7 / 38
〜グローリア王国にて〜
第7話 ご馳走
しおりを挟む
名前は分かるがステータスを覗いたと聞くと、きっとさらに警戒されるので一応聞くこととした。
しゅん、と垂れた猫耳の少女はやっと口を開いた。
「……助けてくれて、ありがとうございます。名前は…ミーシャと言います」
話している時でも、あまり目を合わせてはくれない。
その様子は酷く怯えているようにも見える。
ハルトは頬をポリポリと搔きながらミーシャに聞いた。
「…あのー、僕ってそんなに怖い?」
やっと少しだけ目を合わせてくれた。
「そ、その――魔力が…」
ミーシャに聞くと、ハルトは恐ろしい魔力量を放っているらしく。
そこらの魔物よりもよほど怖いのだそうだ。
―ハルトは完全に自覚症状なしだった。
「それって、抑える方法あったりする…?」
ハルトはミーシャを怖がらせないように柔らかい物腰で問いかける。
ミーシャは一瞬考えた後、何かを思い出したかのように言葉を発した。
「あ、ある程度の技術があれば、溢れる魔力を心臓に抑え込むイメージで可能だと聞いたことがあります…」
やはりイメージなのか魔法は。為になる事を聞くことができたので、ハルトは早速目を瞑りやってみることにした。
――まずは自分を客観視する。三人称視点で自分を見てみるとなるほど、身の毛もよだつ程の魔力だ。
それらを少しずつかき集め、心臓にしまっていく。
ある程度魔力をしまった頃にはハルトの体には生気が満ち、溢れてくるような力を感じる。
莫大な魔力を体に封じ込めたことにより、体の性能が上がっているのだろう。
「…これでどうかな?」
目をまん丸にしたミーシャは無言で二度頷く。
「す、すごいです、あっという間に」
ある程度の技術が求められるという事だったので成功するか疑わしかったが、上手にできたようだ。
「―それで、なにがあったのか教えてくれるかな?」
ミーシャは沈黙を破り、口を開いた。
「何日か前に1人でお花を摘みに、草原まで出かけたんです。そしたらそこを狙っていた盗賊達に襲われて……」
そしてさらに、ミーシャの目に涙が込み上げる。
「……そっか。ご飯、食べて無いでしょ。ご馳走してあげるから、とりあえず王国に戻ろう」
黙ってミーシャはコクッと頷く。
ハルトはアイテムボックスから”万能回復薬”を取り出し、ミーシャに飲ませる。
すると顔の擦り傷や、膝の傷もたちまち治っていった。
――ハルトはミーシャを担ぎ、自分の泊まっている宿へ向かった。
宿の前でミーシャを下ろし、宿に入る。
そしてせっせと料理を運ぶ女将に話しかけた。
この店は宿舎兼、居酒屋としても開いているようだ。
「女将さん、この子を泊めたいんだが、一部屋空いてるか?」
その猫耳を見た女将は驚くが、すぐにカウンターに来て、お会計してくれた。会計中、ハルトに耳打ちをする。
「あんた、その子どっから連れてきたんだい?」
「あぁ、盗賊に捕まってたのを助けたんだよ」
「へぇ、1人で盗賊をやっつけたのかい?まぁいいさ、ご飯食べさせてあげな。すぐ作ってやるから」
なんと気前のいい女将さんなのだろうか。
ハルトはミーシャを部屋に連れて行き、アイテムボックスにしまってあったワイシャツを渡す。
「…これ、1日しか着てないから。とりあえずこれに着替えて」
「……分かりました」
そう言ってミーシャは部屋を出て、自分の部屋で着替えた。
――戻ってきて、ワイシャツを着たミーシャが口を開いた。下着は履いているんだろうな、危ないぞ。
ベッドに座るハルトはぽんぽん、と自分の隣を叩く。
そしてそこにミーシャがぺこりと会釈して腰を下ろす。
「改めて…本当に、助けていただき、ありがとうございます。あの…お名前は?」
「俺は…ハルト。タナカ ハルトだよ」
「…珍しいお名前ですね」
「――あぁ、この世界では珍しいのか」
「まぁ俺の名前はなんでもいいさ、ご飯食べよう」
その言葉を聞いたミーシャは頭に「?」を浮かべている。
ハルトとミーシャは1階に降りて、席に着く。
先程の犬耳少女が注文を聞きにくる。
「何をお持ちしましょ~か!」
ハルトは顎に手を当て、メニュー表をじっくりと見た。
さっき固い肉食べたばっかりだからあんまりお腹は空いてないんだよな。
―これはラム酒か。異世界に来たら是非飲まなくては。
…おっと、俺は未成年であったな。まだ辞めておくか。……飲んだところでハルトを罰する者は誰も居ないが。
「じゃあ、俺は果実搾りだけで」
「ミーシャは?」
ミーシャは渡されたメニュー表をじっと見て、指をさす。
「…じゃあ、これをお願いします」
「はい、羊肉のピザですね!」
犬耳の少女がメモを取る。
「あ、果実搾りとピザ2つずつで」
それを聞いたミーシャは「え、なんで?」とも言いたげな顔で目を丸くしていた。
「今日ぐらい沢山食べな、遠慮はしなくていいから。残ったら俺食べるし」
なんせギフトのお陰で「王宮が買えるのでは?」という程に金貨がある。こんなの出費のうちにも入らない。
――数分経ち、犬耳少女が料理を持ってきた。
「お待たせしました~!こちら果実搾り2つと、羊肉のピザ2枚です!」
香ばしい肉の香りに厚いピザの生地、美味そうだ。
オークの肉なんか食べずに、ここで食えば良かったな。
ミーシャは控えめだが余程お腹が空いていたのだろう。ペロリとピザ2枚を平らげてしまった。
ハルトは追加で野菜など色々頼み、ミーシャの腹をいっぱいにした。
そのままミーシャを風呂に連れて行ったあと、俺たちは部屋の前に戻った。
……もちろん、風呂は覗いてないぞ。育ち盛りであろう女の子の風呂を覗き見する程、俺はゲスではない。
「じゃあ、ミーシャの部屋はここだから。なんかあったら呼んでくれ」
「分かりました、おやすみなさい。ご飯、美味しかったです」
そう言って、自分の部屋に戻った。
ハルトも自分の部屋に入り、布団に身を投じた。
「――明日は、ミーシャの服の買い出しだな」
横になり、天井を見上げながら呟いたハルトは、その意識をシャットダウンさせた。
しゅん、と垂れた猫耳の少女はやっと口を開いた。
「……助けてくれて、ありがとうございます。名前は…ミーシャと言います」
話している時でも、あまり目を合わせてはくれない。
その様子は酷く怯えているようにも見える。
ハルトは頬をポリポリと搔きながらミーシャに聞いた。
「…あのー、僕ってそんなに怖い?」
やっと少しだけ目を合わせてくれた。
「そ、その――魔力が…」
ミーシャに聞くと、ハルトは恐ろしい魔力量を放っているらしく。
そこらの魔物よりもよほど怖いのだそうだ。
―ハルトは完全に自覚症状なしだった。
「それって、抑える方法あったりする…?」
ハルトはミーシャを怖がらせないように柔らかい物腰で問いかける。
ミーシャは一瞬考えた後、何かを思い出したかのように言葉を発した。
「あ、ある程度の技術があれば、溢れる魔力を心臓に抑え込むイメージで可能だと聞いたことがあります…」
やはりイメージなのか魔法は。為になる事を聞くことができたので、ハルトは早速目を瞑りやってみることにした。
――まずは自分を客観視する。三人称視点で自分を見てみるとなるほど、身の毛もよだつ程の魔力だ。
それらを少しずつかき集め、心臓にしまっていく。
ある程度魔力をしまった頃にはハルトの体には生気が満ち、溢れてくるような力を感じる。
莫大な魔力を体に封じ込めたことにより、体の性能が上がっているのだろう。
「…これでどうかな?」
目をまん丸にしたミーシャは無言で二度頷く。
「す、すごいです、あっという間に」
ある程度の技術が求められるという事だったので成功するか疑わしかったが、上手にできたようだ。
「―それで、なにがあったのか教えてくれるかな?」
ミーシャは沈黙を破り、口を開いた。
「何日か前に1人でお花を摘みに、草原まで出かけたんです。そしたらそこを狙っていた盗賊達に襲われて……」
そしてさらに、ミーシャの目に涙が込み上げる。
「……そっか。ご飯、食べて無いでしょ。ご馳走してあげるから、とりあえず王国に戻ろう」
黙ってミーシャはコクッと頷く。
ハルトはアイテムボックスから”万能回復薬”を取り出し、ミーシャに飲ませる。
すると顔の擦り傷や、膝の傷もたちまち治っていった。
――ハルトはミーシャを担ぎ、自分の泊まっている宿へ向かった。
宿の前でミーシャを下ろし、宿に入る。
そしてせっせと料理を運ぶ女将に話しかけた。
この店は宿舎兼、居酒屋としても開いているようだ。
「女将さん、この子を泊めたいんだが、一部屋空いてるか?」
その猫耳を見た女将は驚くが、すぐにカウンターに来て、お会計してくれた。会計中、ハルトに耳打ちをする。
「あんた、その子どっから連れてきたんだい?」
「あぁ、盗賊に捕まってたのを助けたんだよ」
「へぇ、1人で盗賊をやっつけたのかい?まぁいいさ、ご飯食べさせてあげな。すぐ作ってやるから」
なんと気前のいい女将さんなのだろうか。
ハルトはミーシャを部屋に連れて行き、アイテムボックスにしまってあったワイシャツを渡す。
「…これ、1日しか着てないから。とりあえずこれに着替えて」
「……分かりました」
そう言ってミーシャは部屋を出て、自分の部屋で着替えた。
――戻ってきて、ワイシャツを着たミーシャが口を開いた。下着は履いているんだろうな、危ないぞ。
ベッドに座るハルトはぽんぽん、と自分の隣を叩く。
そしてそこにミーシャがぺこりと会釈して腰を下ろす。
「改めて…本当に、助けていただき、ありがとうございます。あの…お名前は?」
「俺は…ハルト。タナカ ハルトだよ」
「…珍しいお名前ですね」
「――あぁ、この世界では珍しいのか」
「まぁ俺の名前はなんでもいいさ、ご飯食べよう」
その言葉を聞いたミーシャは頭に「?」を浮かべている。
ハルトとミーシャは1階に降りて、席に着く。
先程の犬耳少女が注文を聞きにくる。
「何をお持ちしましょ~か!」
ハルトは顎に手を当て、メニュー表をじっくりと見た。
さっき固い肉食べたばっかりだからあんまりお腹は空いてないんだよな。
―これはラム酒か。異世界に来たら是非飲まなくては。
…おっと、俺は未成年であったな。まだ辞めておくか。……飲んだところでハルトを罰する者は誰も居ないが。
「じゃあ、俺は果実搾りだけで」
「ミーシャは?」
ミーシャは渡されたメニュー表をじっと見て、指をさす。
「…じゃあ、これをお願いします」
「はい、羊肉のピザですね!」
犬耳の少女がメモを取る。
「あ、果実搾りとピザ2つずつで」
それを聞いたミーシャは「え、なんで?」とも言いたげな顔で目を丸くしていた。
「今日ぐらい沢山食べな、遠慮はしなくていいから。残ったら俺食べるし」
なんせギフトのお陰で「王宮が買えるのでは?」という程に金貨がある。こんなの出費のうちにも入らない。
――数分経ち、犬耳少女が料理を持ってきた。
「お待たせしました~!こちら果実搾り2つと、羊肉のピザ2枚です!」
香ばしい肉の香りに厚いピザの生地、美味そうだ。
オークの肉なんか食べずに、ここで食えば良かったな。
ミーシャは控えめだが余程お腹が空いていたのだろう。ペロリとピザ2枚を平らげてしまった。
ハルトは追加で野菜など色々頼み、ミーシャの腹をいっぱいにした。
そのままミーシャを風呂に連れて行ったあと、俺たちは部屋の前に戻った。
……もちろん、風呂は覗いてないぞ。育ち盛りであろう女の子の風呂を覗き見する程、俺はゲスではない。
「じゃあ、ミーシャの部屋はここだから。なんかあったら呼んでくれ」
「分かりました、おやすみなさい。ご飯、美味しかったです」
そう言って、自分の部屋に戻った。
ハルトも自分の部屋に入り、布団に身を投じた。
「――明日は、ミーシャの服の買い出しだな」
横になり、天井を見上げながら呟いたハルトは、その意識をシャットダウンさせた。
170
お気に入りに追加
1,484
あなたにおすすめの小説
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
公爵令嬢ルナベルはもう一度人生をやり直す
金峯蓮華
恋愛
卒業パーティーで婚約破棄され、国外追放された公爵令嬢ルナベルは、国外に向かう途中に破落戸達に汚されそうになり、自害した。
今度生まれ変わったら、普通に恋をし、普通に結婚して幸せになりたい。
死の間際にそう臨んだが、気がついたら7歳の自分だった。
しかも、すでに王太子とは婚約済。
どうにかして王太子から逃げたい。王太子から逃げるために奮闘努力するルナベルの前に現れたのは……。
ルナベルはのぞみどおり普通に恋をし、普通に結婚して幸せになることができるのか?
作者の脳内妄想の世界が舞台のお話です。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
転生特典:錬金術師スキルを習得しました!
Lunaire
ファンタジー
ブラック企業で働く平凡なサラリーマン・佐藤優馬は、ある日突然異世界に転生する。
目を覚ますと、そこは見知らぬ森の中。彼に与えられたのは、「錬金術師」としてのスキルと、手持ちのレシピブック。
素材を組み合わせてアイテムを作る能力を持った優馬は、錬金術を駆使して日々の生活を切り開いていく。
そんな彼のもとに集まったのは、精霊の力を持つエルフの少女・リリア、白くフワフワの毛並みを持つ精霊獣・コハク。彼らは王都を拠点にしながら、異世界に潜む脅威と向き合い、冒険と日常を繰り返す。
精霊の力を狙う謎の勢力、そして自然に異変をもたらす黒い霧の存在――。異世界の危機に立ち向かう中で、仲間との絆と友情を深めていく優馬たちは、過酷な試練を乗り越え、少しずつ成長していく。
彼らの日々は、精霊と対話し、魔物と戦う激しい冒険ばかりではない。旅の合間には、仲間と共に料理を楽しんだり、王都の市場を散策して珍しい食材を見つけたりと、ほのぼのとした時間も大切にしている。美味しいご飯を囲むひととき、精霊たちと心を通わせる瞬間――その一つ一つが、彼らの力の源になる。
錬金術と精霊魔法が織りなす異世界冒険ファンタジー。戦いと日常が交錯する物語の中で、優馬たちはどんな未来を掴むのか。
他作品の詳細はこちら:
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
婚約破棄されたので暗殺される前に国を出ます。
なつめ猫
ファンタジー
公爵家令嬢のアリーシャは、我儘で傲慢な妹のアンネに婚約者であるカイル王太子を寝取られ学院卒業パーティの席で婚約破棄されてしまう。
そして失意の内に王都を去ったアリーシャは行方不明になってしまう。
そんなアリーシャをラッセル王国は、総力を挙げて捜索するが何の成果も得られずに頓挫してしまうのであった。
彼女――、アリーシャには王国の重鎮しか知らない才能があった。
それは、世界でも稀な大魔導士と、世界で唯一の聖女としての力が備わっていた事であった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる