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とある伯爵家

5.とある司書

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※挿入あり
 玩具
 亀甲縛り
 射精管理
 『オトナな魔道具職人の場合』の魔道具と『とある伯爵』の設定がでてきます



 膨大な書籍を所有する伯爵家には、ひとりの司書がいた。今日のヒメルの相手はその人であるらしい。
 朝一で司書の部屋へ行ったヒメルは、気が付けば司書の部屋で緊縛されていた。全身を巡る縄は、所謂亀甲縛りというものである。部屋に入るなり服を脱がされたヒメルは、気が付けば赤い縄によって身動きを封じられていたのであった。
 腕を一つにまとめられてベットの上あたりの金具に括られ、脚を限界まで開脚させられたまま足首も結ばれて固定されている。その上で、ヒメルは口枷と目隠しを付けられて視界さえも奪われていた。

 「制約のために縛っておいてなんですが、痛くはしないので安心してください。痛くは…ね?」

 司書はそう言ったものの、その顔は光悦に浸りきり、情欲が頬を染めている。その瞳は飢餓状態の獣の前に餌を転がしたかのようにギラギラとしていた。
 欲に燃える瞳は大胆に股を晒すヒメルの太腿にいった。そこには前の男たちの痕が残っており、思わずムッとした司書は、太腿に唇を這わせて上書きした。男を抱かなかければいけないということで最初は全く乗り気ではなかった司書だが、ヒメルを見た瞬間に考えは百八十度変わり、すっかり陰茎が勃ちあがっていた。
 司書は初め、制約による行為のほとんどを大人の玩具で乗り切ろうとしていた。そのため、サイドチェストにはとある魔道具職人のもとで見たような物からさらに凶悪そうな物まで、数多くの玩具が並んでいる。それらが今から、考えが変わった司書によってヒメルを快楽で虐めるために使われようとしていた。
 司書はヒメルの胸の粒をぎゅっと抓み、魔力で大きさを変化させられるリングを両の胸に装着した。絞めつけられた粒が淫獄の記憶を呼び覚まし、たったそれだけでヒメルの蕾が印によって濡れぼそる。
 司書の指先が蕾を撫でて、期待にヒクつくそこに軽く力を入れた。もどかしい刺激がヒメルの思考を徐々に溶かしていく。

 「ふっ…」
 「おや、君は清廉な見た目に反して快楽に弱そうですね。では少しだけ、君の期待に応えてあげましょう」

 司書はヌプりと指を挿入した。指先は中を探るように弄り、ヒメルの反応を確かめながらイイ所を見つけ出す。しかし、司書は蕾を解しながらも中々決定的な刺激を与えなかった。増えた二本の指が中で別々に動き、ヒメルの快感を蓄積させるも、決して絶頂には至らせない。そのまま指は三本に増え、男を求める蕾は愛液を垂らし、玉がせりあがって今にも白濁を吐き出しそうになっている。
 司書は吸い付く蕾から指を抜くと、サイドチェストから新たなリングを取り出した。その手は勃ちあがったヒメルの陰茎にのばされていく。リングを付けられる場所を察したヒメルは必死に抗おうとするも、全身を拘束する縄が決して許さなかった。

 「んっ!むぅっっ」
 「付けにくいので余り動かないでください。制約を満たしたらちゃんと外してあげますよ」

 抵抗空しく、ヒメルの陰茎にリングが取り付けられてしまう。リングはキュッと根元を縛り、ヒメルが白濁を出すことを妨害する。ヒメルはこれからのことを考えると恐ろしくなったが、同時に無意識ではあったが興奮しているようでもあった。
 口を開けて男を待つ蕾に、司書は陰茎を模した張型をあてがう。ゆっくりとヒメルの中を押し進む張型はしっかりとイイ所を潰し、溜まった快感を撥ね上げた。しかし、締め付けるリングが吐精をさせず、果てない絶頂を強要する。快楽に震える腰が浮いて、ヒメルは陰茎を見せつけるように突き出した。
 だが、ヒメルがイッたことなどお構いなしに……いや、ヒメルがイッたからこそ司書は魔道具のスイッチを押した。リングと張型が振動し、快感を継続して与える。空イキしたまま与えられる快感は、直ぐに新たな絶頂をもたらした。滲み出る白濁交じりの先走りが、陰茎の先っぽから零れてくる。
 ヒメルのすっかり快楽に蕩けた顔を見た司書は、一気に張型を引き抜いた。

 「んほぉ」

 いきなりの衝撃にヒメルは再び絶頂した。蕾は口を開閉させ、淫乱にも自身の口を埋めるものを求めている。司書はそれに答えるように新たな玩具を取り出した。それは小さなボールが連なったようなものだった。
 一つずつ、ゆっくり丁寧に挿入していく。ボールが中に入る度にイイ所が押し潰されて、ヒメルのくぐもった嬌声が響いた。先端のボールが最奥の扉へ当たり、扉を開くように何度もノックをする。とうとう開かれた扉から侵入したボールは、弱い壁を一気に突き上げた。
 意識が飛ぶような快感に、ヒメルは声にならない喘ぎを叫んだ。身体を海老反りにしながら痙攣させ、生理的な涙が溢れた。男を誘うように潤んだ瞳が司書の眠った獣を呼び覚まし、興奮と快楽に紅潮した頬が理性を消し去る。
 司書はリングを外すと、そのまま蕾を埋めるボールを抜き取った。淫らな水音と共に抜かれたボールは何度もいいところを刺激して、ようやくヒメルに白濁を吐き出すことを許した。溜まっていた分が飛び出すように、ヒメルは何度も腰を突き出して濃い白濁を飛び散らせた。
 先走りと白濁によって汚れた蕾に、司書は一気に自身の反り返った陰茎を突き刺す。最奥の壁が一気に貫かれて、ヒメルはメスイキした。白濁を吐き出さないまま絶頂し、震える身体が陰茎を揺らす。
 司書は勢いのまま何度も腰を打ち付けて奥を突いた。孕ませるように最奥に種付けをして、擦りこんでいく。陰茎を抜いた司書は、溢れる白濁に蓋をするために張型を突っ込んでスイッチを押した。その刺激でヒメルは再びメスイキする。
 司書はそのまま暫く、道具を駆使しながらヒメルを虐め続けた。






 この物語に登場する人物で初めてがっつりヤッてるのに一回しか出してない人間かもしれない
 この司書は本来、性欲が薄く男云々言ってますが女性にもさして興味はありません
 そういう男が理性飛ばしてガンガン掘ってるのマジでこうふ…ゲフンゲフン
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