逃亡王子と忌み人の騎士

平和だったキルシュカ王国でクーデターが起きた。

首魁は騎士団長グロウル。

国王夫妻は惨殺され、第一王子と第二王子も弑された。

だがただ一人、第三王子ハイネのみグロウルの魔手から逃れる。

とはいえハイネのみならばいずれは捕らえられていただろう。

しかしハイネには彼を護る護衛騎士が居た。

そして、その護衛騎士は "忌み人" と呼ばれていた──
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