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第三章
第23話
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次の日の夜。それまでは俺は仏壇の中にいたり、気まぐれにスケキヨに入ったり。平日はこんなにゆったりと過ごせることなんて無かったな。事故して下半身付随になった時は簡単に動けなかった。
でも上半身は活発だったからリハビリをして一生懸命鍛えていたんだがそれが仇になってリハビリ中手を滑らせて頭を強く打ちつけて死んでしまった。
だから今は大人しくしてようって思ったけどやっぱり退屈で出たものだがスケキヨだけでは行動範囲は狭い。
三葉は倫典とちゃんと会えたのだろうか。俺は待つしかない。この家で。とりあえず仏壇に戻るがスケキヨはご飯を食べる気配はない、食べろ。食べないとお腹すかすぞ。
「ただいまー」
「お邪魔しますー」
お、玄関から三葉だけじゃなくて倫典の声~! よし、お前うまく乗り込んだな。ん? なかなかこないな。こんな遅くに帰ってきて話はこの家でしろって言ったのだが。
……何んでこない? スケキヨがまだ仏壇の前の座布団の上にくるまってる。疲れてるかもだけどお前に乗り移るぞ!
っと、スケキヨ視点になったぞ。俺はスタスタと玄関側に行く。ん?
「倫典くぅん、だめよ……まだ玄関っ、はんっ……」
「三葉さんっ、もうさっきからジラされて……もう限界っす」
は? なんだ……この玄関で絡み合ってる姿は。三葉の後ろから倫典が抱き抱え、胸を鷲掴みにしてもう片方の手は……!!!!
にゃおん!!!!!!
「あ……」
あ、じゃねぇぞ! 倫典!!!!
ジャーっ
トイレから不貞腐れた顔して出てくる倫典。
「たく、せっかくいいところまでいったのによ。邪魔しないでください!」
「仲良くなれって言ったけどあそこまで仲良くなってしかも俺のいるこの家に連れ込んでやろうとすんなっ……頭痛いなぁ」
俺は間一髪で三葉に乗り移った。
「僕は大島さんに殴られた頬が痛いです……三葉さんの体でそんなことしないでください」
「いくらなんでもダメだろ、展開早すぎやしねぇか? どこ触ってた、にゃろ。変な感覚残ってるし」
「だからその話し方! ……でもすいませんでした」
「ならいいけど、三葉を酔わせて……」
「いや、僕は車だから飲まないんでたくさん飲んでくださいって。そしたらあまり呑まないけど呑もっかなーってガバガバ飲んで……この有様です」
呑ませてるじゃないか……。このやろう。まさか車の中でも何かしたのか? よく見ると倫典の白いシャツに口紅……、ん? 倫典の方にも口紅が。
「すいません、すごい睨んでるけど車の中でキスをしました……ごめんなさい」
「まぁいい。もうお前は今日は帰れ……」
「はい。すいませんでした……三葉さん、大島さんのこと忘れられないって言ってたのは少し気になりました。では、明日の倉田さんとの件はまた教えてください」
倫典は帰っていった。かなり頭が痛い。三葉、無茶すんなよ。
はぁ、嫉妬してたらダメだよな。冷静になれよ。でもダメだった。あんなの見せつけられたら。
……仏壇に戻るか。
暗くなり、またいつもの場所だ。スケキヨは座布団の上で寝てる。
「どうしちゃったかな……倫典くんとご飯一緒してて……お酒飲んでわからなくなっちゃった」
記憶にないか、それでいい。
「ここまで倫典くん、運んでくれたんだわ。なにもせずに……いい子ね」
お、これはなんともファインプレー! 倫典、好感度上がったぞ! って何喜んでるんだ……俺は。
それよりも明日、倉田がここに来る。いつなのか。また夜頃。
三葉は浴室に向かったようだ。ああ、三葉が他の男に抱かれるのはやっぱり無理ダァあああああ。
でも上半身は活発だったからリハビリをして一生懸命鍛えていたんだがそれが仇になってリハビリ中手を滑らせて頭を強く打ちつけて死んでしまった。
だから今は大人しくしてようって思ったけどやっぱり退屈で出たものだがスケキヨだけでは行動範囲は狭い。
三葉は倫典とちゃんと会えたのだろうか。俺は待つしかない。この家で。とりあえず仏壇に戻るがスケキヨはご飯を食べる気配はない、食べろ。食べないとお腹すかすぞ。
「ただいまー」
「お邪魔しますー」
お、玄関から三葉だけじゃなくて倫典の声~! よし、お前うまく乗り込んだな。ん? なかなかこないな。こんな遅くに帰ってきて話はこの家でしろって言ったのだが。
……何んでこない? スケキヨがまだ仏壇の前の座布団の上にくるまってる。疲れてるかもだけどお前に乗り移るぞ!
っと、スケキヨ視点になったぞ。俺はスタスタと玄関側に行く。ん?
「倫典くぅん、だめよ……まだ玄関っ、はんっ……」
「三葉さんっ、もうさっきからジラされて……もう限界っす」
は? なんだ……この玄関で絡み合ってる姿は。三葉の後ろから倫典が抱き抱え、胸を鷲掴みにしてもう片方の手は……!!!!
にゃおん!!!!!!
「あ……」
あ、じゃねぇぞ! 倫典!!!!
ジャーっ
トイレから不貞腐れた顔して出てくる倫典。
「たく、せっかくいいところまでいったのによ。邪魔しないでください!」
「仲良くなれって言ったけどあそこまで仲良くなってしかも俺のいるこの家に連れ込んでやろうとすんなっ……頭痛いなぁ」
俺は間一髪で三葉に乗り移った。
「僕は大島さんに殴られた頬が痛いです……三葉さんの体でそんなことしないでください」
「いくらなんでもダメだろ、展開早すぎやしねぇか? どこ触ってた、にゃろ。変な感覚残ってるし」
「だからその話し方! ……でもすいませんでした」
「ならいいけど、三葉を酔わせて……」
「いや、僕は車だから飲まないんでたくさん飲んでくださいって。そしたらあまり呑まないけど呑もっかなーってガバガバ飲んで……この有様です」
呑ませてるじゃないか……。このやろう。まさか車の中でも何かしたのか? よく見ると倫典の白いシャツに口紅……、ん? 倫典の方にも口紅が。
「すいません、すごい睨んでるけど車の中でキスをしました……ごめんなさい」
「まぁいい。もうお前は今日は帰れ……」
「はい。すいませんでした……三葉さん、大島さんのこと忘れられないって言ってたのは少し気になりました。では、明日の倉田さんとの件はまた教えてください」
倫典は帰っていった。かなり頭が痛い。三葉、無茶すんなよ。
はぁ、嫉妬してたらダメだよな。冷静になれよ。でもダメだった。あんなの見せつけられたら。
……仏壇に戻るか。
暗くなり、またいつもの場所だ。スケキヨは座布団の上で寝てる。
「どうしちゃったかな……倫典くんとご飯一緒してて……お酒飲んでわからなくなっちゃった」
記憶にないか、それでいい。
「ここまで倫典くん、運んでくれたんだわ。なにもせずに……いい子ね」
お、これはなんともファインプレー! 倫典、好感度上がったぞ! って何喜んでるんだ……俺は。
それよりも明日、倉田がここに来る。いつなのか。また夜頃。
三葉は浴室に向かったようだ。ああ、三葉が他の男に抱かれるのはやっぱり無理ダァあああああ。
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