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第三部 天界編
参、華の奴隷―其の参―
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羅漢の目が光り、若菜は怯えたように体を震わせた。神酒を含んだ潤滑油を、羅漢は若菜の腹部からゆっくりと染み込ませるように撫で、豊かな乳房まで辿り着く。
「んっ、あっ……はぁっ……あっ、んっ、ぁぁっ……ゃ、んっ……おね、おねがい、早く、終わって……はぁっ……っ、ぁっ、んっ、んん」
「そう、急かすな若菜。時間はたっぷりあるんだぜ。俺は天鬼の中でも、優しいご主人様なんだから、そう嫌がるな」
乱暴な印象の羅漢だったが、手の甲まで入墨の入った大きな掌が、実った乳房を按摩するかのようにゆっくりと揉みほぐすと、若菜の感情とは裏腹に甘い声が漏れた。
もっと酷く乱暴に扱われるのかと思っていた若菜だったが、まるで奉仕をするように乳房の下から横、鎖骨まで優しく撫でられると切なく眉が下がる。
潤滑油がにゅる、にゅると滑り落ちる音を聞き、羅漢は上機嫌に鼻歌を歌う。そして、若菜の背中まで手を差し伸べて、ゆっくりと撫でると、快感に彼女はシーツを握りしめて腰を浮かせた。
「んっ、やぁっ、はぁっ、や、だ、やめ、はぁぁっ、ひっ、やぁん、や、はぁ、や、やめ、きもちいい……こんなのっ、さくちゃん!」
「お前のように、美しい奴隷の体に傷をつけるのは勿体ないからな。だが、油断するなよ。いつまでも朔の名前を呼んで、俺を見ないならば、最下位に転落する」
しかし、何故か若菜が朔の名前を呼ぶと興奮したように羅漢は息を荒くし、舌先で淡い薄桃色の乳輪を舐める。
口付けされた時は、若菜の意識がぼんやりとしていて、違和感が何なのか気づかなかったが、どうやら羅漢の舌の真ん中に装飾品がついているようだ。その舌を使って、若菜の胸の蕾を舐め始めると丸い金属が当たる冷たい感覚と、絶妙な舌のうねりに新しい快楽を覚えて、彼の胸板を押す。
「ん、んぁっ、いやぁん、やっ、何か当たってっ……はぁっ、んっ……あっ、あっ、はぁ、あっ、どうしてこんなこと、するの、んっ……ひあっ、ああっ!」
「はぁっ……俺はお高く止まった奴らが嫌いなんだ。それに肉欲を貪るのは楽しい。はぁっ……お前の汗には、男を惑わせる霊気が混じっているぜ」
舌で愛撫され、薄桃色の突起が徐々に固くなってくる。羅漢は若菜の乳輪を執拗になぞり、もう片方の蕾を摘まむと、若菜は敏感に感じて軽く達する。
羅漢は若菜の柔らかな乳房の絨毯に顔を埋めて、清らかで甘い霊力を吸った。
唾液も彼女の汗も、上質な神酒のように美味く、体の力が抜けるような心地よさを感じる。
「はぁっ、んっ、あ、や、やぁ、そ、そこは触らないでっ、ひっ、あっ、ああっ、ああ、感じたくない、ないの、ぁん」
「はは、冗談だろ? さっき俺の男根に擦りつけてよがってたじゃないか、ん? 阿修羅王様と、第六天魔王を唸らせた名器、腟内はどうなってるんだ」
舌で優しく胸の蕾を舐めながら、足を閉じようとした若菜を制し、羅漢は潤滑油に塗れた花弁に指を這わせた。
柔らかな端丘をなでて陰裂の隙間を指でなぞると、若菜は敏感に感じて反応する。
花弁の感触を指で撫でて確かめると、愛液を纏わせながら指を挿入する。指の根元まで押し進めると、入口の花弁の心地よさ、猥雑にうねる肉壁、そしてその温もりと吸引力に思わず羅漢はゴクリと喉を鳴らした。
「やっ、ぁっ、はぁっ、あっ、ああっ、だめ、だめっ、あっ、ああんっ、あっ、おねがい、そこ、弄ったら、はぁっ、イク、いやぁ、イかさないで、――――ッッ!!」
ぐちゅ、ぐちゅ、と二本の指で腟内を擦られ、確かめるように撫でられると、若菜は切なく懇願する声と共に絶頂に達してしまう。達した瞬間の締め付けを感じながら、羅漢は若菜の耳朶を舐め、そのまま指を抜かずに動かした。
「すごいぞ、若菜。俺の指を溶かしそうな勢いだ……、膣内に入るだけで、指がぞわぞわとして気持ちいい。こんな女は初めてだな……んっ」
「はっ、あっ、んんんっ!! んぅ、んゃ、あっ、あんっ、はぁっ、そ、そこ、指で押さないで、お願いっ、はぁっ、あっ、あぅっ」
羅漢は、お構いなしににゅる、にゅると指を動かし、若菜の奥にある突起の部分を刺激した。そして強引に口付けし、舌を絡める。
結合部から愛液が溢れて、神酒とは異なる甘く爽やかな香りが周囲に立ち込めると、奴隷達は酔ったようにうっとりと目を細めた。
男も女も心地よい霊気に満たされる多幸感に性行為に励むものや、嗚咽混じりに若菜を崇め、泣き出す者さえもいた。
「美しい女陰だ。性愛の女神様の愛液はなんと清らかだろう。この慈愛に満ちた霊気……ありがたい」
「ああ、あの方にひれ伏したいわ。なんて清らかなお姿でしょう」
「若菜姫様……! 私たちにも愛液を」
奴隷たちは口々にそう言う。
それに快くした羅漢が、若菜の腟内で指がバラバラに動かした。またイかされると思った若菜は抵抗するように、ドンドンと羅漢の胸板を叩いた。だが、羅漢はお構いなしに舌を絡め、執拗に器用に指を動かすと、耐えきれず絶頂に達して体を震わせた。
しかし、羅漢はまだ満足せず、指をぐちゅぐちゅと動かして若菜を追い詰める。
「潮吹きしそうだな、若菜。おい、お前ら……女神様のありがたい愛液だぞ」
「いっ、やぁぁんっ! はぁ、やだぁ、もう抜いて、だめ、連続できちゃう、きちゃうの、んっ、はぁっっ、あっあっあっ、―――ッッ!」
羅漢が指を離した瞬間、津液が飛び散り我先にと、奴隷たちが口を開けて構える。恍惚とした表情でそれを浴びると、興奮したように若菜に触れようとした奴隷を、羅漢がつかさず足蹴りした。
「触るな! 躾が足りない奴らだな……。いいか、この女は俺の許可なく簡単に触れられるような立場に無い。極上の褒美なんだぜ」
奴隷たちはビクビクと怯えたように主人を見ると後退していく。
羅漢は、気を取り直したように若菜の下半身までくると、無垢な花弁に食らいつくように舐めた。溢れる愛液は甘く爽やかで、喉を通る度に高揚感と幸福を感じる。
甘露な果実や花の蜜よりも上質で美味い。桃色の壁や小さな突起を、装飾品のついた舌で愛撫すると、甘く愛らしい悲鳴が上がった。
「やっ、はぁぁっ! あっ、んっ、そこ、なめ、舐めたら、当たってっ、やぁぁん、やっ、あっあっあっ、あっ、朔ちゃんっ、助けてっ」
「はぁ……なぁ、若菜。さっきよりも声が甘いぞ、舐められるのが好きか。特にここが感じやすいようだな? んっ……はぁ、根元から吸ってやるよ、いいんだろ? せいぜい魔王を思いながらイケよ」
涙を流して感じる若菜を股の間から見ると、痛いほど男根が勃起する。宿敵の第六天魔王の名を呼ぶのも興奮するが、早く綺麗なその声で『ご主人様』と呼ばれたいのだ。
羅漢は根元に舌を這わせ、実を向くように皮を剥ぐと敏感なそこを吸い上げた。若菜は彼の頭を押さえつけ、体を反らして絶頂に達する。奥からドロリと溢れた愛液を飲むと、手の甲で口を吹き、ゆっくりと体を起こした。
――――早く若菜を抱きたい。
「はぁ……女神の力を天帝に封じられても、魅了だけは溢れでるのか……、阿修羅王様から頂いた褒美の中でお前が最高級だ。奴隷らしく後ろを向け」
「み、魅了なんてわからない……っ、そんなの知らないもんっ……勝手なこと言わないで! あっ!」
「恐ろしい女だな、神も魔王も魅了して自覚なしか?」
神酒の効果のお陰で、若菜は思わず不満の声を漏らしてしまうが、強引にうつ伏せにされ、腰を抱かれた。
陰茎の先端が、可憐な若菜の花弁入口に押し当てられると味わうようにゆっくりと挿入され、若菜は猫のように背中を伸ばしながらシーツを握りしめた。
「あっ、んんんっ!!! いやぁあ、ゆっくり挿れないでぇっ、あっ、あぅ、あんっ、あっあっあっ……はぁっ、やぁ、だめ、気持ちよくない、違う、やぁっ」
「はぁぁっ……これっ、はっっ、ぐっ……たまらねぇ、すぐに精を放ちそうになるな。奥にいけばいくほど蕩けそうな女陰だ……おっと、出ちまったな」
子宮の入口まで来た羅漢は不意打ちで射精してしまう。酒に酔うような目で羅漢は甘いため息を漏らし、再び彼女の腟内で素早く勃起させ、両手でパチンと尻を叩いて腰を動かし始めた。
若菜はシーツに頬を埋め、音楽に合わせてリズミカルに腰を動かされる快感に、意思とは裏腹に甘い声を上げた。
潤滑油のお陰で肌が敏感になっている。
「あっ、あんっ、あっ、ああっ! やっ、あうっ、気持ちいい、やだぁ、はんっ、やっやっ、あっ、はぁっ、んっ、抜いてっ、だめ、だめ、イク、イクのいやなのっ、――――ッッ!!」
「ぐっ、はぁっ、強情な女だな、そのわりには腟内がうねうね蠢いてるぜ。っ、はぁっ、ほら、ご主人様、気持ちいいと言わねぇと解放してやらんぞ」
若菜の両腕取って体を起こすと、羅漢は後からガンガン突き上げた。擦れる陰茎の心地よさに若菜は甘い声をあげた。
若菜の柔らかな乳房が揺れ、甘い蜜色の瞳が淫靡に濡れる。結合部から粘着音と肌がぶつかる痛みさえも快感に変わっていた。
鍛えられた羅漢の体の動きは勢いがあるのだ。
「あっあっあっ! やぁっ、ご主人さま、気持ちいい、気持ちいいから、解放してっ、ひっ、あっあっあっん、やぁ、――――ッッ!!」
「はぁ、はぁっ、いい声だ、可愛いぞ、若菜っ……ほら、好きなだけ、新しいご主人様の男根で達しろ。裏切り者の女神をっ……はぁっ、はぁっ、綺麗にしてやらねば、はぁっ……魔王のっ、こびりついた精液を掻き出してやるぜ」
乳房の間に腕を回し、花芽を指で撫でられ背後から激しく突き上げられると、若菜は甘い悲鳴をあげながら達した。他の奴隷など目に入らないほど興奮した羅漢は、息を荒くしながら若菜の肉体を貪る。
若菜の体を抱いたまま、倒れ込むと脇から乳房の上に腕を伸ばし、ブリッジさせるように彼女の体を浮かせて、突き上げ始めた。
「ひっ、あっくっ、あああっ、あっ、ああぁっ、ご主人様、あんんっ、やめ、もう、許して、あっあっあっ、あふっ、んんっ、ああ、腟内に出さないでっ、ひ、イックッ!」
いつだって最愛の朔の事を想っているのに、強制的な快楽に飲み込まれる羞恥と、悔しさで若菜は涙を流した。
羅漢は、綺麗な声で鳴く極上の名器を持つ新しい奴隷を気に入り、何度も腟内に出す。若菜の腰を抱いて少し上にあげ、高速でピストンした。
「はぁっ、はぁっ、若菜よ、羅刹に引き渡すのが惜しい、ぐっ、はぁっ、お前の香りも腟内も神酒よりも、はぁっ、虜になるっ、はぁっ、んあっ、さぁ、お前らも見ておけ、罪にまみれた女神が果てる様子を」
「あっあっああんっ、も、無理、はぁっ、いやぁ、あんっ、イクっ、あああっ! だめ、わたし、わたし、しんじゃうっ、ああっ、またきちゃうの、やぁぁ、あ、ああ、もう果てて、許して、あ、いやぁぁっっ!」
若菜が弓なりに体を反らせると、羅漢の陰茎が抜けて愛液が飛び散る。溢れた精液と腟内に注ぎそこねた欲望が花弁と臀部にかけられ、ビクビクと震えて彼の胸板に倒れ込むと意識が途切れた。
いつの間にか、奴隷たちはお互い交わるのをやめ、それぞれ自分自身を慰め果てていった。
羅漢は若菜を抱きしめると、彼女をベッドに寝かせ力尽きて眠る顔を覗き込む。
「お前は恐ろしいな……、簡単にこの俺が理性を失う。傾国の美女ならぬ女神のようだ、若菜」
羅漢はそう言いながら、この娘を抱いた阿修羅王や、これから引き渡す、双子の弟の羅刹に対してモヤモヤとした感情を抱いた。そして何より憎いのは、彼女の心を独り占めしている、あの第六天魔王のことだ。
「んっ、あっ……はぁっ……あっ、んっ、ぁぁっ……ゃ、んっ……おね、おねがい、早く、終わって……はぁっ……っ、ぁっ、んっ、んん」
「そう、急かすな若菜。時間はたっぷりあるんだぜ。俺は天鬼の中でも、優しいご主人様なんだから、そう嫌がるな」
乱暴な印象の羅漢だったが、手の甲まで入墨の入った大きな掌が、実った乳房を按摩するかのようにゆっくりと揉みほぐすと、若菜の感情とは裏腹に甘い声が漏れた。
もっと酷く乱暴に扱われるのかと思っていた若菜だったが、まるで奉仕をするように乳房の下から横、鎖骨まで優しく撫でられると切なく眉が下がる。
潤滑油がにゅる、にゅると滑り落ちる音を聞き、羅漢は上機嫌に鼻歌を歌う。そして、若菜の背中まで手を差し伸べて、ゆっくりと撫でると、快感に彼女はシーツを握りしめて腰を浮かせた。
「んっ、やぁっ、はぁっ、や、だ、やめ、はぁぁっ、ひっ、やぁん、や、はぁ、や、やめ、きもちいい……こんなのっ、さくちゃん!」
「お前のように、美しい奴隷の体に傷をつけるのは勿体ないからな。だが、油断するなよ。いつまでも朔の名前を呼んで、俺を見ないならば、最下位に転落する」
しかし、何故か若菜が朔の名前を呼ぶと興奮したように羅漢は息を荒くし、舌先で淡い薄桃色の乳輪を舐める。
口付けされた時は、若菜の意識がぼんやりとしていて、違和感が何なのか気づかなかったが、どうやら羅漢の舌の真ん中に装飾品がついているようだ。その舌を使って、若菜の胸の蕾を舐め始めると丸い金属が当たる冷たい感覚と、絶妙な舌のうねりに新しい快楽を覚えて、彼の胸板を押す。
「ん、んぁっ、いやぁん、やっ、何か当たってっ……はぁっ、んっ……あっ、あっ、はぁ、あっ、どうしてこんなこと、するの、んっ……ひあっ、ああっ!」
「はぁっ……俺はお高く止まった奴らが嫌いなんだ。それに肉欲を貪るのは楽しい。はぁっ……お前の汗には、男を惑わせる霊気が混じっているぜ」
舌で愛撫され、薄桃色の突起が徐々に固くなってくる。羅漢は若菜の乳輪を執拗になぞり、もう片方の蕾を摘まむと、若菜は敏感に感じて軽く達する。
羅漢は若菜の柔らかな乳房の絨毯に顔を埋めて、清らかで甘い霊力を吸った。
唾液も彼女の汗も、上質な神酒のように美味く、体の力が抜けるような心地よさを感じる。
「はぁっ、んっ、あ、や、やぁ、そ、そこは触らないでっ、ひっ、あっ、ああっ、ああ、感じたくない、ないの、ぁん」
「はは、冗談だろ? さっき俺の男根に擦りつけてよがってたじゃないか、ん? 阿修羅王様と、第六天魔王を唸らせた名器、腟内はどうなってるんだ」
舌で優しく胸の蕾を舐めながら、足を閉じようとした若菜を制し、羅漢は潤滑油に塗れた花弁に指を這わせた。
柔らかな端丘をなでて陰裂の隙間を指でなぞると、若菜は敏感に感じて反応する。
花弁の感触を指で撫でて確かめると、愛液を纏わせながら指を挿入する。指の根元まで押し進めると、入口の花弁の心地よさ、猥雑にうねる肉壁、そしてその温もりと吸引力に思わず羅漢はゴクリと喉を鳴らした。
「やっ、ぁっ、はぁっ、あっ、ああっ、だめ、だめっ、あっ、ああんっ、あっ、おねがい、そこ、弄ったら、はぁっ、イク、いやぁ、イかさないで、――――ッッ!!」
ぐちゅ、ぐちゅ、と二本の指で腟内を擦られ、確かめるように撫でられると、若菜は切なく懇願する声と共に絶頂に達してしまう。達した瞬間の締め付けを感じながら、羅漢は若菜の耳朶を舐め、そのまま指を抜かずに動かした。
「すごいぞ、若菜。俺の指を溶かしそうな勢いだ……、膣内に入るだけで、指がぞわぞわとして気持ちいい。こんな女は初めてだな……んっ」
「はっ、あっ、んんんっ!! んぅ、んゃ、あっ、あんっ、はぁっ、そ、そこ、指で押さないで、お願いっ、はぁっ、あっ、あぅっ」
羅漢は、お構いなしににゅる、にゅると指を動かし、若菜の奥にある突起の部分を刺激した。そして強引に口付けし、舌を絡める。
結合部から愛液が溢れて、神酒とは異なる甘く爽やかな香りが周囲に立ち込めると、奴隷達は酔ったようにうっとりと目を細めた。
男も女も心地よい霊気に満たされる多幸感に性行為に励むものや、嗚咽混じりに若菜を崇め、泣き出す者さえもいた。
「美しい女陰だ。性愛の女神様の愛液はなんと清らかだろう。この慈愛に満ちた霊気……ありがたい」
「ああ、あの方にひれ伏したいわ。なんて清らかなお姿でしょう」
「若菜姫様……! 私たちにも愛液を」
奴隷たちは口々にそう言う。
それに快くした羅漢が、若菜の腟内で指がバラバラに動かした。またイかされると思った若菜は抵抗するように、ドンドンと羅漢の胸板を叩いた。だが、羅漢はお構いなしに舌を絡め、執拗に器用に指を動かすと、耐えきれず絶頂に達して体を震わせた。
しかし、羅漢はまだ満足せず、指をぐちゅぐちゅと動かして若菜を追い詰める。
「潮吹きしそうだな、若菜。おい、お前ら……女神様のありがたい愛液だぞ」
「いっ、やぁぁんっ! はぁ、やだぁ、もう抜いて、だめ、連続できちゃう、きちゃうの、んっ、はぁっっ、あっあっあっ、―――ッッ!」
羅漢が指を離した瞬間、津液が飛び散り我先にと、奴隷たちが口を開けて構える。恍惚とした表情でそれを浴びると、興奮したように若菜に触れようとした奴隷を、羅漢がつかさず足蹴りした。
「触るな! 躾が足りない奴らだな……。いいか、この女は俺の許可なく簡単に触れられるような立場に無い。極上の褒美なんだぜ」
奴隷たちはビクビクと怯えたように主人を見ると後退していく。
羅漢は、気を取り直したように若菜の下半身までくると、無垢な花弁に食らいつくように舐めた。溢れる愛液は甘く爽やかで、喉を通る度に高揚感と幸福を感じる。
甘露な果実や花の蜜よりも上質で美味い。桃色の壁や小さな突起を、装飾品のついた舌で愛撫すると、甘く愛らしい悲鳴が上がった。
「やっ、はぁぁっ! あっ、んっ、そこ、なめ、舐めたら、当たってっ、やぁぁん、やっ、あっあっあっ、あっ、朔ちゃんっ、助けてっ」
「はぁ……なぁ、若菜。さっきよりも声が甘いぞ、舐められるのが好きか。特にここが感じやすいようだな? んっ……はぁ、根元から吸ってやるよ、いいんだろ? せいぜい魔王を思いながらイケよ」
涙を流して感じる若菜を股の間から見ると、痛いほど男根が勃起する。宿敵の第六天魔王の名を呼ぶのも興奮するが、早く綺麗なその声で『ご主人様』と呼ばれたいのだ。
羅漢は根元に舌を這わせ、実を向くように皮を剥ぐと敏感なそこを吸い上げた。若菜は彼の頭を押さえつけ、体を反らして絶頂に達する。奥からドロリと溢れた愛液を飲むと、手の甲で口を吹き、ゆっくりと体を起こした。
――――早く若菜を抱きたい。
「はぁ……女神の力を天帝に封じられても、魅了だけは溢れでるのか……、阿修羅王様から頂いた褒美の中でお前が最高級だ。奴隷らしく後ろを向け」
「み、魅了なんてわからない……っ、そんなの知らないもんっ……勝手なこと言わないで! あっ!」
「恐ろしい女だな、神も魔王も魅了して自覚なしか?」
神酒の効果のお陰で、若菜は思わず不満の声を漏らしてしまうが、強引にうつ伏せにされ、腰を抱かれた。
陰茎の先端が、可憐な若菜の花弁入口に押し当てられると味わうようにゆっくりと挿入され、若菜は猫のように背中を伸ばしながらシーツを握りしめた。
「あっ、んんんっ!!! いやぁあ、ゆっくり挿れないでぇっ、あっ、あぅ、あんっ、あっあっあっ……はぁっ、やぁ、だめ、気持ちよくない、違う、やぁっ」
「はぁぁっ……これっ、はっっ、ぐっ……たまらねぇ、すぐに精を放ちそうになるな。奥にいけばいくほど蕩けそうな女陰だ……おっと、出ちまったな」
子宮の入口まで来た羅漢は不意打ちで射精してしまう。酒に酔うような目で羅漢は甘いため息を漏らし、再び彼女の腟内で素早く勃起させ、両手でパチンと尻を叩いて腰を動かし始めた。
若菜はシーツに頬を埋め、音楽に合わせてリズミカルに腰を動かされる快感に、意思とは裏腹に甘い声を上げた。
潤滑油のお陰で肌が敏感になっている。
「あっ、あんっ、あっ、ああっ! やっ、あうっ、気持ちいい、やだぁ、はんっ、やっやっ、あっ、はぁっ、んっ、抜いてっ、だめ、だめ、イク、イクのいやなのっ、――――ッッ!!」
「ぐっ、はぁっ、強情な女だな、そのわりには腟内がうねうね蠢いてるぜ。っ、はぁっ、ほら、ご主人様、気持ちいいと言わねぇと解放してやらんぞ」
若菜の両腕取って体を起こすと、羅漢は後からガンガン突き上げた。擦れる陰茎の心地よさに若菜は甘い声をあげた。
若菜の柔らかな乳房が揺れ、甘い蜜色の瞳が淫靡に濡れる。結合部から粘着音と肌がぶつかる痛みさえも快感に変わっていた。
鍛えられた羅漢の体の動きは勢いがあるのだ。
「あっあっあっ! やぁっ、ご主人さま、気持ちいい、気持ちいいから、解放してっ、ひっ、あっあっあっん、やぁ、――――ッッ!!」
「はぁ、はぁっ、いい声だ、可愛いぞ、若菜っ……ほら、好きなだけ、新しいご主人様の男根で達しろ。裏切り者の女神をっ……はぁっ、はぁっ、綺麗にしてやらねば、はぁっ……魔王のっ、こびりついた精液を掻き出してやるぜ」
乳房の間に腕を回し、花芽を指で撫でられ背後から激しく突き上げられると、若菜は甘い悲鳴をあげながら達した。他の奴隷など目に入らないほど興奮した羅漢は、息を荒くしながら若菜の肉体を貪る。
若菜の体を抱いたまま、倒れ込むと脇から乳房の上に腕を伸ばし、ブリッジさせるように彼女の体を浮かせて、突き上げ始めた。
「ひっ、あっくっ、あああっ、あっ、ああぁっ、ご主人様、あんんっ、やめ、もう、許して、あっあっあっ、あふっ、んんっ、ああ、腟内に出さないでっ、ひ、イックッ!」
いつだって最愛の朔の事を想っているのに、強制的な快楽に飲み込まれる羞恥と、悔しさで若菜は涙を流した。
羅漢は、綺麗な声で鳴く極上の名器を持つ新しい奴隷を気に入り、何度も腟内に出す。若菜の腰を抱いて少し上にあげ、高速でピストンした。
「はぁっ、はぁっ、若菜よ、羅刹に引き渡すのが惜しい、ぐっ、はぁっ、お前の香りも腟内も神酒よりも、はぁっ、虜になるっ、はぁっ、んあっ、さぁ、お前らも見ておけ、罪にまみれた女神が果てる様子を」
「あっあっああんっ、も、無理、はぁっ、いやぁ、あんっ、イクっ、あああっ! だめ、わたし、わたし、しんじゃうっ、ああっ、またきちゃうの、やぁぁ、あ、ああ、もう果てて、許して、あ、いやぁぁっっ!」
若菜が弓なりに体を反らせると、羅漢の陰茎が抜けて愛液が飛び散る。溢れた精液と腟内に注ぎそこねた欲望が花弁と臀部にかけられ、ビクビクと震えて彼の胸板に倒れ込むと意識が途切れた。
いつの間にか、奴隷たちはお互い交わるのをやめ、それぞれ自分自身を慰め果てていった。
羅漢は若菜を抱きしめると、彼女をベッドに寝かせ力尽きて眠る顔を覗き込む。
「お前は恐ろしいな……、簡単にこの俺が理性を失う。傾国の美女ならぬ女神のようだ、若菜」
羅漢はそう言いながら、この娘を抱いた阿修羅王や、これから引き渡す、双子の弟の羅刹に対してモヤモヤとした感情を抱いた。そして何より憎いのは、彼女の心を独り占めしている、あの第六天魔王のことだ。
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