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意趣返し

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 キャンプ・デービッド。ここはアメリカ大統領の別荘だ。
 林の中にどっしりと構える木造のログハウスは、都会の喧騒けんそうとは別世界の静寂せいじゃくに包まれている。
 迎賓室げいひんしつにはミラード・メレンデス大統領、ヨッセル・デシャノン首席補佐官、それと招待されたノミが集まっていた。
 アメリカ大統領が会談を希望していると天白商事から連絡を受けノミがそれに応えたのだ。

「――しかし、ここキャンプ・デービッドは、警備に自信と誇りがありましたが、まさか誰にも気づかれることなく入られるとは。いったいどうやって?」
「それは乙女の秘密です」と、ノミは軽くウインクする。
 ノミは英語が話せないが同時通訳装置を内蔵したのでスムーズに会話ができていた。
「ハッハッハ! それは失礼を」
「大統領、あまり雑談に花を咲かせますとお時間が」
「おお、そうだった。ぼちぼち本題に入らせてもらう。貴国との国交を発表したはいいが実態がなくてな、プレスが詳細を聞かせろとうるさい。そこでなんだが、我が国と貿易をしてはいただけないだろうか」
「ご存知の通り、我が国には枯れた土地しかありません。お売りできる物などありませんよ」
「なにを仰る、あるではないか。あの玉だ」
「玉? ああ、海水除去装置ですか。そうですね先に説明すべきでした。私が発明した全ての機器および技術は他国にお売りしませんしお貸ししません。これは未来永劫、どのような条件を出されてもくつがえることはありません。ただし、災害時の救援活動ならば私の監督下で他国でも稼働させます」
「いくらでも稼げるというのに、理解できんな」
「大金など悲劇を生む種にしかなりませんよ」
「金で救える命もある」
「お金以外の手段で私は救いたいのです」
「あなたは神にでもなるつもりか?」
「神はもういますよ」
「日本では八百万やおよろずの神々と言うのでしたな、首脳会談で貴国の総理に教えてもらいましたよ。キリストを信じる私には考えられない事だが面白い風習だ」
「神の存在を確信していますが、神の信徒ではありません、私なんて下僕程度ですよ」
「日本人は謙遜けんそんを美徳と考えすぎだ、もっと自分をアピールしないと」
「私はレイクリスの国民です」
「そうでしたな失礼。それでは代案として大使館を建設させていただけないか」
「インフラの整備されていない荒野に家屋だけ建てても住めませんよ」
「もちろん承知している。あなたが救助した宇宙シャトルには我が国の富豪たちが乗船していた。彼らが九十九女王に恩を返したいと言っておるのだよ」
「なるほど、我が国に投資したいと。けれど国民のいない我が国ではインフラを維持できる資金がありません」
「ならば国民を増やせばよい」
「待ってくださいメレンデス大統領、いったい何をお考えですか?」
「星条旗に星を一つ増やすのも悪くないだろう」
 大統領がニタリと笑う。
「レイクリスは合衆国に加わりません」
「わしの申し出を断ると?」
「はい」
 にらみつけるメレンデス大統領。しかしノミはひるまない。
 その様子を黙って見ているデシャノン首席補佐官の額から汗が流れ落ちる。
「クックック。小心者の光宗みつむね総理のようにはいかんな。脅しに屈服しないとは肝の据わった小娘だ」
「誉め言葉として受け取っておきます」
 呼吸するのを忘れていたデシャノン首席補佐官が長い息を吐く。
「わしは諦めが悪いので有名でな、いずれ首を縦に振ってもらうぞ」
「大統領の任期中には実現しませんよ」
「ハッハッハ! 言いよるわ」
「大統領、そろそろお時間です」と、時計を見ていたデシャノン首席補佐官が会話を中断させた。
「まあ良い、次の機会に説得するとしよう。ところで、九十九女王に連絡するのにいちいち天白商事に仲介を頼むのも面倒だ、我が国との連絡手段も用意してもらえぬだろうか」
「いいでしょう。後日、通信機をお送りします」
「うむ。本日は良い会談だった、次は酒でも飲みながら話そう」
「私はお酒をたしなみませんの」
「見た目通りの子供か。そんな小娘に交渉で負けるとはわしも歳かな」
 二人は握手をして会談を閉めたのだった。


△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


「お疲れ様です」
 小井戸沙来こいどさきが渋い柄の湯飲みを久崎の席に置く。
「ありがとう」
 いつもの素っ気ない返事だが今日は少し違う。
 久崎が小さな付箋をこっそりと渡したのだ。

 ――終業後、喫茶店ルマンドで待つ

 まるで花が咲き乱れたように小井戸が笑顔になる。
 その表情を見た周囲の女性社員はもらい笑顔になり、男性社員は奥歯を噛みしめた。
 前カレの高羽たかば部長は眉間にシワを寄せ顔を背けたのだった。


△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


 客のいない喫茶店ルマンド。
 経営は大丈夫なのだろうかと心配しながら久崎はコーヒーを飲んでいた。
 小井戸をフォローしろとノミに執拗しつように急かされるので仕方なく席を設けたのだ。

 入口のドアが開く。
 久崎は小井戸が来たのだろうと目線を移すが、そこには中年男性が立っていた。
 サボりスパイの杉沢秀一すぎさわひでかずだ。

 彼は迷うことなく久崎の前の席へ座る。
「こんばんは久崎さん」
「どちら様ですか?」
「総務部の杉沢です」
 小井戸をつけ狙う男がいると、ノミから報告を受けていたのを思い出す。
 彼を覚えていたマスターは注文すら取りに来ない。
「で?」
「でって、初対面の人に対してその態度はないでしょう」
「何の断りもなく相席するような失礼な人には十分だと思うけどね」
「これは一本取られたなあ~。まあ、友好を深めるために話しかけたのではないから別にいいけどね。用件を単刀直入に言うと小井戸さんと別れてくれ」
「彼女とは交際していない」
「知ってるさ、だが中途半端な態度で彼女の気を引いているのも事実だろ。今晩もここで彼女と会う約束をしたはずだ」
 なぜこいつが知っているのだろうと久崎は警戒する。
「あなたには関係ない」
「大有りさ。僕が彼女をゲットするのに邪魔なんだよ」
「恋敵に懇願こんがんするなんて情けない奴」
「なんだとっ!」
「あんたは俺よりも見た目は上だ、それなのに彼女に選ばれないのは内面に致命的な欠陥があるんだろう。ならば俺が手を引いたとしても彼女はあんたを選ばない」
「その余裕な態度、気に入らないな」
「余裕? ちがうな、興味がないんだ。あんたの恋の行方も、彼女が誰を選んでも、俺には関係ない。他人事だ」
「彼女がどうなってもいいんだな」
「言葉選びには気を付けろ。恋愛は自由。だがな、彼女を傷つけたら容赦しない」
「ナイト気取りかよ。その中途半端な態度が彼女を傷つけていると知れ」
「ご忠告どうも」

 入口のドアが開く。
 小井戸沙来こいどさきは杉沢の姿を見つけると小走りで駆け寄り、
「何してるんですか!」と語尾を強め杉沢を睨みつける。
「満席だったから偶然相席になっただけだよ」
「この店が満席になるわけないでしょ!」
 カウンターにいたマスターが泣いている。
「ほんとに偶然さ。ね、久崎さん」
「知らないね」
「じゃ先ほどの件、よろしくお願いしますよ」
 杉沢はそそくさと店から出て行った。
「いらっしゃいませ」
「マスターごめんなさい、売り言葉に買い言葉で」
「存じております、気にしないでください」
 小井戸は紅茶を注文すると久崎の前に座った。
「酷いこと言われませんでした?」
「さあ。話半分で聞いてたからもう覚えてないよ」
 自分に対して気を使っているのだろうと小井戸は察し、それ以上は聞かなかった。
 久崎は考え事をしていた。
 杉沢をどこかで見たことがあると。骨が喉に刺さったような違和感がずっと残っている。
「どうしたんですか?」
「さっきの人、名前は覚えてないけど、どこかで会った気がするんだ」
「総務部ですし、すれ違うことはあると思いますよ」
「……。あ! すまないトイレへ行ってくる」
 定食屋で相席したことを思い出す。
 久崎は立ち上がるとカウンターへ行き、マスターからメモ用紙とペンを借りると何やら書き込んでいる。
 席に戻るとメモ用紙を彼女へ渡した。

 ――あの人から何かもらってないか? もしかすると盗聴器が仕掛けられているかもしれない。

 小井戸が驚いた表情で久崎を見る。
 彼がメモ用紙とペンを彼女に渡すと無言で書き始めた。
 二人は黙ったまま筆談を始める。
『腕時計をもらいました。バッグに入っています』
『出してくれ。見たい』
 彼女はバッグから細長い箱を取り出すと机の上に置いた。
 久崎が開くと中には普通の腕時計が入っている。
『預かっていいか。調べたい』
『どうぞ』
『あいつに聞かれながら会話したくない。今日は帰ろう』
『わかりました』

 筆談を終えると何事もなかったかのように会話を続ける。
「すまない、仕事が残っているのを思い出した、会社に戻るよ」
「そうですか、また誘ってくださいね」
「埋め合わせはする。じゃ」
 久崎は支払いを済ませると喫茶店から出て行った。
「あ~も~、せっかく誘ってもらえたのに~!! あいつのせいだ、もう絶対許さないんだから!」
 マスターが紅茶を運んできた。
「紅茶には精神を落ち着かせる効果があるらしいですよ」
「ありがとうマスター」
 暖かい紅茶を飲んだ効果なのか、小井戸の怒りは和らいだようだった。


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 喫茶ルマンドを出た久崎は思念伝達でノミを呼び出す。
『おいノミ』
『なんじゃ主殿』
『腕時計に盗聴器が仕掛けられているかもしれない、調べられるか?』
『造作もない。解析機ドローンを飛ばすから人気のない場所で待つのじゃ』
『頼む』
 人気のない路地に入ると三分もしないうちにサッカーボールが足元に転がって来た。
『どうじゃ、これなら誰も解析機だとは思うまいよ』
『どんな形だろうと性能さえ良ければ何でもいいさ』
『味気ない感想じゃのう』
 五角形の一部が開いたので腕時計をその穴へ入れる。
『ほほぅ~本当に盗聴器が仕込まれておるわ。どこで手に入れたのじゃ?』
『小井戸をつけ狙う例の男だよ。プレゼントとして渡したらしい』
『なんと! 女性に盗聴器を仕掛けるとは卑劣ひれつな奴じゃ』
『お前が言うな! 露守つゆもり牧嶋まきしまに仕掛けたままだろ!』
『露守はダメじゃな男っ気がまるでない。そのてん牧嶋は――』
『報告するな!』
『しかしどうするね、小井戸ちゃんはわしのお気に入りじゃ、無視はできん』
『ストーカーなら警察案件だ。しかしスパイならどう対処すればいいのやら』
『スパイじゃと?』
 久崎は定食屋での会話を伝える。
『なるほど、背後に誰かいそうじゃのう。ワシに任せるがいい経歴を調べてやるわい』
『それがいいか――』
『わかったぞ』
『早いな!』
『天白商事のネットはセキュリティが甘々じゃからな。あやつはシャニーグループの元社員じゃ』
『大企業じゃないか』
『銀行口座の金の流れも調べたが、退職金の支払い額に若干上乗せされておる。スパイ手当かもしれぬのう』
『シャニーグループに潜れるか』
『余裕じゃ。――ふむふむ。当然ながら辞令などは無いのう。辞職時の上司は久下竜介ひさかりゅうすけ。こいつかぁ~』
『知っているのか?』
『探偵の牛久保うしくぼ君、知っとるじゃろ』
『誰だったかな?』
牧嶋まきしまキャスターの恋人じゃよ』
『あ~あ~、その彼氏が何だ?』
『牛久保君は久下に携帯電話を一億円で売ったのじゃ』
『探偵だろ? 商売も上手なのかよ』
『ワシへの連絡手段だと言ってな』
『なるほど理解した彼氏君は頭の回る奴だな。で、あの男はスパイ確定だ。容赦する必要はないな』
『主殿は怒ると怖いからのう』
『罪人を告発するのは社会人として当然の義務なのだよ』
『小井戸ちゃんをイジメた仕返しだと素直に言えばええのに~』
『彼女は関係ない、会社を守るためだ』
『あ~ハイハイ、照れ隠しはいらんぞい。それで、どうするのじゃ』
『俺が盗聴器を発見するのは都合が悪い。機械に強いのかとたずねられると困るからな。時計は彼女に一旦返す。ノミは機械に詳しいから解析を頼めば良いと理由を付けてな』
『なるほど、ワシが調べて盗聴器を発見すれば良いのじゃな』
『そうだ。それとなく産業スパイが暗躍していると言えば彼女も上司に相談するだろう。あとは会社が対処するさ』


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 翌日、久崎は小井戸の席に向かうと、
「小井戸さんこれ」と、腕時計の入った細長い箱とメモ用紙を渡す。
 小井戸は素早くメモを読むと、
「ありがとうございます!」と言い笑顔になる。

 周囲の社員は久崎が小井戸にプレゼントを渡したと誤解する。
 これはもう二人の間には割って入れない、交際確定だと思い知った男性社員は小井戸への恋心に終止符を打つのだった。
 ちなみに、腕時計から電池を抜いてあるので盗聴の心配はない。


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 さらに翌日、役員用会議室にスパイの杉沢秀一すぎさわひでかずが呼ばれた。
 ドアをノックすると、
「入りたまえ」と中から声が聞こえる。
 ドアを開くと中には天白てんぱく社長、専務、高羽たかば部長が座っていた。
 その顔触れにぎょっとする杉沢。
「前に来なさい」と、高羽部長が命令する。
 椅子に座らせる気はないらしい。
「これに見覚えがあるはずだ」
 机の上には腕時計と箱が置かれていた。
「君が小井戸君に渡した物で間違いないね」
 セクハラで訴えられたのだろうと杉沢は予想する。
「はい。私は小井戸さんに惚れています。プレゼントを渡しただけで役員の方々に注意をされるのは心外です」
「盗聴器付きの腕時計を惚れた相手に贈るのかね、君は」
「えっ!(なぜバレた?)。冗談でしょう。濡れ衣ですよ、どこに盗聴器があるんですか、憶測で糾弾きゅうだんするのはやめて頂きたい」
「九十九女王が鑑定してくれたのだ。あの方よりも機械に詳しい人はおらんだろう」
 まさかノミの名前が出てくるとは思っていなかった杉沢は酷く慌てる。
「私は知りませんよ、そう、それは友人からもらった物です、盗聴器なんて知りません!」
「電波は百メートルほどしか飛ばないそうだ。受信機を持っていないか身体検査をしてもいいのだがね」
 何か言おうとしたがこれ以上の言い逃れはできないと悟る。
 観念した杉沢はスーツの上着から受信機を取り出すと机の上に置いた。
「申し訳ありません」
 専務は人差し指で机をトントンと叩きながら、
「君は元シャニーグループの社員だね。産業スパイの疑いもあるのだが」と、不機嫌な態度を隠さずに問いただす。
 セクハラとスパイ。どちらにしてもクビは免れないだろう。そう判断した杉沢は一刻も早く天白商事との関係を絶つため罪の軽そうなセクハラで押し通すことに決めた。
「いいえ。私にあるのは彼女への恋心だけです。シャニーグループとは関係ありません」
 白を切るのは想定内なのだろう。役員たちに慌てた様子はない。
 黙って聞いていた天白社長が口を開く。
「社員の恋愛に会社が横やりを入れるのは間違えている。しかし盗聴器は看過かんかできない。小井戸君はセクハラで訴えるようなことはしたくないそうだ。申開きはあるかね?」
「ございません」
 天白社長は大きなため息をつくと、
「君には懲戒解雇の処分を言い渡す。本来なら警察へ通報すべきなのだが、小井戸君の意志を尊重し事を荒立てることはしない。彼女に感謝するんだな」
「ご迷惑をお掛けしました」
 杉沢は深々と頭を下げると天白商事を後にしたのだった。


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 まだ昼過ぎなのに帰宅の途に就く杉沢秀一すぎさわひでかず
 鬼のような形相でぶつぶつと独り言を呟いている。



 くそっ! くそっ! くそっ! くそっ! くそっ!!!
 なぜバレた?
 あの腕時計はシャニーグループが製造した特注品、どこにも情報は出ていないはずだ。
 俺を売ったヤツがいる……。
 あいつか! 先輩ズラしたスパイの、確か世良田悟せらたさとるだったか。
 俺が九十九女王の情報を掴んでいるのを知って妨害したんだ。
 情報戦で負けたのか、くそっ!!



 携帯端末が振動する。
「はい」
久下ひさかだ。銀行への振り込みは確認したんだろ、約束通り情報を渡してもらおう」
「あ~部長、ちょうど良い所へ。入金は確認しました。安心してください約束は守ります。九十九女王は姿を消すことができます。屋上から入り、屋上から帰っているんですよ」
「それでニュースに出なくなったのか」
「担当者の名前は久崎慧也くざきけいや。九十九女王と繋がる専用端末を所持しているようです」
「なるほど。その男とはコンタクト取れるのかね」
「それがですね~私会社をクビになりました」
「なんだとっ!」
「部長が送り付けた盗聴器付きの腕時計、あれがバレたんですよ。だから責任は部長にあります。私をシャニーグループへ戻してくださいよ」
「ハッハッハ! いいザマだな。私を愚弄ぐろうした罰だ、もうお前に用はない後悔しながらのたれ死ぬがいいわ!!」
 通話が切れてしまった。
「あらら、グループに戻してくれるなら小井戸ちゃんの情報を渡そうとしたのに気の短い奴だな。まあ恋敵に意趣返いしゅがえしできたし良しとしますか。久下に付きまとわれて嫌な思いをするがいいさ。小井戸ちゃんは可愛いけどこれ以上はストーカーだし諦めるとするか~。クビは嫌だが、まぁ部長から五千万も搾り取れたし、俺、勝ち組じゃね?」
 杉沢は軽いステップを踏みながら帰宅したのだった。
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