人工未知霊体タルパ

伽藍堂益太

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人工未知霊体タルパ 5

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 馬渕がコーラで喉を潤すのを見届けて、三人はそれぞれに自己紹介することになった。
「んじゃ、僕からで。馬渕恵。しがないサラリーマンです」
「私は、津野広三と言います。私も、サラリーマンです」
 そのナリでサラリーマンとは。こんな人が取引相手としてやってきたら、ビビってなんでも言うことを聞いてしまうと、真弘はそんな光景を想像した。きっと、仕事の日はその無精髭を剃っているのだろう。そうであって欲しい。
「僕たち年下だし、敬語なんていらないですよ。こんな若造に」
「そうか? いや、私が敬語じゃないと、無用な威圧感があるかと思ってね」
「どっちにしろ怖いですって」
 朗らかにそんなことを言う馬渕に、真弘は戦慄した。しかし、津野はそれに気を良くしたらしい。豪快に笑っている。
「で、君が」
「僕の弟子です」
 馬渕が胸を張って、にっこりと笑い、そう言った。津野はそれをスルーして、真弘に視線を送ってきた。
「あ、はい。俺、阿藤真弘です。えっと、浪人生です」
 学生と言えないことが、苦しい。
「津野さんもタルパーなんですか?」
 馬渕は天気の話でもするような気軽さで尋ねた。
「あぁ、ただ私は、君たちのように具象化のようなことはできないよ。やろうとも思わない」
 ということは、バラバラ殺人の犯人という線はないということだ。もうすでに、真弘の中でその疑いは薄れていたが、完全に消えた。
「なんでですか? せっかくタルパがいて、具象化できるってことを知ってて、”タルパ具象化研究所”のことも知ってるんだったら、修行すればいいのに」
 馬渕は不思議そうに尋ねた。真弘も、同じくそう思う。
「私はね、別に便利な使い魔が欲しくてタルパを作ったわけではないんだ。チベット密教の秘法として、精神の修行が目的なんだ。元々、タルパはそっちが本流だ。君たちのは、私から言わせれてもらえば、オカルトでいかがわしいものだよ」
「そういうもんですかね」
「申し訳ないがね。私はチベット学派という組織、というにはあまりにも堅苦しいが、サークルに所属しているんだよ。チベット密教のタルパを学ぼうという会でね」
 なんだか、ネットで勉強して修行している自分よりも、そっちの方が正しいんじゃないかというような気に、真弘はなっていた。
「どういうもんなんですか? 一応タルパがチベット密教由来っていうのは知ってたんですけど」
 馬渕は言った。真弘も同じく、そのことはwikiを読んで知っていたが、ネットのタルパとチベットのタルパというのは何が違うのだろうかと、疑問に思った。
 思っただけで、二人の会話に入っていけず、頷きながら聞いているに徹した。
「ま、指導者にチベットの僧がいるわけではないから、チベット密教の僧からしたら私達がやっていることは亜流と見なされるだろう、という前提で聞いて欲しい。我々は、ロンクと呼ばれる、自分の本質を理解するためにタルパをその呼び水としているんだ」
「ロンク?」
 真弘は意味が分からない単語を思わず繰り返した。
「そう、ロンク。ロンクというのは、ひとりひとり、人の心の奥底にある本質、真の個性。後天的に得た価値観などに着色された、目に見えるものではなく、それらを取り払った本当の個性を知るんだ」
「ほぉ……」
 真弘にも、言葉の意味は分かる。
「タルパと自分を一体化させることを通じて、自分の本質を理解し、そしてロンクを理解する。すると、タルパは、ゲーム的な表現ではあるけれど、ギュルという存在に進化するんだ」
「今度はギュル?」
 馬渕が繰り返した。
「ギュルとはロンクが姿形を持ったものだと思って欲しい。ギュルは自立していて、自らタルパを生み出す。さっき見せた、不動明王のような見た目をしたのが私のギュルで、傍に控えていた八体、八大童子のようなのが、ギュルが生み出したタルパだ。それらを合わせて”部族”と呼ぶ。また、ギュルはそれぞれに”浄土”というそれぞれの勢力圏、領地を持っている。さっき見せた門の先が、私のギュルの浄土だよ」
 できればメモしておきたいと、真弘は思った。
「それで、ギュルを得て、どうなるんですか?」
 馬渕は重ねて質問した。
「本質を知ることで、自分の才能を知ることになるからな、それを開花させたりだとか、とにかく、現実で目的を成就したりだとか、そういうことができる。自分本来の生き方ができる、ということだな」
「例えば、津野さんは?」
「見つけたよ。見つけはしたが、私は年を取り過ぎていたからね、実際問題自分の本質に沿った職業につくことは、難しかった。もう四十三だからね」
「意外ですね」
 思わず言った真弘だったが、それより上でも下でも意外だっただろう。その風体は、年齢不詳だ。
「そうか? だからまぁ、今はチベット学派で、ボランティアなんかをしているわけだ」
「へぇ、どんなことを」
 馬渕の返しは、いつもなおざりではなくて、本当に興味があるという響きをしている。だから、相手はついつい話し込んでしまうのかもしれない。
「ん。今日もそれでここを通りがかったんだがね、君たちも、地元民なら知っているだろう? この辺りで起きた、バラバラ殺人事件のことを」
 真弘の心臓がバクンと嫌な音を立てて跳ねた。先ほどの津野に対する恐怖が、うっすらと思い出される。
「知ってますよ、もちろん、ね?」
「あ、はい。つか、俺さっき、津野さんがその犯人かと思いました。怖すぎて」
 急に馬渕に話を振られて、真弘は思わず口走ってしまった。しまった、と思い津野の顔色を窺うと、笑っていた。馬渕などは、腹を抱えて笑っている。
「いやいや、逆だよ。私は探しているんだ、その犯人を」
 そう言って、津野は笑顔を取り払い、真顔になった。
「犯人を? 警察が捜査してるのに?」
「そうだ。どうやらその犯人は、具象化したタルパを使う、タルパーらしいからな」
 馬渕の問いに津野が答えると、真弘、馬渕両名は固まった。
「別に、意外でもないだろう?」
「人外にしかできない所業だから、犯人は人外」
 真弘は絞りだすように呟いた。
「そう、そういうことだ。警察も必死で捜査してはいるだろうが、犯人を見つけ出すことは難しいだろう。ニュースを知ったチベット学派のメンバーで話し合って、犯人は具象化のできるタルパーの可能性が高いんじゃないかという話になった。それで、今日は私が見回りを兼ねて、ここに来たってわけだ。自由な足があるからね」
 そう言って、津野は親指でバイクを差した。
「どうなんですか? 捜査というか、調査の方は?」
 馬渕が聞いたが、そこは真弘にとっても気になるところではあった。
「ダメだね。警察みたいに証拠を見つけられるわけでもなし。それと、ここらでは行方不明の女性が多いらしいからね。それも関係があるんじゃないかってことで、見て回ってはいるんだが、これがなかなか。警察のように捜査はできんもんで。見回りすれば犯罪抑止力になるとは思うが、微々たるものだ」
 厳つい肩を落として、津野は言った。
「じゃ、僕たちも、なんかあったら連絡しますよ。連絡先教えてください」
 馬渕はそう言って、携帯を取り出した。
「あ、あぁ、それはありがたい」
 津野も携帯を出した。真弘もそれに倣って、携帯を取り出し、皆で連絡先を交換しあった。
 それから、どこに住んでいるなど、他愛のない話をして、夜は更けていった。
「いや、こんな風に公園で深夜に駄弁るなんて、何十年ぶりだ。楽しかったよ」
 津野の顔の作りは変わらないが、表情はここにやってきた時より、見違えるほど柔らかくなっていた。
「僕も楽しかったっすよ。あ、今度飯連れていってくださいね」
「おう、任せとけ、たらふく食わせてやるから。じゃ、若人たち、おじさんはこれで退散するとしよう」
 津野と馬渕はすっかり打ち解けていた。真弘は少し出遅れたと感じていたが、年が離れすぎているため、同級生だとかに感じるような焦りはなかった。大人との付き合いは、なんだか思ったよりも気が楽だ。
 津野はバイクに跨り、颯爽と消えていった。
「さて、僕らもそろそろ帰るか。さすがに眠いし」
「そうっすね」
「そうそう、あいみちゃんが喋るようになって自動化できたから、次はあいみちゃんに、所謂特殊能力みたいなのを付与する修行をするといいかもね」
「特殊能力か。ギンって、そういうのあるんですか?」
「ギンは犬だから、それなりの能力だよ。耳が良かったり、鼻が良かったり、番してくれたり。ま、阿藤くんも、いろいろ考えてごらんよ」
「そうですね……考えてみます」
「うん。それじゃ、もう行くよ。あいみちゃんも、またね」
「はい、また」
 馬渕は手を振って、ギンと共に帰路についた。あいみは馬渕に手を振り返している。あいみは今日の出来事をきっかけに、タルパへと昇格した。馬渕にも、その姿ははっきり捉えられている。進歩したことが、素直に嬉しい。
「俺たちも帰ろうか」
「うん」
 あいみは頷くと、真弘に並んで歩き出した。
「特殊能力か」
 真弘は呟く。どんな能力があるといいか。今夜はそのことを考えながら寝るとしようと、真弘は大きく欠伸をした。

 翌日、真弘は昼間から、あいみと話をしていた。これもタルパー修行の一環だ。日曜の昼間ではあったが、母と妹は出かけている。あいみと会話するには、一番都合の良い状況だった。
 タルパと会話するというのは、実はかなり神経を使う。人前では容易にそんなことはできない。外でやれば不審者だと思われてしまうし、家族が家にいる時は独り言を延々繰り返して、病気になったのかと勘違いされるか、電話がうるさいと文句を言われるか、どちらかだ。
 だから、よほど大きな家に住んでいるか、防音性の高い部屋に住んでいるかどちらかの場合を除いては、自宅に誰もいないという状況こそが、最もタルパとの会話に適した状況なのだ。
 普通の手順でタルパを作る人は、頭の中で、想像した人物との会話をすることになる。自分で、相手のセリフまで考えて会話をするのだ。
 それに慣れてくると、段階を経て、想像した人物が勝手に喋り出す。だから、タルパとタルパーが、頭の中で会話するというのも容易なことなのかもしれない。
 しかし、真弘の場合は状況が違っていた。真弘の場合は、頭の中であいみとの会話を想像していたわけではなく、ただ、昔は喋っていたイマージナリーフレンドがへそを曲げたのか喋らなくなり、それがまた心を開いて、かつてのように喋るようになっただけだ。
 そのため、真弘はあいみと声を出してしか、会話することができない。これから訓練すれば、思念で会話することはできるようになるかもしれないが、今のところはそれができない。だから今、真弘は椅子に座り、あいみは対面してベッドに座り、顔を突き合わせて、声に出して会話するしかないのだ。
「でさ、あいみ、本題なんだけど、そろそろあいみの特殊能力ってのを作ろうと思うんだけど」
「それって必要あるの?」
 あいみは首を傾げた。
「そりゃそうだよ! 特別な能力を得られるんだったら得たいじゃないか!」
 力説する真弘を尻目に、あいみはどこか冷めている。
「まぁ、私にできることならいいけど。何か案はあるの?」
「あるよ!」
 真弘は待ってましたとばかりに答えた。
「あいみにさ、俺の外部記憶装置をしてもらおうと思うんだ」
「外部記憶装置って、外付けハードディスクみたいなこと?」
「そうそう、よく分かるね」
「そりゃ、真弘の経験が私の経験になってるから、真弘の知ってることは大体知ってるよ」
 ということは、真弘のこの試みは、手の届く範囲だということかもしれない。
「じゃあさ、練習してみない?」
「どうやって?」
「こうやって」
 真弘は机から、英単語帳を取り出した。
「何するの?」
「これで、適当にページを捲って、んで、この赤いシートを挟みます」
 真弘はパラパラ漫画が動き出すスピードで捲った単語帳に、程よいところで赤透明のシートを挟んだ。
「自慢じゃないけど、俺はこの単語帳を完璧に暗記なんてしているわけがありません」
「うん、全然自慢にならないね」
 あいみはコクと頷いた。話すことはほとんど真弘と同じレベルだが、やはりその外見と仕草は六歳児のそれだ。そのギャップに、真弘は混乱しそうになる。
 また喋ってくれるようになったあの時まで、中身も幼いものだと思い込んでいた。
「だから、今からあいみの能力を開花させることによって、俺の埋もれてしまった記憶を引き出せるようにします」
 あいみの無礼な相槌をスルーして、真弘は続けた。あいみは不満そうに頬をふくらませる。
「んじゃ、さっそくやってみようか」
「はいはい」
 やはり、口ばかりはおませさんだ。これはあいみの個性なのだから、いちいち気にしていても仕方がない。真弘は気を取り直して、単語帳の赤シートを挟んだページを開いた。
「んっと、あ、一番上から分かんないや」
 書かれていた単語は”improve”だった。覚えようとして、単語帳のこのページを開いたという記憶はある。しかし、肝心の意味を覚えていない。
 覚えていないということは、浪人生として問題ではあるが、あいみに外部記憶装置という特殊能力を手に入れさせるための練習としては都合がいい。
「さ、どうぞ」
「どうぞって言われても……どうしたらいいの?」
 考えていなかった。とは、言いづらい。真弘は今考えて誤魔化そうとしたが、どうやらあいみはそれを察したらしく、あてつけのように溜息をつく。
「んじゃ、こういうのはどう? お互いに目を閉じて、それで、お互いの脳をリンクさせるように、イメージするんだ」
「私、脳ってあるのかな?」
 言われて真弘は固まったが、実際に脳があるかどうかは問題ではない。
「あってもなくてもいいんだよ。とにかく、そういうイメージをするんだ。それで、あいみが俺の脳にリンクして、記憶を引き出すって感じで」
「うーん、やれるだけやってみる?」
 あまり乗り気ではなさそうだ。だが、拒否する意志はないらしい。
「やってみよう」
 二人は目を閉じた。真弘はイメージする。二人の脳がリンクする。真弘にできるイメージは、そうちょうどwifiのような。無線で接続する、電子機器のイメージだ。
「……どう?」
 目を閉じたまま、真弘はあいみに尋ねた。
「どうって言われても……」
 二人はゆっくりと目を開いた。
「ダメ」
 あいみを首をふるふると振った。
「あのさ、二人でイメージのすり合わせをしよう。ほら、このパソコンと、この携帯ゲーム機をwifiで接続して、携帯ゲーム機に、パソコンで保存してある動画をコピーするみたいな感じでさ」
 実際にパソコンと携帯ゲーム機をあいみの目の前に出してみる。
「分かるよ。真弘がこれやってたの見てたから。今も、少しだけ、なんとなく、真弘の記憶を読めたような気がしないでもないから」
 つまり、ほぼできなかったということか、と真弘は前途多難を予感した。
「よし、じゃ、二人でイメージをすり合わせられたところで、もう一度やってみようか」
「それよりも、単語の意味を覚えた方が早い気がするけど」
 少女に窘められながらも、真弘はその遠回りとも言える努力を止めないし、その先にある成果を諦めない。再び目を閉じると、あいみが自分に倣って目を閉じたのを、真弘の感覚が捉えた。
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