3 / 14
完璧な契約友達
しおりを挟む
いじめられている人、友達がいない人、一緒に給食を食べる相手がいない人、休み時間にしゃべる相手がいない人は一度は思った事があるかもしれない。友達がいたらいいのに。嫌われていなければ、好かれる性格だったら友達がいないということなんかで悩まなくてもいいのに。そんな人に完璧な友達を提供することを行っている人がいる。
知らない友達がクラスに紛れていたら、それは契約友達かもしれない。その特徴は、周囲が気づかないうちにそこにいるということ。昔から、ずっとそこにいたかのように馴染んでいるという不思議な現象は契約友達の特徴だ。先生もクラスメイトも親も地域の人も……みんなが騙されるのだ。
友達がほしい。お金で買えないもののひとつに本当の友達というものがあるが、こういうサービスがあったら利用してみたい人は結構いるのではないだろうか。
「あなたは、本当の友達がほしいのですか? でしたら是非私におまかせください」
放課後、帰宅途中に知らない若い少年に声をかけられた。暇を持て余した僕は、本音を見透かされて戸惑う。
「なんで、僕の思っていることがわかるの?」
「あなたの背中に書いてありましたから」
そんなはずはないが、一応、背中を確認する。しかし、自分の背中を直視することは難しい。顔に書いてあるという言い方をすることはあるが、背中に書いてあるといういい方はこの人がはじめてだと僕は思った。
「私はねがいやという店の店主をしております。ゆえに、道行く人の願望が見えてしまうのです」
正直、その理屈はさっぱりわからないし、そんなことができる人間がいるはずはないと思う。それくらい友達がいない小学生だってわかっている。
「契約友達を派遣するサービスを行っておりますが」
言葉遣いの丁寧な紳士的な少年は優しそうな表情をして提案する。
「一応、友達を作ろうと思っているんだけれどさ、いまいち会話も合わないし、溶け込めないっていうか……」
言い訳がましく少年は自分には非がないことをアピールする。
「完璧な友達ならば、どんな会話でも盛り上がりますよ。空気を読む必要もありませんし、心から楽しいと思える時間を提供してくれます。あなたは気を遣う必要もありませんし、嫌われることもありません」
「その友達は一生友達でいてくれるのかな?」
「契約している限りはずっと友達ですよ」
「僕、お金ないよ」
「大丈夫ですよ。お金はいりません」
紳士的な対応と笑顔が少年の心の扉が開かれる。あくまで無理やりではなく、そっと優しく開けた。それはまるで、他人の家の鍵を開ける泥棒のように。
「でも、クラスにいる子はみんな僕のこと嫌っているし、クラスが違う子だと、休み時間に話したり給食を食べたりできないし」
「大丈夫ですよ。契約友達はいつのまにか溶け込んでいるのですが、誰も疑問に思わないところが特徴です」
「じゃあ友達になりたいな。どんな子なの?」
「あなたが思い描いたとおりの完璧な友達ですよ。契約しますか?」
「契約します」
「じゃあ、明日学校にあなたが必要としている本当の友達が来ます」
「本当ですか?」
「楽しみに待っていてください」
笑顔でお兄さんと僕は別れた。
次の日の朝――
「おはよう」
昨日の少年がクラスにいた。少年は、こちらを見て手をふる。クラスメイトたちは知らない少年がいても、何も感じていないようで、まるではじめからクラスにいたかのようにふるまっている。席だって昨日まではなかったはずなのに、当たり前のように知らない少年の席が用意され、担任も当たり前のように名簿に記載されていないはずの名前を呼ぶ。それはそれは摩訶不思議な現象で、僕は少々不気味に思う。
休み時間は話し相手がいなくて寂しいこともなく、グループ決めのときや給食の時間の孤独もない。僕しか興味が無いようなマニアックな話や誰も笑ってくれないオチのない話にも笑顔で対応してくれる。
その男の子は他の人とも自然に接しており、その子を通してみんなとの距離が縮まった。それは、今までにないような楽しい時間だった。
「君の名前は?」
「願屋《ねがいや》」
とても話が合うと感じるのだが、願屋と名乗る少年は誰にでも好かれており、自分だけの友達じゃなくなるのが少し怖いような気がした。女子からも男子からも好感を持たれ、ほどよい距離で接することができる。理想の人間像がそこにあった。空気を読んで神対応をする願屋は不思議な魅力があった。普通の人間ならば、飽きてしまうエンドレスなつまらない内容でも、いつもにこにこして聞いてくれる。だからなのか、平穏でいつも味方になってくれる願屋のことはみんな大好きになったし、嫌いになる要素を持ち合わせていなかった。というより、好きにしかなれない魔力を持って心を操作していたのかもしれない。女子は全員願屋のとりこになる。
願屋のおかげでひとりぼっちになることはなくなった。グループ決めで一緒になる人がいないという現象はなくなったし、いじめる人はなぜかいなくなった。全て彼のおかげだった。中学校、高校と学校生活は平穏でいつも彼は同じクラスだった。願屋は、当たり前のように大学生になっても同じ大学の同じ学部で、同じサークルだった。ひとつ困ることがあった。好きな女子ができても、みんな願屋のことを好きになってしまうので、どうやっても彼女ができることはなかったし、両思いになることは一度もなかった。いじめや孤独と引き換えに、一人の時間を得ることは難しくなっていった。
中学や高校の時は、自宅に帰れば願屋は遊びに来ることはあっても住みつくことはなかった。しかし、一人暮らしを始めると、いつのまにか彼は住みつくことになってしまった。完璧に家事をしてくれるし、ケンカをすることもないが、僕から離れようとしない。だから、ある時、僕は思い切って言ってみる。
「君とは距離を取りたい。今は大人になったのだし、自分の時間が欲しいんだ。他の友達も欲しい。そして、彼女だってほしい。それなのに、君がいると他の友達や彼女だってできないじゃないか」
「君は、友達がいなくて僕を必要だと言って契約したんだよね?」
珍しく願屋のトーンが低くなる。
「契約と言っても、小学生の時に友達が欲しいかと聞かれて、欲しいといっただけだ。あの時はいじめられていたし、居場所はなかったけれど、今は違う。大学で新しい人間関係を築きたいんだ。だから、僕は少し旅に出るよ」
大学の休みは長いので、長期休みを利用して僕は旅に出た。でも、行く先々に待っていましたとばかりに願屋がいる。あの時は、友達がいなくて神のように思えたのだが、今となっては、幽霊や妖怪のような不気味な存在でしかなく、僕は彼から逃げたくなった。
「なんで、ここにいる?」
「友達の契約をしたからには一生君のそばを離れないよ」
「迷惑だ。消えてくれ」
僕は珍しく彼に対して声を荒げた。
「僕が消えたら君も消えることになるんだよ」
「何を言っているんだ? あの世へ連れていくつもりか?」
「小学生の時の君は、あのまま、現実に耐えかねなくなって命を絶っていたんだよ。でも、ねがいやが現れてかろうじて命をつないだ。その代わり、一生完璧な友達がついて回るってことさ」
「自分の命を絶ったかどうかなんて断言できないだろ。僕は生きているじゃないか」
「あのまま僕が友達になっていなかったら、君は孤独に耐えられたのかい?」
「それは……」
「僕が君の目の前から消えてもいいけれど、それは契約違反なんだ」
「契約違反だと? そもそもサインだってしていないし、契約なんてしていない!!」
「僕が君の目の前から消えてもいいの?」
「消えてくれ」
今まで世話になった情もあったが、これ以上自分の人生に迷惑をかけられたくないと思い、思いっきりきつい言葉を投げた。
「残念だね」
そう言うと、願屋は歩いて離れていく。僕はほっとする。
「そうそう」
願屋がにこりと笑いながらこちらを振り向く。
「僕と契約解除すると、君は命を絶っているということだから」
その言葉を理解できずに頭を逡巡させる。
思考が追い付かずに立ち尽くしていると、僕の体が半分消えていた。
理解が追い付くころに、僕の体は完全に消滅していたんだ。
同時に僕の思考は停止した。
知らない友達がクラスに紛れていたら、それは契約友達かもしれない。その特徴は、周囲が気づかないうちにそこにいるということ。昔から、ずっとそこにいたかのように馴染んでいるという不思議な現象は契約友達の特徴だ。先生もクラスメイトも親も地域の人も……みんなが騙されるのだ。
友達がほしい。お金で買えないもののひとつに本当の友達というものがあるが、こういうサービスがあったら利用してみたい人は結構いるのではないだろうか。
「あなたは、本当の友達がほしいのですか? でしたら是非私におまかせください」
放課後、帰宅途中に知らない若い少年に声をかけられた。暇を持て余した僕は、本音を見透かされて戸惑う。
「なんで、僕の思っていることがわかるの?」
「あなたの背中に書いてありましたから」
そんなはずはないが、一応、背中を確認する。しかし、自分の背中を直視することは難しい。顔に書いてあるという言い方をすることはあるが、背中に書いてあるといういい方はこの人がはじめてだと僕は思った。
「私はねがいやという店の店主をしております。ゆえに、道行く人の願望が見えてしまうのです」
正直、その理屈はさっぱりわからないし、そんなことができる人間がいるはずはないと思う。それくらい友達がいない小学生だってわかっている。
「契約友達を派遣するサービスを行っておりますが」
言葉遣いの丁寧な紳士的な少年は優しそうな表情をして提案する。
「一応、友達を作ろうと思っているんだけれどさ、いまいち会話も合わないし、溶け込めないっていうか……」
言い訳がましく少年は自分には非がないことをアピールする。
「完璧な友達ならば、どんな会話でも盛り上がりますよ。空気を読む必要もありませんし、心から楽しいと思える時間を提供してくれます。あなたは気を遣う必要もありませんし、嫌われることもありません」
「その友達は一生友達でいてくれるのかな?」
「契約している限りはずっと友達ですよ」
「僕、お金ないよ」
「大丈夫ですよ。お金はいりません」
紳士的な対応と笑顔が少年の心の扉が開かれる。あくまで無理やりではなく、そっと優しく開けた。それはまるで、他人の家の鍵を開ける泥棒のように。
「でも、クラスにいる子はみんな僕のこと嫌っているし、クラスが違う子だと、休み時間に話したり給食を食べたりできないし」
「大丈夫ですよ。契約友達はいつのまにか溶け込んでいるのですが、誰も疑問に思わないところが特徴です」
「じゃあ友達になりたいな。どんな子なの?」
「あなたが思い描いたとおりの完璧な友達ですよ。契約しますか?」
「契約します」
「じゃあ、明日学校にあなたが必要としている本当の友達が来ます」
「本当ですか?」
「楽しみに待っていてください」
笑顔でお兄さんと僕は別れた。
次の日の朝――
「おはよう」
昨日の少年がクラスにいた。少年は、こちらを見て手をふる。クラスメイトたちは知らない少年がいても、何も感じていないようで、まるではじめからクラスにいたかのようにふるまっている。席だって昨日まではなかったはずなのに、当たり前のように知らない少年の席が用意され、担任も当たり前のように名簿に記載されていないはずの名前を呼ぶ。それはそれは摩訶不思議な現象で、僕は少々不気味に思う。
休み時間は話し相手がいなくて寂しいこともなく、グループ決めのときや給食の時間の孤独もない。僕しか興味が無いようなマニアックな話や誰も笑ってくれないオチのない話にも笑顔で対応してくれる。
その男の子は他の人とも自然に接しており、その子を通してみんなとの距離が縮まった。それは、今までにないような楽しい時間だった。
「君の名前は?」
「願屋《ねがいや》」
とても話が合うと感じるのだが、願屋と名乗る少年は誰にでも好かれており、自分だけの友達じゃなくなるのが少し怖いような気がした。女子からも男子からも好感を持たれ、ほどよい距離で接することができる。理想の人間像がそこにあった。空気を読んで神対応をする願屋は不思議な魅力があった。普通の人間ならば、飽きてしまうエンドレスなつまらない内容でも、いつもにこにこして聞いてくれる。だからなのか、平穏でいつも味方になってくれる願屋のことはみんな大好きになったし、嫌いになる要素を持ち合わせていなかった。というより、好きにしかなれない魔力を持って心を操作していたのかもしれない。女子は全員願屋のとりこになる。
願屋のおかげでひとりぼっちになることはなくなった。グループ決めで一緒になる人がいないという現象はなくなったし、いじめる人はなぜかいなくなった。全て彼のおかげだった。中学校、高校と学校生活は平穏でいつも彼は同じクラスだった。願屋は、当たり前のように大学生になっても同じ大学の同じ学部で、同じサークルだった。ひとつ困ることがあった。好きな女子ができても、みんな願屋のことを好きになってしまうので、どうやっても彼女ができることはなかったし、両思いになることは一度もなかった。いじめや孤独と引き換えに、一人の時間を得ることは難しくなっていった。
中学や高校の時は、自宅に帰れば願屋は遊びに来ることはあっても住みつくことはなかった。しかし、一人暮らしを始めると、いつのまにか彼は住みつくことになってしまった。完璧に家事をしてくれるし、ケンカをすることもないが、僕から離れようとしない。だから、ある時、僕は思い切って言ってみる。
「君とは距離を取りたい。今は大人になったのだし、自分の時間が欲しいんだ。他の友達も欲しい。そして、彼女だってほしい。それなのに、君がいると他の友達や彼女だってできないじゃないか」
「君は、友達がいなくて僕を必要だと言って契約したんだよね?」
珍しく願屋のトーンが低くなる。
「契約と言っても、小学生の時に友達が欲しいかと聞かれて、欲しいといっただけだ。あの時はいじめられていたし、居場所はなかったけれど、今は違う。大学で新しい人間関係を築きたいんだ。だから、僕は少し旅に出るよ」
大学の休みは長いので、長期休みを利用して僕は旅に出た。でも、行く先々に待っていましたとばかりに願屋がいる。あの時は、友達がいなくて神のように思えたのだが、今となっては、幽霊や妖怪のような不気味な存在でしかなく、僕は彼から逃げたくなった。
「なんで、ここにいる?」
「友達の契約をしたからには一生君のそばを離れないよ」
「迷惑だ。消えてくれ」
僕は珍しく彼に対して声を荒げた。
「僕が消えたら君も消えることになるんだよ」
「何を言っているんだ? あの世へ連れていくつもりか?」
「小学生の時の君は、あのまま、現実に耐えかねなくなって命を絶っていたんだよ。でも、ねがいやが現れてかろうじて命をつないだ。その代わり、一生完璧な友達がついて回るってことさ」
「自分の命を絶ったかどうかなんて断言できないだろ。僕は生きているじゃないか」
「あのまま僕が友達になっていなかったら、君は孤独に耐えられたのかい?」
「それは……」
「僕が君の目の前から消えてもいいけれど、それは契約違反なんだ」
「契約違反だと? そもそもサインだってしていないし、契約なんてしていない!!」
「僕が君の目の前から消えてもいいの?」
「消えてくれ」
今まで世話になった情もあったが、これ以上自分の人生に迷惑をかけられたくないと思い、思いっきりきつい言葉を投げた。
「残念だね」
そう言うと、願屋は歩いて離れていく。僕はほっとする。
「そうそう」
願屋がにこりと笑いながらこちらを振り向く。
「僕と契約解除すると、君は命を絶っているということだから」
その言葉を理解できずに頭を逡巡させる。
思考が追い付かずに立ち尽くしていると、僕の体が半分消えていた。
理解が追い付くころに、僕の体は完全に消滅していたんだ。
同時に僕の思考は停止した。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
コボンとニャンコ
魔界の風リーテ
児童書・童話
吸血コウモリのコボンは、リンゴの森で暮らしていた。
その日常は、木枯らしの秋に倒壊し、冬が厳粛に咲き誇る。
放浪の最中、箱入りニャンコと出会ったのだ。
「お前は、バン。オレが…気まぐれに決めた」
三日月の霞が晴れるとき、黒き羽衣に火が灯る。
そばにはいつも、夜空と暦十二神。
『コボンの愛称以外のなにかを探して……』
眠りの先には、イルカのエクアルが待っていた。
残酷で美しい自然を描いた、物悲しくも心温まる物語。
※縦書き推奨
アルファポリス、ノベルデイズにて掲載
【文章が長く、読みにくいので、修正します】(2/23)
【話を分割。文字数、表現などを整えました】(2/24)
【規定数を超えたので、長編に変更。20話前後で完結予定】(2/25)
【描写を追加、変更。整えました】(2/26)
筆者の体調を破壊()3/
【総集編】日本昔話 パロディ短編集
Grisly
児童書・童話
❤️⭐️お願いします。
今まで発表した
日本昔ばなしの短編集を、再放送致します。
朝ドラの総集編のような物です笑
読みやすくなっているので、
⭐️して、何度もお読み下さい。
読んだ方も、読んでない方も、
新しい発見があるはず!
是非お楽しみ下さい😄
⭐︎登録、コメント待ってます。

こちら第二編集部!
月芝
児童書・童話
かつては全国でも有数の生徒数を誇ったマンモス小学校も、
いまや少子化の波に押されて、かつての勢いはない。
生徒数も全盛期の三分の一にまで減ってしまった。
そんな小学校には、ふたつの校内新聞がある。
第一編集部が発行している「パンダ通信」
第二編集部が発行している「エリマキトカゲ通信」
片やカジュアルでおしゃれで今時のトレンドにも敏感にて、
主に女生徒たちから絶大な支持をえている。
片や手堅い紙面造りが仇となり、保護者らと一部のマニアには
熱烈に支持されているものの、もはや風前の灯……。
編集部の規模、人員、発行部数も人気も雲泥の差にて、このままでは廃刊もありうる。
この危機的状況を打破すべく、第二編集部は起死回生の企画を立ち上げた。
それは――
廃刊の危機を回避すべく、立ち上がった弱小第二編集部の面々。
これは企画を押しつけ……げふんげふん、もといまかされた女子部員たちが、
取材絡みでちょっと不思議なことを体験する物語である。

迷宮階段
西羽咲 花月
児童書・童話
その学校にはある噂がある
「この学校は三階建てでしょう? だけど、屋上に出るための階段がある。そこに、放課後の四時四十四分に行くの。階段の、下から四段目に立って『誰々を、誰々に交換』って口に出して言うの。そうすれば翌日、相手が本当に交換されてるんだって!」
そんな噂を聞いた主人公は自分の人生を変えるために階段へ向かう
そして待ち受けていたのは恐怖だった!
【完】ノラ・ジョイ シリーズ
丹斗大巴
児童書・童話
✴* ✴* 母の教えを励みに健気に頑張る女の子の成長と恋の物語 ✴* ✴*
▶【シリーズ1】ノラ・ジョイのむげんのいずみ ~みなしごノラの母の教えと盗賊のおかしらイサイアスの知られざる正体~ 母を亡くしてみなしごになったノラ。職探しの果てに、なんと盗賊団に入ることに! 非道な盗賊のお頭イサイアスの元、母の教えを励みに働くノラ。あるとき、イサイアスの正体が発覚! 「え~っ、イサイアスって、王子だったの!?」いつからか互いに惹かれあっていた二人の運命は……? 母の教えを信じ続けた少女が最後に幸せをつかむシンデレラ&サクセスストーリー
▶【シリーズ2】ノラ・ジョイの白獣の末裔 お互いの正体が明らかになり、再会したノラとイサイアス。ノラは令嬢として相応しい教育を受けるために学校へ通うことに。その道中でトラブルに巻き込まれて失踪してしまう。慌てて後を追うイサイアスの前に現れたのは、なんと、ノラにうりふたつの辺境の民の少女。はてさて、この少女はノラなのかそれとも別人なのか……!?
✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴*
Dream of a Cradle外伝 導きの牛
叶 望
児童書・童話
牛飼いの少年が住む鈴の丘のふもとの村ではとある異変が起きていた。
買い出しに村へと降りた少年はそこで神隠しが起こっていることを知った。
昔作ったDream of a CradleのGAME内で読むことが出来る外伝。
GAMEに登場する導き牛カウベル君の誕生秘話。
※ゲーム本編とは関係のない内容になっています。
気軽にお読みいただければ幸いです。
この作品は「小説家になろう」及び「nono&mimiのお部屋」にも掲載しています。
【完結】僕らのミステリー研究会
SATO SATO
児童書・童話
主人公の「僕」は、何も取り柄のない小学校三年生。
何をやっても、真ん中かそれより下。
そんな僕がひょんなことから出会ったのは、我が小学校の部活、ミステリー研究会。
ホントだったら、サッカー部に入って、人気者に大変身!ともくろんでいたのに。
なぜかミステリー研究会に入ることになっていて?
そこで出会ったのは、部長のゆみりと親友となった博人。
三人で、ミステリー研究会としての活動を始動して行く。そして僕は、大きな謎へと辿り着く。
閉じられた図書館
関谷俊博
児童書・童話
ぼくの心には閉じられた図書館がある…。「あんたの母親は、適当な男と街を出ていったんだよ」祖母にそう聴かされたとき、ぼくは心の図書館の扉を閉めた…。(1/4完結。有難うございました)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる