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12 皇帝の逝去②(※sideレジェロ)

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 アレクサンドラ大陸のど真ん中にある、ソルフェージュ帝国の中心部にそびえ立つ、このでっかい城は、帝都のどこからでも拝める。
 周辺の小国や地方の村人にとっては、あれは立派な観光の目玉らしい。
 帝都は綺麗な放射線状になっていて、建造物や構造も芸術的に評価が高い。工業区域、農業区域、商業区域、神殿、貴族や農民、商人の住宅地になっていてる。極めつけは邪神軍から帝都を護るように、超巨大な城壁に囲われていて、敵が居なければ、この国だけでありとあらゆる物が手に入る完璧な楽園と化している。
 天まで届きそうな壁を見るために、集まってる奴らもいるしなぁ。まぁどこ歩いてもお登りさんにとっちゃ、楽しい場所だろうけどね。
 だがここも、何百年か前に、帝都の半分を邪神軍によって壊滅させられ、焼け落ちた事がある。あの時ばかりは、この俺もソルフェージュ帝国の滅亡を覚悟しちゃったけどぉ、今はそんな面影もないくらい、すげぇ発展しているよな。
 あいつらと戦う為に、人間、エルフ、獣人の偉いさん達が集結し、研究して、建築も魔術も武器も急ピッチで新開発された。
 そのお陰で、俺も格好いい魔銃が使えるようになったってわけ。
 ちなみにその時、オーガってのは我間せずって感じで森の奥に引っ込んでいた。あいつらの武力だと、生活圏に湧いた魔物や邪神軍なんて、赤子の手を捻るようなものなんだとか。もうさ、あいつらにとっちゃあ魔物や邪神軍なんぞ、害獣扱いなんだよねぇ。それに、魔物や邪神軍が目指すのは何故か帝都に集中していたし、オーガ族が相手していたのは群れからはぐれた奴らだ。
 オーガどもは無駄にプライドだけは高いんで、連合騎士団にも、他の種族にもできるだけ関わりたくないんだとさぁ。村の掟というか種の掟というか、古臭くて頭が固いんだよなぁ。オーガの女の子は、硬派で筋肉質で……うん、あれはあれで可愛いんだけどぉ。
 それでソルフェージュは、今の帝都の形になったけど、邪神あいては曲がりなりにも神で、かーなーり連合騎士団は苦戦してた。もちろん俺もだ。
 そう、神々の啓示を受けた伝説の黒衣の竜騎士ランスロットが出てくるまでは。

「――――ねぇ、レジェロ」
「何よ」

 主寝室へと向かう道中に、歴代の皇帝や女王、そしてメヌエット皇女とアリア皇女の肖像画が飾られている。俺は赤い絨毯の上を歩きながら、前を歩くフィーネが肩越しに振り返るのを見た。

「打ち上げで行った酒宿場の事を覚えている? 五人で過ごした最後の場所よ」
「あー、なんだっけ……? どんちゃん騒ぎした所か」
「そうよ。貴族になったら大衆酒場には寄れないからって皆で行ったでしょ。親子三人で商売していたところ。あの宿屋、火事で全焼したみたいよ。自警団の話だと窃盗団に襲撃されたんじゃないかって。宿泊客を含め全員亡くなったみたい。飛竜ワイバーンのフォアグラソテーが絶品だったのに、残念」
「あらま。折角せっかく世界に平和が訪れたってのに、物騒だねぇ。あの子は宿娘にしては勿体ないくらい、めちゃくちゃ可愛い子だったのにぃ」
「それは残念だ。宿屋の亭主も女将も好印象の人間だったし、あの子は働き者で気が利く可愛らしい処女むすめだったな。犯人が見つかると良いが」
「そだねーー。見つかり次第、俺が直々にぶっ殺してやってもいいけどぉ?」
「はいはい」

 モッソは、あの晩俺とドルチェちゃんが寝てるのも知らずに、溜息をつくと首を振った。こいつ、わりとガチめにドルチェちゃん狙ってたみたいだなぁ、残念!
 俺はさも死んだドルチェちゃんを憐れむようにすると、目頭を抑える。帝都ではいくつも酒宿場があるが、英雄御一行の俺等が泊まった事で、あの宿が最近有名になっていたんだな。
 もうあの辺では、もう噂になってるみてぇだし。
 しっかし、フィーネの奴俺の様子を伺うような言い方だったな~~。だいたいどうやって自警団から情報を仕入れたんだか。
 主寝室の前に来ると、近衛兵が俺達を沈痛なつらで通した。そこには、皇帝の主治医、宰相と皇族が信仰する古き竜と慈愛の女神アリオーソの神官が揃っている。
 そして、病弱でほとんど帝国民の前に姿を見せない十五歳の幸薄美少年のグラーヴェ皇子が、姉のメヌエットちゃんに肩を抱かれていた。
 おっ、枕元に立っているのは、これはこれは我らがリーダー、公爵様になられたランスロットくんじゃねーか♪ 
 ランスロットに付き従うのは、オーガと人間の血を引く大男のラルゴ。これで英雄御一行様が勢揃いしたってわけ。

「おお……。どうぞこちらへ。ピッツィカート様がお呼びになっておられます」

 宰相が俺達を皇帝の枕元に呼ぶ。
 何故か俺を先頭にして、皇族たちの反対側に整列させられた。
 グラーヴェ皇子の青ざめた表情、涙を浮かべるメヌエットちゃん……いや、ピッツィカートが死ぬと、今や皇位継承者となるメヌエット皇太女かな~~? 彼女はハンカチで涙を拭きながら啜り泣いている。
 銀色のサラサラの髪、深い翠玉エメラルドの瞳、清楚で華やかなドレス。星の女神の生まれ変わりって言われるのも頷けちゃうくらいの儚げな美少女。こんな女王陛下なら、きっと連合騎士団の士気も上がっちゃうね~~♪
 だけど俺、この子なーんか苦手なんだよね。

「レジェロ樣、ラッソ樣、フィーネ様……。お父様が、大変貴方がたにお会いしたがっていましたの。もう少しお側にいらして……」

 皇族から外れたアリアちゃんは、父親の死に目にも会いにこねぇみたいだな。意外と薄情なのか、神殿の掟なのかは知らねぇけど。
 メヌエットちゃんとアリアちゃんは、まさに正反対の姉妹って感じだなぁ。メヌエットちゃんはいかにもおとぎ話の姫君だけど、アリアちゃんは、質素なドレスに身を纏った現実的リアルな姫君だ。髪の色も銀と金。
 天蓋付きのベッドの上では、皇帝はぜぃぜぃと苦しそうな呼吸を繰り返している。
 ランスロットはメヌエットちゃんを労るように背中を撫でると、英雄として皇帝の元に恭しく跪く。

「……はぁ……はぁ……ら、ランスロット……メヌエット……」
「陛下。私はここに居ます、ご安心を。メヌエット様とソルフェージュ帝国は、私が生涯かけて御守り致します」

 いやぁ、相変わらず演技が上手いねぇ、ランスロット君。浮気相手の女までここに居て結構な修羅場ですけどぉ。だが、帝国の英雄として完璧な振る舞いだった。
 その言葉で、全員が感極まって啜り泣いていたんだからな。
 だが、ピッツィカート皇帝の視線はランスロットをちらりと見ると、視線が泳いでいる。俺が最後に見た時の皇帝は葡萄酒の酒樽のような体型で、元気そうだったが、もうげっそりだ。二週間も経たないうちに、こんなに急激に肉体が蝕まれるもんか?
 モッソの病気説、なーんか信じられねぇなぁ。目を泳がせていた皇帝が、俺を視界に捕えるなり、ぐっと俺の手首を掴んだ。いやいや、おいおい、やめろって……なんなの。

「!」
「アリア……アリアは正しかったのだ」

 絞り出すような声を出すと、俺に訴えかけるようにして、ピッツィカートはそのまま絶命した。医者が脈を取り死亡宣告をすると、宰相や近衛兵が、せわしなくバタバタと動き始める。
 メヌエットちゃんとグラーヴェ皇子が嘆き悲しんでいる。もちろんラルゴやモッソ、フィーネまでもが、皇帝の死に涙を流していた。
 無理もない。ピッツィカートは、ソルフェージュの歴代の皇帝の中でも、敏腕で愛されていた人間だったからな。
 ランスロットは、皇帝を看取るとスッと立ち上がり、周囲が嘆き悲しむ様子を、どこか冷めた目で見ていたが、俺の視線に気付いたように目を合わせた。

✥✥✥

「ねぇねぇ、ランスロットくん。メヌエット樣を一人にしていいわけ? 君、一応彼女の婚約者でしょ?」
「お前が俺を呼び止めたんだろう。ご心配どうも。メヌエット樣は聡明で気丈な方なのでご理解頂けているだろう。しかし、手短にな。彼女のもとに戻る」

 モッソとフィーネは、宰相や貴族と話していた。ラルゴはこの部屋の外に警備として控えているが、俺とランスロットのありとあらゆる会話を、聞かないようにしているだろう。
 助けて貰ったランスロットには、絶対服従の忠犬だからねぇ、ラルゴくんは。
 小部屋に通された俺は、窓際でもたれ掛かるランスロットを見た。相変わらずこいつは感情の読めない表情をしている。
 一緒にパーティーを組んだ時から、喜怒哀楽の少ない男だったけど、野心はあるし、魔物どもや邪神軍に対して、容赦のない所も気に入ってたんだよねぇ。俺の邪魔する奴は全員殺すっていうやつぅ?
 伝説の黒衣の竜騎士様なのに、感情に乏しくて、性欲だけはバリバリあるのもさぁ、なんかおもしれぇじゃん? 

「お前、あんな演技出来んのな? 舞台俳優顔負けじゃん、ランスロット公爵殿。あの台詞で妹とメヌエット様の修羅場がきたらどうしようかと思ったわ」
「話とはフィーネの事か? あいつは俺が女王陛下の皇配こうはいになるのを喜ばしいと思うだろう」
「いやま、あいつの性癖はどうでもいいわ。だってお前、たいして女に執着心もねぇんだから、フィーネの他にも女がいるだろ。ただのお祝いだよーん♪ この帝国も皇配に、かの英雄ランスロット様がなれば安泰っしょ。もしかしてぇ……場合によっちゃあ、将来このまま皇帝になっちゃうかもだしね★」

 俺はテーブルに腰掛けると、葡萄酒を開けてグラスに注ぎ、一口飲む。さすがに美味いなぁ。俺とフィーネはお互いに干渉しない。兄妹なので、野垂れ死んだら骨くらい拾ってやるの関係である。

「何が言いたい? 俺は女王陛下にもこれまでと変わらず、忠誠を尽くす」
「いやいや、怒んないでぇ。さらに怖いお前のお顔が、さらに凶悪になるじゃん。お前がもしそうなったら、俺が祝ってやるって事だよ、ランスロットくん。だからさぁ、腹割って話そうぜ」
「腹を割る……? 大噓つきのお前が?」

 ランスロットは鼻で嘲笑うように言った。
 邪神討伐に参加したメンバーはそれぞれ、お互いに利害が一致するから、手を組んだ。仲間というよりも仕事仲間ビジネスライクなもんで、相手の性格や、性癖なんぞどうでも良い。俺にとっちゃあ、居心地が良かったんだけどねぇ。
 こいつだって、ソルフェージュ連合騎士団はら居心地が悪かったはずだ。だから、俺やあいつらを邪神討伐に誘ったんだからさ。
 
「大嘘つきだけどさぁ。それでも、その反応泣いちゃうなぁ……シクシク。そんでぇ、ランスロットくん。この間泊まった酒宿場覚えてるぅ? バジリスクのレアステーキが美味かったところよ」
「あぁ。親子三人でやっていたな。娘の名前はドルチェだったか」
「そそ。なんだちゃんと覚えてるじゃん。あの夜廊下でばったり会っちゃってさ♡ あの酒宿場、どうやら窃盗団に襲撃されて客とあの一家もろとも、殺されて焼かれちゃったらしいのよ。可哀想に、邪神が封印されて平和になったと思ったのになぁ。すげぇ物騒だよね~~?」
「フィーネの話では、お前の言う窃盗団も何者かによって、殺されていたらしいな。明らかに人数が多いという話で、自警団が訝しんでいたそうだ」

 ランスロットは表情を変えないまま、口元に冷たい笑みを浮かべている。俺達は互いの腹を探るように暫く睨み合った。

「まぁ、浮気現場見られて一家惨殺するほど、お前は馬鹿じゃねぇもんな? 目撃者の話じゃあ、どうやらシェイプシフターがいたって話だしさぁ。邪神軍の残党かもねぇ」
「そんなくだらん理由で俺が彼らを殺すとでも? お前こそ老若男女問わず、誰が死のうと興味がなかった癖に、あのドルチェという娘には、随分と執着しているようだな」
「酷い言われようだわ~~。ボク、傷付いちゃうなぁ。まぁ、ドルチェちゃん可愛かったから、ちょい気になっただけ。そんじゃあ次に遭うのは、結婚式じゃない……その前に葬式かなぁ。ランスロットくん、またねぇ」

 俺が飲みかけたグラスを置いた瞬間に、いきなりなんの前触れもなく、パリンッと粉々に割れて、さすがの俺もビビった。五本の指から血が流れる。こいつ、魔法は使えないはずだった気がするけどな。

「――――ヒビでも入っていたようだな。あまり節操がないと道を踏み外すぞ、レジェロ」

 俺への警告か。
 しかし、そんな事よりも。
 驚くべき事は俺の掌についた傷が、みるみるうちにガラスの破片を吐き出し、傷が塞がっていく。数秒も経たないうちに、痛みも傷も何もかも綺麗になった。
 おい……これが『ウロボロスの騎士』の力なのか?


✥✥✥

ミニ世界観設定 

★ソルフェージュ帝国を中心に、それぞれ小国が周りにあります。帝都は人口が多いので、入りきれない貧しい階層の人が集落を作っていたりします。小さな農村もあり、獣人のみ、エルフのみ、人間のみの村もあります。

★この世界では魔法詠唱の短縮のために体に呪文が刻まれたタトゥーをいれます。レジェロのタトゥーも魔法のため。高名な魔法使いともなれば、顔以外全身タトゥーの者もいます。
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