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第十章 新たな道
第五十三話
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藍里が検討していた〇〇女や△△大学はやはり人気でポピュラーな大学のためごった返していた。
とりあえずパンフレットだけでもと持っていくがほとんど予約がいっぱいになっている。
「やっぱり午前中から行かないとダメか」
「しょうがないよ。オンラインでもかなり前から予約いっぱいだったしさ……」
「〇〇女は内部生が多いだろうなぁ」
「内部生?」
「うん、ここは幼稚園から大学まで一貫校だから大学で入る人と幼稚園からや小学校からの子が多いんだろうなぁ……」
そういえば、と藍里は昨晩さくらに〇〇女は私立で、その中でもさらにお金がかかると言われた。
近いだけで選んだのだが……と頭を悩ませる。
「でも女性の生徒だけだからさっきみたいな合同サークルを断って学校内の単独サークルに入れば安心だな」
「……かなぁ」
会場内を歩いて回ると本当にたくさんの大学があるんだ、と藍里は思い知らされた。
ほとんど家の中にいたし、ネットはあまりしない、人との交流も少ない、テレビもあまり見なかった時期が長く、さくらとの会話もあまりなかったため全く何も分からぬままきたようなものである。
企業も出店している。
「……大学行かずに就職する手もあるのかなぁ」
「まぁそれもあるよね。何もその先を考えれずに四年間いるよりかはもう仕事するという手もある。でもやはり高卒の大卒だと給料差が出るんだ。いくら女の子は結婚して時短になったり退職をする確率が高いかもだけど今は共働きの時代だからね。大学は出たほうがいい。専門学校出の僕でもそれを実感している……」
なるほどねぇ、と藍里は納得した。
今後もし清太郎と結婚するとなったら……清太郎は稼ぐために銀行員になってなんたらかんたらと言っていたことを思い出した。
でも自分も働かなくては……でも何を? とまた頭がぐるぐるとして混乱する。ただでさえ人混みの多い中、バイトも終わって寝不足なのある。
「藍里ちゃん、大丈夫か。休もうか」
「うん……」
と会場内にあるベンチに座る。
「ほんとこりゃ悩むなぁ。こんなによりどりみどり」
「……」
藍里は一点を見つめる。それは会場の外の大きな看板であった。
綾人の映画の看板である。そこにも多くの人がいる。中にはファンなのか写真を撮る人たちも。自然と藍里は立ち上がってそこに向かう。
「藍里ちゃん、会場でるとなったら再入場のスタンプもらわなと。あとで見よう」
「……今見たい」
藍里たちは再入場のスタンプをもらって会場の外に出て綾人の看板の前に藍里は立つ。
「……お父さん」
すると時雨がその看板の前にもう一つつい立があるのに気づく。
「橘綾人娘役オーディション会場……このホールの5階でやってるみたいだよ」
「えっ……」
「募集してたけどいつのまにかオーディション始まってたんだ」
そう言えば二人でテレビ見た時にやっていたなぁと。そしてつい最近クラスで雑誌の応募を見たのも思い出した藍里。
この看板の周りにいる人たちは確かにオーディションを受ける感じも見受けられる。
「もうオーディション、書類選考で受かった子がやるんだろうね……」
「藍里ちゃん、受けるつもりだったの……?」
藍里は俯いた。
「……娘役、だなんて。確かにこの主宰してる事務所は私が昔子役やってた時のだし大手だし。娘役にならなくても他の提携してる事務所からスカウトとか候補生とかに声かけてもらえるんだろうね……でもそこからが大変なんだよ。赤ちゃんの頃から事務所に所属していた私は全くダメだった」
「ダメだなんて……」
「じゃあ私の出た番組とか雑誌とかCMとか知ってる?」
藍里がそう言うが時雨は答えられなかった。
「何にもない……まぁ強いていればその他大勢。名前も載らなかった」
藍里は俯いた。
その時だった。
「藍里! 藍里!」
聞き覚えのある声。あのクラスメイト三人衆であった。アキだけ遅れてやってきた。
藍里は時雨から手を離した。
「……あれ、宮部くんは?」
「今日はお母さんたち連れて名古屋観光」
「そのひとは?」
「あ、その……」
「彼氏?」
「その……」
「えー、宮部くんが彼氏と思ってたけど……年上彼氏かぁ。いいじゃん」
「その……」
否定もできず時雨は藍里の彼氏というテイになってしまった。
するとなつみとゆうかがアキを、押し出した。彼女はさっきからなにか言いたさそうにしていたがなかなか言わない。
「……藍里、ごめん。わたしね、勝手に応募しちゃったんだ」
「えっ?」
アキは綾人の看板を指差した。そしてなつみが代わりにアキのスマートフォンを、差し出した。
「今日、この後1時間後に藍里はオーディションを受けることになってる。本当は本人の同意が必要だったけどアキが勝手に応募して書類審査受かってうちらで同意書類作って送った。ちなみに高校生は担任の同意も必要だったけどうまく誤魔化してもらえた」
「えええっ……」
なつみがオーディションの案内書を差し出した。
藍里は時雨を見る。時雨もびっくりしている。
「もし受かったら推薦金は藍里に渡す。藍里、色々進路悩んでたし。そもそも可愛いから是非受けてほしいなあって」
「……でも、どうしよう時雨くん」
すると時雨がなつみから案内書をつかみ、藍里の手を引っ張った。
「行こう、オーディションに。1時間のだろ? まだ間に合う……昔の君と今の君は違う!」
「ええええっ……」
時雨は藍里と手を繋いで走っていった。
「わぉ、彼氏さんやるぅ」
ゆうかは呆然としている。なつみはアキの肩を叩く。
「……受かるといいね」
「そうだね。でも推薦金全部あげるのはほんと?」
「少しはもらえるよね、たぶん」
「そいや高校生は保護者も付き添いでとか書いてあったけどよかったよねー。彼氏さん下手すりゃあ保護者でも通じるよね」
「……多分さっきの人は見た目30前半くらいかなー年上好きだなんて意外」
「意外かどうかわからないけどね」
ふとゆうかが看板を見つめる。
「ってさ、なんかこの綾人ってさ……藍里が真顔の時に似てない?」
「嘘だーっ、いつものイケメンフェイスじゃない」
「気のせいかー」
とりあえずパンフレットだけでもと持っていくがほとんど予約がいっぱいになっている。
「やっぱり午前中から行かないとダメか」
「しょうがないよ。オンラインでもかなり前から予約いっぱいだったしさ……」
「〇〇女は内部生が多いだろうなぁ」
「内部生?」
「うん、ここは幼稚園から大学まで一貫校だから大学で入る人と幼稚園からや小学校からの子が多いんだろうなぁ……」
そういえば、と藍里は昨晩さくらに〇〇女は私立で、その中でもさらにお金がかかると言われた。
近いだけで選んだのだが……と頭を悩ませる。
「でも女性の生徒だけだからさっきみたいな合同サークルを断って学校内の単独サークルに入れば安心だな」
「……かなぁ」
会場内を歩いて回ると本当にたくさんの大学があるんだ、と藍里は思い知らされた。
ほとんど家の中にいたし、ネットはあまりしない、人との交流も少ない、テレビもあまり見なかった時期が長く、さくらとの会話もあまりなかったため全く何も分からぬままきたようなものである。
企業も出店している。
「……大学行かずに就職する手もあるのかなぁ」
「まぁそれもあるよね。何もその先を考えれずに四年間いるよりかはもう仕事するという手もある。でもやはり高卒の大卒だと給料差が出るんだ。いくら女の子は結婚して時短になったり退職をする確率が高いかもだけど今は共働きの時代だからね。大学は出たほうがいい。専門学校出の僕でもそれを実感している……」
なるほどねぇ、と藍里は納得した。
今後もし清太郎と結婚するとなったら……清太郎は稼ぐために銀行員になってなんたらかんたらと言っていたことを思い出した。
でも自分も働かなくては……でも何を? とまた頭がぐるぐるとして混乱する。ただでさえ人混みの多い中、バイトも終わって寝不足なのある。
「藍里ちゃん、大丈夫か。休もうか」
「うん……」
と会場内にあるベンチに座る。
「ほんとこりゃ悩むなぁ。こんなによりどりみどり」
「……」
藍里は一点を見つめる。それは会場の外の大きな看板であった。
綾人の映画の看板である。そこにも多くの人がいる。中にはファンなのか写真を撮る人たちも。自然と藍里は立ち上がってそこに向かう。
「藍里ちゃん、会場でるとなったら再入場のスタンプもらわなと。あとで見よう」
「……今見たい」
藍里たちは再入場のスタンプをもらって会場の外に出て綾人の看板の前に藍里は立つ。
「……お父さん」
すると時雨がその看板の前にもう一つつい立があるのに気づく。
「橘綾人娘役オーディション会場……このホールの5階でやってるみたいだよ」
「えっ……」
「募集してたけどいつのまにかオーディション始まってたんだ」
そう言えば二人でテレビ見た時にやっていたなぁと。そしてつい最近クラスで雑誌の応募を見たのも思い出した藍里。
この看板の周りにいる人たちは確かにオーディションを受ける感じも見受けられる。
「もうオーディション、書類選考で受かった子がやるんだろうね……」
「藍里ちゃん、受けるつもりだったの……?」
藍里は俯いた。
「……娘役、だなんて。確かにこの主宰してる事務所は私が昔子役やってた時のだし大手だし。娘役にならなくても他の提携してる事務所からスカウトとか候補生とかに声かけてもらえるんだろうね……でもそこからが大変なんだよ。赤ちゃんの頃から事務所に所属していた私は全くダメだった」
「ダメだなんて……」
「じゃあ私の出た番組とか雑誌とかCMとか知ってる?」
藍里がそう言うが時雨は答えられなかった。
「何にもない……まぁ強いていればその他大勢。名前も載らなかった」
藍里は俯いた。
その時だった。
「藍里! 藍里!」
聞き覚えのある声。あのクラスメイト三人衆であった。アキだけ遅れてやってきた。
藍里は時雨から手を離した。
「……あれ、宮部くんは?」
「今日はお母さんたち連れて名古屋観光」
「そのひとは?」
「あ、その……」
「彼氏?」
「その……」
「えー、宮部くんが彼氏と思ってたけど……年上彼氏かぁ。いいじゃん」
「その……」
否定もできず時雨は藍里の彼氏というテイになってしまった。
するとなつみとゆうかがアキを、押し出した。彼女はさっきからなにか言いたさそうにしていたがなかなか言わない。
「……藍里、ごめん。わたしね、勝手に応募しちゃったんだ」
「えっ?」
アキは綾人の看板を指差した。そしてなつみが代わりにアキのスマートフォンを、差し出した。
「今日、この後1時間後に藍里はオーディションを受けることになってる。本当は本人の同意が必要だったけどアキが勝手に応募して書類審査受かってうちらで同意書類作って送った。ちなみに高校生は担任の同意も必要だったけどうまく誤魔化してもらえた」
「えええっ……」
なつみがオーディションの案内書を差し出した。
藍里は時雨を見る。時雨もびっくりしている。
「もし受かったら推薦金は藍里に渡す。藍里、色々進路悩んでたし。そもそも可愛いから是非受けてほしいなあって」
「……でも、どうしよう時雨くん」
すると時雨がなつみから案内書をつかみ、藍里の手を引っ張った。
「行こう、オーディションに。1時間のだろ? まだ間に合う……昔の君と今の君は違う!」
「ええええっ……」
時雨は藍里と手を繋いで走っていった。
「わぉ、彼氏さんやるぅ」
ゆうかは呆然としている。なつみはアキの肩を叩く。
「……受かるといいね」
「そうだね。でも推薦金全部あげるのはほんと?」
「少しはもらえるよね、たぶん」
「そいや高校生は保護者も付き添いでとか書いてあったけどよかったよねー。彼氏さん下手すりゃあ保護者でも通じるよね」
「……多分さっきの人は見た目30前半くらいかなー年上好きだなんて意外」
「意外かどうかわからないけどね」
ふとゆうかが看板を見つめる。
「ってさ、なんかこの綾人ってさ……藍里が真顔の時に似てない?」
「嘘だーっ、いつものイケメンフェイスじゃない」
「気のせいかー」
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