」
「怖いんですって!」
やだこの家!なんでお父様が狂ったように泣いて笑っているの!?
ちょっと…いや、かなり引いていると、上から誰かが降りてくる音がする。
……執事のセバスチャンかな?よし、助けてもらおう。
「セバスチャン!ちょっとお父様を抑えて…あ」
「…愛…マリー」
……兄貴だ。
「………」
「……ごめん」
「………」
見なかったふりをして去ろうとするが、腕を掴まれる。
「………後で話したい…」
「…話すことなんてもうないでしょう。私は今日は用事があるので。」
視線を向けることもなく、腕を振り払う。少し視線を動かすと、視界の端で拳を握りしめている姿が映った。
だが、気にしない。自業自得なのにわざわざ私が慈悲をかける必要などない。
朝から兄貴と会って、王太子殿下との面会があって……今日は厄日だ。ここまで鬱になる事があると、また何か起こるのではと思ってしまう。
「…なんか、嫌な予感がするなぁ」
ボヤくとお父様がそばに置いていた紙袋から、ゴソゴソと取り出そうとする。
なんだろう?服とか入ってそうな大きさーー
「そうだマリー、今日はこれを着なさい。」
お父様が差し出したのは真っ赤なロリータドレスだった。うん、七五三の時に子供が着るドレスだね。私の『服かな?』っていう予想当たったよ。
…じゃないよ。
現実逃避を切り上げ、ワナワナと手を震わせながら受け取る。
「お父様…これを着ろと…!?」
年齢的にとっても恥ずかしいのですが!?いや、肉体的には問題ないけど精神的にね!?
そんな私の思いはつゆ知らず、お父様はキラッキラの笑顔を向けてきた。
「ああ!せっかく今日はイグルイ王太子殿下に『求婚』して貰うんだ!目一杯のお洒落をしなくてはな!」
「!?!?」
は、求婚!?
「お父様、求婚とは…?」
「話した通り、イグルイ王太子殿下は今日からこの国に住み、マリーと同じ学園で学生生活を送ってもらう。その後、結婚の予定だ。なのでその間に愛を育んでくれ。」
「what's!?」
「?マリー、今のはどういう意味だ?」
「いえ特に何の、えぇ、何の意味もございません。」
お、思わず英語が飛び出た…。は?王太子殿下が今日から少なくとも十年はこちらで過ごす?
???
「え、お父様。王太子殿下がそんな長く他国にいるって現実的にあり得ないですよね…?」
「実はその王太子殿下は大変優秀らしく、全て完璧らしい。だからあちらの陛下も許可されたそうだ」
う、そ、だ、ろ?
叫びたい気持ちを抑えて、「そうなのですね」と笑顔になる。流石“マリーベル”。仮面を作るのも楽です。…こんなに優秀で頭もいいのに、ほんと何で悪役令嬢という馬鹿なことをしたんだ。
「私も婚約者と共に学園を過ごせるなんて、嬉しゅうございます。ですが、些かこのドレスは奇抜すぎだと…今来ているので良いです」
「だがマリーの魅力を最大限に引き出すにはこれの方が…」
「いえ、良いのです。私は、このドレスがいいのです。」
誰好きで悪役令嬢みたいなドレスを着るのか。私は、今着ているアメジスト色のを気に入っているんだ。絶対そんなドレスは着ないからな!。…まぁリアナが選んだものだけど。流石私の専属メイドである。よく私を分かっていらっしゃる。
「なら今回はマリーの意見を尊重しよ「我が主よ」いや、マリーが好きなのを着よう!私は今後一つも口出ししないさ!」
鶴ならぬリアナの一声でお父様は引き下がった。
マジでリアナ何者だよ。
そんな風に心の中では半目になってツッコンでいると、先程遭遇してしまった兄貴がお父様に近づいた。そのまま耳元に何かを囁いており、お父様の表情が次第に硬くなっていく。
「…それは本当か」
「はい。なので今そちらを追わせています。少ししたら俺も向かう予定です」
「気をつけるんだ」
「承知です」
真剣な表情で退室していった。……何だろう。
「お父様、何が起こっているのですか?」
「マリーが気にすることではない」
諭すような口調に、私は心の中で舌打ちをした。甘やかしていても、子供だからと、教える気は無いのだろう。ならば、前世の知識を利用するしかない。
遥か昔の記憶を探る感覚とはこの様なものなのだろうか。ぼんやりしていて、時間がかかる。
この年、この時間に何かあったのか。乙女ゲームでは何かのイベントが起こったのだろうか。
「………あ」
あった。
0
お気に入りに追加
567
あなたにおすすめの小説
お腐れ令嬢は最推し殿下愛されルートを発掘するようです~皆様、私ではなくて最推し殿下を溺愛してください~
風和ふわ
恋愛
「乙女ゲームの主人公がいないなら最推し溺愛(※BL)ルートを作ればいいじゃない!」
神から魔法の力を授かる儀式──戴聖式。
傲慢我儘令嬢と名高いディア・ムーン・ヴィエルジュは父や兄と同じ「氷魔法」を授かる……はずだった!
実際にディアが授かったのは盾や壁を実物化し、自分や他人を守護する魔法──守護魔法だったのだ。
「守護、魔法? それって……障壁……を出したりする魔法……なの? そ、それって──推しと推しを閉じ込めて……観察とか、できちゃうんじゃない!? 二次創作でよく見た、「〇〇しないと出れない部屋」とか作れちゃうんじゃない!? ……え、最高オブ最高かな??」
そこからディアは自分が乙女ゲーム「黎明のリュミエール」の悪役令嬢に転生してしまったことに気づく。
また、同じ年の戴聖式で現れるはずの主人公が現れなかったことも知らされる。
主人公がいなければ、物語にハッピーエンドはない。
「そうだわ、主人公がいないなら最推し溺愛(※BL)ルートを作ればいいじゃない! そして私は頃合いをみて殿下に円満に婚約破棄してもらって、のんびりとオタ活ライフを送るのよ!!」
そうしてディアは最推しであり、この物語のヒロインと並ぶ主人公であるクリスをヒロインに仕立て上げることで、物語をハッピーエンドに導く作戦を考えたのだった……。
***
表紙イラスト:いよ。様(@iyosuke_114)
乙女ゲームに転生したらしい私の人生は全くの無関係な筈なのに何故か無自覚に巻き込まれる運命らしい〜乙ゲーやった事ないんですが大丈夫でしょうか〜
ひろのひまり
恋愛
生まれ変わったらそこは異世界だった。
沢山の魔力に助けられ生まれてこれた主人公リリィ。彼女がこれから生きる世界は所謂乙女ゲームと呼ばれるファンタジーな世界である。
だが、彼女はそんな情報を知るよしもなく、ただ普通に過ごしているだけだった。が、何故か無関係なはずなのに乙女ゲーム関係者達、攻略対象者、悪役令嬢等を無自覚に誑かせて関わってしまうというお話です。
モブなのに魔法チート。
転生者なのにモブのド素人。
ゲームの始まりまでに時間がかかると思います。
異世界転生書いてみたくて書いてみました。
投稿はゆっくりになると思います。
本当のタイトルは
乙女ゲームに転生したらしい私の人生は全くの無関係な筈なのに何故か無自覚に巻き込まれる運命らしい〜乙女ゲーやった事ないんですが大丈夫でしょうか?〜
文字数オーバーで少しだけ変えています。
なろう様、ツギクル様にも掲載しています。
モブ令嬢ですが、悪役令嬢の妹です。
霜月零
恋愛
私は、ある日思い出した。
ヒロインに、悪役令嬢たるお姉様が言った一言で。
「どうして、このお茶会に平民がまぎれているのかしら」
その瞬間、私はこの世界が、前世やってた乙女ゲームに酷似した世界だと気が付いた。
思い出した私がとった行動は、ヒロインをこの場から逃がさない事。
だってここで走り出されたら、婚約者のいる攻略対象とヒロインのフラグが立っちゃうんだもの!!!
略奪愛ダメ絶対。
そんなことをしたら国が滅ぶのよ。
バッドエンド回避の為に、クリスティーナ=ローエンガルデ。
悪役令嬢の妹だけど、前世の知識総動員で、破滅の運命回避して見せます。
※他サイト様にも掲載中です。
ヤンデレお兄様に殺されたくないので、ブラコンやめます!(長編版)
夕立悠理
恋愛
──だって、好きでいてもしかたないもの。
ヴァイオレットは、思い出した。ここは、ロマンス小説の世界で、ヴァイオレットは義兄の恋人をいじめたあげくにヤンデレな義兄に殺される悪役令嬢だと。
って、むりむりむり。死ぬとかむりですから!
せっかく転生したんだし、魔法とか気ままに楽しみたいよね。ということで、ずっと好きだった恋心は封印し、ブラコンをやめることに。
新たな恋のお相手は、公爵令嬢なんだし、王子様とかどうかなー!?なんてうきうきわくわくしていると。
なんだかお兄様の様子がおかしい……?
※小説になろうさまでも掲載しています
※以前連載していたやつの長編版です
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
見ず知らずの(たぶん)乙女ゲーに(おそらく)悪役令嬢として転生したので(とりあえず)破滅回避をめざします!
すな子
恋愛
ステラフィッサ王国公爵家令嬢ルクレツィア・ガラッシアが、前世の記憶を思い出したのは5歳のとき。
現代ニホンの枯れ果てたアラサーOLから、異世界の高位貴族の令嬢として天使の容貌を持って生まれ変わった自分は、昨今流行りの(?)「乙女ゲーム」の「悪役令嬢」に「転生」したのだと確信したものの、前世であれほどプレイした乙女ゲームのどんな設定にも、今の自分もその環境も、思い当たるものがなにひとつない!
それでもいつか訪れるはずの「破滅」を「回避」するために、前世の記憶を総動員、乙女ゲームや転生悪役令嬢がざまぁする物語からあらゆる事態を想定し、今世は幸せに生きようと奮闘するお話。
───エンディミオン様、あなたいったい、どこのどなたなんですの?
********
できるだけストレスフリーに読めるようご都合展開を陽気に突き進んでおりますので予めご了承くださいませ。
また、【閑話】には死ネタが含まれますので、苦手な方はご注意ください。
☆「小説家になろう」様にも常羽名義で投稿しております。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
サロン勤めで拘束時間は長く、休みもなかなか取れずに働きに働いた結果。
貯金残高はビックリするほど貯まってたけど、使う時間もないまま転生してた。
そして通勤の電車の中で暇つぶしに、ちょろーっとだけ遊んでいた乙女ゲームの世界に転生したっぽい?
あんまり内容覚えてないけど…
悪役令嬢がムチムチしてたのだけは許せなかった!
さぁ、お嬢様。
私のゴットハンドを堪能してくださいませ?
********************
初投稿です。
転生侍女シリーズ第一弾。
短編全4話で、投稿予約済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる