上 下
61 / 70
【水狼編】

このまま交尾しちゃう?③(※R18)

しおりを挟む
 水狼は鳴麗の表情を見ながら、腟内なかで指を動かす。この間交尾した時よりも、今日はすごく感じてしまい、鳴麗は水狼の首に抱きついて悶えた。

「あっ、ああんっ、水狼っ、はぁっ、あっ、私またイキそう、んんっ、はぁっ、好きっ、水狼、大好きだよ」
「可愛い、鳴麗。大好き、大好き。いつでもイッていいんだよ。俺の指で気持ちよくなってね。鳴麗、んん」

 水狼が鳴麗に口付けながら、指の愛撫を再開する。またしても激しい快感の波が押し寄せて、絶頂に達すると愛液を飛び散らせた。すでに水狼の陰茎は、興奮して大きく、堅くなって反り返っている。
 水狼は額をくっつけ、潤んだ瞳でじっと彼女を見つめると言った。

「鳴麗、あのさ……俺も、触って欲しい。舐めてって言ったけど、やっぱりそんなことするの抵抗あるだろ? だから」
「はぁっ……。そんな可愛い顔されたらやりたくなっちゃう! って、私は全然やり方がわからないけど、水狼が教えてくれるなら、やりたい」
「教えるっていうか、特別なことしなくていいんだ。そんな技術とかはいらなくて、鳴麗が舐めてくれるだけで、俺は凄い興奮する……。好きなように舐めてみて?」

 自分の雌の性器も、彼は舐めてくれたのだから、やはりお返しをしたいと、鳴麗は思う。具体的にどうすれば気持よくなるとか、やり方は全く分からないが、それは特別な技術はいらず初心者でもできる行為らしい。
 水狼は照れたように頬を染めると、鳴麗と入れ替わるようにして、横になる。当然だが、家族でもこんなに近くで『雄の性器』を見たことはない。彼女は頬を染めながら、それを観察するように、マジマジと見てしまう。

「あ、あのさ。さすがに俺でも、そんなにジロジロと雄の性器を見られたら恥ずかしいよ、鳴麗」
「だって、普段はふにゃふにゃして、下を向いてるのに、どうやって堅くなって、こんなふうにタケノコみたいに、ぐんぐん大きくなるのかなって思って。不思議すぎる」
「それは……。俺が鳴麗のことが大好きで交尾したいと思ってるからだよ。口に咥えなくてもいいから、手と舌でやってみて」

 鳴麗は、温かい水狼の陰茎を握ると上下に擦ってみる。そしてひとまず、先端を舌で舐めてみると、水狼が彼女の頭を優しく撫でた。鳴麗は先端を舐めてみたり、竿の部分に上下に舌を動かして愛撫したり、思いつくまま挑戦した。すると、水狼の吐息が段々と荒くなっていくのを感じて、彼を上目使いで見る。

「んんっ……水狼、気持ちいいの? なんかここが、私の舌に反応してビクビクしてる。可愛い」
「はぁ、最高……。んっ、鳴麗が俺のを舐めてるなんて、まるで夢みたいだ。はぁっ……んっ、気持ちいい。んぁ」

 手で擦ると、水狼は気持ちよさそうに目を細める。あまりにもその表情が可愛くて、鳴麗は妙に興奮した。自分の愛撫で気持よくなってくれる幼なじみが愛しく、手で陰茎を擦るのも、丹念に舌で舐めるのも、つい夢中になってしまう。

「はっ、ちょっ、ちょっと待って。もうイキそうになるっ。やっぱり最後は、鳴麗とっ……んんっあぁ!」
「ひゃっ……! あ、水狼もしかして、イっちゃったの?」

 水狼が呻いた瞬間、白濁した液体が溢れて鳴麗の指を穢した。気持よくなると、雄は先端から子種を含んだ液体を放出する。自分とは異なる雄の体の構造に感心していると、鳴麗の感動とは正反対に、しゅんと耳を垂れた水狼が拗ねるように言った。

「俺、こんなすぐにイクなんて思わなかった。鳴麗と交尾したい。一つになりたい。最後は鳴麗と二人で気持ちよくなりたい」
「あっ、え、もう復活してるっ……!? ひぁっ、あっ、んっ、水狼! ひゃぁっ、あ、ああっ」

 水狼の股間は、あっという間に復活すると鳴麗を抱き寄せ、彼女の背中に寄り添うようにして横になる。そして、片脚を抱いて濡れた花弁にゆっくりと挿入した。水狼に挿入された瞬間、急に発情したかのように、また鳴麗の吐息が荒くなった。
 褐色の恥丘から見える桃色の膣口から、愛液が溢れて、水狼の陰茎を濡らす。彼女の花芯を撫でながら腰を上下に振り、水狼ははむはむと肩に歯を立てた。まるで番の証を刻むようにすると、舌でそこを愛しそうに舐める。

「あっ、やぁぁっ、んっ、あっあっあっ、んっあっ、きもちいいっ、あっ、水狼大好きっ、やぁっ、すごいいいっ、ひぁっ、そこ撫でて、突かれたらぁっ」
「はー―っ、はぁっ、鳴麗、大好きっ、俺の奥まで届いてるでしょ? はぁっ、んんっ、鳴麗は、入り口と奥のどっちが好き?」
「んんっ、はぁ、わかんないっ、全部気持ちいいっ、はぁっ、水狼と交尾するの気持ちいい」

 正確に感じる場所は分からないが、水狼の雄の性器が出入りすると、多幸感で感情が一気に昂ぶる。その言葉に嬉しそうに尻尾を振った水狼は、一度抜いて、鳴麗の体を組み敷くと、興奮するように腰を振った。
 彼はうっとりと蕩けるような表情で、鳴麗を貪り、何度も愛の言葉を囁く。

「鳴麗好きだ、はぁっ、大好きだ、俺の番、はぁっ、俺の匂いたくさんつけてっ、他の雄なんかには、絶対渡さない、好きっ、はぁっ、俺も鳴麗だけのものだからっ」
「んんっ、あっあっ、あぁっ、私だって渡さないんだからっ、ああっ、あんっ、ぁ、すごいっ、きそう、あ、イクッ、んぁ、イクッっ」

 鳴麗に痛みを与えないようにしながらも、がむしゃらに腰を振って快楽を貪る。とうとう二人の間でお互いの快感が上り詰めていくと、ぎゅっと抱きしめ合って果てた。
 愛する、幼なじみの腟内なかに吐き出して陰茎を抜くと、水狼は彼女の褐色の乳房に甘えて頬を寄せる。

「はぁ……はぁ。俺、絶対に鳴麗を幸せにするからな」
「はぁ……っ、私だって水狼を幸せにしたいよ」
「ふふっ。俺は、鳴麗が一緒に居てくれるだけで、めちゃくちゃ幸せ」

 ニコニコと満面の笑みを浮べて尻尾を振る水狼は、まるで幼い狼のようだ。思わず鼻の下を伸ばした鳴麗が、彼の頭を撫でてあげる。
 嬉しそうに尻尾を振るので、体は大きいのに可愛いは反則だと、鳴麗は心の中で呟いた。

「し、しばらくこのままでいる?」
「うん。鳴麗は温かくて気持ちいい。ずっとこうしてたい」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の双子の兄、妹の婿候補に貞操を奪われる

アマネ
BL
 重度のシスコンである主人公、ロジェは、日に日に美しさに磨きがかかる双子の妹の将来を案じ、いてもたってもいられなくなって勝手に妹の結婚相手を探すことにした。    高等部へ進学して半年後、目星をつけていた第二王子のシリルと、友人としていい感じに仲良くなるロジェ。  そろそろ妹とくっつけよう……と画策していた矢先、突然シリルからキスをされ、愛の告白までされてしまう。  甘い雰囲気に流され、シリルと完全に致してしまう直前、思わず逃げ出したロジェ。  シリルとの仲が気まずいまま参加した城の舞踏会では、可愛い可愛い妹が、クラスメイトの女子に“悪役令嬢“呼ばわりされている現場に遭遇する。  何事かと物陰からロジェが見守る中、妹はクラスメイトに嵌められ、大勢の目の前で悪女に仕立てあげられてしまう。  クラスメイトのあまりの手口にこの上ない怒りを覚えると同時に、ロジェは前世の記憶を思い出した。  そして、この世界が、前世でプレイしていた18禁乙女ゲームの世界であることに気付くのだった。 ※R15、R18要素のある話に*を付けています。

俺の妹は悪女だったらしい

野原 耳子
BL
★冷酷な第一王子✖頑張るお兄ちゃん騎士 伯爵家の長男であるニアは、妹のダイアナが聖女様を傷付けた罪で家族もろとも処刑された。 だが、首を斬り落とされた瞬間、十六歳だった頃の過去に戻ってしまう。 家族を救うために、ニアは甘やかしてきた妹を厳しく鍛え上げ、自分自身も強くなろうとする。 しかし、妹と第一王子の出会いを阻止したことによって、 なぜかニアの方が第一王子に気に入られて側近になってしまう。 第一王子に執着され、運命は予想外な方向に転がっていくが――

【R18】お姉ちゃんのカタチ

ねんごろ
恋愛
僕のお姉ちゃんは、末期のショタコンらしい。 だから、毎日のように、僕はお姉ちゃんとエッチなことをしている。 そんな毎日が僕はずっと……ずっと……

絶望の作り方

めぐめぐ
現代文学
「絶望を作るのは簡単だな。少しの希望をちらつかせ、それを叩き潰せば簡単に堕ちる」 無差別殺人を犯した死刑囚が同室になったのは、特殊な血液のためドナーが見つからず安楽死を待つ病気の少年だった。 少年との触れ合いが、少しずつ死刑囚の心を変えていく。 ある時、死刑囚と少年の血液が一致すると知り、彼は少年のドナーを申し出るが……。 ※子どもが殺される描写があります。 ※この物語の人物、世界、法律などなどは架空のものです。突っ込んだら負けだぞ☆

【完】セカンド・レイプ

唯月漣
BL
 この世にまだまだ蔓延る、セクシャルマイノリティに対する残酷な差別。    腫れ物を扱うような、形ばかりの理解。  ここは閉鎖社会、日本。  蓋を開けずとも彼らの内心は手にとるようにわかる。  話題に上がることで、本来ならば目にせずとも良い差別まで、掘り起こされる。  それはいわゆる、セカンドレイプのようなものなのだ。 ◆◇◆  実話を元にしているので、BLというより同性カップルの日常のひとコマ……という感じです。  社会問題提起作品に近いです。  相応しいカテゴリーがなくBLにしていますが、男性でも読める内容です。  元はシチェーションボイス用の台本にする予定だったものを、SSにリメイクしました。  登場人物の名前は、SF(@SF30844166 )様に考えて頂きました。ありがとうございます! ※セクシャルマイノリティの方を差別する意図は一切ございません。 ■小説家になろうにも掲載

【R18】悪徳と聖女〜その男、狂犬につき〜

蒼琉璃
恋愛
ドルチェはソルフェージュ帝国の王都の片隅にある、酒宿場のごく普通の看板娘だ。アレクサンドラ大陸を邪神から救った英雄、ランスロットに片思いをしていたがとんでもない秘密を知ってしまう。そして何故か英雄様御一行の一人、エルフのクズ男こと暗殺者であるレジェロに目をつけられ一夜を共にしてしまうドルチェだったが、彼女の体には生まれつき『聖女』の証が刻まれていて……。 ※ダークファンタジー ※人外クズチャラ男ヒーローです ※登場人物たちはヒロイン以外性格に難あり、倫理観がおかしい人がいます ※恋愛とは別に陰謀なども絡みます ※他の男女の絡みもあるのでタグ注意 ※Rシーンに(※R18)がつきます ※残酷なシーンや、戦闘描写あります ※ドルチェ、レジェロ、ランスロット視点あり ※ムーンライトノベルズで先行連載しております。

異世界転移したので、のんびり楽しみます。

ゆーふー
ファンタジー
信号無視した車に轢かれ、命を落としたことをきっかけに異世界に転移することに。異世界で長生きするために主人公が望んだのは、「のんびり過ごせる力」 主人公は神様に貰った力でのんびり平和に長生きできるのか。

異世界で突然国王さまの伴侶に選ばれて溺愛されています

波木真帆
BL
美しい宝石のついた指輪を握りしめ生まれてくる次代の王は必ずその指輪がぴったりと嵌まる者を伴侶に選ばなければ国に災いが起こる。それがリスティア王国で大切に守られ続けているしきたりだ。 リスティア王国の王子・ルーファスも色鮮やかでこの世に二つとない美しい宝石のついた指輪を握りしめ生まれたが30になった今も生涯の伴侶は現れない。ルーファスの伴侶はいつになったら見つかるのか? 生涯の伴侶を待ち続ける美形な国王さまと突然異世界に連れてこられてしまった美少年大学生のイチャラブハッピーエンド小説です。 R18には※つけます。

処理中です...