魔王様と暁の姫

すべての始まりはたったひとつの願いだった。


“大切な人を失いたくない”



「例え偽りの記憶でも構わない。自分にとって、本物なら」



始まりは雨。



「探したよ“魔王様”」


ーー例えどんなに酷い物語(結末)だとしても。


姫のために紡ぐ(生きる)と決めたんだ。もう、何からも俺は逃げたりしない。



これは明けない世界で紡ぐ夜明けの物語。
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