コンビニの先輩上司は気が強くて、うるさいが、美しいドン

9話

店長の過去

店長は、悲しそうな顔でいた。
どうしてなのかを聞いたら、店長は、「あんたがまだこの会社に入る前にね、私が店長で、社員の子がいたんだけど、実は当時は私は今みたいに、口うるさく言ったりしてなくて、しといてね。ぐらいの感じでいたんだけど、私が甘かったせいで、その社員の子が調子に乗り出して、商品の廃棄チェックがあるわよね？
あれを適当にしてたらしくて、消費期限切れを何個か置いといたままにしてたらしくて、たまたまその商品を老人のお客さんが買って、家で食べて、食中毒で救急車で運ばれて、そのお客さんが、症状がかなり重症で、亡くなる手前まできたのよ。消費期限1日切れててね。でもなんとか、そのお客さんは一命をとりとめて、元気になられたみたいだけど、店の損害は、半端じゃなくて、警察や保健所も、来たりして、オーナーや、私も、社員全員もかなりの取り調べや、多額の慰謝料を払う事になったのよね。
そこから、私は厳しく、もうこんな事が2度とないように、口うるさく、期限チェックや色々言うのよね。」
この話の内容は、実は知らなかった。僕が入る5年前に何かあったとは、聞いていたが、こんなに凄い事があったなんて、思いもしなかった。
こんなに深刻な事があったとは、店長の顔が物語っている。
そして店長が「まあ、それから何も事故は起きてはないけど、やはりこれからも起こさないようにしないと、いけないから、わたしも気を張ってるのよね。。だから浅野にも厳しくしていたの。浅野はなんだかんだ、本当に頑張ってるよ。なんだかんだ感心してるんだよ。」
と言われた。
なんか僕は、本当に嬉しかったし、店長を見る目が少し変わった。