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3night--セフレ
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「大丈夫ですか?」
「理一郎さん!」
のした緒方を片手に持ち上げた鉄の後ろからひょっこり顔を出したのは、青い顔をした佐々木だった。
「佐々木さん?!あ、まあ未遂だから大丈夫だけど……って、あれ?どうして……?」
二人が来て、驚いて涙も引っ込んだようだ。
「どうしても何もアンタが一人で店出てくから心配して追っかけたんスよ。そしたらそこで佐々木サンに会って」
「いやあ、考え事しようとぶらぶらしていたらキャッチに声掛けられまくってしまって……人のいない方いない方へ来たら、鉄さんが来てね。理一郎さんが大変だっていうからついて来ました……って服乱れてるじゃないですか」
佐々木が理一郎のトレードマークのスカジャンの裾を整えた。シャカシャカとした生地が気持ち良い。
「この男には気を付けろって言ってあったでしょうが」
「それは……ごめん」
「全く……ほら、触られて気持ち悪いでしょ。ラブホで洗って来てください。……ついでに佐々木サンに上書きしてもらったらどうですか」
「な、何言ってんだよ!」
「あ、まさかこの男が理一郎くんと恋仲の男?!」
慌てた理一郎のはるか頭上から、緒方の声がした。意識を取り戻したらしい。
が、すぐに鉄に顔面を殴られて「きゅう」と鳴くと、再び意識を手放した。
「ホントは俺が理一郎さんのお世話したいんスけど……この男、俺が処理しないといけないんで……良いスよね、佐々木サン」
「え!?あ、は、はい!俺で良ければ!」
「で、でも佐々木さん……」
オレと一緒にラブホなんて入って良いの?という言葉がそぐそこまで出掛けたが、去り際に鉄から「最後のチャンスかもですよ」と言われ言葉を飲み込んだ。
「ったく、世話のやける……」
緒方を担ぎ、一人去っていく鉄は、辛みの効いたフリスクを大量に口に入れると、ぼりぼりと噛んだ。口の中の刺激を我慢しているのか、その眉には縦筋が何本も立っていた。
苛立ちを抑えるように、緒方が動くたびに何度も殴って落ち着けた。
「理一郎さん!」
のした緒方を片手に持ち上げた鉄の後ろからひょっこり顔を出したのは、青い顔をした佐々木だった。
「佐々木さん?!あ、まあ未遂だから大丈夫だけど……って、あれ?どうして……?」
二人が来て、驚いて涙も引っ込んだようだ。
「どうしても何もアンタが一人で店出てくから心配して追っかけたんスよ。そしたらそこで佐々木サンに会って」
「いやあ、考え事しようとぶらぶらしていたらキャッチに声掛けられまくってしまって……人のいない方いない方へ来たら、鉄さんが来てね。理一郎さんが大変だっていうからついて来ました……って服乱れてるじゃないですか」
佐々木が理一郎のトレードマークのスカジャンの裾を整えた。シャカシャカとした生地が気持ち良い。
「この男には気を付けろって言ってあったでしょうが」
「それは……ごめん」
「全く……ほら、触られて気持ち悪いでしょ。ラブホで洗って来てください。……ついでに佐々木サンに上書きしてもらったらどうですか」
「な、何言ってんだよ!」
「あ、まさかこの男が理一郎くんと恋仲の男?!」
慌てた理一郎のはるか頭上から、緒方の声がした。意識を取り戻したらしい。
が、すぐに鉄に顔面を殴られて「きゅう」と鳴くと、再び意識を手放した。
「ホントは俺が理一郎さんのお世話したいんスけど……この男、俺が処理しないといけないんで……良いスよね、佐々木サン」
「え!?あ、は、はい!俺で良ければ!」
「で、でも佐々木さん……」
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「ったく、世話のやける……」
緒方を担ぎ、一人去っていく鉄は、辛みの効いたフリスクを大量に口に入れると、ぼりぼりと噛んだ。口の中の刺激を我慢しているのか、その眉には縦筋が何本も立っていた。
苛立ちを抑えるように、緒方が動くたびに何度も殴って落ち着けた。
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