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3章
60話 イャーリスからの使者 料理人の確保
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街の運営体制も整い大きな問題もなく街の住人は新しい生活になじんで行っていた。
暫くして始まりの街にイャーリスからの訪問者が訪れた。
来客を聞きつけイザとラナと出迎えた。
馬車から降りてきた初老の人間の男がイザたちの前で軽く頭を下げ、挨拶を始めた。
「お初にお目にかかります。私はイャーリス国王ローデンハルト様の側仕えをしておりますワイマールと申します。本日は主の命で挨拶に伺わせていただきました」
「遠いところお越しいただきありがとうございます。この街の代表のイザです」
「私はこの街の外交を担当しておりますラナと申します。本日はどのようなご用件で?」
ラナは軽く頭を下げ丁寧に応対する。
「まずは先日ニルンハイムの新王ガル様からの書状にてお達し頂きました友好条約について、我が主はイザ殿と直接対談し正式に調印したいと申しております。その際に今後の交易に関しても色々と話を進めたいとのことです」
いくら大国が認めたと言え、顔も知らない者が治める街とそういった話を進めるってのは都市を治める者なら慎重になるよな。直接会って確認したいってことか。
「わかりました。では日程が決まりましたらこちらからイャーリスに赴かせていただきます」
「それがですね、我が主は是非この街を一度見てみたいと申しておりまして……。急に訪ねては迷惑になると思い先に私が話を伝えに来た次第です」
「一国の長にこのような街にわざわざお越しいただくのは流石に……」
ラナとイザは顔を見合わせた。
「我が領主は言い出したら聞かない性分でして……皆様にはご迷惑おかけします」
ワイマールの顔を見てイザはこの人も苦労しているんだなと思った。
「わかりました。ではお越しの際はこちらで最大限のおもてなしをさせていただきます」
イザはワイマールの気持ちを汲んで話を飲んだ。
「それで、日程はいつ頃をお考えでしょうか?」
「こちらの都合を飲んでもらうので、調印式の日程はイザ殿の都合に合わせて日程を調整させていただきます」
「こっちはいつでもいいからいいよな?」
イザはラナの顔を見て確認する。
「そうですね。準備に3日ほど頂ければ……」
「3日後ですね。かしこまりました」
ワイマールは話が付くと直ぐにイャーリスに戻っていった。
「まさか1国の王がわざわざこの街に来たいと言うなんてな」
「異例づくしなので気になるといったところでしょうね」
「とりあえずもてなすために街を整備するとしようか」
いままでは交易路の整備を優先していたので街の舗装などはまだ完全には手が回っていたいなかったので、警備や狩猟の手を減らして街の整備を行うこととした。
まずは土魔法が使える者でレンガを作り街の中をインターロッキングで埋めていく。
先日、最低限必要な店舗はいくつか作っていたが、殺風景な街並みに彩を持たせるために、公園なども整備し観賞用の花や草木も設置していく。
街路が完成した後は道の周囲にも芝生や花壇を設置すると街らしくなってきた。
だが一つだけ問題があった。
この街にはちゃんとした料理人が一人もいないのである。
ラナやリーン、それにエルフ達の中にはそれなりの料理を作れるものはいるが、プロのそれとは程遠い家庭料理のようなものだ。
肉や野菜は豊富にあるのにそれを行かせるものが居ないのは致命的だった。
相談した結果、ニルンハイムに行って料理人としてこちらに来てくれるものが居ないか募ってみようという話になった。
そこで街の整備の方は皆に任せ、早速ゲートの魔法を使い、イザとラナの2人でニルンハイムの王都に向かう。
やみくもに声をかけるわけにもいかないので、王都に向かいひとまずギルドに依頼を出してみようという話になった。
3人がギルドに入ると聞きなれた声が聞こえてきた。
「あー!イザさん達だ!」
声のする方をみるとエルロン達4人が丁度以来の完了報告に来ていたところだった。
「まだ街に戻ってそれほど日は立ってないのに王都のギルドに顔を出すなんてどうしたんだ?」
「ああ、それがね――」
エルロン達に状況を説明した。
「なるほど、料理人か……それでギルドに依頼を出して相談しようとしたってことか」
「そうなんだよ」
「流石に腕利きの料理人ですぐに街に行ってくれる奴なんてそうそう見つからないだろう」
「だよなぁ……どうしたものか」
『うーん……』
イザたちが悩んでいるとフェルとミーシャがひそひそ話していた。
「ねぇ、あそこの人達なら……?」
「ええ、まだお店が再建出来ていないので手を余らせていますし、腕は確かですよね」
イザにも二人の会話が聞こえてきたので詳しい話を聞いてみることにした。
「二人とも心当たりがあるのか?」
「ええ、以前から私たちが通っていた食堂があるのですが、まだお店の復興が完了するのはしばらく先になるといっていたので今は手を余らせていると思います」
「期間限定でも、そのお店の人達が来てくれるなら何とかなるかもしれないな。案内してもらえるか?」
「はい!」
二人の案内でお店の従業員の方が仮宿にしている施設の前まで来た。
ガルの指示で中央広場と記念公園を使い全ての住民が復興完了するまでに住むに困らないように無償で泊まれる仮設住宅作ったらしい。
ガルもしっかり王様やってるんだなぁ~。と思ったが、ルナにがみがみ言われながら頑張っている姿も目に浮かんだん。
店主がいるという住宅の前にきてフェルが呼びかけた。
「おばちゃ~ん!いるー?」
声に応じてドアをあけて恰幅のいい猫の獣人が現れた。
「あら、フェルちゃん。それにミーシャとナックも?どうしたんだいこんなところに?それに……知らない顔も居るみたいだけど……?」
3人は事情を説明した。
「なるほどねぇ……。イャーリス王をお出迎えするために料理人が欲しいと」
「おばちゃん達の店が復旧するまでまだまだかかるって聞いてたから、どうかなーって?」
「行くのは構わないんだけどねぇ。店がまだ始められないってのは調理器具がまだ揃っていないってのもあるのさ。今はまだ再建中だから建物を優先してるだろ?だからなかなか調理器具が揃えられなくってねぇ」
イザたちは顔を見合わせ頷いた。
「では、調理器具さえそろえば引き受けていただけるんでしょうか?」
「そりゃぁこの国を救ってくれた人達の願いって聞いたら断る理由はないさね」
「料理器具は要望さえあればどんなものでもこちらですぐに手配します。うちの街には優秀な鍛冶職人が数名おりますので期待に応えられると思います」
「へー!それなら問題はないね!ちょっと皆に声をかけてくるよ!出発はいつだい?死の森まで行くってなると丸一日はかかるだろう?」
「それなら転移魔法が使えるので、一瞬で移動できます」
「はぁ~!転移魔法とはたまげたね……。わかった。んじゃすぐに皆をかき集めてくるからまってな!」
そういうとおばちゃんは駆け足で去って行った。
「これで何とかなりそうだな。ラナは先に戻ってエルド達に調理器具をある程度作り始めておくように伝えてもらえるか?」
「かしこまりました。では先に失礼します」
暫く待っているとおばちゃんが5人の獣人と一人の亜人を連れて戻ってきた。
「またせたねっ!そういやあんたらに挨拶してなかったね。あたしは金狐の小麦亭の店主、マレーナだ。こっちは右から順に、シェフの人狼族ラルド、猫人族のカッシュ、牛人族のターレス、隣はその奥さんで同じく牛人族のハンナ、ハンナは一流のパティシエさ。そしてウェイトレスのミーアだ。最後に……この子はまだこれから務める予定の新人なんだけどね。どうせなら連れて行って修行してもらおうと思ってる。リザードマンのリディだ」
亜人も働けるようにしたガルの政策のおかげでこうして働きたいところで働ける人も出てきているのか。いい兆候だな。ガル、この国はいい方向に進みだしてるぞ。ふふふ。
イザは見知ったガルの頑張りが形になってるのを感じて少し嬉しくなった。
「俺は始まりの街の長のイザです。みんなよろしくね。……あれっ?ミーアさん何処かで見た気が?」
「あれぇ?イザさんがナンパの常套句を使うなんて~、意外と隅に置けませんね♪」
ミーシャがからかう。
「違うって!どこかで会ったような気がしてね」
そこでミーアがイザのことを思い出して声を出した。
「あっ!思い出しました!イザさんとエルロンさん以前うちのお店に来られてましたよね」
イザとエルロンは覚えてないといった様子で顔を見合わせて首を傾げた。
「たしか4名で来られていましたけど、エルロンさん以外文字が読めないからといって注文を丸投げしてエルロンさんが文句を言っていたような……?」
「あー!あの時の店か!」
「あー……あのときか」
イザは思い出して大きな声を、エルロンは呆れた顔をしていた。
「なるほど、あの店が金狐の小麦亭だったのか。確かにケーキ等の甘味も旨かったな」
「なんだい!イザさんもうちに来てたことあったのかい!はっはっは」
「ええ、とてもおいしかったので覚えています。あの味の食事を出せるお店の方ならイャーリス王へ出す、もてなしの料理を任せても安心です」
「まぁ任せときなっ。うちのシェフはみんな腕前は一流だからねっ」
そしてイザは早速街へゲートを開いた。
「なぁ、俺らも街に行ってもいいか?」
エルロンがついでについてこようとした。
「別に構わないけど、ギルドの仕事はいいのか?」
「復興関連の依頼はもう残ってないし、今は王都の外に現れる雑魚の討伐程度だ。そこらの冒険者だけで問題ないさ」
「わーい!久々に銀牙さんに会えるー♪」
「私はラナさんとミアさんにまた稽古を付けてもらいたいです♪」
「同じく」
みんなもうついてくる気満々みたいだしそのまま連れていくことにした。
「んじゃいくぞー」
こうしてエルロンのチームと金狐の小麦亭のメンバー全員を連れて街へ戻った。
暫くして始まりの街にイャーリスからの訪問者が訪れた。
来客を聞きつけイザとラナと出迎えた。
馬車から降りてきた初老の人間の男がイザたちの前で軽く頭を下げ、挨拶を始めた。
「お初にお目にかかります。私はイャーリス国王ローデンハルト様の側仕えをしておりますワイマールと申します。本日は主の命で挨拶に伺わせていただきました」
「遠いところお越しいただきありがとうございます。この街の代表のイザです」
「私はこの街の外交を担当しておりますラナと申します。本日はどのようなご用件で?」
ラナは軽く頭を下げ丁寧に応対する。
「まずは先日ニルンハイムの新王ガル様からの書状にてお達し頂きました友好条約について、我が主はイザ殿と直接対談し正式に調印したいと申しております。その際に今後の交易に関しても色々と話を進めたいとのことです」
いくら大国が認めたと言え、顔も知らない者が治める街とそういった話を進めるってのは都市を治める者なら慎重になるよな。直接会って確認したいってことか。
「わかりました。では日程が決まりましたらこちらからイャーリスに赴かせていただきます」
「それがですね、我が主は是非この街を一度見てみたいと申しておりまして……。急に訪ねては迷惑になると思い先に私が話を伝えに来た次第です」
「一国の長にこのような街にわざわざお越しいただくのは流石に……」
ラナとイザは顔を見合わせた。
「我が領主は言い出したら聞かない性分でして……皆様にはご迷惑おかけします」
ワイマールの顔を見てイザはこの人も苦労しているんだなと思った。
「わかりました。ではお越しの際はこちらで最大限のおもてなしをさせていただきます」
イザはワイマールの気持ちを汲んで話を飲んだ。
「それで、日程はいつ頃をお考えでしょうか?」
「こちらの都合を飲んでもらうので、調印式の日程はイザ殿の都合に合わせて日程を調整させていただきます」
「こっちはいつでもいいからいいよな?」
イザはラナの顔を見て確認する。
「そうですね。準備に3日ほど頂ければ……」
「3日後ですね。かしこまりました」
ワイマールは話が付くと直ぐにイャーリスに戻っていった。
「まさか1国の王がわざわざこの街に来たいと言うなんてな」
「異例づくしなので気になるといったところでしょうね」
「とりあえずもてなすために街を整備するとしようか」
いままでは交易路の整備を優先していたので街の舗装などはまだ完全には手が回っていたいなかったので、警備や狩猟の手を減らして街の整備を行うこととした。
まずは土魔法が使える者でレンガを作り街の中をインターロッキングで埋めていく。
先日、最低限必要な店舗はいくつか作っていたが、殺風景な街並みに彩を持たせるために、公園なども整備し観賞用の花や草木も設置していく。
街路が完成した後は道の周囲にも芝生や花壇を設置すると街らしくなってきた。
だが一つだけ問題があった。
この街にはちゃんとした料理人が一人もいないのである。
ラナやリーン、それにエルフ達の中にはそれなりの料理を作れるものはいるが、プロのそれとは程遠い家庭料理のようなものだ。
肉や野菜は豊富にあるのにそれを行かせるものが居ないのは致命的だった。
相談した結果、ニルンハイムに行って料理人としてこちらに来てくれるものが居ないか募ってみようという話になった。
そこで街の整備の方は皆に任せ、早速ゲートの魔法を使い、イザとラナの2人でニルンハイムの王都に向かう。
やみくもに声をかけるわけにもいかないので、王都に向かいひとまずギルドに依頼を出してみようという話になった。
3人がギルドに入ると聞きなれた声が聞こえてきた。
「あー!イザさん達だ!」
声のする方をみるとエルロン達4人が丁度以来の完了報告に来ていたところだった。
「まだ街に戻ってそれほど日は立ってないのに王都のギルドに顔を出すなんてどうしたんだ?」
「ああ、それがね――」
エルロン達に状況を説明した。
「なるほど、料理人か……それでギルドに依頼を出して相談しようとしたってことか」
「そうなんだよ」
「流石に腕利きの料理人ですぐに街に行ってくれる奴なんてそうそう見つからないだろう」
「だよなぁ……どうしたものか」
『うーん……』
イザたちが悩んでいるとフェルとミーシャがひそひそ話していた。
「ねぇ、あそこの人達なら……?」
「ええ、まだお店が再建出来ていないので手を余らせていますし、腕は確かですよね」
イザにも二人の会話が聞こえてきたので詳しい話を聞いてみることにした。
「二人とも心当たりがあるのか?」
「ええ、以前から私たちが通っていた食堂があるのですが、まだお店の復興が完了するのはしばらく先になるといっていたので今は手を余らせていると思います」
「期間限定でも、そのお店の人達が来てくれるなら何とかなるかもしれないな。案内してもらえるか?」
「はい!」
二人の案内でお店の従業員の方が仮宿にしている施設の前まで来た。
ガルの指示で中央広場と記念公園を使い全ての住民が復興完了するまでに住むに困らないように無償で泊まれる仮設住宅作ったらしい。
ガルもしっかり王様やってるんだなぁ~。と思ったが、ルナにがみがみ言われながら頑張っている姿も目に浮かんだん。
店主がいるという住宅の前にきてフェルが呼びかけた。
「おばちゃ~ん!いるー?」
声に応じてドアをあけて恰幅のいい猫の獣人が現れた。
「あら、フェルちゃん。それにミーシャとナックも?どうしたんだいこんなところに?それに……知らない顔も居るみたいだけど……?」
3人は事情を説明した。
「なるほどねぇ……。イャーリス王をお出迎えするために料理人が欲しいと」
「おばちゃん達の店が復旧するまでまだまだかかるって聞いてたから、どうかなーって?」
「行くのは構わないんだけどねぇ。店がまだ始められないってのは調理器具がまだ揃っていないってのもあるのさ。今はまだ再建中だから建物を優先してるだろ?だからなかなか調理器具が揃えられなくってねぇ」
イザたちは顔を見合わせ頷いた。
「では、調理器具さえそろえば引き受けていただけるんでしょうか?」
「そりゃぁこの国を救ってくれた人達の願いって聞いたら断る理由はないさね」
「料理器具は要望さえあればどんなものでもこちらですぐに手配します。うちの街には優秀な鍛冶職人が数名おりますので期待に応えられると思います」
「へー!それなら問題はないね!ちょっと皆に声をかけてくるよ!出発はいつだい?死の森まで行くってなると丸一日はかかるだろう?」
「それなら転移魔法が使えるので、一瞬で移動できます」
「はぁ~!転移魔法とはたまげたね……。わかった。んじゃすぐに皆をかき集めてくるからまってな!」
そういうとおばちゃんは駆け足で去って行った。
「これで何とかなりそうだな。ラナは先に戻ってエルド達に調理器具をある程度作り始めておくように伝えてもらえるか?」
「かしこまりました。では先に失礼します」
暫く待っているとおばちゃんが5人の獣人と一人の亜人を連れて戻ってきた。
「またせたねっ!そういやあんたらに挨拶してなかったね。あたしは金狐の小麦亭の店主、マレーナだ。こっちは右から順に、シェフの人狼族ラルド、猫人族のカッシュ、牛人族のターレス、隣はその奥さんで同じく牛人族のハンナ、ハンナは一流のパティシエさ。そしてウェイトレスのミーアだ。最後に……この子はまだこれから務める予定の新人なんだけどね。どうせなら連れて行って修行してもらおうと思ってる。リザードマンのリディだ」
亜人も働けるようにしたガルの政策のおかげでこうして働きたいところで働ける人も出てきているのか。いい兆候だな。ガル、この国はいい方向に進みだしてるぞ。ふふふ。
イザは見知ったガルの頑張りが形になってるのを感じて少し嬉しくなった。
「俺は始まりの街の長のイザです。みんなよろしくね。……あれっ?ミーアさん何処かで見た気が?」
「あれぇ?イザさんがナンパの常套句を使うなんて~、意外と隅に置けませんね♪」
ミーシャがからかう。
「違うって!どこかで会ったような気がしてね」
そこでミーアがイザのことを思い出して声を出した。
「あっ!思い出しました!イザさんとエルロンさん以前うちのお店に来られてましたよね」
イザとエルロンは覚えてないといった様子で顔を見合わせて首を傾げた。
「たしか4名で来られていましたけど、エルロンさん以外文字が読めないからといって注文を丸投げしてエルロンさんが文句を言っていたような……?」
「あー!あの時の店か!」
「あー……あのときか」
イザは思い出して大きな声を、エルロンは呆れた顔をしていた。
「なるほど、あの店が金狐の小麦亭だったのか。確かにケーキ等の甘味も旨かったな」
「なんだい!イザさんもうちに来てたことあったのかい!はっはっは」
「ええ、とてもおいしかったので覚えています。あの味の食事を出せるお店の方ならイャーリス王へ出す、もてなしの料理を任せても安心です」
「まぁ任せときなっ。うちのシェフはみんな腕前は一流だからねっ」
そしてイザは早速街へゲートを開いた。
「なぁ、俺らも街に行ってもいいか?」
エルロンがついでについてこようとした。
「別に構わないけど、ギルドの仕事はいいのか?」
「復興関連の依頼はもう残ってないし、今は王都の外に現れる雑魚の討伐程度だ。そこらの冒険者だけで問題ないさ」
「わーい!久々に銀牙さんに会えるー♪」
「私はラナさんとミアさんにまた稽古を付けてもらいたいです♪」
「同じく」
みんなもうついてくる気満々みたいだしそのまま連れていくことにした。
「んじゃいくぞー」
こうしてエルロンのチームと金狐の小麦亭のメンバー全員を連れて街へ戻った。
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