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2章
48話 アルマとガラテア
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ガラテアが最上階に到着すると部屋の前には既に数人の傭兵がたどり着いていた。
そしてその奥には部屋の奥に向かおうとする先ほどの男の姿も。
傭兵達はガラテアの姿を確認すると部屋に近づけさせないように即座に周囲を取り囲んだ。
「残念だったな護衛さん。一足遅かったな」
そう言うと男は王と王女をかくまっている部屋の方に歩き出した。
「私を足止めしたところで無駄なこと。その部屋はお前のような者が入れないようにアルマ様が強力な結界を張っておられる」
男はニヤリと笑って答えた。
「確かに結界魔法は厄介だ。だが、俺は大臣からこんなものを預かっていてなぁ?」
そういうと男は青い宝石のような物を取り出した。
それを見てガラテアは以前アルマから聞いた話を思い出した。
『いいですかガラテア。結界魔法は優秀ですが欠点がないわけではありません。結界といっても所詮は魔法。とても希少で高価な鉱石ですが、蒼晶石という物を使えば一瞬だけ魔法の効果を弱めることが出来るのです。つまりその石を持つものならば私の結界と言えども破られてしまうでしょう』
ガラテアは男が持つ石を見て狼狽える。
「それはまさか…蒼晶石!?」
「ほう?こいつが何か知ってんのか?こいつは1つで小さな城程度なら買えるほど高価な石だって聞いてるぜ。そして…」
男が結界に蒼晶石をかざすと結界は徐々に薄れ始めた。
「こうやって結界に干渉して弱めることができるってこともなぁ!」
蒼晶石は結界に小さな穴を開けると砕け散った。
「ちっ!もう壊れちまったか。じゃあな。王の首は頂いたぜ」
「まて!」
ガラテアの制止も虚しく、男は結界の中へ入っていった。
この絶望的な状況に焦り、ガラテアは目の色を変えて一瞬で周囲の敵を薙ぎ払い男の後を追った。
部屋に入ると王が床に倒れている姿が目に入った。
そして男が左手で王女の首を捕まえ、今まさに剣を振りかざそうとしていた。
ガラテアは全力で駆け寄るが到底間に合う距離ではなかった。
「やめろおおお!」
「もう来たのか…だが丁度いい!そこで守ろうとしていた王女が死ぬ様をしっかりとその目に焼き付けておくんだなっ!」
男は王女の首に剣を近づける。
「貴様あああ!!」
ガラテアが絶望して叫んだそのとき、王女の前に誰かが身を挺して割り込んだ。
すらりとした体躯に透き通るような白い肌と白い髪。
その者は王女の盾になり肩を切られながら、男の体に小さな魔力球を投げつけ男を吹き飛ばした。
直後その者は床に倒れ込んだ。
その姿をみてガラテアは叫んだ。
「アルマ様!!!」
そこに倒れていたのはアルマだった。
ガラテアは慌てて駆け寄った。
「私は大丈夫です…それよりも王と王女を…」
ガラテアが駆け寄ると王女は気絶していた。
王は額から血を流していた。頭を打たれ気を失っているようだ。
吹き飛ばされ瓦礫に埋もれていた男が起き上がる。
「っつ!何だ今のは!?」
王と王女の無事を確認し振り返るとアルマは肩から大量に血を流し横たわっていた。
「貴様あああああ!よくもアルマ様を!!」
ガラテアはアルマを手にかけた男に怒り息をつかせぬ猛攻を仕掛けた。
その手数に男はさばききれずに後ずさりをした。
「ちっ!キレやがって!!ファイアエンチャント!」
男は再び剣に魔法を纏った。
「さぁどうするよ?」
「……こうするまでです」
ガラテアは剣に風を纏い男に鋭い突きを飛ばす。
鋭い切っ先から繰り出す鋭利な風の槍は細剣を離れても衰えることなく男の胸に風穴を開けた。
「ガハッ!お前も魔法剣をつかえる…なんて…な」
男は自分の胸に空いた風穴を見ながらそう言うと、力尽き倒れこんだ。
ガラテアは男を倒し少し冷静さを取り戻し、急いでアルマの元へ駆け寄った。
アルマは流血していたものの、傷は思ったよりも浅く命に別状はなさそうだ。
「すぐに止血します!」
「ありがとう…ガラテア…」
止血と応急処置が済みガラテアはそっとアルマを床に寝かせた。
「すみません…私が油断さえしなければこんなことには…」
ガラテアは自分のふがいなさを悔やんで涙をこぼした。
「貴方のせいではありませんよ。むしろ貴方が来てくれなければ王と王女を守れたかどうか…。来てくれてありがとう…ガラテア」
アルマはガラテアの頬に手を当て指で涙を拭いながら感謝を述べた。
「私の力は想像以上に弱まっているようです…結界も破られた今、イスカリオテにここに攻め込まれたら私はなすすべもないでしょう。封印に全魔力を回していますが…どこまで保てるかわかりません…ガラテアさん。貴方に最後の頼みがあります。聞いていただけますか?」
アルマの表情と言葉から、自分に何を頼もうとしているのかをガラテアは薄々気が付いた。
「…聞きたく…ありません」
「あらあら。素直な貴方らしくありませんね…」
アルマに頭を撫でられガラテアは再び涙を流し始めた。
「…賢い貴方ならもう分かっていると思います…。敵の手が迫っている今…封印が解ける前に、私の命ごと魔獣を討つしかないということを…」
ガラテアは黙っていた。
「……わかりたくありません…」
アルマはガラテアの両手に手を重ねながら話し始めた。
「…私の侍女にしてしまったばかりに…貴方には辛いことばかりさせてしまって本当に申し訳なく思っています。これが済んだら…何にも縛られずに一人の人として人生を謳歌してください…これが私から貴方への最後の命令です」
アルマの笑顔を見てガラテアは流れる涙を堪えることが出来なかった。
「アルマ…様…!私は…私は!アルマ様に拾っていただき、今まで側に仕えて来られたことが何よりの幸せです…!」
アルマはその言葉に微笑みで返し、ガラテアの頭を抱き寄せ優しくなでた。
ガラテアが落ち着きを取り戻すと、アルマは真剣な表情をしてガラテアの目を見て言った。
「…さぁ…時間がありません。私の魔力が尽きるのが早いか、敵の手が私に届くのが早いか…。貴方にしか頼めないのです…受けてうけてくれますね…?」
ガラテアは涙をぬぐい覚悟を決めた表情をしていた。
小さく頷くと剣を取った。
それを見て安心した顔をするアルマ。
「そう、それでいいのです。私は全魔力で自身の魔核に魔獣の封印を施します。私の魔核ごとその剣で断ってください。そうすれば魔獣は私とともに消え去るはずです」
「……」
ガラテアはアルマの上にまたがり静かに両手で細剣を持ってアルマの胸に突き立てた。
手に持つ細剣は震えていた。
そしてガラテアが涙を流しながらも覚悟を決めて剣を振り下ろしアルマの胸を貫こうとした。
アルマは目を閉じてそれを受け入れる。
しかし次の瞬間細剣は何かに弾き飛ばされた。
そこに立っていたのはマティアだった。
「なっ!なぜ貴方が邪魔をするんです!」
「人を殺すのはよくない」
「私の…アルマ様の気持ちを何も知らないくせに!」
一度は決めた覚悟をマティアが防いだことでガラテアの心の関が切れた。
アルマを殺そうとした後悔。殺さずに済んだことに対する安堵。現状を解決できないという葛藤。アルマの立場を思うと湧き上がる深い悲しみ。
ガラテアの中で無理やり塞き止められていたそれらすべての感情が溢れ出し、ガラテアは崩れ落ち号泣していた。
アルマは切ない顔をしながらそんなガラテアを優しく抱きしめている。
マティアには状況は分からなかったがガラテアに近づくとそっと頭を撫でた。
ガラテアはその手を振り払おうとするが、マティアはしつこく撫で続けた。
「よくわからないけどご主人様なら誰も殺さないで済む方法を必ず見つける。だから大丈夫。泣かないで?」
「…マティアさん。こちらへ…」
アルマはマティアに手を差し伸べた。
マティアが手を重ねた瞬間両者は互いに何かを感じ取った。
「やはり…貴方は間違いなく本物の賢者の落とし子…。こうなった以上、あなた方に全てを託します。マティアさんそのまま私に心を委ねてください…」
アルマはマティアの手を握ったままそっと目を閉じた。
マティアもそれを真似して目を閉じた。
次の瞬間。
マティアとアルマの体が光り始めた。
するとマティアの頭の中にアルマの記憶が流れ込んでくる。
「お、おおお!」
マティアは突然頭に流れ込んできたアルマの記憶に驚いている。
光が収まりアルマは目を開けた。
「マティアさん。私の知っている全てを今貴方に託しました。イザ様にお役立てくださいと伝えていただけますか?」
「わかった」
「さて、まだ私は死ぬことが許されないようですので…、ガラテア。もうしばらく私に手を貸していただけますか」
「はい…アルマ様…よろこんで」
ガラテアはようやく笑みを浮かべていた。
マティアが持っていたリーンの回復薬でアルマの傷を癒し。
王と王女が意識を取り戻すのを待ちながら三人は今後の打ち合わせをした。
封印に魔力のほとんどを捧げているアルマはもう結界を再度作り出すことも出来ない。
なので逃げ場のないここに居たのでは敵の追撃を躱せないので一旦下に降りることにした。
しかし城内は大臣の手回しもあり、兵たちはほぼ全滅の状態。残っている味方は少ないだろうという話になった。
地下にイザ達が潜入しているはず。という話をマティアから聞いたので、合流を試みようという話になった。
丁度話がまとまった頃に王がそして暫くして王女も目を覚ました。
アルマが二人に事情を説明し、五人は地下通路を目指して歩き始めた。
そしてその奥には部屋の奥に向かおうとする先ほどの男の姿も。
傭兵達はガラテアの姿を確認すると部屋に近づけさせないように即座に周囲を取り囲んだ。
「残念だったな護衛さん。一足遅かったな」
そう言うと男は王と王女をかくまっている部屋の方に歩き出した。
「私を足止めしたところで無駄なこと。その部屋はお前のような者が入れないようにアルマ様が強力な結界を張っておられる」
男はニヤリと笑って答えた。
「確かに結界魔法は厄介だ。だが、俺は大臣からこんなものを預かっていてなぁ?」
そういうと男は青い宝石のような物を取り出した。
それを見てガラテアは以前アルマから聞いた話を思い出した。
『いいですかガラテア。結界魔法は優秀ですが欠点がないわけではありません。結界といっても所詮は魔法。とても希少で高価な鉱石ですが、蒼晶石という物を使えば一瞬だけ魔法の効果を弱めることが出来るのです。つまりその石を持つものならば私の結界と言えども破られてしまうでしょう』
ガラテアは男が持つ石を見て狼狽える。
「それはまさか…蒼晶石!?」
「ほう?こいつが何か知ってんのか?こいつは1つで小さな城程度なら買えるほど高価な石だって聞いてるぜ。そして…」
男が結界に蒼晶石をかざすと結界は徐々に薄れ始めた。
「こうやって結界に干渉して弱めることができるってこともなぁ!」
蒼晶石は結界に小さな穴を開けると砕け散った。
「ちっ!もう壊れちまったか。じゃあな。王の首は頂いたぜ」
「まて!」
ガラテアの制止も虚しく、男は結界の中へ入っていった。
この絶望的な状況に焦り、ガラテアは目の色を変えて一瞬で周囲の敵を薙ぎ払い男の後を追った。
部屋に入ると王が床に倒れている姿が目に入った。
そして男が左手で王女の首を捕まえ、今まさに剣を振りかざそうとしていた。
ガラテアは全力で駆け寄るが到底間に合う距離ではなかった。
「やめろおおお!」
「もう来たのか…だが丁度いい!そこで守ろうとしていた王女が死ぬ様をしっかりとその目に焼き付けておくんだなっ!」
男は王女の首に剣を近づける。
「貴様あああ!!」
ガラテアが絶望して叫んだそのとき、王女の前に誰かが身を挺して割り込んだ。
すらりとした体躯に透き通るような白い肌と白い髪。
その者は王女の盾になり肩を切られながら、男の体に小さな魔力球を投げつけ男を吹き飛ばした。
直後その者は床に倒れ込んだ。
その姿をみてガラテアは叫んだ。
「アルマ様!!!」
そこに倒れていたのはアルマだった。
ガラテアは慌てて駆け寄った。
「私は大丈夫です…それよりも王と王女を…」
ガラテアが駆け寄ると王女は気絶していた。
王は額から血を流していた。頭を打たれ気を失っているようだ。
吹き飛ばされ瓦礫に埋もれていた男が起き上がる。
「っつ!何だ今のは!?」
王と王女の無事を確認し振り返るとアルマは肩から大量に血を流し横たわっていた。
「貴様あああああ!よくもアルマ様を!!」
ガラテアはアルマを手にかけた男に怒り息をつかせぬ猛攻を仕掛けた。
その手数に男はさばききれずに後ずさりをした。
「ちっ!キレやがって!!ファイアエンチャント!」
男は再び剣に魔法を纏った。
「さぁどうするよ?」
「……こうするまでです」
ガラテアは剣に風を纏い男に鋭い突きを飛ばす。
鋭い切っ先から繰り出す鋭利な風の槍は細剣を離れても衰えることなく男の胸に風穴を開けた。
「ガハッ!お前も魔法剣をつかえる…なんて…な」
男は自分の胸に空いた風穴を見ながらそう言うと、力尽き倒れこんだ。
ガラテアは男を倒し少し冷静さを取り戻し、急いでアルマの元へ駆け寄った。
アルマは流血していたものの、傷は思ったよりも浅く命に別状はなさそうだ。
「すぐに止血します!」
「ありがとう…ガラテア…」
止血と応急処置が済みガラテアはそっとアルマを床に寝かせた。
「すみません…私が油断さえしなければこんなことには…」
ガラテアは自分のふがいなさを悔やんで涙をこぼした。
「貴方のせいではありませんよ。むしろ貴方が来てくれなければ王と王女を守れたかどうか…。来てくれてありがとう…ガラテア」
アルマはガラテアの頬に手を当て指で涙を拭いながら感謝を述べた。
「私の力は想像以上に弱まっているようです…結界も破られた今、イスカリオテにここに攻め込まれたら私はなすすべもないでしょう。封印に全魔力を回していますが…どこまで保てるかわかりません…ガラテアさん。貴方に最後の頼みがあります。聞いていただけますか?」
アルマの表情と言葉から、自分に何を頼もうとしているのかをガラテアは薄々気が付いた。
「…聞きたく…ありません」
「あらあら。素直な貴方らしくありませんね…」
アルマに頭を撫でられガラテアは再び涙を流し始めた。
「…賢い貴方ならもう分かっていると思います…。敵の手が迫っている今…封印が解ける前に、私の命ごと魔獣を討つしかないということを…」
ガラテアは黙っていた。
「……わかりたくありません…」
アルマはガラテアの両手に手を重ねながら話し始めた。
「…私の侍女にしてしまったばかりに…貴方には辛いことばかりさせてしまって本当に申し訳なく思っています。これが済んだら…何にも縛られずに一人の人として人生を謳歌してください…これが私から貴方への最後の命令です」
アルマの笑顔を見てガラテアは流れる涙を堪えることが出来なかった。
「アルマ…様…!私は…私は!アルマ様に拾っていただき、今まで側に仕えて来られたことが何よりの幸せです…!」
アルマはその言葉に微笑みで返し、ガラテアの頭を抱き寄せ優しくなでた。
ガラテアが落ち着きを取り戻すと、アルマは真剣な表情をしてガラテアの目を見て言った。
「…さぁ…時間がありません。私の魔力が尽きるのが早いか、敵の手が私に届くのが早いか…。貴方にしか頼めないのです…受けてうけてくれますね…?」
ガラテアは涙をぬぐい覚悟を決めた表情をしていた。
小さく頷くと剣を取った。
それを見て安心した顔をするアルマ。
「そう、それでいいのです。私は全魔力で自身の魔核に魔獣の封印を施します。私の魔核ごとその剣で断ってください。そうすれば魔獣は私とともに消え去るはずです」
「……」
ガラテアはアルマの上にまたがり静かに両手で細剣を持ってアルマの胸に突き立てた。
手に持つ細剣は震えていた。
そしてガラテアが涙を流しながらも覚悟を決めて剣を振り下ろしアルマの胸を貫こうとした。
アルマは目を閉じてそれを受け入れる。
しかし次の瞬間細剣は何かに弾き飛ばされた。
そこに立っていたのはマティアだった。
「なっ!なぜ貴方が邪魔をするんです!」
「人を殺すのはよくない」
「私の…アルマ様の気持ちを何も知らないくせに!」
一度は決めた覚悟をマティアが防いだことでガラテアの心の関が切れた。
アルマを殺そうとした後悔。殺さずに済んだことに対する安堵。現状を解決できないという葛藤。アルマの立場を思うと湧き上がる深い悲しみ。
ガラテアの中で無理やり塞き止められていたそれらすべての感情が溢れ出し、ガラテアは崩れ落ち号泣していた。
アルマは切ない顔をしながらそんなガラテアを優しく抱きしめている。
マティアには状況は分からなかったがガラテアに近づくとそっと頭を撫でた。
ガラテアはその手を振り払おうとするが、マティアはしつこく撫で続けた。
「よくわからないけどご主人様なら誰も殺さないで済む方法を必ず見つける。だから大丈夫。泣かないで?」
「…マティアさん。こちらへ…」
アルマはマティアに手を差し伸べた。
マティアが手を重ねた瞬間両者は互いに何かを感じ取った。
「やはり…貴方は間違いなく本物の賢者の落とし子…。こうなった以上、あなた方に全てを託します。マティアさんそのまま私に心を委ねてください…」
アルマはマティアの手を握ったままそっと目を閉じた。
マティアもそれを真似して目を閉じた。
次の瞬間。
マティアとアルマの体が光り始めた。
するとマティアの頭の中にアルマの記憶が流れ込んでくる。
「お、おおお!」
マティアは突然頭に流れ込んできたアルマの記憶に驚いている。
光が収まりアルマは目を開けた。
「マティアさん。私の知っている全てを今貴方に託しました。イザ様にお役立てくださいと伝えていただけますか?」
「わかった」
「さて、まだ私は死ぬことが許されないようですので…、ガラテア。もうしばらく私に手を貸していただけますか」
「はい…アルマ様…よろこんで」
ガラテアはようやく笑みを浮かべていた。
マティアが持っていたリーンの回復薬でアルマの傷を癒し。
王と王女が意識を取り戻すのを待ちながら三人は今後の打ち合わせをした。
封印に魔力のほとんどを捧げているアルマはもう結界を再度作り出すことも出来ない。
なので逃げ場のないここに居たのでは敵の追撃を躱せないので一旦下に降りることにした。
しかし城内は大臣の手回しもあり、兵たちはほぼ全滅の状態。残っている味方は少ないだろうという話になった。
地下にイザ達が潜入しているはず。という話をマティアから聞いたので、合流を試みようという話になった。
丁度話がまとまった頃に王がそして暫くして王女も目を覚ました。
アルマが二人に事情を説明し、五人は地下通路を目指して歩き始めた。
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