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十話 映り込んだ物③
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『あの、本田さん。ここやばいですよ。絶対に、この部屋には入らない方がいいですって』
『頼むから落ち着いてくれ、秋本くん。大丈夫だよ。何かあれば、俺のツテで、有名な霊能者さんにお祓いして貰えるからさ』
秋本さんが、小声でカメラマンの本田さんに抗議している。恐らく秋本さんは遺影の怪異に気付き、一刻も早くこの屋敷から離れたかったんだろうな。
裕二がこの仏間の間取りが、何かおかしいと言い始めると、達也と調べ始めた。
そして、箪笥が倒されていた場所に加藤さんがぼんやりと佇んでいる事を不審に思い、隠し部屋がある事を発見したんだ。
隠し部屋の扉が開かれると、僕は思わず口を押さえる。
「この匂い……どこかで……」
鉄錆の匂いと、肉が腐ったような香りが風に乗って漂ってくる。どこかで嗅いだ事があるような匂いだが、どこだったか思い出せない。
不思議な事だが、こんなにも鼻につく嫌な匂いなのに、この場にいる誰も、反応していなかった。
開け放たれた真っ暗な空間に、赤黒い物体が蠢いているのが視えて、僕は一瞬怯み、背中に冷や汗が流れ落ちたのを感じた。
『うわぁ! これが噂の御札の間ですかね。うわうわ……これ、普通の量じゃないですよ。一体、成竹さんの家で何があったのか。どうしてここが神隠しの家と呼ばれるようになってしまったのか。うーん、これだけお札があるって事は、家族に次々と不幸が襲いかかったとか、そう言うの考えちゃいますよねぇ。ね、あいちーどう? 何か感じる?』
加藤さんは、何者かに取り憑かれているかのように、フラフラと『御札の間』に引き寄せられて中へ入った。残りの五人も戸惑いながらふざけるようにして、部屋に入る。僕は、意を決すると彼等の後に続く。
「ここが……御札の間?」
ここは、梨子から聞いていた話とは全然違う場所だ。
彼女の話だと、部屋の全てにお札が貼られていたと言うが、そんな物は一枚もない。ここはまるで地下の牢屋のような冷たい閉塞感と、真の闇に包まれていて、虚無の空間のようだ。
僕が視ている物と、梨子達が見た物は違うのか? いつの間にか生気のない加藤さん以外の人間が、暗闇から消え去ってしまった。
ここには、僕と彼女しかいない。
こんな事は霊視して初めての事で、心臓が破裂しそうな位に鼓動が早くなった。
僕は恐る恐る彼女の隣まで来ると、加藤さんが微動だにせず見つめている、視線の先へ目をやった。
『かごめ かごめ
籠の中の鳥は
いついつ出やる
夜明けの晩に
鶴と亀が滑った
後ろの正面だあれ』
古い蓄音機から流れる、ノイズの混じったような不気味な歌声だ。
目を凝らすと、暗闇の中で赤い肌襦袢を着た女性が僕達に背中を向け、横座りのまま歌っている。
ほつれた長い黒髪から見える、青白いうなじ。陽炎のようにその姿は時折もやもやと揺らめいていて、歌の途中で堪えきれず、女は気が触れたように嗤う。
(――――僕は、この人を知っている)
一昨日の悪夢に出て来た女だと思い出した瞬間に、全身が総毛立った。
この霊はまだ僕に気付いていない様子だったが、直感的に僕がここに居るという事を、この女に知られてしまってはいけないと思った。
御札の間に入って、何か手掛かりを掴もうとしたけれど、正直そんな余裕はない。
暗闇の中で、赤い着物の霊が壊れたように、何度も繰り返し歌っているのは童謡の『かごめかごめ』だ。
腕の中にいる、赤黒く蠢く物体をあやしているようにも見えるし、虚空に向って、ただひたすら壊れた蓄音機のように同じフレーズを、繰り返しているだけにも見えた。
『かごめ かごめ
籠の中の鳥は
いついつ出やる
夜明けの晩に
鶴と亀が滑った
後ろの正面だあれ』
僕は喉を鳴らすと、彼女に気付かれないように後退する。かごめかごめの歌が間延びするようにスローモーションになり、ゆっくりと止まると僕は絶望した。
女の首がじわじわと動いて、耳朶と顎のラインが見え始めると、僕は咄嗟に赤い着物の女の顔を見ないよう、体を翻した。
そのまま玄関に向って走り出そうとした瞬間、隣にいた加藤さんが僕の手首を掴んだ。
『雨宮くん た す け て』
「っ、か、加藤さっ……!」
加藤さんは、先程までカメラを意識して可愛らしく映っていた、自称霊感美少女の姿ではなかった。顔面蒼白で目から血の涙を流し、僕の手を掴んでいる。
映像の中に映り込んだ霊とは異なり、生きている人間が記録された映像の中で、勝手に動き出すだなんて事は絶対にあり得ない。
だが、映像に思念が映り込んでしまった死んだ人間ならそれが出来る。
「た……蜉すゥ縺ヶ代テ」
僕は信じたくない気持ちで一杯だった。
彼女の背後に、四つん這いで這い寄る影が見え、全身に悪寒が走ると、思わず加藤さんの手を払い退けて玄関に向って走り出した。
遠くから獣のように、掠れた女の荒い吐息が聞こえる。血生臭い何かを引き摺るような濡れた音。
背後から迫りくるあの着物の女が、家具や物が散乱した畳の上を踏みしめる度に、パンパンと硝子が砕け散る音や、家具に当たって、物が倒される音がする。赤い着物の女が、僕に手を伸ばしてくるおぞましい気配がした。
僕は一度も後ろを振り向く事が出来ず、スピードを上げて玄関まで全力で走ると、その女の手が触れる前に大声で絶叫した。
「止めろ!!」
その瞬間、僕は目を開けて思わず画面から大きく退いてしまった。そこは神隠しの家ではなく、裕二の部屋だった。僕は大きく息を吐いて安堵する。
唖然として停止ボタンを押している裕二と、泣きそうな表情で僕の顔を覗き込む梨子がいた。
「健くん、大丈夫⁉」
「あ、あぁ……。大きな声を出してごめん、大丈夫だよ」
ただ動画を見ているだけなのに、僕は全速力で走った後のように息切れをして、汗をかいていた。
そんな様子を見れば、誰もが不安になって当然だろう。裕二は怯えた様子で勢い良くノートパソコンを閉じると、批難するように僕を見た。
「お前、急に大きな声を出すなよ。マジで心臓に悪いぞ。それで、やっぱりあれは幽霊だよな?」
「あぁ。裕二が僕に見せたかったのは、あの赤い着物の女の霊?」
そう言うと、裕二と梨子がさっと青褪めた。
二人は僕と並行してあの動画をリアルに鑑賞していた筈だ。それを初めて確認した梨子も、何か異変に気付いたのだろう、目に涙を浮かべている。裕二は唾を飲み込むと、わざと明るく笑うようにして言った。
「お前、ずっと目を瞑っていたのに霊感があるって本当だったんだな。そうだよ、あの時は俺も本田さんも興奮してたんだ。配信的にインパクトも欲しかったしさ。車に乗り込んで出発する前に、開けっ放しになった神隠しの家の玄関を撮影したんだ。あの時は全然気付かなかったけど。映像には、赤い着物の女が玄関先から俺達を見ていた……。本田さんのカメラにも映ってるんじゃないかな。そっちも確認するか?」
「いや、もう充分だ」
単純に六人の追体験を経験しただけなら、幾らか気持ちが楽になるが、あの赤い着物の女は、完全に僕を獲物と認識したように追って来た。
誰であれ、あの『御札の間』に足を踏み入れた者は逃さないのかもしれない。ふと、僕は二人を見ると、少し言葉を選びながら話した。
「加藤さんに、雨宮くん助けてって言われたんだ。あの映像の中で見た加藤さんは普通じゃなかった。たぶん彼女はもう……」
僕は、その先の言葉が続かなかった。裕二も梨子も重い沈黙を守っている。
恐らく二人とも口にはしないが、僕の霊視がなくとも、心の片隅に最悪の結果を思い浮かべていただろう。
加藤さんは、あの村に行ってからおかしくなり、そんな状態のまま行方不明になっているのだから。
その空気を切り裂いたのは梨子だった。
「健くんの事を疑う訳じゃないけど、まだ愛ちゃんがそうなっちゃったなんて断定出来ないよ。だから……」
梨子は言葉を飲み込む。
今の段階で誰かの生死に関わるような霊視を口にするのは、配慮に欠けるだろう。例えこの霊視が間違いなく当たっていても、僕だって、行方不明になった彼女が生きて保護されると信じたい。
僕は深く反省すると、場の空気を変えるように、あの二人の子供の霊から得た情報を訪ねてみた。
「そうだね、ごめん。あの屋敷にいた霊からオハラミ様、ウズメと言う言葉を聞いたんだけど、何か知らない?」
『頼むから落ち着いてくれ、秋本くん。大丈夫だよ。何かあれば、俺のツテで、有名な霊能者さんにお祓いして貰えるからさ』
秋本さんが、小声でカメラマンの本田さんに抗議している。恐らく秋本さんは遺影の怪異に気付き、一刻も早くこの屋敷から離れたかったんだろうな。
裕二がこの仏間の間取りが、何かおかしいと言い始めると、達也と調べ始めた。
そして、箪笥が倒されていた場所に加藤さんがぼんやりと佇んでいる事を不審に思い、隠し部屋がある事を発見したんだ。
隠し部屋の扉が開かれると、僕は思わず口を押さえる。
「この匂い……どこかで……」
鉄錆の匂いと、肉が腐ったような香りが風に乗って漂ってくる。どこかで嗅いだ事があるような匂いだが、どこだったか思い出せない。
不思議な事だが、こんなにも鼻につく嫌な匂いなのに、この場にいる誰も、反応していなかった。
開け放たれた真っ暗な空間に、赤黒い物体が蠢いているのが視えて、僕は一瞬怯み、背中に冷や汗が流れ落ちたのを感じた。
『うわぁ! これが噂の御札の間ですかね。うわうわ……これ、普通の量じゃないですよ。一体、成竹さんの家で何があったのか。どうしてここが神隠しの家と呼ばれるようになってしまったのか。うーん、これだけお札があるって事は、家族に次々と不幸が襲いかかったとか、そう言うの考えちゃいますよねぇ。ね、あいちーどう? 何か感じる?』
加藤さんは、何者かに取り憑かれているかのように、フラフラと『御札の間』に引き寄せられて中へ入った。残りの五人も戸惑いながらふざけるようにして、部屋に入る。僕は、意を決すると彼等の後に続く。
「ここが……御札の間?」
ここは、梨子から聞いていた話とは全然違う場所だ。
彼女の話だと、部屋の全てにお札が貼られていたと言うが、そんな物は一枚もない。ここはまるで地下の牢屋のような冷たい閉塞感と、真の闇に包まれていて、虚無の空間のようだ。
僕が視ている物と、梨子達が見た物は違うのか? いつの間にか生気のない加藤さん以外の人間が、暗闇から消え去ってしまった。
ここには、僕と彼女しかいない。
こんな事は霊視して初めての事で、心臓が破裂しそうな位に鼓動が早くなった。
僕は恐る恐る彼女の隣まで来ると、加藤さんが微動だにせず見つめている、視線の先へ目をやった。
『かごめ かごめ
籠の中の鳥は
いついつ出やる
夜明けの晩に
鶴と亀が滑った
後ろの正面だあれ』
古い蓄音機から流れる、ノイズの混じったような不気味な歌声だ。
目を凝らすと、暗闇の中で赤い肌襦袢を着た女性が僕達に背中を向け、横座りのまま歌っている。
ほつれた長い黒髪から見える、青白いうなじ。陽炎のようにその姿は時折もやもやと揺らめいていて、歌の途中で堪えきれず、女は気が触れたように嗤う。
(――――僕は、この人を知っている)
一昨日の悪夢に出て来た女だと思い出した瞬間に、全身が総毛立った。
この霊はまだ僕に気付いていない様子だったが、直感的に僕がここに居るという事を、この女に知られてしまってはいけないと思った。
御札の間に入って、何か手掛かりを掴もうとしたけれど、正直そんな余裕はない。
暗闇の中で、赤い着物の霊が壊れたように、何度も繰り返し歌っているのは童謡の『かごめかごめ』だ。
腕の中にいる、赤黒く蠢く物体をあやしているようにも見えるし、虚空に向って、ただひたすら壊れた蓄音機のように同じフレーズを、繰り返しているだけにも見えた。
『かごめ かごめ
籠の中の鳥は
いついつ出やる
夜明けの晩に
鶴と亀が滑った
後ろの正面だあれ』
僕は喉を鳴らすと、彼女に気付かれないように後退する。かごめかごめの歌が間延びするようにスローモーションになり、ゆっくりと止まると僕は絶望した。
女の首がじわじわと動いて、耳朶と顎のラインが見え始めると、僕は咄嗟に赤い着物の女の顔を見ないよう、体を翻した。
そのまま玄関に向って走り出そうとした瞬間、隣にいた加藤さんが僕の手首を掴んだ。
『雨宮くん た す け て』
「っ、か、加藤さっ……!」
加藤さんは、先程までカメラを意識して可愛らしく映っていた、自称霊感美少女の姿ではなかった。顔面蒼白で目から血の涙を流し、僕の手を掴んでいる。
映像の中に映り込んだ霊とは異なり、生きている人間が記録された映像の中で、勝手に動き出すだなんて事は絶対にあり得ない。
だが、映像に思念が映り込んでしまった死んだ人間ならそれが出来る。
「た……蜉すゥ縺ヶ代テ」
僕は信じたくない気持ちで一杯だった。
彼女の背後に、四つん這いで這い寄る影が見え、全身に悪寒が走ると、思わず加藤さんの手を払い退けて玄関に向って走り出した。
遠くから獣のように、掠れた女の荒い吐息が聞こえる。血生臭い何かを引き摺るような濡れた音。
背後から迫りくるあの着物の女が、家具や物が散乱した畳の上を踏みしめる度に、パンパンと硝子が砕け散る音や、家具に当たって、物が倒される音がする。赤い着物の女が、僕に手を伸ばしてくるおぞましい気配がした。
僕は一度も後ろを振り向く事が出来ず、スピードを上げて玄関まで全力で走ると、その女の手が触れる前に大声で絶叫した。
「止めろ!!」
その瞬間、僕は目を開けて思わず画面から大きく退いてしまった。そこは神隠しの家ではなく、裕二の部屋だった。僕は大きく息を吐いて安堵する。
唖然として停止ボタンを押している裕二と、泣きそうな表情で僕の顔を覗き込む梨子がいた。
「健くん、大丈夫⁉」
「あ、あぁ……。大きな声を出してごめん、大丈夫だよ」
ただ動画を見ているだけなのに、僕は全速力で走った後のように息切れをして、汗をかいていた。
そんな様子を見れば、誰もが不安になって当然だろう。裕二は怯えた様子で勢い良くノートパソコンを閉じると、批難するように僕を見た。
「お前、急に大きな声を出すなよ。マジで心臓に悪いぞ。それで、やっぱりあれは幽霊だよな?」
「あぁ。裕二が僕に見せたかったのは、あの赤い着物の女の霊?」
そう言うと、裕二と梨子がさっと青褪めた。
二人は僕と並行してあの動画をリアルに鑑賞していた筈だ。それを初めて確認した梨子も、何か異変に気付いたのだろう、目に涙を浮かべている。裕二は唾を飲み込むと、わざと明るく笑うようにして言った。
「お前、ずっと目を瞑っていたのに霊感があるって本当だったんだな。そうだよ、あの時は俺も本田さんも興奮してたんだ。配信的にインパクトも欲しかったしさ。車に乗り込んで出発する前に、開けっ放しになった神隠しの家の玄関を撮影したんだ。あの時は全然気付かなかったけど。映像には、赤い着物の女が玄関先から俺達を見ていた……。本田さんのカメラにも映ってるんじゃないかな。そっちも確認するか?」
「いや、もう充分だ」
単純に六人の追体験を経験しただけなら、幾らか気持ちが楽になるが、あの赤い着物の女は、完全に僕を獲物と認識したように追って来た。
誰であれ、あの『御札の間』に足を踏み入れた者は逃さないのかもしれない。ふと、僕は二人を見ると、少し言葉を選びながら話した。
「加藤さんに、雨宮くん助けてって言われたんだ。あの映像の中で見た加藤さんは普通じゃなかった。たぶん彼女はもう……」
僕は、その先の言葉が続かなかった。裕二も梨子も重い沈黙を守っている。
恐らく二人とも口にはしないが、僕の霊視がなくとも、心の片隅に最悪の結果を思い浮かべていただろう。
加藤さんは、あの村に行ってからおかしくなり、そんな状態のまま行方不明になっているのだから。
その空気を切り裂いたのは梨子だった。
「健くんの事を疑う訳じゃないけど、まだ愛ちゃんがそうなっちゃったなんて断定出来ないよ。だから……」
梨子は言葉を飲み込む。
今の段階で誰かの生死に関わるような霊視を口にするのは、配慮に欠けるだろう。例えこの霊視が間違いなく当たっていても、僕だって、行方不明になった彼女が生きて保護されると信じたい。
僕は深く反省すると、場の空気を変えるように、あの二人の子供の霊から得た情報を訪ねてみた。
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