上 下
7 / 67

神絵師Leo先生2

しおりを挟む
『初めましてLeo先生、タグに反応いただけて光栄です。感動しています。字書きなのに語彙力無くて申し訳なくなるくらい幸せとしか言えません』
 
 書いては消し、書いては消しを繰り返したが、結局送れたのはこの言葉だけだ。
 Leo先生からのリプはすぐに来た。

『いえいえ!なぎさ先生の作品読ませていただいていました。でも交流がお嫌いなのかと思ってましたが、昨晩はタグがついていたのでこれはチャンスだって飛びついちゃいました!ちょっとDMもますね』

「ひぇあ」
 人間感情表現がおかしくなると言葉もおかしくなるらしい。
 Leo先生からのDMはすぐに来た。

『なぎさ先生初めまして。Leoと言います。ご存知かわかりませんが絵を描いています。今回なぎさ先生のキャラクターを描けて幸せです。 話変わりますが明日お暇じゃないですか?なぎさ先生たまの日常ツイート拝見するに都内か、その近くに住んでいませんか?実は明日池袋行く予定があったんですが、友人にドタキャンされてしまって。これも縁と思って同行して貰えませんか?』

「ひゅうううう……。こ、これはどうすればいいんだー?!」
 もちろんお誘いは嬉しい。だって神とも崇めるLeo先生だ!だけど、だけど……!Leo先生はきっと女性。俺がのこのこと現れたら……嫌われてしまうのではないだろうか。
 本当は隠しておきたいけれど、これは真実を告げよう。Leo先生には嘘はつきたくない。

『DMありがとうございます!誘って頂けて嬉しいです。でもすみません、自分性別公にはしてないんですが男でして、すみません』

「はー……終わった」

 でも良い。このLeo先生からの絵を俺は宝物として一生を――。

「あ、返事来た……?」

『男性なんですね!何の問題も無いですよ!じゃあ16時くらいに駅前待ち合わせにしましょう。ついたらDMしてくださいね!』

「え?!えー?!」

 嬉しさ半分戸惑い半分のまま、俺は土曜日を迎える事になった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

勇者よ、わしの尻より魔王を倒せ………「魔王なんかより陛下の尻だ!」

ミクリ21
BL
変態勇者に陛下は困ります。

白雪王子と容赦のない七人ショタ!

ミクリ21
BL
男の白雪姫の魔改造した話です。

肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?

こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。 自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。 ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?

熱中症

こじらせた処女
BL
会社で熱中症になってしまった木野瀬 遼(きのせ りょう)(26)は、同居人で恋人でもある八瀬希一(やせ きいち)(29)に迎えに来てもらおうと電話するが…?

ご飯中トイレに行ってはいけないと厳しく躾けられた中学生

こじらせた処女
BL
 志之(しの)は小さい頃、同じ園の友達の家でお漏らしをしてしまった。その出来事をきっかけに元々神経質な母の教育が常軌を逸して厳しくなってしまった。  特に、トイレに関するルールの中に、「ご飯中はトイレに行ってはいけない」というものがあった。端から見るとその異常さにはすぐに気づくのだが、その教育を半ば洗脳のような形で受けていた志之は、その異常さには気づかないまま、中学生になってしまった。  そんなある日、母方の祖母が病気をしてしまい、母は介護に向かわなくてはならなくなってしまう。父は単身赴任でおらず、その間未成年1人にするのは良くない。そう思った母親は就活も済ませ、暇になった大学生の兄、志貴(しき)を下宿先から呼び戻し、一緒に同居させる運びとなった。 志貴は高校生の時から寮生活を送っていたため、志之と兄弟関係にありながらも、長く一緒には居ない。そのため、2人の間にはどこかよそよそしさがあった。 同居生活が始まった、とある夕食中、志之はトイレを済ませるのを忘れたことに気がついて…?

思春期のボーイズラブ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:幼馴染の二人の男の子に愛が芽生える  

部室強制監獄

裕光
BL
 夜8時に毎日更新します!  高校2年生サッカー部所属の祐介。  先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。  ある日の夜。  剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう  気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた  現れたのは蓮ともう1人。  1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。  そして大野は裕介に向かって言った。  大野「お前も肉便器に改造してやる」  大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…  

エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので

こじらせた処女
BL
 大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。  とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…

処理中です...